ARMED CORE FINAL ANSWER01   作:ありすたちばな

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遅れました。
封鎖機構というやけに強くて影響力がある割に情報量が少ない推定黒の組織のせいです。


04グリッド035侵入 (1)

惑星封鎖機構SGより、依頼を公布する。

 

我々SGは、ルビコン全域におけるグリッド施設の臨時調査を計画している。

しかし、不法占拠するドーザー集団の抵抗で思うように進まない。

 

調査の開始が遅れると、グリッド崩落の予兆を見逃してしまい、惑星封鎖の致命的な遅延もあり得る。

 

 

 

そこで、君たち傭兵の力を借りたい。

 

調査を不備なく行うため、妨害する武装勢力を排除してほしい。

 

尚、我々は指定するデータログ回収に特別加算をつけた。

加算対象はグリッド内部に設置された【バールニングサーバー】。そのアクセスログだ。

このコンピュータは、グリッドを支える支柱の定期検査を記録している重要なもの、それなり以上の褒章を約束する。

 

グリッド内部に潜むものは誰であれ排除対象だ。

確実な遂行を求む。

______________________________

 

惑星封鎖機構。PCA[Planetary Closure Administration]

その名の通り、指定された惑星の永久封鎖を担う、星外機関だ。

強大な力と豊富な物質資金を持ち合わせている。

諸企業を上回る武力に、技術。

人員も質が高く、複数の大規模な部隊を有しているらしい。

 

ルビコンにおいて、横の繋がりを持たない独立勢力でありながら、他陣営を同時に相手取れる強大な組織として畏怖されている。

現に、アーキバスもベイラムも表立った敵対は避けており、両者ともコーラル調査に際して、常にその動向を伺っている。

 

彼らのスタンスは一貫して、”全て自分でやる。ほかの手は借りない"だった。

 

独立傭兵に依頼を寄越したこともない。

 

当然だ。封鎖が決定したルビコン3において、彼ら以外の人間は皆等しく「不当に駐在する犯罪者」であるためだ。

 

傭兵の力を借りるなど前代未聞の事態であろう。

 

______________________________

 

依頼主惑星封鎖機構
作戦領域グリッド035全域
作戦目標敵勢力殲滅
敵勢力不明
特別加算データログ回収で加算
詳細前金10,000

 

・RESEARCERS REMARK

RESEARCHERS REMARK
作戦概要;

 ルビコン最強の勢力、惑星封鎖機構からの依頼だ。

作戦領域はグリッド035。

そこで封鎖機構の調査を妨害する、武装勢力を排除する。

 

ドーザーって言わないところが不穏だな。

俺たちのような流れ者も例外なく排除対象ということだろう。

 

封鎖機構の狙いが読めんが、それ以上に気になることがある。。

連中の戦力ならドーザー如き、むしろ返り討ちにして殲滅できる筈だ。

 

ドーザー共、アタリの傭兵でも抱えたか。

______________________________

 

 今回の依頼は、自分たちが住むグリッド043と同じような構造をしたグリッド035。

名に冠するように、ルビコン3に建設されたグリッド施設の一つだ。

 

035にはは自分たちが拠点にする043から地続きに進んでたどり着くことができる。とは言っても、035と043はお隣にあるわけではなく、間に数個のグリッドを挟んでいる。よって、地上に降りることはせず、いくつかのグリッドを経由して035を目指すことにした。

 

だが何個もグリッドを通っていては通行料が無視できないので、裏技を使うことにした。

 

「あんたはボスと仲良いからな。こういう仕事で金もらえんなら大歓迎だぜ1」

 

運び屋に頼むのだ。

 

グリッド間を貨物列車で駆け巡る彼らは、グリッドにおける仲介役も行っておりそれを利用することにした。

今回仕事を依頼した運び屋は、頭の緩いドーザーを相手に商売を続けてきたベテランだ。

その実、ドーザーの一派、ジャンカー・コヨーテスの息がかかった人物でもある。

 

よって、今回はトロイの木馬よろしく、巨大コンテナの中に隠れ035に潜入する事にした。

コヨーテスからのプレゼントという建前で、列車上に固定されたコンテナにACを膝を折らせ格納。自分も操縦席に入って一緒に輸送される。

運び屋を雇ったのはこれのためだ。

 

乗り心地の良い旅にはならなそうだが、自分たちが取れる選択肢の中ではこれが一番安全である。

______________________________

 

列車に揺られること数時間、ACアリウスを載せた貨物列車は無事、グリッド035に到着した。

 

『聞こえるか?今、交渉を終えた。これからお前が入ったコンテナは、車両から降ろされ奥に運ばれる』

『俺は連中の話に付き合って、5分ぐらいしたらずらかる予定だ。動き出すならその後にしてくれよ』

 

「ああ、わかってる」

 

『あと、出来ればこの区域のドーザーは全員始末してくれ。コヨーテスが庇ってくれるらしいが、できればなかった事にしたい』

 

そういった直後、アリウスを抱えた貨物が降ろされ、操縦席の壁に、頭を打ちつけた。

 

(いってえ......)

 

 

 

≪メインシステム 通常モード起動≫

ACを起動し、暗闇だった操縦席に光が広がる。

数時間も同じ大勢で座っていたため、全身がいたむ。

軽く首をひねり、狭い操縦席でストレッチを始めた。

 

(....あと2分か。2分経ったら、コンテナをぶち破って外に出る)

 

(コンテナ外に出れば、エレナとの通信が回復する。で次に.......ん?)

(外が騒がしいぞ)

 

 

『おい聞いたか!これ全部コヨーテスからプレゼントだってよ!』

 

『ああ!あいつらがしゃぶってるイイコーラルが入ってるんだってよ!』『早く食いてえ....もう開けちまおうぜ!』

 

(絵本のキャラクター並みの知能だな....)

 

やや、場違いなツッコミを入れつつ、通信に耳を済ませ周囲の状況を探り続けた。

 

 

 

 

≪メインシステム 戦闘モード起動≫

 

そして、ドーザーの意味不明な会話に耳を傾けること2分間。

運び屋の指定時刻を過ぎたと同時に戦闘モードを起動。体育座りのようになっていたアリウスの右腕を伸ばして、コンテナを突き破る。

 

『うわああ!!!』『なっ何だ!』『客人かぁ?』

 

腕を突きだした時、MTを巻き込んだらしい。

構わず左腕も動かし、コンテナ上部の厚壁を鷲掴みにして折り曲げる。

その隙間にアリウスの頭部を捩じ込み、窮屈なコンテナを突き破りアリウスは立ち上がった。

 

紙箱を破るように、コンテナを文字通りぐしゃぐしゃにさせながら這い出た旧式のACは、半世紀前の怪獣映画の如くドーザーたちの度肝を抜いた。

 

『なあっ!?ーーーー』『えっAC!?』

通信から聞こえ悲鳴を流し、操縦桿を倒す。

 

指令を受けたアリウスは忠実に動き、ブースターを点火しコンテナを脱出。近くで固まっているRAD製MTにその剛腕を振るう。

 

もろに拳を受けたMTが火を吐きぶっ飛ばされる。次いで、アリウスを反転させると後ろにいたMTに向かてブースターを噴かしたキックを放つ。

 

『っ!どこのどいつか知らねえが舐めたマネしやがって!』

 

ここで、我に返ったドーザーたちが漸く反撃に出るがもう遅い。

残った数機のガードメカもMTも同じように素手の格闘で仕留めた。

 

《ここの敵は全て片付いたわ》

《搬入されたコンテナに武装は入ってるわ。回収して》

 

「ああ、わかった」

 

コンテナの開け方がわからないので、レーザーブレードを使ってこじ開けると、リニアライフルにレーザーブレードといった自機の武装が折り畳まれ格納されていた。

 

「ちゃんと入ってる。エレナ、運び屋には礼を言っといてくれ」

 

《ええ、わかって.....待って。接近する機体反応。恐らく、貨物を搬入しに来た自律ロボットね》

 

《全部、排除して》

 

 

「了解」

______________________________

グリッドは自分たちが、長年居住地として利用し続けた施設だ。

多少内部構造が違っても、どの辺にどんな施設が有るか、作られたか手に取るようにわかる。

 

少し、進んでみてわかったが、ここは他のグリッドと比べて小規模な場所のようだ。

少し前まで拠点にしていた135を彷彿とさせる簡素な造りだ。

 

 

奥に進みつつ、道中で警備に当たっていたガードメカを掃除していると、開けた空間に出た。

 

《これは.....RADのMT....》

 

そこにはRAD製の改造MTが何十機も破壊されて、骸になり転がっていた。先日戦った四脚MTの残骸もある。堅牢な鉄甲はひしゃげ、歪みんで、四つ足をもがれ無惨に倒れている。

 

《全部やられてる。一体誰が?》

 

「公示依頼だからな。他の傭兵が片付けたんじゃないか?」

 

《そうよね。いくらドーザーでも仲間同士で殺し合うなんてことするわけないし....》

 

(それはするんだな。コーラルの奪い合いで自滅するし)

 

他の勢力から奪おうとするより、むしろ仲間内で奪い合う事例が多かったと記憶している。

まあ、そんな間抜けな連中の墓場に立ち入って塒にしているのが自分なのだが。

 

更に奥に潜ること数分。今度は薄暗い細道に出た。

地面にレールは敷かれておらず、鉄の内壁で囲まれており、不気味な場所だ。

 

 

《この先に。どこでもいいから穴を開けて侵入して》

 

ここにもRAD製MTが倒れ伏している。

抵抗も許されなかったのか、内壁に損傷が無く、両手のシールドに無数の銃痕が生まれている。

 

ここを襲撃したのは、ガトリング系統の武装を持っているのか。

だが、やはり戦闘後にしてはキレイすぎる。

反動が強いガトリングで、撃ち洩らしなく戦う事などできるのか。

 

姿の見えない先行者に気を執られながら進んでいく。

 

 

 

《レオが言うには、グリッドの制御室には施設全体を掌握する管理AIが設置されているの》

《そのAIがある場所に、バールニングサーバーも保管されているらしいわ》

 

要は、この場所はグリッド内部を統括するデータセンターという事だろうか。

 

《でも、AIが無事なら、遠隔通信で情報を取得できる筈なの》

《既に停止しているのかしら?》

 

半世紀前の施設だ。その可能性もある。

闇討ちを警戒し、頻繁にスキャンをかけつつ進むと、巨大なエレベーターを発見した。

データセンターはこれを降りた先にあるのか。

 

(アクセス可能....まだ動くのか。じゃあ管理AIは生きてる....?)

 

やや長めのアクセスカウンターを経て、扉が開く。

奥に進むと、ACでも広く感じる程の広いトランクルームがひろがっている。

天井はなく、どうやら巨大なリフトで登り降りするらしい。

間もなく、リフトが降下し始め、下に下っていく。

 

(上は竪穴....)

 

下に付けば、いよいよデータセンターか。襲撃者の正体は未だ見えぬが、この先に居ること間違いない。

 

 

 

2分程降下した時だった。

 

 

ガコン、と大きな衝撃と共に、ACに振動が伝わる。

 

(あれ?)

《止まった。故障?....》

 

通信からはエレナの困惑した声が聞こえた。

 

《違う....これは、外部からのジャミング....?》

 

一体誰が....

 

そう言おうとした時だった。

 

 

『また来たのか。誰が来ようと同じだ』

『こちらブラックミスト。敵ACを確認。これより排除する』

 

『クラウンクロウ了解。こちらは作戦を続行する』

 

 

 

(AC.....二機か?)

 

エレベーターの竪穴から、黒いACが落下してくる。

どうやら一機のみのようだ。

あベイラム製中量二脚パーツのメランダーc3と、腕のみアーキバス製の構成。

右腕に持つ長物はレーザーライフルか。

 

黒いAC、機体名ブラックミストは物言わず、こちらに銃口を向けた。

 

______________________________

 

開幕、ブラックミストからアリウスへ、極太のレーザー光線が放たれた。

落下中にライフルをチャージしていたのか、肩を撫でるだけで、ASCに大きく打撃を与える。

負けじとアリウスもリニアライフルを構え連射する。

 

(この閉所でレーザーは不味い....至近距離から食らったらAPが消し飛ぶ)

 

機体構成からして、相手は距離を取った戦法を好む。なら、被弾覚悟の接近で格闘に持ち込む方が勝機はあるだろう。そうあたりを付けて、行動に移す。

 

ブースター出力を上げ、接近、側面から回り込みアサルトブーストでさらに加速。

距離を詰めながらレーザーブレードを展開して、助走をつけた横切りを見舞う。

 

『当たらん!』

 

しかし、ブラックミストはその動きを読んでいたのか、素早くブースターを噴かしてのジャンプで空中へ退避。

アリウスの放った一閃は室内の壁に切り込む形で外れてしまった。

 

(まずっ!)

 

悪寒が走り、慌てて操縦桿を横に切るが遅かった。

空中からプラズマミサイルが殺到し、アリウスの体感を大きく崩す。

手痛い反撃を食らいつつも、何とか踏みとどまり反転。両手のリニアライフルを乱射する。

 

『チッ』

 

空中のブラックミストに弾丸が殺到し、そのほとんどがコアに直撃すると流石に、まずいと思ったのか、ブースターを噴かして後退した。

 

そこへ、アリウスの放ったグレネード弾が飛来するも、クイックブーストで真横に躱される。

 

(.....こいつ手強いな)

 

再び離れた二機は、互いに獲物を向け合い、戦いは撃ち合いに移行する。

 

 

 

 

 

勝負は劣勢だった。

向こうは閉所での戦闘を見越してか、近距離適性の高いショットガンを装備しており、レーザーライフルの一撃を避けた直後を正確に狙ってくる。

 

「くそっ、当たれ!」

 

リニアライフルの連射に紛れ、背部のグレネードを放つも、ひょいと何気ない動作で躱される。

砲身を折りたたみ、リニアライフルに切り替え射撃するが、やはりこちらの被弾が多い。

 

 

『お前の機体。アリーナでは見かけなかったな。上位ランカーか?』

 

お喋りをするつもりはない。

砲弾を返事代わりに、再度接近する。

 

左背部のグレネードを再び展開し、距離を詰めながら下方へ発射。

敵機ではなく足元に向けたそれは、派手に爆発し、視界を塞ぐ。

 

『何っ!?』

 

すかさずアサルトブーストを点火し、爆風の中へ切り込む。

ブラックスミスに切迫し、ブレードを展開しようと......

 

 

 

 

『....なんてな』

 

『ブレードを狙ってるのは読めてるぞ』

ブラックミストの背部コアが展開。

黒い機体を中心にパルス波が辺りに広がる。

 

「ぐッ!?」

 

蒼翠の衝撃波がアリウスを襲い、操縦席を貫くように激しく揺さぶる。

 

トドメにレーザーライフルを構えるブラックミスト。

 

 

(____!!!!)

 

 

背筋が凍る。

 

考えるより先に操縦桿を倒し、機体を傾ける。

 

直後、チャージされた青白い光線が通過し、アリウスの右腕を掠める。九死に一生を得たような物。

 

 

だが、危機は終わっていない。眼前に迫る黒の機影。その左腕に掲げるは青翠のパルスブレード。

当たればAPは0。死ぬ。

 

 

 

だというのに、頭はやけにすっきりしていた。

意識はむしろ鮮明で、自分が何をすればいいのかわかった。

 

リニアライフルを空中に置き、そのまま空になった右手をブラックミストへ伸ばす。

 

『何ッ?!』

 

今まさに、アリウスを殺さんとしていた死神の鎌を掴み取る。

左腕を掴まれ、動揺し動きが止まったブラックミストのコアに、こちらの左腕で殴り押し付ける。

 

『ぐあッ!!!』

 

鉄と鉄がぶつかり合い、鈍く悲鳴を上げた。

 

(中に…居る……こいつを)

 

 

 

 

(殺す!)

 

ブレードを起動。堅牢な鉄の鎧と青白い光波状のエネルギーが衝突し、火花をまき散らす。

アリウスも当たり、レッドゾーンに突入していたAPを更に削る。

COMが機体損害の拡大を告げるが耳に入らない。

 

『お前まさか、...やめろ!』

 

背部のグレネードを展開。メランダ―c3の頭部を破壊する。

 

『それだけは....』

 

ブラックスミスの装甲が溶け始めた。

表層の鉄板を切削。

 

さらにブレードを押し込む。

外部同様、レーザー光でその内部を抉る。

 

 

 

『熱い。待て。こんな死に方だけはしたくない!』

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、グアアアアアアアアアァァァァァ!!!!!!!!!』

 





またしても二部構成になってしまいました。
一話完結で読みやすくするはずが…我々の計画が…

今回、遅れてしまった原因に〇学受験がありましたが、あいつはもう消した!
今のよりいい出来と短期間での更新を目指していきます。

して、二つのミッション案を作ったので、アンケート取ります。


以下プリーフィング
08ルビコン第4生産工場粛清(依頼主:シュナイダー社) 
______________________________
腕の立つ独立傭兵、君に依頼だ。

わが社の擁するルビコン第四生産工場。
内部で武装した作業員を始末し。工場内で極秘生産されたACパーツを破壊してほしい。
 
第四工場は、その独創的な発想から、社で特別待遇が認められる重要な工場でした。

しかし、頭に乗った一部の研究者が暴走し、本社命令を無視し、工場内に立てこもり、その末、本社からの離反を表明した。

事態はもはや、言葉による解決の機会を失いました。
工場を壊滅させてください。

シュナイダーはこれを、必要な出血だと判断しました。

報酬:350,000C
______________________________


08G9アムール排除(依頼主:ルビコン解放戦線)
______________________________
独立傭兵
貴方に引き受けてもらいたい作戦がある
内容はレッドガン部隊のAC一機、その撃破だ。
 
先ほど、ベリウス地方南部にある我々のサリア採掘場から
救援要請が届いた。

襲撃者はAC単騎。G9アムールだ。
採掘場の同士も抵抗を続けているが
それが破られるのも時間の問題だ。
彼を止められるのは貴方しかいない。

どうか奴を倒してくれ....

貴方の助力が得られることを願う。

報酬:40,000C
______________________________

次ぎ(04の後)に見たい話

  • ルビコン第四生産工場粛清
  • G9アムール撃破
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