透き通る世界で曇らせを楽しむ予定の転生者です   作:コンソメ

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まずはホシノの曇らせです。


第5話

さあ、ホシノ曇らせの時間だ。

 

1:イッチです

アビドス編とやらが始まりました。眼鏡をかけた陰のある高身長がゲヘナの風紀員と対峙していますね。アビドスの対策委員会側に先生がいて、ゲヘナが敵対している感じか。そして見知った顔の陸八魔アルと便利屋。

すげー状況だー。

 

2:名無しのパンピー転生者

肝心のホシノは黒服と会ってる感じかな?

黒服に指定する企業にホシノが所属して貰う代わりに、黒服がアビドスの抱えている借金を半分以上肩代わりするという提案をされてるはず。

まあ、実情は、キヴォトス最高の神秘であるホシノを使って神秘に恐怖を適応する実験をしたいと考えており、そのために手続きを踏んでホシノを入手しようとしているだけなんだけどさ。

 

3:名無しのパンピー転生者

イマイチ今のイッチが何をしてるのかわからないんだけど

 

4:名無しのパンピー転生者

ちゃんと実況しろ

 

5:名無しのパンピー転生者

殺してやるぞ、陸八魔

 

6:イッチです

今、アビドス自治区にいる。ワイが作った組織『ストレイヤー』が全員います。

 

7:イッチです

ワイはホシノをボコボコのぐちゃぐちゃに曇らせに来ましたが、組織としてもアビドスに用があります。具体的には、アビドスへの加勢とカイザー君をボコるためです。アヤネって子から助けてくれと依頼が来たんだよね。ワイらみたいな怪しげな組織に手紙を送るとはよほど切羽詰まっていると見た。事情をみんなが勝手に調べて、全容を掴んでカイザーボコすかってなった。

 

8:名無しのパンピー転生者

アビドス編、後半だな?

 

9:名無しのパンピー転生者

察するに便利屋がラーメン屋を間違って爆破してアビドスと敵対しているところだな?そこに便利屋を追ってやってきた風紀委員会(本命は先生)が乱入し事態は三つ巴ってところやろ。

 

10:名無しのパンピー転生者

おのれ殺してやるぞ、陸八魔アルッ!!!!!

 

11:名無しのパンピー転生者

で、そこにさらに乱入すると。

 

12:イッチです

風紀委員には悪いけど、多対一かつ事情を把握できていないアビドスを放置はできないし、あの横乳女には個人的な恨みが。

 

13:名無しのパンピー転生者

>>5流れ弾で草

 

14:名無しのパンピー転生者

>>5

いつもの

 

15:名無しのパンピー転生者

>>5

今回はあってるだろ

 

16:名無しのパンピー転生者

イッチって今どこから見てるの?

 

17:イッチです

ゲヘナの生徒に紛れてる

 

18:名無しのパンピー転生者

 

19:名無しのパンピー転生者

 

20:名無しのパンピー転生者

視界共有していいぞ?

 

21:名無しのパンピー転生者

どうゆこと?

 

22:名無しのパンピー転生者

前スレで言ってたよね?イッチの仮面ってヘイローとか見た目を誤魔化せる優れモノで、ミレニアムのモブちゃんに金積んで作らせたって。

 

23:名無しのパンピー転生者

またミレニアムか

 

24:名無しのパンピー転生者

何でもアリだったりします?

 

25:名無しのパンピー転生者

内部に奇襲されるのか

 

26:名無しのパンピー転生者

何しても正体が隠せるってこと?閃いた

 

27:イッチです

視界共有

通報した。

 

28:名無しのパンピー転生者

通報した

 

29:名無しのパンピー転生者

通報した

 

30:名無しのパンピー転生者

視界共有始まったな。これはひどい。ゲヘナの風紀員の連携崩せるわけか

 

31:名無しのパンピー転生者

これどう見えてんの?

 

32:名無しのパンピー転生者

何でや!

 

33:名無しのパンピー転生者

今、イッチのお仲間スカートの中から爆弾取り出した?

 

34:名無しのパンピー転生者

というか、イッチも当たり前のようにスカートの中から武器取り出すじゃん

 

35:名無しのパンピー転生者

透き通る世界か?これが

 

36:イッチです

>>31仮面に付属しているスイッチを押せば、周囲の生徒と同じ制服に見える。スイッチを押さなければヘイローにモザイクのかかった怪しげな仮面集団。あ、始まるな。

 

37:名無しのパンピー転生者

は?爆弾を空に投げた?

 

38:名無しのパンピー転生者

あのー、何で手榴弾がスカートの中から?

 

39:イッチです

可愛い女の子だから、お清楚な女の子はスカートに武器を入れるものなんだよ

 

90:名無しのパンピー転生者

お清楚?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

便利屋がラーメン屋を間違って爆破し、アビドスがそれに気が付き駆け付ける。ムツキの口車に乗せられたアルが爆破したことを宣言、それを聞いた対策委員会との真っ向勝負に発展。その渦中に、ゲヘナの風紀委員が介入していた。ゲヘナの風紀委員会はその数的優位に反し、先生が指揮する対策委員会の生徒たちの前に敗北。その後、ゲヘナの風紀委員会に所属する行政官であるアコが現れ、仲裁を始めたところだった。

 

『こんにちは、アビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の行政官、アコと申します。』

 

「アコちゃん………」

 

『イオリ、反省文の添付レポートは私の机の、左の引き出しにあります。ご存知ですよね?』

 

ゲヘナ風紀委員会の行政官、天雨アコの介入。アビドス側は戦慄していた。

 

『行政官ということは、風紀委員会のNo.2………』

 

『あら、実際はそんな大したものではありません。あくまで風紀委員長を補佐する秘書みたいなものでして…』

 

彼女の通信が始まった瞬間、イオリや風紀委員達の表情が固くなる。シロコたちは、行政官が影響力の大きな人物なのだと悟った。

 

『アビドスに生徒会の面々が残っていると聞きましたが、皆さんのことのようですね。五名と聞いていましたが、あと一人はどちらに?』

 

『今はおりません。そして私たちは生徒会ではなく対策委員会です。行政官』

 

アビドスの生徒会。ホシノが一年生にして副会長を務め、ユメを会長としていた組織。

 

『失礼しました、対策委員会のみなさん。私ゲヘナの風紀委員会はあくまで、私たちの学園の校則違反をした方々を逮捕するために来ました。やむを得なかったということで、ご理解いただけますと幸いです』

 

『他の学校が別の学校の敷地内で、堂々と勝手に戦闘行為をするなんて、明確な自治権の違反です!』

 

ゲヘナの風紀委員会は、問題児である便利屋を捕まえに来たと告げる。取るべき対応に悩む対策委員会一同だったが、最終的にアビドス高等学校の自治区内で他の学園の風紀委員会が活動することは越権行為だとし、風紀委員会へと抗戦することを決める。アヤネやアビドス側は、アコ相手にも一歩も譲らない。

 

『ふぅ………これだけの兵力を前にして怯まないだなんて………これだけ自信に満ちているのは、シャーレがバックにいるからですか?ねぇ、先生』

 

アコからのプレッシャーを受け流し、先生は冷静に応える。

 

「どうだろうね」

 

沈黙がその場を支配し、空気が凍る。

 

『ヤるしかなさそうですね?』

 

瞬間、ショットガンの音が響いた。轟音と共に、イオリがその場で崩れ落ちる。

 

「!?」

「ぐああああああっ!?」

 

イオリの背後から、ゆらりと黒い少女が忍び歩く。便利屋の一人、ハルカがイオリにゼロ距離で発砲したのだ。

 

「許せない!」

 

「は!?」

 

「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない………うあああああああっ!!!」

 

「ぐっ………!」

 

苦悶の表情で蹲るイオリを踏みつけるハルカとアコに鋭い視線を向けるカヨコが現れた。

 

「嘘をつかないで、天雨アコ」

 

『あら?』

 

「偶然なんかじゃないでしょ、最初からあんたが狙っていたのはこの状況だった」

 

『………カヨコさん』

 

「申し訳ありません、行政官。視線を逸らされた隙に、今からもう一度包囲を」

 

『いえ、大丈夫です。大した問題でもありませんし………それより、面白い話をしますね、カヨコさん』

 

アコはカヨコの口撃に目を細めた。

 

「風紀委員会が他の自治区まで追ってくる。こんな非効率的な運用、風紀委員長のいつものやり方じゃない。だからアコ、 これはあんたの独断的な行動に違いない。それに私たちを相手にするにはあまりにも多すぎるこの兵力。他の集団との戦闘」

 

カヨコは結論までの道筋を明かす。

 

「っといってもアビドスは全生徒合わせて五人しかいない。なら結論は一つ」

 

困惑がゲヘナの風紀委員を蝕んでいる。

 

「アコ、あんたの目的は『シャーレ』。最初から先生を狙ってきたんだ」

 

「!?」

 

チナツとイオリは困惑気味にアコの方を眺める。先生本人は首をかしげているが、頭はフル回転しているようで鋭い目つきでアコを確認している。

 

『ふふっ、便利屋にカヨコさんがいることをすっかり忘れていました。ですがまあ構いません』

 

アコが指を鳴らす。それと共に、四方から風紀委員会の更なる兵力がこちらに集結してくる。

 

「………増員」

 

「まだいただなんて。それに、こんなにも数が………」

 

『………事の次第をお話し致しましょう。きっかけはティーパーティーでした。ゲヘナ学園と長きにわたって敵対関係にある、トリニティ総合学園の生徒会。そのティーパーティーが、シャーレに関する報告書を手にしているっと、うちの情報部から上がってきまして』

 

ゲヘナ学園の情報部は優秀だった。ヒフミがティーパーティーにした報告を聞きつける速さが異常である。

 

『それで、チナツさんが書いた報告書を確認しました。もっとも、その時点では成立していない組織のようでしたから、戦力の分析はできませんでしたけれど。連邦生徒会長が残した正体不明の組織………キヴォトスのどんな学園の自治区にも自由に出入りのできる。どう考えても、怪しい匂いがしませんか?』

 

それは否定しようのない事実だった。

 

『シャーレという組織は、とても危険な不確定要素に見えます』

 

「………なら君たちはどうするの?」

 

先生の問いかけにアコは冷静に返した。

 

『我々についてきてくださいませんか。今すぐに』

 

「それは無理だね」

 

『ふふ、やっぱりこういう展開になりますか。まあいいでしょう。それでは―――――』

 

さっきまで気絶していたイオリが立ち上がっている。アコが合図を行う。

 

『風紀委員会、攻撃を開始します。対策委員会と便利屋、そしてシャーレを制圧して、先生を確保してください』

 

「悪いがそれは許容しない」

 

声が響いた。その声はよく通った。ゲヘナの風紀委員の一人が否、そこに紛れていた仮面の少女が10個に及ぶボール型の小型爆弾を投げた。その爆弾めがけて、少女たちが弾丸を叩き込んだ。

 

そして―――曇天に爆音が木霊する。火の手が上がる。煙が天を焦がす。風紀委員の悲鳴と逃げ惑う混沌が響く。

 

「追加だ」

 

シオンが手榴弾をイオリに向かって投げた。反応したイオリが距離を取る直前に、手榴弾を射抜き花を咲かせる。異常なまでの精密射撃。

 

逃げ惑う生徒たちを的確に撃ち抜いていく少女達。

 

「Kは斜め後ろに10秒、Sは正面に音爆弾、Mはそのまま継続射撃。Lは建物に隠れようとしている人間を狙え」

 

それを可能にしているのは、未来予知に等しい予測とそれを可能にする演算能力。加えて、連携の深さが目の前の蹂躙を可能としていた。

 

(僕より高度な指揮をやる先生って人間じゃないよね)

 

そんなことを思いながら、淡々と敵を処理して3分。

 

「仕上げるか」

 

シオンは地面を蹴り飛ばし、距離を詰める。そして引き金を引いた。

 

自動的ともいえるやりかたで、周囲の安全を確保していく。敵が自分の射程にいれば撃ち弾着は確認しないで発砲する。

 

撃つ前から当たるのを疑っていないが故に。

 

「きゃあああああああああ」

「うああああああああ」

「やめ、あああッ!!!!!」

 

悲鳴と絶叫が木霊する。相手の発砲など許さない。

 

カスタマイズ済みのAK擬きは目の動きにつれて動き、一方で頭脳は前方を測距している。両手に握った銃は的確に敵を捕らえる。

 

「クソ!なめんな!」

 

「こっちのセリフだ」

 

イオリの放った銃弾をすべて弾丸で叩き落して、正確に鳩尾に弾丸を叩き込む。先ほどのハルカの攻撃と全く同じ箇所に被弾しイオリは簡単に膝をついた。痛みで一瞬呼吸を忘れて苦悶の喘ぎと唾液を漏らす。

 

「………」

「すごい」

「ん、強い」

 

驚愕するアビドスの面々に悔し気にシオンを睨むアコ。膝を突き蹲るイオリにシオンは銃口を向け、指揮官に問い掛ける。

 

「さて、久しぶりだな。天雨アコ」

 

『ストレイヤー………どうしてここに?』

 

惨状が広がっていた。あちらこちらにゲヘナの風紀委員が転がっており、半分が意識を失っている。それを成した少女たちの姿が露になった。

 

白い仮面に黒ローブを羽織った少女達。そのヘイローにはモザイクがかかっており、本人を特定する材料がない。

 

「アビドスから依頼を受けた。加えてお前たちが見過ごせない蛮行を行っているからな」

 

事態が呑み込めない先生とアビドスの面々にアヤネが補足説明を行う。

 

『と、都市伝説だと思いダメもとで送ってみたのですが………まさか本当に実在するなんて。あれはストレイヤーと呼ばれる…集団です。便利屋のさらに過激バージョンと思ってください』

 

そんな説明を尻目にシオンはアコに向かって問い掛ける。

 

「一般人を巻き込み、関係のないアビドス対策委員会に武力行使。そして独断でシャーレへ干渉。申し開きはないだろう?」

 

『ええ、ただしそれはヒナ委員長に対してです。貴方のようなテロリストに対し述べる謝罪はありませんよ?』

 

「道理だ。我々は規則の範囲外にいる逸脱者。お前たちには取り締まる権利がある。だが」

 

『開き直りですか?』

 

眉を顰めるアコに対し皮肉気な嘲笑を添えて答えた。

 

「我々がいなければ取りこぼす存在がいるのを知っているだろう?お前たちが冤罪を掛けたあの子のように」

 

『ッ!』

 

唇を強く噛んだアコと愉快そうに仮面の下で微笑む少女。置いてきぼりな先生とアビドス。

 

「さて、話を戻そうか。我々の目的はアビドスの援護。引き上げれば手は出さない。無論、テロリストである我々を捕まえる権利を行使するのであれば構わないが、おすすめはしない」

 

仲間の援護ができていない状況と数の有利を引っ繰り返す存在がいるため、消耗戦になってくる。勝てないとは言わないが、無視できないリスクだ。

 

「その必要はない」

 

さらに事態を転がす少女が現れた。白髪の長い髪に小柄な体躯。その印象と相対する圧倒的な存在感。

 

『ひ、ヒナ委員長………』

 

学園および自治区の風紀・治安を司る風紀委員会を束ねる委員長がそこにいた。

 

 

 

 

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