やたら治安の悪い日本に転生してしまった。 作:通りすがりのライダー
20XX年
日本は銃による犯罪の凶悪化、増加に対し警察の人員が不足し、それ伴い警察のサポートを前提とする民間組織による警察機動部隊の設立した。
民間特殊機動警官隊、略して民警
警察と同様に銃の携帯が許可されており、現行犯逮捕が可能である。しかし銃の発砲は現場刑事以上による許可が必要となる。
警察程規律風紀に縛られる組織では無いので個人の特色が出やすく、 また前線に立たされる事が多い事から、負傷者も出やすく即戦力が求められるため年齢、経歴、性別問わない実力至上主義の組織となっている。
訓練は軍隊にも負けず劣らず過酷な物と知られており、 故にエリートは警察へ、腕っぷしに覚えのある者は民警へ流れていく傾向にあるのだった。
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私の名前は高波孝。
しがない日本の健康優良児だ。
赤子の頃に前世というものを自覚し始めてはや十数年。何とか私も大学生になった。
転生してから現代の平和な日本で生活できる事に安堵していた矢先に、
前世含め初めての銀行強盗、そして人質というとんでも経験をしてしまった私は世紀末でヒャッハーな日本だった事に絶望した。
それと同時に僅かながら転生特典の能力を自覚したのだった。
どんな世界でも生き抜く能力
具体性に欠けている為、分かりやすい超能力とかではないようだ。
生命の危機を感じた時などにやたらと状況分析が出来るとか、
身体能力が向上したりとか、そんな感じだ。(何も無い平常時なら)
車や弾丸が直撃コースで飛んできたり、即死に繋がる場合は脊椎反射の様に回避する事もある。
そんな能力のお陰でいつも危機に陥った時は体が自動的に動いているのに頭では精密な状況分析が行われる。
つまり、目の前で自分の死ぬ可能性をスローでじっくり検証させられるのだ。治安最悪な今生において週一で起きるの生命の危機に最初の頃は気が狂うかと思った。
反射が行われた時は大体私の身体能力を超えた動きになるので次の日は動けなくなるレベルの鞭打ちと筋肉痛に見舞われる。
そのせいか自分を殺せるレベルのものは頭の中でいわゆるゲームのアイコンの様にマーキングされている。
外を歩こうものならマッチョな男性、警察、果てには車バイクなどまで私が認識した段階で無意識的にマーキングされる。最近では視界に居なくてもわかる様になってきた。
必要に応じて能力が付け足されていっている様な気がする。
違う、そうじゃない。そう叫びたい気持ちだった。
そもそもこういう状況になりたくないのに、危機的状況になったら反応する能力って…。前世の私のバカ!それに転生先やっぱ悪意あるよねコレ!この齢十数年で即死に対する反射がどれだけあったか!殺意高すぎんだろこの世界!日本って国名なのに詐欺だ!ふぁっ◯んごっと!
そんなこんなで、治安が最悪なこの日本でいかに安全な生活を得るかを考えた結果。
私は鉄砲鍛冶(ガンスミス)となることにした。
理由としては、どうにも私の転生特典は私自身が強い危機感を覚えているだけでも有効なようで、この日本で生活しているだけで私は常に目に見える形で(生命の)危険を感じており(白目)、故に能力に軽いバフが掛かった状態になっている。おかげで皮肉にもスムーズに様々な学習が進んでいる。また自分の身の安全に結びつく努力と言うモチベーションがあり小さい時から暇さえあればあれこれ本を読み漁っていたところ行き着いた結論であった。
求められる技術、そして需要が高いため給料良し、内勤・安全・仕事早けりゃ早上がりよし、いざという時のため銃の携帯も許させている。
さらに警察の関係者であるというだけである程度の保険になる。(自宅周辺が警察の巡回経路になっている。)
高い知識や技術に対しての学習が必須であり、危険な環境や危険なものを身近に感じ、かつ、私自身は矢面に立たないポジション。つまり安全に能力を活かす為の最善策と考えている。
お隣さんにとても頼りになる家族が住んでおり、奥さんが優秀な鉄砲鍛冶だったのだ。
そして仲良くなり話しているうちに師事する事となり今に至る。
おかげで早期に推薦を貰い、既にライセンスに加えて、警察御用達の鉄砲鍛冶として働らかせてもらっている。
大学も卒業したらそのまま店を持つのも悪くないかも知れない。
ああ私の平穏ライフ、このままいつまでも続いてくれよ。
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「いってきます。」
朝、登校するため家族に出発の挨拶をし、外に出る。
春を感じさせる陽気に深呼吸をする。
「行ってきまーす!あ、たかにぃ!おはよう!」
「おや孝くんおはよう」
お隣の爲妹(なづめ)さん親子だ。仲良しなお父さんとみくるちゃん。
今の日本は米国よろしく外は危険なので子供も基本移動は車での送迎となる。
私は早々にバイクの免許をとり、バイク登校だ。
「お!今日も元気だな。おはようみくるちゃん。
師匠もおはようございます。みくるちゃんの送迎ですか。」
爲妹パパさんは現役警官であり、正義感あふれる米国グットルッキングガイだ。
しかもコマンドゼロという銃相手にゼロ距離に接近し制圧する事を旨としたイかれた格闘術の使い手でもある。
因みに私の危機勘センサーはヤバさで色分けされている。
自転車の様に当たり所悪ければヤられかねないヤバさが白、チョイヤバ。
ガトリングガン積んでるバギーを操縦してるヒャッハーはセットで赤、マジヤバと言った感じだ。(経験談)
何故そんな事を話したかと言うと、このイケメン、赤(マジヤバ)なのである。え?個人でガトリングバギーヒャッハーレベルの殺傷能力もってんの?しかもなんか赤より少し赤黒い感じだし。初めて見た時、小学生だった私は少しチビった。一番怖いのが人間なのか。
そんなマジヤバな爲妹パパさんは日本の凶悪犯罪増加の対抗策、取り締まる人間を増やしちゃおう政策、もとい民警設立に伴い、凶悪犯罪のエキスパートとして米国から特別顧問として日本へ派遣された凄腕エージェント。世界で10人くらいは習得出来るよと言われるゼロコマンドを扱う為、トップクラスの戦闘スキルを誇っている。
私も能力に振り回され無い様に幼少から護身術を教えてもらっている事もあり、師匠と呼ばせてもらっている。
そしてそんなスーパーマンの娘であるみくるちゃんは爲妹ママことツユカさんに似てとんでもない別嬪さんだ。
きっとクラスのマドンナとして多くの初恋を奪っているのだろう。
だがこの娘はとんでもないファザコンだ。
お父さんがあまりにもカッコ良すぎる。しょうがないよね。
むむ危機感センサーがみくるちゃんを感知している?!
まさか黄(ヤバめ)だと?つまり訓練を受けた警察くらい強い...だと?この歳でこれか、、とんでも無い戦闘民族の家系だな。
「孝くんも学校かい。ああそうそう今度遊びに来なさい。
ツユカもみくるもゆっくりお喋りしたがっているよ。」
「ありがとうございます。是非遊びに行きますね。ツユカ先生にもまた色々教えて貰いたいですしね。」
「おや、僕からはもう教わる事がないかい?」
「たか兄わたしはー?」
「違いますよ、師匠から教わった格闘技は今でもちゃんと鍛錬精進してますが、師匠は組み手で手加減しないじゃないですか…。みくるちゃんの話も今度聞かせてね。」
「ハハハ、そうだね!でもしょうがないだろう?君は既に僕の教えたゼロ使いの1人なんだ。私も練習相手に事欠いてるから、是非全力を出せる君と手合わせしたいんだよ。」
「お父さんばっかりずるいよねー私も手合わせしたい!」
「はは…師匠の全力とか遠慮したいですよ。(何度反射が発動した事か)本当にたまにならですからね、私死んじゃうので、いやホントに。
というかみくるちゃんもまさかゼロ使うんですか…?」
「ああ、君が習得しているのを見て触発されてしまったようでね。最近少しづつ様になっているよ。おっとこんな時間か、孝くんではまたね!」
「はちゃ!?パパ学校遅れちゃう!たか兄またねー!」
「2人とも気をつけていってらっしゃい。またね!」
手を振り2人を見送った。
「こうして見ると普通の仲良い家族なのに、身近に世紀末覇者レベルがいるってとんでも無いよなぁ。さて私も行くか。」
今日は学校が終わったら警察署に出勤する日だ。
なんだかんだ鉄砲鍛冶の仕事は充実していて楽しい、天職なのかも知れない。
今日も安全に張り切っていこうかな!
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娘の送迎を終えた爲妹 掟(なづめ じょう)はふと、朝に挨拶した青年との出会いを思い出した。
(そう言えばあの子と出会ったのはこんな日だったな。僕たち夫婦がここに越してきて間もない時、お隣に挨拶に行った時に初めて出会った。懐かしいな。)
『何があっても生き残れる様に僕を鍛えて下さい!お願いします!』
出会って間もない僕に向かって目が合った瞬間、顔面を蒼白にし頭を下げて来た年端も行かない少年に驚いた。
いきなり何言ってるのと、彼の親に叱られている様子を呆然とみていた。長年の刑事の勘でこの子は何かにとても怯えている事がわかった。
私を見て恐怖した?
そこまで強面の自覚はないし言われた覚えもないゆえ可能性は低い。
その明確に恐怖を写している瞳にもしやと思い、それとなく殺気を送ってみた。すると少年は突然飛び退いたではないか。
(まさか本当に相手の気配を感じ取る事が出来るのか。)
この瞬間にも少年の体は小さく身構えられ、眼は素早く動きおそらく私の身体、衣服、周囲の物を捉え、次の襲撃に備えている。
野生の勘、達人レベルの気配察知能力はやはりそれ相応の環境があって成り立つ。この子の場合聞く話によると昔から人質やらの事件にやたらと巻き込まれてしまう事が多い不幸な少年だったようだ。
そして日々その恐怖に震えながら暮らしていた。だのにその恐怖を跳ね除けられるだけの力を欲している眼をしているのが見てとれた。
「試す様な真似をしてすまなかった、タカシくん。私はジョー。ジョー爲妹、警察官だ。君を傷付ける事は決して無いからどうか安心してほしい。」
沈黙、構わずボクは続けた。
「それで、鍛えて欲しいっ言ってたけど間違いないかい?」
首を縦にぶんぶん振るタカシくん。
「理由を、聞いてもいいかい?」
「自分の身も、家族も守るには力がなきゃならないと、思うからです。」
「それだけかい?初めて会った僕が言うのも何だが、君には何か悩みがある様に見える。」
「......し、信じられないかも知れませんが、僕はモノの強さの様なモノがわかります。人や車色んなものの。世の中には人の命を簡単に奪えるものが溢れています。」
「たしかに、そうだね。」
「僕は危険を感じると意思に関係なく、逃げてしまいます。さっきみたいに。」
「あぁ、見事だったよ。本当にやっていたら完璧に避けられていただろう。」
彼の父と母は私たちの会話が理解できていない様子だった。無理もない実際にやってもない行為を避けたなんて言っても、感じ取れない人からしたら口だけなのだから。なるほど、この子はずっと悩んでいたのか。自分の優れた能力に振り回されてしまう事を。周りに迷惑を掛けてしまっていると思っている。
「よく分かったよ。いいよ。私が仕事のない日に限られてしまうけど、君に私の出来うる限りを教えよう。」
「ほんとうですか?!」
「あぁ、勿論だとも。あぁ最後に。どうして私だったんだい?今さっき会ったばかりのはずだけど?それに君は、私を恐れていた。」
「そ、それは、 言っても怒らないで下さいね。」
「何を言われるのかな。あぁ怒らないと約束しよう。」
「何も持ってないのに、見たこともない色、ただの生身で銃火器より何よりも強い人だと思ったからです。」
「へぇ…。」
(そこまでわかるのか、とんでもない才能だ。)
「あ、えと、どうしてとか、どうやってとかは聞かないで下さい。僕もわかりませんので。」
「わかったよ。よし君のお父さんとお母さんにいろいろ説明しないといけないね、これからもよろしく頼むよ、僕の弟子になったんだから強くなって貰わないと!」
「弟子…。よろしくお願いします。し、師匠。」
こうしてボクたち爲妹家と高波家の交流が始まった。
現役の警官である僕が彼の優れた能力について説明したところ、今まで自分の息子に感じていた違和感やぎこちなさの正体がわかった様で驚いていたが深く納得した様だった。
その様子にタカシくんも今まで言えなかったこと、自分の素直な感情を吐き出せる様になった様に感じた。
(あれから色々あった。初めてゼロコマンド見せた時は驚いたなぁ。手加減していたとは言え初見で、間合いを外され、思わず本気で仕掛けたのに直撃をさせられなかった所か、掠めただけで回避されるなんて。同じゼロマスターでもここまでの事は無かった。
危機回避能力においては本当に素晴らしい。
まぁその後その動きの反動で2日ほど動けなくなっていたみたいだから申し訳ない事をした。
その才能を是非活かして欲しい所ではあるが、本人が危険な事を拒絶しているからね、私も護身術と称してゼロコマンドも学ばせた。騙して悪いとは思うが間違いでは無かったと思う程すんなり習得してしまった。ただ一つ懸念があるとすれば彼は先制攻撃が全く出来ない事だ。全て攻撃に対するカウンターのみ卓越している。迎撃の技術は身体が成長してきた今となっては私と同等もしくは超えている。組み手が私優勢なのは彼から攻められる事が無いからなのではと考えている。そろそろ攻めのゼロを是非習得してもらいたい。彼のおかげでゼロの更なる発展が期待できる。これからも厳しく指導していこう。)
「まぁ一番は彼が不安を感じない様な世の中にすること何だろうけどね。よし、今日も世のため家族友人の為に働くか。」
※主人公の能力は複合的で視覚に関してはアニメ「CANAAN」の眼みたいな物です(違う。
身体能力は「緋弾のアリア」のヒストリアシンドロームみたいな物だと思って下さい。
※爲妹パパ名前と設定はほぼ適当です。
書いてみてわかる事いっぱいありますね。
大変だこりゃ
勘違いやら、シリアスやらやりたい事多いけどまとめられない。
がんばるぞー