9月16日、エルドラド城・玉座の間にて……
♪〜
覇王軍の兵士達が各々の楽器を手に演奏をしていた、そして……
大牙「Happy birthday to you, Happy birthday to you, Happy birthday, dear ひより, Happy birthday to you.」
大牙がひよりの誕生日を祝うバースデーソングを歌っていた。
そして演奏が終わり……
蒼也「ハッピーバースデイ!祝え!本日、9月16日は我らが王の妃「白河ひより様」がこの世に生まれ落ちた素晴らしき日である!花よ、咲き乱れよ!鳥よ、歌え!風よ、踊れ!月よ、輝け!生きとし生ける総てのものたちよ、その全身全霊をもって祝福するがいい!我らが女神の生誕の日を!」
蒼也がそう言うと、拍手と大歓声が巻き起こり、普段大牙が座っている玉座には、王冠を被り「お誕生日さま❤️」の襷を肩からかけたひよりが座っていた。
……
煉「よう、戦兎。それに一兎に一海、お前らも来たんだな」
戦兎「まぁな、大牙から招待状が送られてきたし」
一兎「ちなみに招待状に、来なかったら殺すか、じっくりコトコト煮込んでカレーにしてやるって脅しが書かれてた」
一海「同じく」
煉「草w」
……
拓斗「やぁ、梨衣ちゃん。今年も来たんだね」
梨衣「まぁね、前回に比べたら今回はこっちが出向くからまだマシだわ」
鍵「一体何があったんだ去年は……」
梨衣「思い出させないで、胃に穴空きそう……」
拓斗「あはは……」
梨衣「そういえば織と秀真は?さっきからあいつらの姿が全然見えないけど」
拓斗「あの2人ならさっき大牙に連れて行かれたよ。あと杉並君に叶方君、零瑠君も一緒にね」
梨衣「一体何するつもりよ、あいつ……」
……
有里栖&有里咲「ひよりん!お誕生日おめでとう!」
二乃「ひよりさん、お誕生日おめでとうございます!」
未羽「ひよりちゃん、お誕生日おめでとう!」
詩名「白河さん、お誕生日おめでとうございます」
ちよ子「ひよひよ先輩、お誕生日おめでとうございます!」
ひより「大感謝!みんな、今年もありがとう!」
二乃「今年も規模が大きいというか、なんというかですね」
ちよ子「確か去年はりーちゃん先輩のとこでパーティする為に皆んなで行きましたよね〜」
詩名「アレもはやカチコミだったし、あの時の天導さんのやってることほぼヤクザだったんだけど」
有里栖「あの時のりーたん、可哀想だったな……」
有里咲「あはは、確かにね。しかもあの後、数日後に胃に穴空いて入院したらしいし」
未羽「……アレ、そう言えば大牙くんは?演奏会の後から姿を見てないけど」
陽菜「お兄ちゃんなら、ひよりちゃんへのプレゼントの用意でさっきどこか行ったよ。織君と秀真君たち捕まえて引きずりながら」
と詩名の疑問に陽菜が答え、
陽菜以外「……え?」
それに全員が驚いた、
ちなみに諳子がここにいないのは、覇王軍内で料理ができる他のメンツと一緒に料理を作っている為である。
……
一方、大牙の方は……
秀真「ちょ、ちょっと本当に待ってください大牙!一体私たちをどこへ連れて行くつもりですか!?」
大牙「ふんふふんふふ〜ん♪」
大牙は鼻歌を歌いながら、鎖で縛りつけた織、秀真、杉並、叶方、零瑠の5人をどこかへ引きずっていた。
零瑠「おい天導手前!一体何の真似だ!離しやがれ!」
大牙「断る」
そう言い、歩みを進める大牙に対して杉並は決心したように口を開いた。
杉並「……よし分かった。同志よ、取引をしよう!望みを聞く、望みはなんだ一体何が欲しい!」
大牙「お前らの命で作る〜ひよりに見せる素敵で綺麗な花火〜♪」
織「ふざけんなッ!?」
叶方「ってか待って!?俺たち今から花火にされるの?マジで!?」
そしてしばらく歩いていると、ある場所に着いた。
織「おいおい、此処って……」
秀真「庭園ですね、しかもなんか大きい筒が沢山あるんですけど」
杉並「それに、何人か嵌っているのが見えるぞ」
叶方「マジで俺たちこれから花火として打ち上げられるのかよ……」
零瑠「どうしてこうなった……」
5人が話していると……
氷華「あ、やっと来ましたか」
氷華がこちらへ向かってきた。
大牙「ああ、こいつらで最後だ。翼、こいつらを筒に放り込むのを手伝ってくれ!」
翼「御意」
そうして大牙と翼が5人を筒に入れ終えた。
大牙「さて。氷華、導火線に火をつけてくれ」
氷華「分かりました」
そう言って氷華はクリムゾン・プロミネンスを振るい、導火線に火をつけた。
……
場所は戻って玉座の間にて……
蒼也「それでは最後のプログラムであり大牙様からひより様への今年のお誕生日プレゼント「打ち上げ花火」を行います。皆様あちらをご覧ください」
蒼也が右手を向けた方の壁が変形して外の景色が見えるようになった。
そしてしばらくすると、花火が打ち上がった。
一海「おお!綺麗なもんだな〜」
戦兎「すげぇな、アレ」
一兎「いっつもこんな規模なのか、ここの連中の誕生日は……」
戦兎「……そういや煉のやつ、どこいった?」
……
拓斗「……あ、今打ち上がったの多分織君だね」
梨衣「……え?どゆこと?」
拓斗「あの打ち上げ花火、うちの兵士と男子連中を弾にしてるんだよ」
梨衣「は!?」
鍵「草w」
梨衣「アレ、それならなんでアンタはここにいるわけ?」
拓斗「本当なら僕も弾にされるとこだったんだけど、ワンダーランドのペアチケットを献上して見逃してもらったよ……」
そういう拓斗はどこか遠い目をしていた……
……
大牙「ただいま〜」
陽菜「あ、お兄ちゃんおかえり〜」
二乃「今年は花火にしたんですね、兄さん」
大牙「色々考えた末にな。だがこれだけじゃないぞ?」
未羽「他にもまだあるの?」
大牙「おう、そろそろだな」
懐中時計で時間を見た大牙が指を鳴らすと、さっきまでとは違う花火が1つずつ打ち上がり、文字を作っていった。
『ひよりへ』
『いつも、ありがとう』
『これからもよろしく』
『お誕生日おめでとう』
『大牙より』
ちよ子「おお!」
詩名「相変わらず、凄いですね」
大牙「改めて言わせてもらおう。ひより、お誕生日おめでとう。俺からの今年のプレゼント、喜んでくれたかな?」
ひより「……うん!ありがとう、大牙くん!」
そういうひよりの笑顔は、今日1番のものであった。
我が生涯に……一片の、悔いなし!(力尽きて倒れる音)