「えっと私がここにきた理由はコレを探す為でして…」
私たちにここへ訪れた理由を聞かれ、ヒフミは自身のスマホの画面を見せる…そこに写っていたのは…
『アイスクリームを口にぶち込まれ、目が完全にイっている謎の鳥』だった。
「なるほど?」
全くもってなるほどなんかではない…な、何だこれは…?センスがぶっ飛んでるようのか…攻めているデザインというか。
狂気の中にわずかなカワイイがあると言うか、まぁ人気は出そうな気がするな…チョコカプセルからコレが出てきたら泣き叫ぶ者もいそうだが…
そうだな…知り合いの鳥だったら「すっげえキモいデザインだな!」と言ったところだろう…まぁデデデのアレよりかは全然マシなビジュアルだろう。
別に私が思った事ではない、アイツならそう言い行かねんと脳裏をよぎっただけだ。
「何?新手の拷問を受ける…鳥…のぬいぐるみ?」
「確かに…アイスを食べたら頭がキーンとするから拷問としては意外と適性があるかも」
「うへ、お菓子の国の拷問かな?」
『メルヘンな要素が拷問という言葉だけで全て台無しになってますね…』
「コレって…ペロロ様じゃないですか!」
「そうです!ペロロ様です!ご存知の方が…!」
ノノミの『ペロロ様』と言う単語を聞き、またまたテンションが上がるヒフミさん。
私からサインをもらっている時も十分上がっていたが、現在の方が何段階もボルテージが高い。
『ペロロ』か…どこかで聞いた名前だな…どこだったか…
「可愛いですよね、ペロロちゃん!映画も見ましたよ☆」
「良かったですよね新作!レビューではあまり良い評価はありませんでしたが…映画評論家なんて当てになりませんし、きっと大丈夫です!」
あぁ思い出した、さぶすく?で映画を漁ってる時に予告編を見たような気がする、ペロロとはあれの事だったのか…B級を超えてZ級のレベルに見えたが…2人の話を聞いてると興味が湧いてきたぞ、アビドスでの一件が落ち着き次第見るとしよう。
「ところで…このペロロちゃんのグッズは…見たことありませんね…」
「はい…限定で数えられるほどしか生産されていないようでして…有名アイス屋さんとのコラボ品だったのですが…」
『確か…このお店先々月に潰れてませんでしたっけ?』
「はい…先行販売品がで回っただけで結局再販せずに終わった伝説のアイテムです!」
「それで高値で取引されてこんな所で流通していると言ったわけ?」
「そうなりますね」
すごい行動力に脱帽だ。たかが人形に…と言ってしまっては全てが台無しだが…すごいな収集欲と愛はここまで人間を動かすのか。
「うへ、おじさんにはよくわからないなぁ」
「確かにホシノ先輩はファンシー系の物興味なさそうだしね…」
「ふぁんしーってのはまぁ分からないけど、一応コレでもトレンドは追っている方なんだよ〜?タピオカとかマリトッツォとかさぁ」
「絶妙に古いし、どっちも思ったよりすぐブームが去ったやつ!」
「タピオカとか懐かしいですねぇ…トリニティでは『ミルクティに得体の知れないブヨブヨを入れるな』なんて過激派もいましたし…結構は記憶は鮮明に残ってますが…」
「平和なのかそうでないのか…」
お嬢様はお茶にうるさい…と言った事だろうか?
私はそうだな…甘ければいい…としたら色々叩かれるかもしれないな…まぁそれぞれが好きにすれば良いのである。
「えーとその、皆さんはどういった理由でブラックマーケットに?ただのショッピング…といったようには見えませんが…」
「そうだな…色々とややこしいというか」
ヒフミは部外者だ…丁寧に『違法な兵器の出所を探している』なんて言ってしまって良いのだろうか…
どうするか…ホシノにアイコンタクトで確認してみる。
「…まぁヒフミちゃんが話して私たちが話さないのはいささか不平等だよね〜」
「ん、フェアトレードってやつ」
「そうなのかな…そうかも…」
『私から説明しますね』
アヤネがヒフミに我々に事の説明をしている最中、ホシノに話しかけられた。
「せんせー…流石にアレだけで色々察せってのきついよ、普通に聞いてくれれば良かったのに」
「あそこでコソコソしてもな…それに、君なら気づくと思った…それだけだぞ」
「先生はおじさんを評価しすぎじゃないかな?」
「しすぎか…私は妥当だと思うが」
「うへぇ…でもおじさんより後輩ちゃん達の評価をあげてほしいかなぁ〜なんて」
「そうだな…うむ、そうしよう」
「褒められて伸びない子なんていないからさ…おっと、話終わった感じかな?さぁ戻ろ〜」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なるほど何となく事情は分かりましたが…ヘルメット団が使用していた兵器の出所をお探しとは、コレまた難しいですね…ペロロ様の限定グッズ探しより遥かに困難ですよ…」
「そんなにヤバい事なの…?」
セリカがオロオロと聞く、感情が耳に出てしまっているのかぺたんと元気がない。
「ここには業者や武器商人がゴロゴロといますし…武器を密造する工房も果たしてどれぐらいあるのか…闇市ではなんでもありですから…殺人以外…」
「殺人以外は何でもあり…か」
「まぁ見るからにって感じですからね…森で一本の木を探すようなもの…でしょうか?」
こうなってくると、闇市で情報を集めるのではなく別の手段をとった方が現実的だろうか?しかし特にこれといった別の手段も用意できていないのが…苦しい所だな。
「その、どのような武器が取引された…とかは分かりますかね?」
ヒフミが具体的な取引物を聞いてくる。
それを聞き、アヤネがすぐ対応した。
『一応目視した兵器な記録していますし、写真も数枚…全てがブラックマーケット由来とは言えませんが…今先生の端末に写真を送りますね』
「分かっ…ピコン!早いな…流石だ」
送られてきた画像を表示しヒフミに見せる。
少しずつだがこういった動作に慣れてきた…やはり私は機械に適性があるのかもしれん…まぁ使う方であってなるのはもうごめんなのだが。
「えっと…これはクルセイダーですね…トリニティの正式採用戦車ですが、地域問わず売れてるベストセラーですので…コレからは特に。そもそもクルセイダーは民間モデルが多くで回ってますからね…現地回収して連装砲に換装された車両も見ます」
想像以上に兵器に関して詳しいヒフミに関心する…がアヤネといい彼女といい…子供が兵器に詳しい事を素直に褒めていいのか難しいが…まぁここでは関係ないのかもしれないな、あまり気にせずに行こう。
「その戦車ならおじさんも見たことあるかも」
「うちの校舎を襲撃してきたヘルメット団が装備していたような?」
「ヘルメット団に校舎を襲撃されるだなんて…想像つきませんねぇ…」
「まっ色々あるんだよ~」
次々とフォルダをスワイプして画像を変える…と一つの写真ヒフミが食いついた。
「なっ…コレってチャーチル歩兵戦車じゃないですか!」
「そんなに珍しいのものなの?ヒフミちゃん」
「珍しいも何も、普通だったら市場に出回らない代物です!各学園の生徒会や大企業…連邦生徒会の部隊などでしか運用されない戦車のはずですし、そもそも許可なしに購入すらできないし…廃棄の際も厳重にチェックされるのに…」
「闇市で調達できる物ではない…といった訳だな。なら他の兵器も別ルートの可能性があるな…わざわざ一両の戦車だけ別…なんて面倒くさい事なんてしないだろう」
とは言ったものの…ならどこの誰が。他校の生徒会…と言った可能性はないだろうな、そんな事をしたら連邦生徒会に目をつけられるはず…また連邦生徒会本人が…もないか流石にそこまで腐りきっているとは思えない。
「通販サイトをわざわざ別にして買う必要がない…みたいな感じかしら…?」
「まとめて配送してくれた方が楽だしね」
「他にも装甲車に巡行戦車…大量の火器に弾薬…そんな取引をしたら絶対にどこかに情報が漏れたり形跡が残るはずなんですがねぇ…今はネットでの取引の方が主流になってきてますし」
『いくらセキュリティを厳しくしたって形跡を残さないって事は可能なのでしょうか…』
「今回のケースは学園の重要機密保護レベルで守られていたのかもしれません…それかネットワーク上には残らない昔ながらの物理的な取引…紙とペンを使ったりとか」
「一人の商人が扱い切れる量の武器でもなさそうですしね」
「商人路線は薄い…?」
奴なら…ナイトメアなら可能か?まだ表立って話は聞かないし、噂でも耳にしないが…また『ホーリーナイトメア』をこの地でも大企業に成長させ、この件にも関わっていたら…いや、確実にかかわっているだろう。なんせ私は砂漠であの
アレをヘルメット団に奴らが渡したなら他の武器も一緒に渡しているのかもしれん…こんな事を言うのは星の戦士として屈辱だが…ヤツの腕はどの分野においても確かだ。
だとしたら何故アビドスを狙う…この地で何をなそうとしている…一体…
「せんせー」
「おーい」
「ん?あぁホシノか。どうかしたか?」
「いやぁ、なんだか先生が自分の世界に入ってたみたいで、ぼーっとしてたからさ」
「先生、何か考え事?」
「…あぁ少しな」
『というと?』
「重戦車を調達できてそれを連邦生徒会の目に怯えずにチンピラに渡す事ができる組織…があるとしたらだ…」
「…」
「…企業ですか」
ノノミが答えてくれた。
どことなく声がしんみりとしている気がするが、大丈夫だろうか。
「企業…一社…心当たりがあります」
「えっ?ヒフミさんそれ本当?!」
「はい、えっとどこかに…」
ヒフミはそびえ立つビル群を見上げ、何かを探し始めた。
どうやら目的のものは案外早く見つかったようで、彼女は一棟のビル…そこに掲げられた物々しいロゴを指さす。
そして少し苦い顔をしながら言った。
「アレです…カイザー…コーポレーションです」
「カイザーってあのカイザー?!」
「あらら…ここでもカイザーかぁ」
「か、カイザーと因縁が…?」
『まぁ因縁というのか…関わりがあると言うのは事実ですが…』
「そう…ですか…。ここだとほとんどの企業が表立って悪事というか。まぁ潔く隠さずにやっているのですが…カイザーは特段活発というかなんというか…武力を前面に出しているので他の勢力が手を出してい来ないのをいいことに…」
「どうやら大企業は表でも裏でも元気なようだな」
この世界ではよく聞く名だ。コンビニやらなんやらも奴さんの傘下だった気がする。
現にアビドスの借金先もカイザーだったな…そんなブラックな奴らから金を借りて本当に大丈夫なのだろうか…いやブラックだから借りれたのだろうか?何しろ嫌な予感がする。
「まぁあくまでも仮説ですので…それにカイザーのような大企業がヘルメット団のようなチンピラに支援なんてしないと思いますし…まだ明るみになっていない黒幕がいるかもしれません…でもおかしいんですよ…」
「おかしい…ってのはどういう事?」
「こんなに情報が出てこないはずはないんです…ここじゃ別に悪事を働いてもお咎められる事はないので隠すだけ労力の無駄ですし」
「何者かが意図的に情報を隠している…?」
「おじさん達には知られたら困る〜?って事なのかねぇ」
『悔しいですが…コレ以上の行動の意味は薄いと思えてきました……ってシロコ先輩?何を見ているんですか?』
他の皆が顔を合わせ話あっている中、1人だけ視線を逸らし何かを見つめていたシロコにアヤネが問いかける。
彼女の視線の先には大通りを超えて、そびえ立つ黒いビルがあった。
「ん、銀行っぽいビルがあったから…ごめんそっちに興味がいってた…」
「シロコ先輩またぁ?」
「銀行っぽい…まぁ確かに銀行に見えるが…」
「ぽい…ではなく実際に銀行ですね…あのビルは」
ヒフミの答え合わせにシロコはニヤリと笑いながら親指を立てた。なんだろうな嗅覚でも備わったのだろうか…いや銀行に反応する嗅覚とは一体。
「しかもアレは普通の銀行じゃなくて…悪い意味で有名な『闇銀行』ですよ!」
「闇…銀行?」
聞き慣れない名前に困惑するセリカ。
「存在するとは耳にしていましたが…本当だったとは…」
「自治区の外はこわいねぇ〜」
先輩組はフィンクションのような物が実在するという事に驚いていた。
「噂ですが…キヴォトス裏社会の数十%のお金あそこに運び込まれ…それを糧に兵器を購入…それを世に流している…とか」
「なっ…銀行が犯罪を促しているんですか?!」
「こりゃまたひっどいねぇ」
「運び込まれたお金をいくらか自分たちの懐に入れて、残りで武器を購入…それを売り、金を稼ぐ…デデデのやりそうな事…いやヤツにはできないか、脳の大きさとシワの多さが違いすぎる」
裏社会の現実を知り、各々思う対策委員会だが…そこでセリカが言う。
「えっと…銀行は武器を流しているのよね…?それにかなりの力を持ってる…ってことは取引の記録も有耶無耶にできるんじゃないの!?」
「ここらあたりに限らずキヴォトス全土の裏社会に顔が効く可能性もありますし…」
「時と場合によっちゃ『融資を打ち切る』っていう最強のカードを切るってのもできるわけだ」
「もし銀行が…となるとどんな取引でも取引受領書が発行されますよね?義務ではありませんがつけないところはほとんどありませんし…流石になんの正式な記録もなしにそういった行為をするとは思えませんし」
「受領書には取引先名や金額が載っているはずだ、答えはそこにある」
メタナイトの言葉に『おぉ』と湧き上がる一行だったが…アヤネが問題に気づき、声をあげた。
『待ってください!受領書といっても一枚だけではいないでしょうし、それが今現在で銀行にあるとはどうしても思えません。そもそも素直に受領書なんて渡してもらえるなんて事ないですし』
「まってよ、可能性はゼロじゃないし…そっそれに、しゅれ?でんがーのねことか言うでしょ…!」
「セリカの言う通り、一つの可能性があるならそれを掴むべき…それに」
「シロコちゃん?」
「素直に渡してくれるとは最初から一ミリも思ってない…『あの作戦』を決行する時…!」
「あ、あの作戦…?」
『あの作戦』と言うふわっとした発言に困惑するヒフミだが…対策委員会の面々はピンときており、かくいう私も何となくだが内容が分かってはいた。
「まっそれしかないよね〜」
「考え抜かれた究極の一手…ですね☆」
「やっぱこうなるのね…まぁ煽ったのは私みたいな感じあるけど…」
『はぁもうわかりました…どうせ聞く耳持たないでしょうし…それに手ぶらで帰るよりはマシでしょうし…」
「結果によっては宝を持って帰れるが…もう一方だと手に錠がかかる可能性もあるが」
「てっ…手に錠?!へぇ?!」
まぁ今日、というかさっきあったばかりの人間がたった数文字で全てのバックグラウンドを理解できる訳はないだろう。
私はシロコに『もったいぶらずに教えてやれ』と身振りし、彼女は承諾した。
そしてヒフミに説明した途端…
「ぎ、…銀行を襲うぅぅぅぅぅぅ???!!!」
予測はしていた反応だったが…正直、思っていたよりも声が出ていた。
「ちょ…っ声がでかい!」
「ぜっ……………たいに!やめるべきです!」
「ヒフミ…脳が揺れる…それに声がまだでかいよ」 グラグラ
彼女はシロコの方を揺らしなが、涙目で中止を懇願する。
「ヒフミ…まさか君が泣くほどとは…」
「そんなにヤバいの?」
「やばいどころじゃ、ありません!あの銀行は『マーケットガード』が直掩しているんですよ!」
「「「マーケットガード?」」」
聞きなれないワードに思わず聞き返す一同。
「はい、ここの独自の治安機関の一つであり、最も有力な物の一つです。他の組織と違って武装が統一されていたり、明らかに動きがプロに訓練されているというか…って来ました、アレです!」
大通りを下ってくる車列に指をさす。
一台のバンにそれを囲むように配置されたサイドカー付きのオートバイ。
サイドカーには機関銃が取り付けられていた。
『あれがマーケットガード…ですか…あの機関銃…ドラムマガジンをつけたMG42ですね…』
「元々は小規模な自警団だったらしいのですが…スポンサーがついたのか武装も兵士も徐々に強力に…」
「…バイクは4…兵士は8…いける」
「行くな、行くな」
「待ってください…!あの護衛対象のバン…どこかで見覚えが…」
ノノミの声に反応し目を凝らす。
「現金輸送車だね…あれ?あのロゴ」
「カイザーローン…か」
「なっ…アイツら…!」
「カイザーローン!?もしかして皆さんはカイザーローンから融資を?」
「いやぁねぇ…長くなるんだよね」
「すまないが、今は飲み込んでくれ」
ヒフミはこくりと頷くがその表情は何か言いたげだった。
まぁ危険性とかその悪い噂だとかだろう…そういった話はなんとなく頭に入っている。
車列はやがて銀行の前で停止し、バンからは輸送員と思われるロボット人が降りてきた。
「ホシノ先輩、あのロボット」
「うん、いつもの集金人だね」
「いつもの?」
「あぁ先生はちょうどよく会ってないのか〜ウチに集金に来る人なんだよね、あいつ。今朝もきてさぁ」
「毎回早朝にきますからね…先生が学校に来る前にはいってしまいますので」
「…てことは私たちのお金は闇銀行に行ってたって事?!それも毎月…?」
『ま、まだ分かりませんよ…カイザーが私たちのお金を闇銀行にいれたと言う確かな情報はありませんし…』
「で、でも…」
「ますます、受領書の内容が気になってきましたね…やっぱり襲うしか…っ!むぐっ…」
ヒフミは自らの口からでた『襲う』の単語を咄嗟に押さえ込もうとしたが…もう遅かった。
「ん、分かってるねヒフミ」
「いゃ〜最近の若い娘は元気だねぇ〜」
「そうですね!ますます襲う意味が増しました☆」
シロコが右肩、ノノミが左肩を抑える…これはもう狩か何かの類だろう…ウルフパックと言ったところか。
かわいそうだったが、自ら言った発言を取り消しはできない。
『…すぅ…盗るのは受領書ですからね!くれぐれも怪我人を出さないように!』
「「「は〜い」」」
「もう『盗る』って言っちゃってるじゃないですかぁ…」
「先輩達が暴走し始めてる…わね」
「先生からは何かありますか?」
「…計画も無しに銀行強盗とは正気の沙汰ではないな…しかしやるしかない、これも宿命だ」
「おぉ〜先生もやる気だぁ〜」
「みんなこれを…持ってきて良かった」 ガサゴソ
シロコは紙袋を取り出しその中から例のアイテム『目出し帽』を取り出す…彼女手製、強盗には必需品だろう。
それぞれが自身のカラーの目出し帽をかぶっていく…少女がこんな格好をするのは正直シュールで笑えるとことがある。
『皆さん準備はできましたか?』
「おっと、ちょっと待ってアヤネちゃん。ヒフミちゃんの準備がまだみたい」
「え…えっ?わっ私も参加するんですか?!」
「もちろんです!ここにきて1人だけ仲間外れだなんて悲しすぎます!」
「この場合だとぜひ仲間はずれで良いのですが…」
「ごめんヒフミ…私の想定が甘かった…」
「は、はい?」
シロコはしょんぼりと一言謝罪し、目出し帽を入れていた紙袋に穴を開け始めた…ヒフミようの目出し帽を現地で作るというなんとも荒技。
目元の部分を開けただけの簡素な出来だがまぁ何も被らないよりかはマシだろう…顔を隠せるだけ良い…とは思うがヒフミの場合、背負っているペロロのリュックで特定できてしまうのではないのだろうか?
「よしこれでOK」
ほぼ強制的に紙袋を被せられる…一応お嬢様。
なんだろうかあの桃球に吸われるのと同じ何かを感じる。
「…あぁぁ…これじゃもう生徒会に合わせる顔がありましぇん…」
頭に紙袋…というかなり滑稽な格好で地べたに座り込み、嘆く阿慈谷ヒフミ。
これは私も何か言い訳を考えておくべきか。トリニティの生徒会…果たしてどんな者達だろうか…
「まぁ顔は隠れてるし大丈夫じゃない?なんか普通の目出し帽より凶悪犯罪者感あるけど…」
「余計ダメじゃないですかぁ!」
「先生はどうする?ここで待つ?」
「あぁ…そうだな、まぁ生徒だけに強盗させるのもアレだ。私も出よう」
「でもそのままの格好じゃまずいのでは?」
「ごめんね先生、紙袋ももうないや」
「安心しろ、こんな時のため…ってのは嘘だが変装道具がある」
「変装道具ぅ…?」
「少し待っててくれ」と言い残し、皆の前から姿を隠す…そして『ある物』をマントから取り出した。
取り出した物を見つめ、少しばかり思い出にふける。
うーむ…使い道がまた来るとは、全くもって思ってはいなかったが…捨てないでいて良かった、感謝するぞあの時の私。
メタナイトはそれを着て、生徒達の方へと戻った。
「待たせたな」
「思ったより時間かかったわn…えっ?」
セリカが振り向き、そこにいたのは
「ぺ、ペンギン?」
ペンギン…もとい別世界の住人『ペンギー』の着ぐるみを纏った青い球の姿であった。
この着ぐるみは昔起きたトラブルを解決するために作ったものであり、事件が終わった後も捨てずに残しておいた品である。
「うへぇ、先生ったらもしかしてノリノリ?」
「いいね、それなら誰か全くバレない」
「ヒフミさん…これもモモフレンズってやつ?」
「あはは…マジで知らないですね…」
『可愛いを否定するのに、自らそっち方向にシフトするんですね…』
「……」 パシャ
「十六夜よ撮るな、無言で」
こんな調子で強盗は成功するのだろうか…
ペンギーの回、デデデたちも協力してくれるから好き
カービィシリーズのプレイ経験は?
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あるポヨ
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無いZOY
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ガチ勢なのサ