ポケモンマスター?違います、彼女探しの旅です 作:600族
……ええ?なんでぇ?
みんなポケモンすきね。
ヒワマキシティに来てから数日が経った。
この数日間、ナギさんと一緒に空を飛んではジムで審判をし、一緒にに食事するなどして過ごした。
仲が深まってきた、が、それなりの期間滞在してしまった。
てなわけで──
「そろそろ旅を再開することにします」
「そうですか……旅人さんですもんね」
そう言って寂しそうに笑うナギさん。
かわいい女の子にこんな顔をさせるとは…!胸が痛い…!
くっ!許せ!
「どちらに行かれるんですか?」
「まずはキンセツシティにでも。色々買い揃えたいものもあるんで。その後フエンタウンに行こうかなと」
「そうですか。ではキンセツシティまで送りますよ?私も行こうと思ってましたから」
「え、じゃあお願いしようかな」
ナギさんの優しさが染み渡る。しゅき…。
「ええ、最後の2人だけの空の旅。よろしくお願いしますね」
そう言って微笑んだナギさん。
……なんか、言い方がさ。え?なに?俺の事もしかして好きだったりする?
まあそんなこもを聞いたとこで"は?そんなわけねえだろボケカス"という顔されたら立ち直れないから聞かない。自衛はしっかりしましょう。
「よっさーん、ブイー行くよー」
「ヨギヨギ」
「ブイ!」
声をかけるといつもの定位置へと着く御二方。
よっさんは頭に、ブイは腕にすっぽりと。
荷物も持った。忘れ物なし。準備はオッケー。
「では行きましょう、グレイさん」
「あ、はい。よろしく頼みます」
頭を下げチルタリスの背中へと乗り込む。
このふわふわもこれで最後になるのかと考えたら寂しいなあ。
さて、そんなこんなで着いたぜキンセツシティ。
発展も発展。めちゃくちゃ発展してるなあ。……発展がゲシュタルト崩壊しちゃう。
「テーマパークに来たみたいだぜー、テンション上がるなあー」
「ヨギ……」
また言ってるよコイツって?いいだろ。新しい街に来たらお決まりなんだよ。
「ナギさんも、ありがとうございます」
「いえ……寂しくなりますね」
「あー、まあまたいつかヒワマキの方に行きますよ」
「……絶対ですからね?」
寂しそうな雰囲気を隠さないナギさん。
なんやコイツ可愛いかよ。
は?好き。
「では、グレイさんのこの先の旅路に幸せが多いことを願ってますね」
「あいよ。ナギさんも頑張って。お世話になりました」
「はい。では、またいつか会いましょう」
そんな会話を最後にナギさんは飛び去ってしまった。
……キンセツシティに用があるとか言ってた気がするけど、まさか俺と少しでも一緒にいたいからそんな言い訳をしたのか…!?
……ないか。ナイナイ。
「さて、買い物をチャチャッと終わらせてフエンタウンに出発しましょっ……の前に腹ごしらえだなー」
いつものようにポケセンの休憩所のバーガーセット……は飽きるし久しぶりにラーメン食いて。
フードコートも多いし、ラーメンあるよな?
と、そうして歩き出そうとした、その時だった。
「あ、あの……すみません」
「おん?」
振り返ればそこには正しくショタという言葉が正しい見た目の男の子がいた。
緑髪の髪に小柄な体躯。華奢な肉体。
……貧弱な。筋肉をつけろ、少年。
「ポ、ポケモントレーナーさん、ですよね?」
「……え?ま、まあ?」
一応はトレーナー……だよな?ポケモン勝負は全然しないけど。
「ぼ、ぼくに──
──ポケモン勝負を教えてください!」
「………………はえ?」
勢いよく頭を下げた少年。
思わずアホっぽい声がこぼれた。
ナギとの別れは悲しいけど話を進めないとね。
……主人公はいつ出るんだこれ?