ARMED CORE FINAL ANSWER01   作:ありすたちばな

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遅れ......ました......


04グリッド035侵入(2)

 

『ACブラックミスト停止.....』

 

頭部のカメラアイが消灯し、糸が切れたように動かなくなったブラックミスト。

その左手首を開放し、床に投げると、地面が大きく揺れた。

 

エレベーターが降下を始めたようだ。

 

《ひとまずリペアキットを使って。APが...その、危ないから》

 

残りAP:00342

 

「我ながらよく生きてたな。正直、もう死ぬんじゃないかと思った」

 

《バカなこと言わないで。》

 

「ああ.....」

 

先ほどの戦いで集中しすぎたためか、体全体に暑さを感じる。四肢が赤く火照るような心地だ。

エレナの通信に生返事になってしまった。

 

「わかってるさ。作戦進行に問題はない」

「通信はまだ繋がるな?ブラックミストについて探ってくれ。下のエリアに僚機がいるはずだ」

 

「そいつの正体と機体構成を把握しときたい」

 

 

 

(切り替えろ。まだ仕事は残っている)

 

振動がACと真新しい焼死体の棺桶を震わせ、今もエレベーターは降下を続けている。

流石にこの先が終点。データベースの在処だと信じたい。

 

 

「それにしても、俺が死ぬのはいつになるんだ?」

 

エレベータの振動が足元を大きく震わし、正面ゲートが重々しく開いた。

______________________________

 

《終点ね》

 

アリウスの眼前に立ち塞がる小さなゲート。見立てでは、この先にデータセンターがある、あってほしい。

 

《ロックされてないわね。入れるわ》

《内部で機体反応、複数ね》

《ACもいるわ。多分戦闘中よ》

 

「了解。....突入する」

 

 

 

ゲートが縦に割れ、アリウスをその内側に誘う。

 

恐る恐る入った先は、上に広い無機質な空間だった。

入って少し進むと、斜格のある坂と平面が繰り返し、斜め上に伸びている。

 

 

 

その頂に、何か居る。

 

「あれは、さっきの電磁ムチ....」

 

MTか、と勘繰るが、見たことがない形状をしている。

 

腹は完全な円形だ。その縁に細い手足が伸び、五体を形成している。

腹に円を張り付けたような、珍妙なフォルム。少なくとも、BAWS製ではない。

 

部屋に入ってきたアリウスを察知したのか、こちらに振り向く。

 

『...。..。...。。。??..』

 

『...。..。..。。。。。。.....!』

 

頭部が赤く発光し、こちらを____

 

 

 

 

 

 

その胴体に、無数の穴が空いた。次に、頭部が火花を吹き、破壊された。

 

足を崩し、もんどり打つ不明機体。そして、穴だらけになった円形のシルエットが光を放ち爆発した。

 

(なんだ.....?何が来る?)

《機体反応、接近してる!》

 

遠くから聞こえるブースターの駆動音。

 

オレンジカラーの機体が、奥から飛行しながら姿を現した。

 

『俺が戦うのは予定外だが』

 

不明機の残骸を踏み付け、こちらを見据える橙色のAC。

 

『やむを得んな。排除する』

 

角ばったフレームを四脚に乗せ、ハンドガンの切っ先を此方に向けた。

 

______________________________

 

アリウスはブースターを点火、最大出力で機体を押し上げる。

二丁のリニアライフルを向けつつ、地面すれすれを滑るアサルトブーストで上り坂を上がり始めた

 

対し、頂上から見下ろす四脚AC、クラウンクロウ。

ベイラム製量産型の中量フレームの肩に巨大な砲身を展開し、猛スピードで迫るアリウスに狙いを定める。

アリウスの挙動を先読みし、移動先にあたりを付けて砲撃を開始する。

 

多銃身系の筒を回転させ、下方に向けて銃弾の雨を浴びせるクラウンクロウを見て、舌打ちしながら操縦桿を右に倒し。機体を傾ける。

その後ろを銃撃の射線が追い、アリウスの背部を掠めたいくつかがACS負荷を大きく与える。

 

「ACSのタマリが......まずい!」

 

さらに桿を倒し、横に移動して射線から逃げ惑う。

 

(あの肩の奴、チェインガンだっけか)

 

橙の機体背部に搭載された巨大な兵装はチェインガンだ。

大口径の砲身から連射される弾丸は、一発ずつの破壊力が高く、腕部に搭載するガトリングを超えた威力を実現するらしい。

 

現に、アリウスは数発の弾丸でACSに多大な負荷受けた。

 

 

 

(無理だな。突撃すればハチの巣だ)

 

その脅威を教えられたアリウスに正面突破を諦めさせると、方針を即変更。クラウンクロウを中心に迂回して斜面を駆ける。

 

 

『.....ブラックミストを倒したのはお前か』

 

チェインガンの回避に八苦するアリウスへクラウンクロウから回線が繋がる。

 

『あれは才能があった。”今の二人目”に迎えるに、相応しい男だった』

 

「なんだ?悼んでんのか?戦場で」

 

どうも、AC乗りの言動は、詞的なものが多い。ここ最近は特に、相手の言うことがさっぱりだ。

 

 

『摘み取ったのはお前だ』

 

『なら、お前はどうだ?』

 

勢い良くブースターを噴かし、クラウンクロウが動き出す。

ちまちまと坂を上るアリウス目掛け、チェインガンを構えて突撃してきた。

 

「うおっ!?」

 

彼我の距離が縮まり、より狙いが正確になる斉射が自機を捉える。

一瞬のうちに、数百もの弾丸がアリウスを襲い、スタッガーに追い込まれる。

 

「くそっ!」

 

機体を止め、無防備を晒すアリウスに、クラウンクロウが追撃のハンドガンを放つ。

 

 

『終わりだ』

 

「終わるか!」

 

操縦機器を叩き、無理やり機体を動かしてブレードの一撃を躱すと、今度はアリウスが攻勢に出る。

 

「近寄ってくれてありがとさん!」

 

ブレードを外したクラウンクロウの背後に回り込んだ青い二脚ACがその背にリニアライフルのチャージショットを叩き込み、飛翔する。

 

レバーを入れアリウスの右足を後ろに上げると次に、クイックブーストでアリウスを前方に押す出す。そして、クラウンクロウの頭部を狙って右足を振りいた。

 

『そう来るか!』

 

感心するような声は余裕の表れか。横に推進し、アリウスの放った蹴りを避けたクラウンクロウから感心する声が流れる。

 

ここで、お互いの立ち位置が逆転した。

今度は橙の四脚ACが、左腕を頭部にかざしたアリウスの後ろを取り、チェインガンとハンドガンを織り交ぜた容赦ない強襲を見舞わせる。

 

 

「読んでたよ!」

 

しかし、流れで後ろを取られることなど織り込み済みだ。事前に構えていたレーザーブレードを起動し、背中を襲う銃撃を物ともせず回転斬りをねじ込む。

 

『ぐっ!』

 

「がぁっ!」

 

≪AP 残り30%≫

 

結果、互いの攻撃で機体のACS負荷限界を迎え、同時にスタッガーに陥る二機。

クラウンクロウの姿勢が崩れたことで、撃ちっぱなしだったチェインガンが傾き、データベース天井を撃ち抜く。

 

ここで、二機のACの性能差が表れた。

安定回復補正。ACの総重量のみに依存する、スタッガーからの復帰速度で勝負は決まった。

 

 

先に動き出したのはアリウスだ。機体を反転させ、展開したグレネードを発射。クラウンクロウに直撃し、APをごっそりと削り取る。

左腕に構えたリニアライフルの銃口は、爆風にさらされた四脚ACをとらえていた。

 

「あばよ」

 

チャージショット。

電磁気力で加速した弾丸が、クラウンクロウのコアを撃ちぬいた。

______________________________

 

 

 

 

『...認めよう』

 

『新たな表象。相応しいのは』

 

最後まで続くことはなかった。機体を大破させて尚、語り掛けるクラウンクロウのコクピットへ、アリウスが手刀を突き刺したのだ。

 

 

「死人がしゃべってんじゃねえよ....」

 

《ACクラウンクロウの撃破を確認。ログを保管しているバールニングサーバーはこの先よ》

 

エレナに促されるがまま、データセンターの奥へ進む。

道すがら、左右に巨大コンピューターが積まれていたが、どれも動いていない。

ACに匹敵する大きさの躯体が、いくつも、死んだように機能を停止している。

 

(AIの墓場みたいだな......じゃあ死者の墓を掘り返す俺は墓暴きか)

 

《一つだけ稼働してるコンピューターがある。それがバールニングサーバーね》

《近づいてデータログを回収みて》

 

奥で件のサーバーを見つけたアリウスに、アクセスさせると無事、ログが手に入った。

 

《......これで終わり。ミッション完了よ。帰還して》

《レオも情報を集めたはずだわ》

______________________________

 

 

・RESEARCHERS REPORT

REPORT
Client 惑星封鎖機構SG

グリッド035内部のドーザー勢力を掃討、

グリッド深部のデータセンターにて敵AC二機に遭遇するも

これの撃破に成功した

Start time5:34

収支 1,628,556
戦局報告;

グリッドはいち惑星内部での物資輸送を目的とする施設だ。

惑星封鎖に際し、そこまで重視される施設ではない。

グリッド内部に蔓延るドーザー共は消えた。

これで封鎖機構の言う調査とやらも進むだろう。

 

回収したデータログについてだが、SGの窓口はたいそう喜んでいたぞ。

あのデータにそんな価値があるとは思えんがね。

 

また、各地で封鎖機構の公示の元、傭兵によるグリッド襲撃が相次いでいる。

SGの仕事は、事態をややこしくすることではないはずだが。

 

 

なんにせよ、これからルビコンを回すのは封鎖機構に違いない。

連中の動向を見張って、いち早く目的を解明させる必要がある。

 

ボイル・フォートナー

 

 

今日の依頼について Boyle Fortner
 あれから更に、情報を集めてみた。

データセンターを守っていた2機のACについてだが、その依頼主はアリーナの特例ランカー、キングだと言うキングは惑星封鎖をこじ開けた傭兵の一人だ。SGと何らかの因縁があるのだろう。

 




NAME〚クラウンクロウ〛
ASSEMBLY
UNIT
R-AHG-004 DUCKETT(ベイラム製 長ハンドガン)
L-AHG-004 DUCKETT(ベイラム製 長ハンドガン)
R-BCWC-CNG-300
(クレスト製 チェーンガン)

L-BCWC-CNG-300
(クレスト製 チェーンガン)
FRAME
HHD-012MELANDER C3(ベイラム製 中量)
CBD-012 MELANDER C3|(ベイラム製 中量)
AAR-011 MELANDER|(ベイラム製 中量)
LLG-033 VERRILL|(ベイラム製 四脚)



INNER
BOOSTBST-G2/P06SPD(ファーロン製 通常推進重視)
FCSFC-008 TALBOT(ベイラム製 )
GENEDF-GN-06 MING-TANG|(大豊製 重量 EN回復 容量)
EXPANSINO
R-ANOT EQUIPPED



NAME〚ブラックミスト〛
ASSEMBLY
UNIT
R-A44-142 KRSV(アーキバス製 カラサワ)
L-AHI-32:BU-TT/A(タキガワ製 パルスブレード)
R-BVvc-70VPM(VCPL製 プラズマミサイル)
L-BSG-027 ZIMMERMAN(ベイラム製 重ショットガン)
FRAME
HHD-011 MELANDER(ベイラム製 中量)
CBD-011 MELANDER(ベイラム製 中量)
AVP-46S(アーキバス製 中量)
LLG-011 MELANDER(ベイラム製 中量)



INNER
BOOSTALULA/21E(シュナイダー製 軽量向け)
FCSVE-21A(先局製 遠距離)
GENEVP-20S(アーキバス製 万能)
EXPANSINO
R-AASSAULT ARMOR

次ぎ(04の後)に見たい話

  • ルビコン第四生産工場粛清
  • G9アムール撃破
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