ポケットモンスター。縮めてポケモン。
この世界の至る所に棲む不思議な不思議な生き物。
海や森、街など至る所でその姿が確認できる。
ここはカロス地方、ヒヨクシティ。アズール湾に面し、ヒルトップエリアとシーサイドエリアの2つのエリアに分かれ、その間をモノレールで移動することができる。街から見ることのできるアズール湾は、カロスが世界に誇る大女優、カルネも訪れるほどの絶景スポットである。
そんな街の隅にある宿、ホテル・ヒヨク。
「さあ、そろそろ頃合いかな。」
僕はユウ。アローラ地方チャンピオンだ。
島巡りをこなし、ポケモンリーグを制覇しチャンピオンとなった。
そんな僕だが、もう一つ、とても大きな夢があった。
それは、史上最強のでんきタイプ使いになることである。
「またのお越しをお待ちしております」
「ありがとうございました」
そう言ってホテルのチェックアウトを済ませる。
アズール湾…深い青に染まっている。
「…リュ!リュウ!」
「うん、分かってるよ。デンリュウ、あの石を手に入れよう!」
「リュウ!」
ここ、アズール湾にやってきた理由は、デンリュウを強化するため、「メガストーン」なる石を探しにきたのである。
「頼んだよ、ライチュウ!」
「らい!」
ライチュウ アローラのすがた。
僕がまだトレーナーになる前から一緒に暮らしてきたポケモンであり、僕の1番の相棒だ。
「ライチュウ、なみのり!」
「ららい!」
こうしてライチュウに乗ってアズール湾を進んでいると、あるポケモンに目が留まった。
「ドラミドロ?」
ドラミドロ。クサモドキポケモン。
確かポケモン図鑑によれば、縄張りに入り込んだものにはタンカーの船体を腐らせるほどの猛毒を吐いて
海域に迷い込んだ船を海の藻屑にしてしまい生きて帰れないとか…
…これはさっさと逃げたほうがいいな。
「ライチュウ、一旦ここから離れよう」
「らい?」
「この海域にはドラミドロが…」
「ドララ!」
見つかってしまった。非常にまずい状況になった。
仕方ない、ここは全力で逃げるべきか…
「逃げようライチュ…」
ん?いや待てよ?こんなところにドラミドロなんているはずがない。
確かにカロス出身で海などに生息するポケモンだけど、こんな綺麗な湾には出現しないはずだ。
「ドララ!」
小島にいたトレーナーが茂みから姿を現す。
「あら、はじめまして」
どうやら彼女のポケモンだったようだ。
僕は安心してため息をついた。
「こんにちは、あなたは確かカロス四天王の…ドラセナさん?」
「うふふ、ご存じでしたわね」
「はい、とても強いカロス四天王の一人なので」
カロスリーグ。カロス地方のジムバッジ8つを集め、チャンピオンロードを突破したトレーナーのみ挑むことのできる施設。
彼女はそんなリーグの内、竜章の間の四天王を務める、ドラセナさんだ。
「ありがとうね、あなたは…ユウでしたわね。あなたとライチュウの活躍は聞いているわよ」
「ありがとうございます!」
地方は違うにも関わらず、リーグ四天王の耳にも届いていると思うと、嬉しい。
「それで…ドラセナさんはなぜここに?」
「ドラミドロがアズール湾に唯ならぬ気配を感じたっていうのよ。それも…ドラゴンポケモンの気配なのよね」
ドラゴンポケモンの気配。デンリュウのメガストーンと何か関係があるのだろうか。
「ドララ!」
「らいらい!」
「どうしたの?ライチュウ」
ポケモン達が何かを感じとった。何があったのだろうか。
「きたわね…!」
それに続くかのようにドラセナさんが言い、
「ドラミドロ、いくわよ!」
「ドララ!!」
と、しんそくの速さでドラミドロの向く方向へ行ってしまった。ドラセナさんの普段の穏やかな表情とは違う強い声だった。
「ライチュウ、僕らも行く?」
「らい!」
僕らも追いかけるようにしてドラセナさんの向かった場所へと進むことにした。
デンリュウのメガストーンまでの道のりは、そう遠くは無さそうだ。
初投稿です。閲覧していただきありがとうございます。