dlcが楽しみ過ぎてノイズが頭の中に入って来るよ〜。
今回はゾルディックパークの目玉アトラクションと何かとの出会い。
目に"凝"をして集中しながらトラックを高速で走らせるジョネスは、同乗している2人にはよく分からない事をボソッと呟いた。
「そろそろパリストンにプレゼントが届いた頃かな? あいつらが慌てふためく所を見れなかったのが残念だぜ。
今協会が燃えている例の一件は愉快犯5割、実利5割の計画的な犯行であった。ジョネスは意外と考えているのかも知れない。
その謎の発言にエルマとメンチは「何?」と聞いて首を傾げたが、ジョネスは「いいや何でもねえよ。こっちの話」と言って黙り込んでしまった。
食材は鮮度が大事だ。ジョネスが運転するトラックはククルーマウンテンの隘路を観光バスを追い越すほどのスピードでぶっ飛ばして、ジョネス、エルマ、メンチの3人はあっという間にゾルディック家の正門、"試しの門"に辿り着いた。
世界一有名な暗殺者一族、ゾルディック家。当然ながら一族全員が犯罪者であるため、観光バスガイドでも庭をぐるりと囲む巨大な壁の外までしか案内出来ない。中に入るにはこの正門を通るしかない。
目の前にそびえ立つ巨大な門を見て、エルマとメンチは唖然としていた。
「お金持ちなのは知ってたけど、まるで城壁だね!!」
「ほんとに私達、この中に入るの?」
試しの門とそこから続く壁はゼロ距離でダイナマイトが炸裂してもびくともしない程頑丈に設計されているので、入るには門の部分を無理矢理、力押しで開けるしかない。
だがこの試しの門は一番小さい1の門ですら片側2tの計4tであり、当然乗用車4台を押せるだけの力が必要になる。何人で挑戦しても開けさえすればいいものの、当然人間離れした力が必要になる。
そして、試しの門は数字が1つ大きくなるたびに重量が倍になる。つまり2の門であれば8t、3の門であれば16t、一番上の7まで行けば256tに相当する。
「"凝"で手と足50%ずつにすれば開くだろうけど……」
「だね〜」
「馬鹿かお前ら。それじゃつまんねえだろうが? まずは生身で挑戦してみろよ」
ジョネスが試しの門の前まで行くと、そばにある守衛所から小柄な中年の男性が大声を上げながら飛び出して来た。
「ジョネスさ〜ん!! ストップ、ストップ!!
「ゼブロ……。今日は子連れだ、無茶しねえよ。優しく押すだけだ」
「そうは言っても既に2回壊されてるんですよ!? 1回目はあなたのフル強化の
壁はゼロ距離でダイナマイトが炸裂してもびくともしない程頑丈に設計されているはずである。大事な事なのでもう一回言った。
「オレらは押せって言われたから押しただけだ。壊されたくなかったら"優しく押して下さい"って張り紙しとけよ。それにその後直るまでしばらく続いた、ミケと激増した侵入者のバトル中継は面白かっただろう?」
ジョネスはかつて試しの門を
その後、直った試しの門を
某ソウルでボス部屋に入った瞬間にHPバーが3本出て来るアレである。
「……否定はしませんが、困ります。シルバ様は笑っておられましたが、奥様とゼノ様はカンカンでしたよ?」
イルミは何考えてるか分からん。マハは基本ノータッチである。
「キキョウか……。ゼノはいいがあのヒス女はなあ、同郷だってのに初対面で完全に気が合わなかったからな。親戚のシズクの世話をしてるって言ったからギリギリ抑えてくれたが、露骨にオレに来て欲しくなさそうだったし……」
「新しいお子様も生まれて、今まで以上にピリピリされてます。どうか穏便に……」
特に3男の才能は目覚ましく、彼女は今まで以上に教育に熱を入れていた。そして外部から来る人間に今まで以上に神経質になっていた。
「あいつとガチバトルして真の流星街最強を決めるのも面白そうだがな。まあ現役を退いて、もうウボォー、クロロ、ノブナガ、フィンクス、フェイタン、フランクリン、シャル、マチ辺りにも敵わねえだろうし意味ねえか」
「あなたって人は……!!」
ジョネスはゼブロとの会話を切り上げて"絶"の状態になると、試しの門に両手を当ててメンチに向かって大声で叫んだ。
「メンチ!! オレが開けるからその隙にまずはトラックを入れちまえ!! その後しばらく門で遊ぼうぜ!?」
「えぇっ!? いきなり言わないでよ!! え〜っと、席の高さ足りないな。足も届かないし。調節はこのレバーかな?」
メンチが準備を整えるとジョネスが門を押す。その間エルマはゼブロの見かけによらないムキムキな筋肉を楽しそうに触って、頭を撫でられながらキャンディを貰っていた。
ジョネスが"絶"の状態で力を込めると門はギコオッと鈍い轟音を立てて十分にトラックが通れるサイズの5の門まで開いた。
両扉を繋ぐロックが外れたのを確認すると片側の門だけを押し、そのまま90度まで開いてトラックを通すスペースを確保した。
あんぐりと口を開けるゼブロを横目に、ジョネスは事も無げにメンチを呼んだ。
「ほら、さっさと通れ」
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トラックを通した後、3人は約束の時間まで試しの門で遊びまくっていた。素敵なアトラクションである。
「ぐ、ぎぎぎ!! ダメだあ!! 念なしだと1までしか開かないや」
エルマが"絶"の状態で押してもギリギリ1の門が開くだけだった。それでも十分凄いのでゼブロは驚愕していた。
ジョネスが師匠なだけあって彼女もやはりゴリラ予備群だったようだ。このまま彼の弟子が増えて行くと世界はゴリラで溢れ、ゴリラが新たなゴリラを生み出し、ゴリラは生まれ変わってもゴリラとなり、ゴリラの輪は世界を廻り続ける。ゴリラ廻戦である。
メンチは念なしだと開けられなかったので、少しだけ悔しさを滲ませながらもジョネスに尋ねる。
「エルマも凄いけどジョネス、あんたはどうなってんの?」
ジョネスは念なしで5の門。先ほどお手本を見せるとか言ってオーラ全開で7の門まで完全に開けてしまった。ついでに完全に開門したら門の上の龍の彫刻がオーンオーンと鳴きながら火を吹くとかいう謎機能まで判明した。
試しの門が泣いている……!って感じだった。
「真面目に鍛えたら行けるって」
「ジョネスさんは異常だと思いますよ? シルバ様が全力で念を使って6の門です。7の門まで開いたのは流石に初めて見ましたね」
「あいつ多分放出系だからな。そんなもんじゃねえか?」
他人の系統を勝手にバラすな。致命的なアホをやらかしたジョネスをジト目で見つめるメンチとゼブロだったが、彼はそれを気にする様子もなく、携帯を見て「そろそろいい時間だな」と一言だけ言った。
試しの門の周りで「くらえ!! 重血狼突!!」とか言いながら妙なポーズをとっているエルマを呼ぶと、メンチとエルマだけを正門からトラックに乗せて、
それを見たゼブロは「あなたって人は……」と頭を抱えて呆れ果ててしまった。ゼブロは去って行くジョネスに向けて大声で呼び掛ける。
「ジョネスさ〜ん!! ミケは食べないで下さいよ〜!!」
「食う訳ねえだろボケ!!!!」
あまり説得力がなかった。
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3人がしばらく車用の道を進んだ所で、高速で接近する大きな影をジョネスの"円"が感知した。
ジョネスはトラックを降りるとその影に向かって嬉しそうに叫んだ。
「来たか!! 久しぶりだなあ!!」
飛びかかって来た巨大な犬。"ミケ"の初撃の引っ掻きを引っ掻きで迎撃すると、そのまま噛みつこうとして来たミケの頭をヘッドロックしてその場に引き倒した。
「ガウッ!! バウッ!!」
「はっはっは!! 相変わらず毛並みが素晴らしいなあ!! かわいい奴め!!」
ミケは試しの門を通らない非正規の侵入者を排除する役割を担っている。ジョネスはこの犬に何故かシンパシーを抱いていて、勝手に親友だと思っている。勝手に親友認定、どこかで聞いた話だ。
ミケはジョネスに完全に制圧されて、もはや好き勝手にモフられるだけの借りて来た犬と化してしまった。何の感情も宿さないはずのその目も心なしか諦観の念を抱いているように見える。
「ちょ、ちょっとジョネス!! 何よその化け物!!」
メンチが当然の疑問を呈すると、ジョネスはミケの役割を説明した。それを聞いて「このバカ!! アホ!! ボケ!!」とメンチはジョネスに対して考えつく限りの罵倒を浴びせたが、ジョネスは素知らぬ顔で嬉しそうにミケを撫で続けている。
「かわいい〜!!」
エルマはトラックから降りて、ジョネスと一緒にミケをモフり始めた。エルマとミケではサイズ差が凄いので、完全に全身が埋まるくらいまで毛の中に埋まった。ジョネスはそれを羨ましそうに眺めていた。
ちなみにエルマは正規の門を通ったので、本来なら出会えていないはずの相手である。
「モフモフ〜♡ 名前はなんて言うの? ポチ? シフ?」
「ミケだ。かわいいだろ」
ひとしきりモフった後、いよいよ時間がなくなって来たのでジョネスは「またな」と言って、名残惜しそうにそのまま首を絞めて気絶させた。起きるのは30分後くらいだろう。
羊が炙り殺されるのはどうでもいいのに、モフモフの犬は可愛がる。これが差別である。私達は残酷よ、蟻と何一つ変わらない。
しかし、ミケを絞め落としたタイミングで更なるハプニングが発生する。
森に潜んで様子を見ていた2人の子供が、ジョネスの前に飛び出して彼を指差して大声で非難した。
「おいっ!! ミケをいじめるなよジョネス!! このクソジジイ!!」
「ジョネス、いじめちゃダメー」
手を繋いでジョネスを睨む2人の少年少女、というか幼年幼女だが。少年の方は見覚えがあった。シルバ譲りの白髪をモサモサに伸ばした大きな吊り目が特徴的な少年だ。パーカーにスウェットパンツのズボラな大学生のパジャマみたいな格好をしている。
もう1人のキキョウによく似た大きな目をした黒髪の少女は、見覚えがなかったが大体想像はついた。新しく生まれた子とはこの女の子の事だろう。デフォルメの効いた動物がプリントされた子供用シャツに、子供用のタックパンツを合わせていた。
ちなみにゾルディック家では性別に関わらず、「兄弟」「長男」「弟」などと呼ぶ謎ルールがある。
別に全員が男として育てられるとかそういう訳でもないので、本当に昔から続いて来ただけの謎ルールである(って普通に考えたら分かるだろ、アルカルトが男だとかいつまで言ってんだ)。
ジョネスは飛び出して来た2人に、全然目が笑っていない笑顔を向けて、手を組んで指をボキボキと鳴らしながら口を開いた。
「
「ヒエッ」
名前を呼ばれた少年、キルアは頭に針が入っている訳ではないが、クソジジイの怒りに足がすくんで、一歩も動けなくなってしまう。
しかし隣にいるかわいい妹を横目で見て、かっこいい所を見せたくなって覚悟を決めると、敢然としてクソジジイに立ち向かった。
そしてゲンコツ一発で地に伏した。
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「お前らそろそろ飯の時間だろ? トラック乗ってけよ。一緒に家まで連れてってやるよ」
「ねえジョネスー、抱っこしてー?」
「何だいきなり。何でオレがそんな事しなきゃいけねえんだ?」
「じゃあいないいないばあしてー?」
「シルバに頼めよ」
「頭撫でてー?」
「初対面の大人だろ。そういうのはシルバに頼めって」
「駄目なの? じゃあ高い高いしてー?」
「……仕方ねえなあ。ほらっ!!」
「わあ! パパより高い! 楽しいー!!」
「はっ! ここは一体……?」
「意識が戻ったかキルア、この子預かっててくれ。オレはトラックを運転しなきゃならねえんだよ」
「くそー、痛かったぞ。このクソジジイ!!」
「3回目だぞ。だがキリがないから特例で見逃してやる。ほら受け取れ」
「お兄ちゃん、ジョネスが高い高いしてくれたの!! 楽しかった!!」
「……父さんと母さんにバレちゃうなあ。オレとアルカだけの秘密だったのに」
「? どうかしたのか」
「ああ。アルカのおねだりを4回断ると 死 ぬ ん だ よ 」
「ファッ!?」
ジョネス神回避ッ!!!!
オレが知り合う女がさあ!! 全員オレん事殺そうとしてんだけど!!
予言を覚えててよかったね。
試しの門はなかなかガバい。
ジョネスとウボォーとミケは友達(群れ)。
主人公組初登場はキルアでした。実は時系列怪しいけど、こっちのが面白いからゴリ押します。
キルアクラピカヒソカクロロ辺りの人気はやばいですね。ゴンが完全に食われてる。
あと、誰かフェイタンの謎人気を説明できますか?
別のどこかから来た友達その1(転生者と移住者)。
なお友達その2は永遠に出てこない模様。これは運命の人だな。年の差は考えないものとする。