ポケモンマスター?違います、彼女探しの旅です   作:600族

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チルタリスの羽をもふもふしたいお。


不思議ちゃんジムリーダー

 

 

 

「──彼女探しの旅、ですか?」

 

ナギさんの街案内。

それなりに仲良くなってきたところで、ベンチに座り腰を休めながらの談笑の流れから思わず口を滑らせた。

 

「あー、まあ……親がはよ孫みたいから彼女作ってこいと」

「あらあら、それはなんというか…」

「いや、うん、分かるよ。みんなポケモンマスターを目指すぜ!って中に彼女探すぜ!って旅してる奴とか、アレよね、アレ」

 

改めて考えると俺の度の目的が不純すぎて泣けてくるな。

みんな純粋な心でポケモンと旅してるってのに……クソ!親のせいで!

 

アカン、腹たってきたな。

 

許せん…!よくも俺を旅に出しやがったな…!

殺してやるぞ…!アルセウス…!

 

──……え?

 

……なんか声聞こえた気がするけど……ま!気のせいだろ!

 

「……いえ、どんな理由でも世界を見て回るのはいい事だと思います。いい人が見つかるといいですね」

 

そう言って微笑むナギさん。

 

「……え?天使ですか?」

「え?」

「ああいや、女神か…」

「………え?」

 

なんていい人なんだ。惚れました。結婚しましょう。

 

冗談はさておき、こういう出会いもあるなら旅もいいもんだなあ。

許す、許してやるぞ。

 

だがそれはそれとして殺してやる、アルセウス。

 

──……………え?

 

……なんか声聞こえた気が(ry

 

「グレイさんはジムに挑戦はしないのですか?」

「自分ポケモン勝負苦手なんですよねー。指示が下手くそというかなんというか。だからやむを得ずポケモン勝負するってことになったらもうポケモンに全部任せてると言うか」

「……信頼してるんですね」

 

信頼……というものなのかこれは?

餅は餅屋。ポケモン勝負ならポケモン任せの方がいいんじゃないのか?

 

トレーナーが有能なら実力を120%引き出せるんだろうが、生憎俺は無能トレーナーだからな。俺が指示を出すと確実に実力の50%近くまで弱体化させてしまう自信がある。それならポケモン自身に任せて100%で戦わせる方がいいよな。そうに決まってる。

 

「そういえば今日はこの街に滞在するんですよね?宿泊先はもうお決めで?」

「……あ、やべ忘れてた」

「でしたらご案内しますよ?」

「お願いします」

 

至れり尽くせりだ。

やっぱり人脈は大事。はっきり分かんだね。

 

「おーい、おまいたちー。行くぞー」

 

少し離れたところでナギさんのポケモン、チルタリスとたわむれるうちの子たちに声をかける。

 

反応した彼らはチルタリスの背中に乗りわたあめ状の翼をもふもふしつつ歩いてきた。

 

さて、行こうか。そう思い足を踏み出した時だった。

 

「……!風が……」

 

体を吹き抜ける風。

ナギさんの髪が風になびく。

 

「……今日は風が騒がしいな」

 

……あ、やべ。なんか今のセリフ厨二臭くない?

不味いナギさんに"何言ってんだこいつ"って見られてしまう。

 

と、思っていたら……、

 

「……でもこの風、少し泣いています」

 

……えぇぇぇ?乗ってきた?まじい?

ノリ分かってんねぇ!

 

「それは悲しくて泣いてるんじゃない……うれしい時だって泣くだろう……」

「え……」

「急ごう、風が止む前に……」

 

ぬぁにを言ってるんだ俺は?

テンション上がりまくってやり過ぎた。ここまで鼻につくセリフを言えばさすがにナギさんも幻滅……、

 

「……ええ、行きましょう」

 

……なんか笑ってるぅ?好感触ぅ?まじぃ?

 

フッ、おもしれー女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃー……ぎぼぢぃぃぃ」

 

ナギさんの案内で宿泊先が見つかった。

ご飯食べた。

そして今露天風呂に入浴。

 

何日ぶりかの風呂。疲れた体に染み渡るんじゃあ。

 

よっさんとブイと3人で。いやはや、気持ちよし。

 

「ブーイ……」

「よ、ヨギ……」

 

ブイは気持ちよさそう。よっさんはタイプ的なアレでぐったり。しょうがないね。

 

ひとまず明日から何しようかな。すぐに街を出るのはもったいないしなあ。

次の行き先が決まるまでゆっくりしとくか。

 

「あ、グレイさん」

「ブフォ!」

 

ボーッとしてたら上空からチルタリスの背に乗ったナギさんが現れた。あのここ男子露天風呂……俺の息子が見えちゃう!

 

「気持ちよさそうですね」

「え、ええ、まあ……」

「良かったです。あ、明日なんですけどお時間よろしいでしょうか?」

「え?まあ、はい……」

「良ければ明日、空の旅をご一緒にと思いまして」

「空の旅?」

「ポケモンの背中に乗って空を飛ぶんです。気持ちがいいんですよ」

「な、なるほど……」

 

それを言うために突撃!隣の露天風呂!をかましてきたのかこの人。

……薄々感じてたけどもしかして不思議ちゃん属性持ち?

 

「では、明日お迎えに行きますね」

「あ、はい」

「それでは」

 

そう言って飛び去っていくナギさんとチルタリス。

 

……お空デート…ってコト?!




グレイ

ポケモン勝負は苦手。やむを得ずやることになった場合よっさんに自由に戦わせてる。それを後ろからブイを抱っこし観戦応援。トレーナーとは?

手持ちはブイ(イーブイ)とよっさん(ヨーギラス)だけだが実は生まれ故郷のシンオウに一体、離脱中のポケモンがいる。
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