メタナイトでGO! inキヴォトス   作:スラバヤサトゥ

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暗くて黒くてブラックなマーケット

机の上に置かれた一つのパーツ、以前ヘルメット団との戦闘の際に回収したものだ。

戦車の砲身の先につく部品、マズルブレーキと言うやつだ。これがあれば砲の反動をある程度軽減することができる。

煤が表面に付着しており、少々ひしゃげている…あの戦闘の後だ仕方ないところだろう。

 

「アヤネちゃん、これがどうかしたの?」

 

「はい、新たな情報を掴んだので共有しておこうかと」

 

「新たな情報…?」

 

「部品についてあれから調べてみたのですが…入手手段が限られている物だと言うことがわかりました…それにヴァルキューレが公開している違法品ページにも同じ物と見られる部品が載っていました」

 

「い、違法?!」

 

「あの戦車や装甲車が違法…そこら辺で見る一般的な物のようでしたが…」

 

「一目見ると一般に流通している通常兵器と違いはないかもしれませんが…どうやらコピー品だったそうです」

 

「ふむ…アヤネ、ライセンス生産でもない様子か?」

 

「はい、メーカーロゴがありませんでした」

 

ライセンス生産…他の会社が開発した製品をそのまま自分らの所で生産する事だが、もちろんそれには相手に対して対価を支払う必要があるが…まぁ違法品と言うほどだ、払っていないのだろう。

 

戦場で使われた兵器が、回収されず…そのままそう言った行為を生業にする者たちの手に渡り…

まぁその後はお察しだろう…今目の前にあるパーツもそのような事を経てきた可能性は高い。

 

兵器という物は別に開発した企業だけが使うという訳ではない、販売し…世界にばらまかれる…売られた兵器をいちいちどこにあるかなんて確認するなんて事はしないだろう…ここは圧倒的銃社会のキヴォトスだ。

 

 

 

「コピー品だと正規の物を買うより安く済む可能性があるからねぇ…ヘルメット団みたいなお金のない不良集団にはうってつけって訳だ」

 

「安いコピー品だとしてもあれほどの数を用意できたのはやや不思議だが、今気にすることではないか」

 

「アイツらに武器を売ったのはどこのどいつよ!」

 

「ん、見つけ次第…ラリアット三回を…」

 

「シロコちゃん…数ある選択肢から何故その技を…?」

 

プロレス技を披露するシロコの姿が目に浮かぶは浮かぶ…キヴォトスの民が発動するラリアットは果たしてどれぐらいの威力を発揮するのか…技は違うがあのピンクのスープレックスがあの威力だとすると…なんだろうな鳥肌が立ってきた…

 

「見つけて痛めつけるかは、まず置いておいて…売った商人やらなんやらに話を聞けば何か発見があるかもしれない」

 

「でもどこに行けば会えるのでしょうか…」

 

「まぁコピー品って事は裏の社会方面でアングラな場所だろうね」

 

「正確な場所はわかりまんが…このような違法物品がよく出回っている場所がありますそこに向かいましょう」

 

アヤネがキリッとした顔でこたえた。

 

 

ビルとビルの間の影…派手で巨大な看板には『パチンコ』の文字…無造作に積み上げられたごみ袋の山にはカラスがたかり、不快な匂いは鼻と目を容赦なく攻撃してきた。

学生たちの青春…その言葉が合うキヴォトスの闇の部分が見えてくる。

 

いや…銃弾が飛び交っている時点で青春なんて言葉は…いや、これ以上はやめておこう。

 

「さぁさぁ見てらっしゃい!ここでしか手に入らない絶版品のレアモノだよ!」

 

「そこの美人なお姉さん…ちょいとコチラへ…貴女だけに売ってあげるイイ物があるんだ」

 

「ヘイヘーイ、そこのダンナさんよアンタが気に入りそうなモノがあるんだ、ちょいと中へどうだい?」

 

すぐに畳めそうな薄汚いテントが軒に並び、その下には怪しげな売り子が客を呼び込んでいた。

 

ここはそう…所謂『闇市』だ。

確かにここだとコピー品は普通に出回っているだろう。

 

アヤネによると闇市はキヴォトスの条約で厳しく取り締まわれているらしいが…そんな様子はうかがえない…と言うか逆に活発に取引が行われているように見えるな。

連邦生徒会はこの状況を放置しているといった訳か…表の問題で精一杯…こんな裏の事まで関与してる暇はないといった所だろうか?

もしくはただの職務怠慢か…後者ではない事を祈ろう…

 

「闇市かぁ…こりゃ想像以上かも」

 

「私たちはアビドス自治区に篭ってましたからね…」

 

「どうやら他の自治区には一日では回りきれないほどの広さの水族館があるらしんだよね、アクアリウム…だっけな〜」

 

「水族館か。急に寿司が食べたくなってきたな」

 

「そう言う目的で行くような場所じゃないって絶対…」

 

「先生って思ったより食いしん坊?」

 

「さぁな…まぁ美味いものを食べてこなかった人生だ、キヴォトスに来て食欲が爆発しかけてるのかもしれないな」

 

『あの…皆さん、別に私語を慎めってわけではありませんが…その場所はキヴォトスでも有数の危険地帯ですから気を引き締めてくださいね?』

 

「あらら、真面目にやらないとアヤネちゃんが噴火しそうだ」

 

「そうだな…気を引き締めていこう」

 

『そんなに怖いですか…?私が怒ると…』

 

 

 

 

「何よここ…きたなすぎるでしょ…よくこんな場所で商売なんてできるわね」

 

地面に散乱したゴミをみてセリカが眉間にしわをよせ言い放った。

さらっと出たがなかなか火力の高いお言葉だ。

 

「まぁセリカ、そう言うな。こんな所でしか生きられない者達にもプライドはある」

 

「そういう先生が一番ボロボロに言っている気が…」

 

「先生のいた世界にも闇市はあるの?」

 

「ある。特にこれと言った政府機関や治安機関がない世界だからな…取り締まる側の者達がいない為、なんでもありな状況だろう。惑星の広い大地全てがそういった違法マーケットで埋め尽くされた、通称『闇市惑星』なる星も存在するぐらいだ」

 

「なんかもう世紀末じゃない?」

 

「惑星とかスケールがデカすぎて想像もつきませんね…」

 

「まぁどこの世界の闇市でも共通して言えることは、こんな場所で買い物なんてしてはいけないって事だな、相手は常にこちらをだましに来ていると思うのが良いだろうな。騙す気がなかったら表で商売するだろう普通」

 

「あらあら詳しいねぇ~もしかして闇市の利用経験あり?」

 

「さて、どうだったかな。長く生きていると知らなくてもいい事…知りたくない事がイヤでも入ってくる」

 

「先生って…いくつ…?」

 

「その情報は知らななくてもいい部類になるな」

 

「ん…じゃあ長く生きるね」

 

「あぁ、長く生きたまえ…長く生きすぎるのもアレだがな

 

闇市…レアモノだの骨董品だの意気揚々と売り子は語るだろうがそんなのはただの作り話だ。

売り物はほとんどが偽物だろう…が、しかしホント…まれのまれに…掘り出し物としてホンモノが混ざっている事があるのが…なんとも言えないところだ。

古代文明の歯車だとか、能力のもと…だとかがいい例だろう。

 

 

 

「うーむ…我々は何時間歩いたんだろうな」

 

「いつの間にかお昼時よ…」

 

しばらく闇市を散策したが…まぁ見つからない。

そもそも我々がもっている情報は『兵器の出どころは闇市である』と言った曖昧なモノだけ…どこの誰が取引に関わったなんて知る由もない。聞き込みをしたとしても物を買わない客は相手にしないといった態度がほとんどだ。

 

「なにも進展がありませんね…」

 

「そもそもこの闇市ってどれぐらいの広さがあるの?」

 

『ダークな方のウェブサイトでマップを入手しましたが…それを確認した所、下手な学園自治区より広いみたいです…先生の端末に送りますね』

 

ピコンと耳に残る音と共に画像が送られてきた。

どれどれと地図を眺めているとアビドスの面々も端末を覗き込んできた。

 

「よ、よくここまで広げたものですね…」

 

「この枠は何だろう」

 

シロコが地図上に描かれていた色付きの枠を指差して言った。

 

「勢力図的なやつかね?あ、ここに小さく組織名が書かれてるね」

 

ギャング映画などで見たことがるが…まさか現実でも見ることになるとは…

 

「枠が重なっている部分があるな、縄張り争いでもしてるのだろう」

 

「これって地図で見ると距離が近そうに見えるけど、実際に歩くと思ってたより遠い…ってやつね」

 

「歩くだけでも日を跨ぎそうですね…さらに探し物も…となると…考えたくもありませんよ」

 

「どうやら地下街もあるみたいだねぇ…ふぁ~あ…おじさんはもう足が痛いよぉ」

 

そう言い縁石に座り込むホシノ。

休まず歩いていたからな…仕方ない。

 

「うーむ…我々はこの場所についての知識が浅すぎる…別に専門家じゃなくてもいい、ここについてある程度詳しい人物がいればもう少し進展がありそうだが」

 

「ここの方々はあまり協力的ではありませんからねぇ…」

 

スガガガガ!

 

メタナイトはいっその事、脅迫して無理やりにでも協力させようかと考えた時…道路の奥の方から銃声が響いた。この闇市に来てから何かの違和感を感じていたが…なるほどな銃声が鳴ってない事への違和感だったか…いつものキヴォトスだとしたら銃声は環境音と同じだ、どうやら私の体はいつの間にか順応しきっていたようだ。

 

「わっ!銃声!?」

 

「あっちの方からです…誰かがこっちに走ってきますよ!」

 

ノノミが指差した方に目を凝らす。本当だ数人が走ってきている。

 

 

「あわわわ!つ、ついて来ないでください!!!」

 

「そー言われたらついていきたくなるのが人間ってもんだろぉ?」

 

「なぁ、アタシらにちょいとつき合ってくれよぉ」

 

「知らないですよぉ!そんな事!」

 

 

『(…逃げている方…あの校章は確か…)』

 

うーむ…どうやらスケバンに絡まれてしまったようだ。

喧嘩を売った…とは思えないな…多分一方的だ…何が目的か…金か…武器か…なにしろ危険な状況だ。

 

「まずいな…彼女は逃げるのに夢中で前方不注意状態だぞ」

 

「うへぇ、おじさんは傍にそれておくよ〜」

 

私の体格じゃ彼女にぶつかられた場合…ステージ外に吹っ飛ばされそうなのでホシノといっしょに傍にはけておく事にした。

彼女の進行方向に立っていたシロコに対し叫ぶ。

 

「危ないぞ!」

 

「大丈夫、任せて」

 

ドサッ!

 

「ナイスキャッチシロコちゃ~ん」

 

見事な受け止め…ミュージカルなら受け止めからの回転…そのまま歌って、踊ってになるだろう。

 

「あわわわ!スミマセン!ぶ、ぶつかってしまいました…だ…大丈夫でしょうか?」

 

「私は大丈夫だけど…そっちは大丈夫じゃなさそうだね」

 

逃げてきた彼女を後ろの方に移動させ、スケバン達の前にアビドスの面々が立ちふさがる。

 

「一方的に絡むとはな…相手がイヤがっているではないか」

 

「んだ?そこの丸いの…アタシらは後ろのお嬢様に用があるんだよ」

 

「…丸いの」

 

「私の方は全く用がないのですが…」

 

『お嬢様…あっ!』

 

「どうしたのアヤネちゃん?」

 

『お嬢様と呼ばれ…そしてその校章…キヴォトスで最も有力な学園の一つである〈トリニティ総合学園〉の生徒さんですね?』

 

「そう、トリニティ!超がつくほどの金持ち学校だ!そこの生徒を拉致って身代金をいただく…それがアタシらが考えた財テクよ!IQ200はある天才的な計画だ」

 

「…自分でIQ200て…」

 

「本当にそう言うことを言う人っているんですね…」

 

トリニティ…か、私が知っている生徒だとハスミとスズミだが…資料などで所謂『お嬢様学校』と呼ばれている事に関しては知っていたが…そこまでピンポイントで襲われるとは恐ろしいものだ。

まぁここはトリニティの自治区ではなく闇市…仕方ない所があるのかもしれん…しかしなぜそのような学園の生徒がこんな場所に…

 

 

 

「どうだ?お前たちものるか?少しぐらいなら分け前を与えてやってもいい…

 

ズガガガガガガ

 

シロコとノノミが話している最中のスケバンを容赦なく撃ってしまった…まぁほぼ直接的に『共犯になれ』…と言われたらまぁ断るが…セリフの途中で撃ってしまうとは…これがアビドススタイル…なのか?

悪者のモノローグやヒーローの決め台詞途中でも撃ってしまいそうだな…

 

まぁ私も敵が咆哮をあげているときに斬りつけたり…とかはあったので人の事を言えないかもしれん。

 

「そういうのは興味ない」

 

「悪くない人を一方的に襲った事に加えて、メタちゃん先生の事を『丸いの』と言った方々にはおしおきしないといけませんね☆」

 

 

 

 

「危なかったわね」

 

「す、スケバンが一瞬で…あっありがとうございます!私、阿慈谷(あじたに)ヒフミと言います!」

 

名乗る生徒…ヒフミか…覚えやすい名前だ。

 

「ヒフミちゃんかぁ~よろしく~」

 

「なぜそなたのような生徒がここへ?言ってしまうが…このような場所へお金持ちが来るとあぁなってしまうは必然のように思えるが…」

 

私は疑問の思っていた事を彼女にぶつけた。

初対面でいきなり厚かましいかも知れないが…こんな所に来てスケバンに絡まれる以上に酷い目にあってからでは遅いからな…

 

「えーと…そのかなーり深い事情があって…って…あ…あのもしかして…シャーレの先生…でしょうか?」

 

飛んできた質問への回答を急にぶつ切りし、興奮気味にメタナイトに『シャーレの先生』なのかを聞くヒフミ。

 

「?あぁそうだが」

 

「ヒフミ?先生がどうかしたの?」

 

「…ほ、本当に存在したんですね…!」

 

「私は幻かなにかだと思われていたのか?」

 

「いやぁまぁ…ビジュアル的には幻の生物にみえるっちゃみえるけど…」

 

生徒に幻の生き物だと見られていた教師が世界に何人いるのか…急に気になってきたな。

果たして同志は何人いるのか。

 

「幻も何も、連邦生徒会の公式ページに顔写真つきで大体のプロフィールが載っていると思うのだが…」

 

「…連邦生徒会の公式ページなんて相当の物好きじゃないと開きませんよ」

 

サラッと言ったが…だめじゃないか…あれだろ?情報発信とか重大発表とかそこでやるんじゃないのか?

 

 

「えーと…ヒフミちゃん?幻ってどういう事?」

 

「そので新しく設立された部活の顧問の先生が『丸くてキュート』…とモモッターの方で話題になってまして…」

 

「十中八九、先生の事ですね☆」

 

ノノミ笑顔で反応する。

 

「ですが実際に会った方は少ないようだったので、クオリティの高いフェイクだの言われていましたが…今、ご本人に会えて私は嬉しいです!」

 

『えぇ…なんですかそれ…ヒフミさん、調べて出てきやすいタグとかありますか?』

 

「あっえっと…『世界一可愛い一頭身』とかがこの前はトレンド入りしていましたね…」

 

「フッ…」

 

「その笑いはどの感情の笑いなんですかね?」

 

誰が『世界一可愛い一頭身』だ…まだ『世界一カッコいい一頭身』なら分かるが…これはバカにされいるのか愛されているのか…あの世界では私のような体系が一般的だからな…やはりコッチでは珍しく見えるのだろうが…ふーむ…複雑だ。

 

『あっ…本当にトレンド入りしてましたね…どんな事が呟かれているかは…えっと…あえて伏せさせていただきますね…』

 

「感謝するアヤネ…」

 

一体何が載ってたん…はぁ…

 

「ん、先生は人気者」

 

「顔も見たこともない者達に好かれても正直、困るところだが…」

 

「その…先生ってエゴサとかしない感じなんでしょうか?」

 

「この人スマホの使い方をつい最近覚えたのよ?できるわけないでしょ。そもそもエゴサって言葉の意味も知らないだろうし」

 

「おい」

 

アビドスの面々から聞くにセリカは『ツンデレ』と言う特性があるらしい。

字面でなんとなく分かるが…今のところツンしかないぞ…ツンどころかグサじゃないか。

いやまぁ…エゴサと言うのが何なのかは知らないが…

 

「あっあの先生!ここにサインを貰えますか?」

 

謎の鳥がデザインされたメモ帳を開き、ペンを差し出すヒフミ。

 

…何回かサインを求められた経験はあるため、一応自分のサインは持っている。

一度だけあの自称大王にサインを見られた際に『お前と同じでサインもダサいゾイ』と言われたためサインのセンスに関しては自信がある。

彼の感性は普通とはかけ離れているため、世間一般的に見ると私のサインは良さげな分類に入るだろう。

 

「あぁ良いが…私なんかのサインをどうするんだ?」

 

「SNSに本人に会った証拠としてアップさせて頂きます…!」

 

「そ、そうか…」

 

ヒフミの熱量に押されるメタナイト。

 

「そもそもメタちゃん先生のサインを知っている方が居ないと思いますが…証拠になるんでしょうか?」

 

「ノノミ、気にしたら負け」

 

「私は一体何に負けたのでしょう…」

 

 

サラサラサラ

 

 

「こんな感じでよいか?」

 

「わぁ!ありがとうございます!」

 

「サインに自分の顔面を描く必要…ある?」

 

メタナイトの書いたサインを横目でチラ見しながら本人に顔を描く必要の有無を問うセリカ。

 

「あると思うが…」

 

「私には分からないわね…」

 

「え?」

 

『ま、まぁセンスは人それぞれですし…!」

 

 

 

 

 

「かな~り話が脱線したけどさ、結局ヒフミちゃんはブラックマーケットに何しに来たの?」

 

「えぅと…ちょっとした探し物を…」

 

「探し物…」

 

シロコが顎に手を当て考える、何かを当てようとしているのだろうか?

うーむ…トリニティのお嬢様が欲しがりそうなもの…ベタだが稀少な茶器や骨董品だろうか。

 

「もしかしてカヴェナンター巡行戦車?」

 

「は、はい?」

 

まさかの回答にヒフミが素っ頓狂な声だした、もう少しで私も声を出すところだったな、喉のほんのそこらへんまで出かけていたぞ。

 

「じゃあ、M92Fの特殊部隊カスタムとか!」

 

「じゃあって何ですかじゃあって!というかマニアクックすぎません…?」

 

ノノミがのっかる。

 

「特製手作りのマスタードガスとか〜?」

 

「マスタードは手作りする事はあっても、ガスの方は無いと思います…」

 

まずいなホシノがそれに便乗したら歯止めが効かなくな…いやシロコが先陣を切った時点でもうとまらないか。

そんな事を考えていたら3人の目線がこっちに飛んできた……あぁ…なるほどこの流れは私も乗っからなければ失礼と言うやつだろう、便乗しなければ『ノリの悪い、頭の硬い大人』とも思われてしまうかもしれない。

しかし…何を言えばいいのやら、傾向から見るに何らかの兵器。それも何か特別感のあるもの…そうだな、よし

 

「朝の格別なナパーム弾とかだろうか?」

『先生、最近映画でも見ました?』

 

間を開けない、素早いツッコミ。

やるなアヤネ。

 

「正解だ。良く分かったな…」

 

「一応有名なセリフですから…」

 

…仕方ないだろう、この年になっても映画やらの映像作品には影響される。この世界の映画はどれもおもしろずぎるんだ、はっきり言って睡眠時間が削られる。

サメが空を飛ぶ奴は途中で視聴をやめたが。まぁいい、私は役目を果たした…次は…

私はセリカに『もちろんやるだろう?』という意志を飛ばす。

 

謎の圧に気がついたのかセリカと目が合った。一度は彼女の方から目を逸らされたが二回目は『私も?』といったリアクションを披露してくれた。

その反応に『あぁ』と首を縦に振る。

 

「えぇ…そのえっ…あぁ…チェーンソーと…か?」

 

「…皆さん、私の事をテロリストかシリアルキラーだっと思ってませんかね」

 

『あはは…』と笑って受け流すヒフミだった。

 




小説版のメタ様は街の雑貨屋で買い物する感じに闇市に行ってましたし… 慣れてるっちゃ慣れてそう。

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