煉が覇王軍に加わった数日後、エルドラド城にて……
蒼也「え〜それでは、被告人ジブリールの裁判を始めます。主文後回し、即刻死刑」
ジブリール「異議ありでござい──!」
蒼也「却下致します」
ジブリール「弁護士ー! 誰か弁護士を呼ぶでございます! この裁判官、無慈悲すぎるでございます! というか無慈悲を通り越してただの暴君でございます!」
どうしてこうなったのか、事の発端は今から数時間前に遡る。
……
エルドラド城・広間にて
大牙「これより、覇王軍再編成による新組織図を発表する。その前に、新たに仲間となった2名の紹介を行いたい。出てきてくれ」
大牙がそういうと、広間の側面あった通路から2人の男女が歩いて来て、
雨祢「なっ!?」
その内、男の方の姿を見た雨祢は驚愕して目を見開いた。
大牙「すでに見知っている者もいるだろうが、改めて紹介しよう。彼は十六夜煉、スフィア天界において神ディザスターの名を戴き、時に俺と共に戦い、時に刃を交えた男だ。のちに説明するが彼には俺直属の新部隊で動いてもらう。ちなみに階級は少将だ」
大牙がそう言った後、煉が一歩前に出て。
煉「よろしく」
と礼をした。
大牙「そしてもう1人」
大牙「白崎奏。階級は少尉で彼女には十六夜煉の専属サポーターとして着いてもらう」
奏「皆さん、よろしくお願いします!」
と奏が元気な声で挨拶した。
大牙「では新組織図の発表を行う」
そう言い、指を鳴らすと大牙の後ろにホログラムで組織図が現れた。
大牙「まず総司令、深条蒼也大将」
蒼也「至高の栄誉です、大牙様」
そう言いながら蒼也は眼鏡を挙げた後、大牙に礼をした
大牙「参謀長、桐生キキョウ中佐」
キキョウ「当然」
キキョウと呼ばれた黒い猫又のような耳と尻尾を持った少女は自信満々にそう告げた。
大牙「副司令、白銀翼大将」
翼「御意」
翼は胸に手を当て、そう応えた
大牙「技術開発長にジェイル・スカリエッティ大佐」
ジェイル「任せてくれたまえ、ボス」
ジェイルも、翼同様に胸に手を当て応えた。
大牙「
煉「了解」
?「黄金騎士団?」
大牙の言った言葉に青い髪に赤い瞳の眼鏡をかけた少年が気になるようにそう言った。
神宮寺拓斗。大牙の親友にして相棒である半妖の青年。階級は大将で覇王軍の最高戦力の一人。
大牙「俺直属の新たな部隊で、計12の部隊で構成される。その隊長は戦績・人格ともに優れていると俺が認めた者へのみ任命する。天上の五騎士同様、俺の親衛隊と考えて貰えばいい」
拓斗「なるほどね」
大牙からの回答を聞いた拓斗は納得したように言った。
大牙「二番隊隊長、神宮寺拓斗大将」
拓斗「了解!」
大牙「三番隊隊長、朱雀院椿中将」
椿「任せて」
大牙「四番隊隊長、白銀翼大将」
翼「我が主の御心のままに」
大牙「五番隊隊長・天導陽菜大将」
陽菜「任せて、お兄ちゃん」
…………
蒼也「それでは最後に、我らが王、天導大牙様よりお言葉!」
組織の再編が終わり、蒼也がそういうと大牙は後ろにあった壇上に階段で登り……大きく息を吸った
大牙「人はァ! 平等ではない。生まれつき足の速い者ォ、美しい者ォ、親が貧しい者ォ、病弱な体を持つ者ォ、生まれも育ちも才能もォ、人間は皆ァ! 違っているのだァ……」
大牙「そォう、人は! 差別されるためにある! だからこそ、人は争い、競いィ合い、そこに進ン歩がァ生まれるゥ」
大牙「不平等はァ! 悪ではない、平等こそが悪なのだ!」
大牙「権利を平等にした国々はどうだ? 人気取りの衆愚政治と坐している。また、富を平等にした国々は、怠け者の屑共ばかりだ」
大牙「だが……我が覇王軍は、エルドラドはそうではない! 争い競い、常に進ン化をォ続けているゥ……」
拓斗「進化、良い言葉だね」
大牙「我らだけが前へェ(前へェ)! 未来へと進んでいるのだ。十六夜煉が我らが同胞となったのも、覇王軍が進化をォ(進化をォ)、続けているという証(証)」
大牙「闘うのだァ!! 競いィ! 奪いィ! 獲得しィ! 支配するゥッ! ……その果てに(その果てに)未来があるゥゥゥ!!
オォォル・ハイィィル・エルゥゥゥドラァァァドッ!!」
そう言い。大牙が天へ拳を突き挙げるとそれに全員が応えた。
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
オール・ハイル・エルドラド!
……
ひより「そういえば、大牙君。ジブリールは? みんな集まってるのに彼女だけいなかったけど」
大牙「ああ、アイツならこの前の戦いで重大な軍規違反を犯してな、このあと裁判にかけるから自室に謹慎させてある」
ひより「ええ……」
そして現在に至る。
神宮寺 拓斗(しんぐうじ たくと)
年齢:18歳
性別:男
種族:人間と妖怪のハーフ
一人称:僕
二人称:君/お前/名前(大牙などの仲の良い相手:呼び捨て/男:くん/女:ちゃん)
好きなもの:魚釣り、鰹のたたき、カレー、楽しいことなら何でも
苦手なもの:肩の凝る食事会の食事、面倒なこと
CV:斉藤壮馬
大牙の超心友(ブラザー)にして相棒である半妖の青年。
大牙率いる覇王軍に所属しており、階級は大将で覇王軍の最高戦力の一人。
真面目で誠実な正義感の強い人物だが、堅物な訳ではなく、気さくかつ陽気でノリが良い為、大牙と共によくバカをやらかす。
戦闘では常に余裕を見せた態度で振舞う自信家。
普段は何でも屋として猫探しや浮気調査、結婚式の神父など様々なことをしている。
戦闘能力
大牙が超心友にして相棒と認める程であり、本気を出した大牙と肩を並べられるほど。
要は下手すら純牙でもまず勝てないほどの化け物。
主な武器は刀と自身の妖力を弾にして放つ銃の他、妖怪の血で氷の力を扱える。
また恋人がおり、大牙と同様に恋人への愛の力で戦闘能力を爆発的に上昇させることができ、その状態の拓斗はハーフでありながら大牙の世界において最強クラスの大妖怪になり、その気になればスフィア天界やミーチェル天界を総ての生命が凍りついた永遠の凍土へ沈めることもできる。
次回:断罪されし知恵の天翼(中)