今回は……何が起こるのでしょうか。
48.ワカレ×ニ×ワカレテ
ブルース市の空港のロビーにて、ジョネスと幻影旅団の中心メンバーがしばしの別れを惜しんでいた。いや、あんまり惜しんでいなかった。どうせすぐ会えるし。
ジョネスが全員と固く握手しながら言った。
「じゃあな。オレとメンチとエルマはそろそろハンター試験に向かうことにする。それでライセンスを取れたら百足のホームページに載せよう。信頼と実績のプロハンターのお墨付きだ。もっと仕事が増えるぜ? 落ちたらスマン」
「あはは!! あんたが落ちることはあんまり心配してないよ。落ちたら笑い話になるしどっちでもいい。オレ達はしばらく流星街とあの店を拠点にして、半分に分かれて活動するよ。メンチは店の引き継ぎありがとう。あんたのレシピを完璧に再現できるように、厨房は今でも大忙しだ」
クロロがジョネスに対して、改めて今後の方針を確認した。流星街に戻る者は、街の防衛とゴミ処理を中心とした街の仕事を片付ける。それと同時に依頼の内容を見極めて、能力に合っていそうなら再び呼び出されて現地集合する予定だ。
天空闘技場組は引き続き念能力者を増やして、マチの能力で旅団に引き入れるつもりだ。選手を育てるというジョネスと闘技場の約束もあるし、ついでに金稼ぎも出来る一石二鳥である。もちろん百足に依頼が来たらこちらからも人員を出す予定だ。
「厨房のスタッフは中々筋が良かったわ。とりあえず及第点よ」
「まともな食材が手に入るようになって、流星街は今料理ブームだからな。興味がある奴も多い」
「……本当にありがとう。オレも君の料理のファンになっちゃったよ。また遊びに来てね」
メンチが「ふふん」と胸を張りながら誇らしげに言った。クロロは「乳でけーな」と思いながら、そんな内心をおくびにも出さずに微笑んで礼を言った。
「メンチ、気を付けなよ? ハンター試験は毎年人死にが出る超難関試験だ。やばいと感じたらジョネスを頼りな」
「姉さんも元気でね?」
すっかり仲良しになったマチとメンチが、ぎゅっとお互いを抱きしめ合ってしばしの別れを惜しんだ。シャルナークが携帯のカメラでそれを撮って「百合の花が咲いた!!」とか言っていた。フランクリンがシャルナークの頭にビシッとチョップを入れてデータを消去させた。
「フランクリン!! また遊ぼうね!!」
「ああ、また遊んでくれ。達者でなエルマ」
エルマが元気よくフランクリンにそう言うと、フランクリンはニコッと笑って彼女と拳を突き合わせた。いつの間にそんな仲良くなったんだとジョネスは首を傾げた。あと拳のサイズ差が凄かった。
その後、ジョネスはイルミに目を向けると、茶化すような笑顔を向ける。
「イルミ、もうオレに付いて来なくていいのか?」
「うん、しばらくサクラと旅行するよ。ウボォーさんにも許可を貰ってる」
「うぅ……。ウチもう逃げられんのか……」
イルミは顔を赤くして俯いてしまったサクラの手を、無理矢理握ってそう答えた。すぐに振り払われた。ジョネスは機嫌よさそうに大笑いした後、ここぞとばかりに二人をおちょくる。
「お熱いねえ。ここに来る前と違って、一人でどこに行けばいいかも決められるし、もう立派な大人だって訳だ」
「笑わないでよ。……ありがとうジョネス、きっとあんたのおかげだ」
乗り込んだトラックの中で行く当てもなく、不安げな表情をしていた青年の姿はもうどこにもない。ジョネスはニッと笑って最後に尋ねた。
「家を継ぎたいか?」
「継ぎたいよ。オレはミルにもキルにもアルカにも負けない」
ライバルは盛り沢山だ。
しばらく世界中を遊んで巡る予定のイルミに代わって、ミルキは「オレが兄貴の穴を埋める!!」と言って張り切っている。200階クラスで連勝中だ。10代でフロアマスターの称号を実家に持って帰ると豪語しているらしい。
キルアは風通しのよくなった実家で、わがまま放題に遊びながら余裕で訓練をこなしている。イルミだって地獄のような訓練が嫌で、自分を洗脳して耐えていたのにだ。それでいて暗殺者にはなりたくないの一点張り。一番イカれているのは奴なのかも知れない。
アルカは急に子供達に対してデレデレになった両親に溺愛されている。初めての女の子なので今になって急に愛おしくなって来たようだ。同時に兄のキルアにまで猫可愛がりされるので、余りに構われ過ぎて逆に嫌になったのか、時折ボ〜ッと虚空を見つめて独り言を呟いている。
自分の中の何かと対話を重ねて契約を進めているとは、まだ家族でも気付いていない。
キキョウのお腹にいる新しい子も未知数だ。アルカほどぶっ飛んだ子じゃなければいいが……。色々とジョネスと旅団に引き込まれそうな運命を抱えた子である。
「いいオーラ出すようになったなあ。シルバも誇りに思うだろうぜ」
「……撫でないんだね?」
「もう必要ないからな」
ジョネスはそう言い残すと、「あばよ」と端的に別れを告げて、そのまま振り返らずに去って行った。
多くは語らず、クールにその場を後にする出来る大人の背中に向けて、フランクリンによじ登って遊んでいたエルマが叫んだ。
「ジョネス!! 目的の飛行船は3時間後だよ!?」
ジョネスはそんなこと当然分かっている。一仕事終えて再び子守りから解放されたのだ。少し自由に遊んで回りたいのだ。
ジョネスは何に使うのか知らないが、お土産として木刀とヌンチャクと、剣にドラゴンが巻き付いたキーホルダーを購入した。
凄く楽しそうだった。
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ハンター協会本部の会議室にて、ハンター協会最高幹部十二支んが一同に会していた。会長のネテロも同席している。
浮動のバカの席にはパンダのぬいぐるみが置かれている。正確には一同に会してはいなかった。
ムードは険悪そのもの。一番最後に相変わらずニコニコとしながら遅れて部屋に入って来たパリストンを、チードルとミザイストムがいきなり包囲して、立ったまま全ての事情を話せと詰め寄っている。
チードルは相変わらず全然忠犬キャラが固まっていなかった。
強制二択によってジョネスに脅しを掛けられているパリストンは、当然全てを自分から正直に話すことはできない。言わないんじゃなくて言えない。自然にジョネスの存在がバレるように誘導して行くので精一杯だ。
そもそもクソ真面目な二人が期待通りの反応をしてくれたことに面白さを感じた彼は、のらりくらりと嘘をついて二人をからかってこの場を最大限に楽しむつもりだ。
電話の横に置いてあったメモ張で折り紙をして遊んでいたネテロも、その展開をニヤニヤしながら黙って見つめていた。
改革推進派はそんなネテロを見て眉をひそめた。あんたが怒らなくてどうする。笑うな。耳くそをほじんな。投げんな。やはり尊敬はしているが盲信はできない所がある。
リベラル・ノンポリ派は早く終わって欲しいが、それはそれとしてこの大事件の情報は知っておきたいという感じだ。明らかに本当のことを話していないパリストンに苛立ちを隠せなくなっている。
「入って来てすぐ大声を出されるものだから驚きましたよ!! 全てボクが仕組んだことだと?
やだなぁ〜、ボクには"ハンター協会の副会長"として責任があります。いつも"自由にやっているだけのみなさん"と違って、もはやボクと協会は一心同体!!
こんなハンター協会に正面から喧嘩を売る事件と関係がある訳ないでしょう?」
パリストンは心底心外だといったような悲しげな顔をした後に、すぐに輝かしい笑顔を取り戻してそう抗弁した。背中にキラキラと星が見えそうである。
その場にいる全員が、チードルの何かが「ブチッ」と切れる音がしたように錯覚した。
「あんたねえ……!! 闘技場の情報が公開される前に、会いに行って握手してるのはどういう訳なのよ!! 初めから知ってた奴の行動でしょうが!!」
「はい、知ってました」
「おい」
「ブフッ!!」
素直に認めたパリストンに、ミザイストムが呆れたようにツッコミを入れた。ネテロが吹き出した。何人かの人間に睨まれたネテロが「わりいわりい」と、何も悪いと思ってなさそうに釈明した。
「知ったのは200階クラスの世界公開が始まる2週間前です。ボクは"協会の健全な運営の為"に、普段から世界中のあらゆる情報を収集しています。
それにより天空闘技場で怪しい動きがあると察知したボクは、"単身相手の本拠地に乗り込んで"最低限の首輪をつけさせて頂きました。好き勝手やられる前に関係を持って、内情を探りながら、将来的には手綱を握れないかと算段しています。
全て"あなた達が好き勝手に遊んでいた"間に起きたことです。協会の未来を真面目に考えているのはボクだけですか? 少しは反省して下さい」
パリストンは真顔でそう言った。チードルが机を叩きながら叫ぶ。ネテロは大きな音が鳴る前に、祈りの如き神速の所作で耳を塞いだ。
「ふざけんじゃないわよ!! そこまで分かってたのなら、何で止めなかったの!? もう念の拡散は止まらないわ!!」
パリストンは心底申し訳なさそうな顔で答えた。
「……残念ながらボクに、いやハンター協会にそんな権限はありません。クソッ!! ボクにもっと力があれば……!!
それに念の秘匿は心源流の暗黙の了解であって、ハンター十ヶ条に明記されているルールでもありません。"あなたに反対されて、改正できなかったハンター十ヶ条"にです。
ボクは以前から危惧していましたが既に遅かった……。
ボクは民主主義者です。"あなた達より少し立場が上"と言っても、みなさんの意見を無視することはありません。当然でしょ?
余計なお世話だったかも知れませんが、せめてボクの権限の範囲内で、"殺されることも覚悟の上で、敵の懐に自ら身を呈して飛び込み"、2週間で最低限の関係を結ぶことに成功しました。僭越ながら"みなさんに代わって尻拭い"をさせて頂きました」
「……チードル、これ以上は無理だ。証拠もないし、今のままだとこちらが偏見と先入観で決めつけているだけだ」
「ぐ……」
チードルは助けを求めるようにネテロに目を向けたが、彼は既に両手を上げて「降参」といった仕草をしながら、首を横に振って無言の返答をした。
ボトバイは苦虫を噛み潰したような表情で、チードルを落ち着かせるようにできるだけ自然に次の問題に話題を移した。
携帯と会議室のモニターを繋いで、問題のホームページをデカデカと映し出す。
黒い背景に薄い紫色のクリスタルが浮かんでいる幻想的な光景だ。
ボトバイはClick&holdと書かれたところを長押しして、クリスタルを粉々に粉砕した。ボトバイの携帯の通信容量がゴリゴリ削られた。とんでもない量の枠を持っているトリプルハンターのボトバイは、そんなことを全く気にしていない。
やがて粉々になったクリスタルが集まって節足動物の百足の形になると、画面に文字が浮かび上がった。
ネテロは周りくど過ぎるその演出に爆笑している。
[百足の集いにようこそ。私達は幻影旅団です。
ご依頼はこちらから、お仕事にぴったりの念能力者を派遣します。対価は要相談]
ホームページには念能力についての解説とか、顔に粗いモザイクがかかった念能力者が戦う動画など、大問題のバーゲンセールみたいな内容が映し出されていた。
依頼の為の窓口から情報屋、匿名掲示板に至るまであらゆるものが詰め込まれていた。
ダルマ物産、オワリ倉庫、トランス運輸、流星街廃棄物処理場、ハンター協会からの人材派遣。怪しげな広告が至る所に張り付けられている。
「天空闘技場の完全公開と同時に、突然現れた念能力者集団"幻影旅団"のホームページだ。パリストン、協専ハンターの広告が載っているが何か説明は?」
「そちらも公開直前に察知して手を打たせて頂きました。まだ規模が不明ですが、規模次第では彼らと協会で戦争になって、取り返しのつかないダメージを受ける可能性があると思った次第です。こちらも一時的に懐に取り入って、ジンさんと協力して内情を調査中です」
「人数は不明だが、こいつらが一斉にハンター試験に雪崩れ込んで来たらどうする? 協会を乗っ取るためのお前の策略だという噂があるが?」
「全て言い掛かりですね、全くの濡れ衣です。全面的に耳を疑いました。名実ともに会長に最も近い男と称されるボトバイさんの発言だとは思えませんね。"ボクのような若造に副会長の座を取られて嫉妬した"ボトバイさんのボクを蹴落とす為の策略ですか?
それにハンター試験の見直しについて前からボクは提案していますよね? 何度も言うように"あなたに反対されて、改革できなかったハンター試験"です。ボクが本当に協会の乗っ取りを考えてるなら、最初からそんなこと言い出しませんよ」
その場にいる全員が、ボトバイの何かが「ピキッ」という音がしたように錯覚した。
「……この動画を見てくれ、幻影旅団に所属していると思われる能力者のPR動画だ」
ボトバイがモニターに動画を流すと、筋骨隆々の大男と刀を持った男が、高速で戦っているのが映し出された。二人とも相当レベルが高い能力者だ。自分では勝てないと思った誰かがゴクッと唾を飲み込む音が聞こえた。
その時、あんまり話を聞いていなかったカンザイが驚きの声を上げた。
「あれ? モザイクかかってるけど、これウボォーさんじゃね?」
「相手はノブナガじゃん」
ダルそうに頭の上で手を組んでいたサイユウが同意するように言った。チードルが二人に厳しい目を向けて尋ねる。
「あんた達まで……、知り合いなの?」
「「友達だ。何回か一緒に仕事した腕利きの何でも屋だな」」
百足の足が既にハンター協会のトップにまで食い込んでいることが判明した。それを聞いたパリストンが笑顔を深めて言った。
「ほら、百足は生半可な組織ではないです。ボクの勘は正しかったみたいですね。ここまでの組織と頑固に対決姿勢を取るのは賢明ではない。
カンザイさんとサイユウさんまで強力な念能力者達の存在を察知して、友人として慎重に扱っているのに、チードルさんは何やってたんですか? 協会を潰す計画でも進めてるんですか?」
チードルがマジ切れしかけた。ミザイストムがとっさに食い止める。
「チードル、警告だ。ひとまず抑えろ、このままじゃ話が進まねえ。オレとボトバイが警戒してるのはむしろもう一つのPR動画だ。百足が何の為に作られた集団で、どんな能力と目的があるのか見えて来る」
ボトバイがミザイストムに対して頷いて、もう一つの動画を流した。
そこには大笑いしながら超威力の念弾を指先から連射する大男と、大笑いしながら超火力の炎を撒き散らす、怪しげなガスマスク姿の男が映っていた。
ボトバイがテロリストハンターとしての勘から、眉をしかめて厳しい表情で言った。
「これはハンターや武闘家が扱うような能力ではない。明らかに"戦争用"に修めた"発"だ。百足は何かに対してこの武力を行使する予定があるのか、単に示威行為なのか判然としないが、我々ハンターとは見ている場所が違うということが推察される」
分厚い鋼板を穴だらけにした大男が「是非ご依頼を!!」と言った後、辺りを一瞬で焦熱地獄に変えた男が「頼まれたら何でも燃やしてやるよ!! 火ャアハハハ!!」と言い残して、動画は終わった。
「あれ? フランクリンじゃん」
真剣に動画を見ていたサッチョウがそう溢した。
「カサイさん、百足の一員なの?」
ゲルが驚いたようにそう呟いた。
容疑者が連鎖して増えて行くカオスな状況にネテロが爆笑していた。ミザイストムが真剣な表情で二人に問い掛ける。
「サッチョウ、知り合いか?」
「紛争地帯にお悩みを探しに行ったときに、ジョネスさんから紹介されてね。しばらくボクの護衛として雇ってたんだ。友達だよ。流石に内戦で病んだ国はそこら中お悩みだらけでねえ。あれは大仕事だったなあ」
"ジョネス"という新しい名前が出て来た。会話の中で自然にこれを狙っていたパリストンが笑みを深める。ネテロも全てを察してニヤニヤしていた。
「ゲルさんの方はどうされたんですか?」
「ちょっと処理が難しい薬品を大量に廃棄しなきゃいけないときがあって、流星街のジョネスさんに紹介されたの。あれは助かったわ」
"流星街のジョネスさん"という名前が再び出て来た。リベラル・ノンポリ派はこれで全滅である。
「はやく終われよ〜。結局、全部あのおっさん関係じゃね〜? 本人に聞いてみようか〜?」
「チッ」
机の上で姿勢悪くノートパソコンを叩いていたピヨンからそんな声が上がった。クルックが何かを思い出して舌打ちした。
改革推進派、全滅である。
「何が起ごっでるのおおぉぉ!! 何もじらないのボクらだげええぇぇ!? がいぢょおおぉぉ!!」
何となく置いてけぼりにされてることを察したギンタが号泣して、会長に泣き付いた。
それに構わずピヨンが例の如く白状した。
「あのおっさんのコレクション面白いからね〜。元々は呪物に書かれた古代文字の解読依頼だったんだけど、第一級の資料ばっかりだったからすっかりハマっちゃって。あの倉庫のおかげで研究が格段に進んだよ〜」
「ジョネスがゴミ山に作った緑地の植生と生態系に興味があったの。でもあの街は何なのよ!! ホントにキモい!! 鳩が50匹くらい行方不明になったわ!! 焼き鳥の匂いしてるからバレバレなんだよ!!」
パリストンは笑いながらもジョネスの手腕に内心瞠目した。十二支んの中でも面倒臭い奴だけを的確に避けて既に外堀を埋めている。
「それ見てちょ〜。おっさんのホームページ」
ピヨンがパソコンからボトバイの携帯に向けてURLを送った。
ボトバイが訝しげな顔でそれを開くと、インターネット黎明期のサイトのような非常に簡素なデザインのサイトが爆速で立ち上がった。
0.5秒以下である。
画質がガビガビのうさん臭いおっさんがウィンクしている顔写真の横に、仕事用のホームコードとコメントが添えられていた。
[アマチュアハンターのジョネスです。流星街に深いコネあり。呪われた品物を集めています。処理、調査の際はぜひご連絡を」
「今回の件にはこいつが深く関わってるのね!! 探し出して事情聴取よ!!」
チードルが新たなターゲットを見定めて言った。こいつがパリストンが絶対存在を隠したかった仲間か!!
パリストンがその場を締めるように最後に言った。
「その人1ヶ月後のハンター試験に来ますよ」
ネテロが椅子ごとひっくり返って爆笑した。
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エル「あれ? アイジエン大陸に向かうの?」
ジョネ「ああ、試験会場はその辺だからな」
エル「パリストンさんが言ってた場所と違うよ?」
ジョネ「あんなもん嘘に決まってるじゃねえか。瞳孔見たらわかるだろ?」
メン「ジョネスタイピング鬼速いわね。何調べてるの?」
ジョネ「金とモノと人の流れだ。試験会場は大体分かってるが、一応裏を取ってる」
エル「ジョネス、かっこいい……。やっぱり結婚しよ!!」
メン「試験会場に辿り着くには"案内人"の協力が必要って聞いたわよ?」
ジョネ「そんなんはコネが無い奴だけだ。オレには必要ねえ。パリストンの部屋からくすねて来た試験関係の書類がある」
エル「その紙に書かれてる場所とも違うよ?」
ジョネ「極秘資料だぞ? 馬鹿正直に書く訳ねえだろ。サイクロン式暗号と3進数暗号と象形暗号のミックスだな。ハンター協会の資料によく使われる。ピヨンを呪物で眠らせてる間にパソコンから鍵を盗んだ」
エル「また新しい女の人? この浮気者!! 悪い大人だ!!」
ジョネ「あと宴会のときに、パリストンにやたら引っ付いてお酌してた女がいただろ? あいつに質問させたからもう確定だ」
メン「パク姉さんのこと? どういう意味?」
ジョネ「あいつは記憶を読める。パリストンからこっそりぶっこ抜かせた」
エル「すご〜い!! あれ? どこに電話掛けてるの?」
ジョネ「久しぶりだなモラウ!! あんた試験官だろ!? 試験内容教えろ!! さもなきゃ海に水銀撒くぞ!!」
モラ『ちくしょう、ふざけんなボケ!! 強制二択じゃねえか!!』
ジョネ「10、9、8、7……」
モラ『分かった分かった!! 不穏なカウントダウンをやめろ!! ……済まねえ……ジイさん……。オレにはハンター協会より海が大事だ……』
ジョネ「流石だ、ハンターの鑑だな。ネテロには黙っといてやるよ」
モラ『概要だけだからな? このバカ親父が……』
ライバルは多い。
イルミは登り始めたばかりだ。このゾルディック坂をよ!!
ミルキまでやる気出して来ましたよ。未来は明るいね。
そしてキルアは、暗殺者の技術を全て受け継いだ、正当後継者である。
アルカをヴェノムにしたい。作者はふとそう思い付いたのだった。
あ〜もう滅茶苦茶だよ。
会議は踊る。
いや、踊らされている!? 全てがジョネスの手の平の上か……何て男なんだ……!! だがホームページは軽い。
本気になったジョネスは凄い。
試験官は原作キャラで固めたい。
受験者もできるだけ原作キャラで行きたい。
じゃないと話が持たない。