ガンダムビルドクレイジーズ   作:置き物

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漫画版ASTRAY読んだ後、『Zips』聴きながら思いついた作品。
ぼちぼち投稿していく予定です。
ASTRAYにわかですが、よろしければどうぞ。


【第1話】狂ったヤツら(クレイジーズ) その1

 

ガンプラバトル・ネクサス・オンライン。略してGBN。

 

「ブレイクデカール事件」や「アルス侵攻」といった数々の事件を乗り越えてから数年。

繰り返されたアップデートによって、ますます賑わいと興奮を見せる世界をダイバー達は生きている。

 

そして、二人の狂人がGBNの世界に風を巻き起こす─。

 

荒れ果てた荒野。砂が吹き付け、視界も遮られるこの場所でその二機は戦っていた。

赤い閃光が紅い機体を追いかける。

シャア専用ザクをベースに作られた愛機・ニトロザク。一方、そのザクから逃げ回るのは戦国アストレイ頑駄無をベースとしたアストレイ頑駄無・(ごう)だ。

 

バズーカを構えるニトロザク。そのバズーカは本来シャアザクの持っているザク・バズーカではなく、ガンダムの持つハイパー・バズーカ。

 

「クソっ!しつこいぞ!!」

「ハハ!!オレのバズーカから逃れられたモノはいねぇ!」

 

ニトロザクのダイバー、ダンダ・ムドウはゲラゲラと笑いながら通信を入れる。そして、バズーカを放とうと引き金を引くが、玉は発射されなかった。

 

「チッ……弾切れか。ならっ!」

 

彼がハイパーバズーカを投げ捨てるや否や、即座に新たなバズーカが握られる。

 

「いっ!何本目だよそりゃあ!」

「まだ三本目だ!そらそらぁ!」

 

構えられたバズーカが再び発射され、アストレイを追い詰める。

それをギリギリのところで回避するも、その回避した先には既に放たれたもう一発目が着弾する寸前だった。

回避では間に合わないと判断し、戦国アストレイ頑駄無・號は咄嗟に腰にマウントしている小刀を投げつける。

爆発の衝撃に吹き飛ばされながらも、何とか姿勢を安定させた。

 

 

「ハァ……毎度毎度、お前のバズーカ中毒にも呆れるぜ」

 

「”当たらなければどうということはない”。だが、その逆で当たっちまえばどうとでもなんだよぉ!」

 

「いつも思うけど、その理屈は可笑しくないか!?」

 

最早お決まりとなった相棒の台詞へのツッコミ。

ジャンク屋組合のマークがついた作業服に身を包んだ彼こそアストレイ頑駄無・號のダイバー、カザカミ・ハイその人だ。

 

「だけど、この勝負……。お互いに負けるわけにはいかねぇよなぁ!いくぜ!俺の武器……其の壱!!」

 

カザカミは武器スロット画面を展開。

今、彼の切り札が解き放たれる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

WARNING!WARNING!WARNING!

 

▶︎150ガーベラ・ストレートを使用するか?

 

WARNING!WARNING!WARNING!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

点滅する赤色の画面をカザカミは勢いよくタップ。空間を裂き、天から現れる巨大な日本刀。

そして背中にマウントされていた黒い布の中からアーマーが解放され、アストレイ頑駄無・號へ次々と装着される。

 

「號・パワァァァァフレェェェム!」

 

高らかに叫ぶカザカミと共にアストレイ頑駄無・號はレッドフレームのパワードレッドを思わせる姿へと変化する。

そして強化が施された両腕は日本刀を難なく持ち上げ、振り回す。

 

「150ガーベラ・ストレート......!!ハハッ、そのデカさ!やっぱり反則だぜっ!」

 

もはや見事としか言いようのない大きさにダンダは思わず賞賛の言葉を口にする。

一方のカザカミが駆るアストレイ頑駄無・號は自らの等身の二倍以上はあるガーベラ・ストレートを携え、ニトロザクへと振り下ろす───!!

 

 

「へへっ、オレ達は似た者(イカれた)もの同士って事よ!!」

「やっぱりそうだよな!来な、カザカミ!」

 

 

互いに狂人である事を認め合う二人。

巨大な刀に臆することなくニトロザクはアストレイ頑駄無・號へと向けてバズーカを放ち続ける。

 

「ぐぅ……!踏ん張れよ、號!」

 

バズーカ砲の直撃に耐えながら、機体制御と150ガーベラ・ストレートの維持に全身全霊の力を注ぎ込む。

耐久度のあるパワーフレームといえど、直撃によるダメージの蓄積からは逃れられない。

それまでにこの刀をニトロザクへと当てなければならない。

 

「残りバズーカは1本……。堕としきるぞ、ニトロ!」

 

残弾数と予備の武装を確認するダンダ。これら全てを出し切れば勝てる見込みはある。

しかし、150ガーベラ・ストレートがぶつかれば自身の敗北は必至。それまでに何としても、アストレイ頑駄無・號を撃破しなければならない。

 

 

彼らは今、出来る事を最大限に尽くした。

ならば……後は己のガンプラを信じるのみ!

 

 

「うぉおおおおおおお!」

「堕ちろぉおおおおお!」

 

魂の叫びに己の信念を乗せ、ガーベラ・ストレートと弾がぶつかり合う。そして、黒い爆風が巻き起こった。

 

ーBattle Endー

 




【キャラクター紹介】

【カザカミ・ハイ】
『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』のロウ・ギュールの様な髪型とジャンク屋組合のマークがついた作業服を着たダイバー。デカい武器中毒者。
使用ガンプラは戦国アストレイ頑駄無をベースとした《アストレイ頑駄無・號》

【ダンダ・ムドウ】

短い金髪とサングラスが特徴的なダイバーでカザカミの相棒。
バズーカ中毒者。使用ガンプラはシャア専用ザクⅡをベースとしたニトロザク。




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