逃げ切った対策委員会とヒフミは動揺していた。
それはなぜか…
「これマジぃ?」
「わ、私たちもしかしなくてもやっちゃいました…?」
『銀行強盗しておいてそのセリフは今更感ありますが…これは…』
「シロコちゃん…」
「ん…まさかの副産物」
地面に置かれたバック…チャックをガバッと開けてみんなで見下ろす…と、その中には。
「先輩、お金盗んじゃった?!」
「あらぁ…やっちゃいましたね」
何か吹っ切れ、乾いた笑いを出すヒフミ。
今になってそういう行為をしたという実感が湧いてくる。
(ま、まぁ覆面はしましたし…多分大丈夫…なはず…うぅナギサ様ぁ)
やけに重もみがあったカバンの中身、それは乱雑に詰められたお金…紙幣の束が大量だ。
全ての指を使っても数えきれないほど…
シロコが一つ札束を掴み、ペラペラとはじく。
所作が完全にプロのそれだ。
「ホンモノ…だね、ざっと一億はある」
「いっ…一億」
つばを飲み込んで目を白黒させるセリカ…初めての札束の山は刺激が強かった。
『シロコ先輩…その、1番大事な書類は…』
「それは大丈夫、銀行員が真っ先に詰めてるのを見たし…それにほら」
ピラピラと書類を見せる。
心許ない紙切れ…これを手に入れるために自ら危険地帯に飛び込んだ。
その紙の姿にその場にいる者達は安堵したが、結局この大金をどうするかに頭を抱える。
「まぁ…ラッキー!ってことで貰っちゃえばいいんじゃない?」
セリカがバックを漁りながら言うが、すぐにアヤネが否定する。
『ダメだよセリカちゃん!そんなの本当の犯罪者になっちゃうよ!』
「…いっ…今更じゃない!そもそも銀行強盗って行為が犯罪だし…それにあっちは闇銀行よ?やばい奴らにお金が行くよりマシじゃない!」
「わ、私もセリカちゃんに賛成です…今からお金を返すのも無理でしょうし…返したとて悪事に使われるのはほぼ確実…」
世間的に見てダメなのは分かっている…しかし、『どうせ闇銀行の汚いお金…自分たちが正しく使った方がいい』…と、そう考えてしまう。
しかも自分達は借金漬け、お金は正直とても欲しい。
『ノノミ先輩…』
「シロコ先輩はどうなの?!やっぱり私たちが有意義に使った方が…」
「私は反対…正直、私が言っても説得力はないけど…ダメな気がする」
考える素振りもせずに即答する。
「それに…」
まっすぐと後輩の事を見つめ、言う。
「ホシノ先輩が反対すると思う…ただそれだけ」
黙り込む一同。
そんな沈黙を後ろから聞こえたゆるい声が破った。
「うへぇ〜分かってるねぇシロコちゃん」
「…!」
振り返るとそこにはダラダラと歩く先輩の姿…すぐ横にはマントにくるまった先生もいる。
「なになに、おじさん達抜きで大事な話し合いしちゃって〜」
「ホシノ先輩に先生!お怪我は…?」
「ん〜?うへへ…ないない大丈夫だよ、おじさんより先生の方が色々危なかったしね」
片目でちらっとメタナイトの方を見るホシノ、口元はちょっぴりにやにやしている。
「言うんじゃない…」
目を細めつつそっぽを向くメタナイト。
完全にネタにされた。
「うへへ。えっとで、なんだっけ?お金をシロコちゃんがうっかり持ってきちゃって…それをどーするか?って感じ」
「うん…ってなんで知ってるの?」
「声が大きかったぞ、丸聞こえだ…まったく、周囲に人がいなくてよかったな」
うわぁ…と反応する一同、言い合いに夢中になってるうちにボリュームが勝手に上がったか…まぁ仕方ない事だが…本当に付近に誰もいなくてよかった。聞こえてたら確実に通報されている会話内容だろう。
「その…ホシノ先輩は反対…と言うことでいいのでしょうか…?」
「うん、おじさんはやめといた方がいいと思うなぁ」
「でっ…でも先輩!このお金を使えばかなりの借金を返せるはずよ…!」
「書類上の数字は減ると思うよ、でも結局お金はあの銀行に戻るんじゃないかな?カイザーがあそこと繋がってるのは見ちゃったわけだし」
「…っ確かに…」
「それにさ、盗んだお金で借金返す…それってどうなのかな?おじさんは可愛い後輩ちゃんたちが犯罪者になっちゃうのは嫌だな~って。一回だけっ!…そんな事したらさ、次も、その次もってきっと同じ事をしちゃうだろうね…感覚がマヒしちゃう、沼は一度入ったら抜け出せないからさ」
心もこもった説教だ。
「それだったら、最初からノノミちゃんのゴールドカードでぽんってしちゃうよ」
「それはホシノ先輩が反対しましたし…っ!そうです!健全な方法でお金を返さなけば、それはもう元のアビドスとは違う!…正攻法でやってこそ…ですね!」
「しょゆこと~」
「私にはよくわかりませんが…このお金は置いていくのが正解ですね、絶対にトラブルの原因になるでしょうし…お金のトラブルは本当に大変ですから」
ヒフミの言う通りだ。
これは一度闇に浸かった危ない金、銀行もまだ回収を諦めた訳ではないだろう。
『では書類のみ持って帰りましょう、もうすぐそちら付近に車でつきます、もうしばらくお待ちいただければ』
最終的には書類だけを回収し、お金はその場にあったベンチに置いていくこととした。
果たしてだれの手に行くことになるのやら。
「あぁもう!もどかしい~!変な所で真面目なんだもん!」
「うへへ、分かるよその気持ち。でも、越えちゃいけないラインがあるからね」
大金を目の前にし、それを置いていく行為にまだ不服な所もあったが『越えてはいけないライン』という先輩の言葉に唇を尖らせつつも了承するセリカ。
「さてさて、後はアヤネちゃんのお迎えを待つだけ…」
「ちょっと待ってー!!!!」
「うへ?!」
突如聞こえる制止の叫び。
どこかで聞いた事のある声だが…
『誰かが接近…って!便利屋の社長さん?!』
「ちょちょちょ!なんでアイツが!」
「ん、早く覆面をかぶって」
「シロコちゃん早すぎますって…」
まさかの人物登場に、急いで覆面をかぶる面々。
私もすぐに着ぐるみを着るが、引っかかってしまって中々うまくいかない。
「わわわ、先生早く!」
「すまない、何かが引っかかって…」
「鞘が引っかかってますね、一度私がもっておきます♧」
「すまない…」
ノノミの手助けで何と間に合った…顔バレ、というか身バレというのか、流石にそれは避けておきたい。
「はぁはぁ…あぁ!待って撃たないで!、敵意はないし、通報するとかもしないわ、少しお時間をいただければそれでいいの!」
手を挙げて、無力な事をアピールするアル。
どうやら本当に敵意は無いらしいが…一度銃を向けてきた相手だ、油断はできない…が、まぁ急に撃ってくるような冷血人間だとはどうも思えないのが正直なところ。
「どうする?撃つ?」
「いや、流石に丸腰の相手を…ってのはねぇ」
「ここはまかせて、先輩」
「ん?セリカちゃん?」
「なに?こっちは忙しんだけど」
先ほどの強盗でも披露した、ドスのある声をアル対してかけるセリカ。
(んふふ、こんな感じに脅しておけばテキトーに帰るでしょ)
内心ニヤニヤしながら相手の反応をうかがう…が、予想に反した反応が返ってくる。
「か…カッコいいわねあなたの声!」
「うぇっ?」
「どうやって出すの?その声?やっぱりボイトレとかかしら?それとも生まれつきのやつ?」
「い、いや…ちょっといつもより低く声をだしただけよ‥」
「それだけで!?す、すごいわ!」
興奮するアルを前に、正直引いてるセリカ。
温度差が凄いのなんの。
「な、なんか怖いんだけど…」
「本当に悪気は無いんだろうけどねぇ」
「その、あなた達の名前は?」
「いや、言う訳ないでしょ…」
「あぁ、その個人のじゃなくて、チーム名みたいな!あるでしょ、そんな感じのやつ…!」
「…」
アルに組織名を聞かれるが…そんなのあったっけ…とみなで顔をあわせる。
うーむ、聞かれたからには名乗るのがお約束とは言うが…どうしようか。
なにか強盗団っぽくありつつ、クールな名前は…
「ふふふ、いい案があります!」
「ノノミ?」
「ピッタリな名前を私はすでにもっていますから♪」
「なんだろう、嫌な予感がするわね」
暴走した先輩にかなり容赦がないのがセリカだ。
息をめいっぱい吸い込み、その名を叫ぶ。
「そう、私たちは!」
「わ、私たちは…?」
「覆面水着団です!」
出てきた名に、対策委員会とアル…双方が別々の理由で固まる。
「だっs…「ストップ、セリカ」いや…あっ…はい」
「中々斬新ですが…覆面はともかく水着はどこに?」
「あれだ、タイトルにある言葉を本編では使わないタイプの作品と同じヤツだ」
『分かりそうで分からない例えですねぇ』
「あ~覆面水着団ねぇ~」
「知っているのか?ホシノ」
「いやぁ~多分、ノノミちゃんがアイドルをやるならこのグループ名にしたいって言ってたやつがあってねぇ〜それの覆面バージョンだと思うよ」
アイドル…あぁあれか借金をどう返済するかの定例会議でノノミが出した案だ。
たしかスクールアイドルをやろうってやつだったな…まさか違った形でその名残を見る事になるとは思ってもいなかったな。
「で、どうするのよ!あの便利屋の社長…固まってるわよ…」
「か、かっこいいぃぃぃ!!!!」
「かっこいい…?」
一層目を輝かせながら叫ぶアルさん。
ノノミが多分一生懸命考えたチーム名を否定したい訳では全くもってないのだが…セリカの言う通り、カッコいいと言う感想は何か違うのではと思ってしまう。
「そして、私は覆面水着団の火力担当…『クリスティーナ』だお♧」
「だ、だお?!凄いわ…キャラも立っている…!」
「立ちすぎですねぇ…」
クリスティーナとか言う、異国風な名前。それに手をつりそうな決めポーズ。
強盗団の中に僅かなアイドル要素が散りばめられている。
僅かだがとても濃い。
「ふふふのふーん!我らは覆面水着団!目には目を!せんせ、のっかってよ」
おっと、またいきなりのフリだな…!
まぁここで途切れさせるのはアレだし、のっかるにはのっかるが…目には目を…か…あの世界とこの世界である程度言葉が同じなら…よしっ!
「歯には歯を!邪魔するものは全て斬り…!」
セリフを叫びつつ、多く腕を動かす。できるだけカッコいい感じにできただろうか。
全くもって何も考えていない純度100%のアドリブだ。
「先生?!」
ホシノが腕をくみをし頷いてるのを見るにハズれてはいないようだ。ノノミも手を叩き喜んでいる。
「ん、無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境をいく!」
ここでブルーも参戦する。
『この光景、なんだか既視感が…』
「「「我ら覆面水着団!」」」
「おぉぉぉぉぉ!」
「これって、強盗ってより戦隊ヒーロー物では…?」
「うちの先輩達テンション上がるとあぁなるから…打ち合わせなしでこれって…」
『先生まで加わったら私達ではもう太刀打ちできませんよ…』
後ろで爆発が起きてそうなシーンはさながら子供向け番組のそれ。
「何やってるのあのコ達…」
覆面水着団とアルの謎のじゃれあいを後方から眺め、ため息をつくカヨコ。
「まぁ、アルちゃんが楽しそうだしいいんじゃない?」
「ここ最近で一番テンションが高いような…ですがアル様が楽しそうで私はうれしいです…!」
「依頼失敗からの報酬なしを結構引きずってたからね…まぁため息よりかは健全かな」
『あ、あの盛り上がっているところすみませんが…もうすぐ到着します…』
アヤネからの通信で我に帰る。
「おっと、では私たちはこれで!アディオース♧」
「ん、ずらかろう」
「行こう!夕日に向かってぇ!」
「夕日というか、超快晴なんですが…」
「ファウストちゃん!夕日だと思えば夕日なんだよぉ!」
「む、難しぃですねぇ…」
「真面目に考えなくていいから!」
騒がしく去っていく強盗達を尊敬の眼差しで見送るアル。
やはり彼女達の正体には気づいていない。
「我が道の如く魔境をいく…はぁ…いいわねぇ…」
セリフを噛み締めて首をなんと度も縦に振る。
何かを決心し、希望に満ち溢れた表情であった。
「私も頑張らなきゃ!」
「社長…」
「あらカヨコじゃない、どうしたの?」
「どうしたのじゃないよ…急にあの強盗団を追うとか言い出して…」
「くふふ。アルちゃん、そんなにあのコ達が気に入ったの?」
「えぇ、あんな短時間で大金を盗みだす…しかも相手は闇銀行よ?アウトローすぎるでしょ!」
「カヨコちゃん、これって」
「まだ気づいてないね、言う?」
「くふふ、面白いからもう少し放置で」
「相変わらずいい性格してるね…ん?このカバン…」
「お疲れ様でした、無事戻れましたね」
アヤネの運転するバンに揺られ小一時間、何事もなくアビドスに戻って来ることができた。
念の為にニュースを見てみたが強盗の事はどこも報道していない…それもそうか裏社会での出来事を取り扱ったりはしない…念のためニュースに張り付くとしよう。
確保した書類を確認するためにいつもの部屋に戻る。
今日はお客さんも一緒だ。
「ごめんねヒフミちゃん、ちょっと散らかってるから足元、気をつけて〜」
「あわわ、お気になさらず~」
「ヒフミ今椅子を出すからまってて」
「な、なんか恥ずかしいですね…」
「大丈夫ですよヒフミちゃん!お客様は大事でから!」
想像以上に丁重にもてなされるお嬢様。
まぁ椅子は折り畳み式のパイプ椅子なのだが。
全員が定位置についたところで緊急会議がスタートした。
「これが、受領証明書…」 ゴクン
「そこまで恐れる必要はないと思うが…」
「いやいや先生!この中に真実があるのよ!怖いに決まってるじゃない」
「たっ…確かにそうだな」
「資格の合格発表のような緊張感が…!」
「アヤネちゃんにしか分からない例えね…」
「よしっ!ここはおじさんがファーストペンギンを務めようかな!」
そう言って書類の一枚目を捲るホシノ…真面目な3年生モードだ。
「ふ~ん」と言いつつ、左右で違う色の目の視線か上から下へ下へと動く。
黙々と見る姿に、息をのむ周りの者たち。
「なるほどね、みんなも見てみてよ」
パサっと紙を机に投げる。
一体何が『なるほど』なのかとそれを知るために全員が書類に飛びつく。
アヤネが書類を手繰り寄せ確認していく。
「えーと、これがアビドス高校からの集金【788万】ですね」
とんとんと数字の上を指で叩く。
「この額は…合っていますね」
「うんうん」
「次に…っ!『カタカタヘルメット団への任務支援金』が【500万】?!」
「私たちが返済した額から引かれていますね…」
「ちょ、ちょっと待って!私達の集金額から引かれていたって事は…」
セリカが憎しみのこもった拳を机に振り下ろす。
大きな音が部屋に響き渡り、震えた声で言った。
「私達のお金は…私たちに銃を向けてきた連中に流れていたって事?!」
いつもだったら感情的になった彼女を誰かが落ち着かせるだろうが…今はそれをしない、全員が辛さを理解しているからだろうか。
私でも机を叩きたくなるだろう。
「カイザーはヘルメット団と繋がっていた…」
「自分達の手を汚したくないのはまぁ分かるが…借金を返済し切っていない相手を潰してどうする?金を回収できないぞ」
メタナイトの指摘に、『確かに…』と頷く面々。
カイザーにしてみれば都合のいい客であるアビドス…それを自ら無くそうとするように見える行動がどうも理解できない。
「アイツらも能無しって訳じゃない…何か理由があるはずなんだけどなぁ」
「カイザーローンにあの闇銀行だけの仕業とはどうも思えない、多分だけどカイザーの本社が絡んできていると思う」
「大企業がわざわざ?」
「特殊な理由が確実に存在するはずです」
カイザーの謎行動に頭をひねる。
その結果全員が黙り込み、静かな空間が完成してしまった。そんな時、ヒフミが挙手する。
「す、すみません部外者の私が介入してしまうのもアレですが…」
「大丈夫ですよヒフミちゃん!頭脳はたくさんあった方がいいですから♪」
「ありがとうございます。えーとこのヘルメット団の下のこの記載…【特殊兵器代】に【200万】の送金…とはいったい?」
彼女の指先の記載を読む。
「行き先は…【ホーリーナイトメア】?」
メタナイトの前身の鳥肌が瞬時にして立った。
「こ、これもうちのお金?!なんなのよもう!」
「特殊兵器…一体なんでしょうか」
「『ホーリーナイトメア』…直訳で『聖なる悪夢』ですが…よくわかりませんね…」
「…」
ここに来てか…と拳を握る。
できるだけ生徒にはその存在を知られないようにしてはきたがやはり何事にも限界はあったか…
「せんせ、大丈夫?」
「ホーリーナイトメア…か」
「ご存じで?」
「あぁ…まぁ兵器を売っている企業だ。特殊兵器代もきっとあの『ヘビーロブスター』の事だろう…そう考えればなんとなく辻褄が合う、その後『ヘルメット団への支援』と書かれている」
「うげっ…もうその名前聞きたくなかったのぃ」
「はいセリカちゃん、泣かない泣かない、よしよし」
すまないセリカ…トラウマというものは乗り越えるのに時間がかかるからな、刺激しないようにしなければ。
「カイザーがまた別の企業から兵器を買い、それをヘルメット団に与えたという訳ですね。カイザーほどの大企業であれば、兵器も自社グループ内で完結しそうなんですが」
「まっ、それほど特殊だったんじゃないのあのエビさんがさ。実際にあの時初めてみたもん」
「ん、一応このナイトメアも警戒しておくべき」
「私も調べておきます!」
…私も本格的に動いた方がいいのだろうか。
それともアビドスに集中した方がいいのだろうか。
日も暮れてすっかり夕方。
今、だったらあのセリフもちょうどよかっただろう。
「今日は色々ありがとうございました」
「いえ、なんか変な事に巻き込んでしまって申し訳ありません…」
「あはは、まぁ変っちゃ変でしたが刺激があって結構楽しい部分はありました…よ?」
「ヒフミさん…銀行は襲わないでくださいね?」
「やりませんよ…!」
「生徒会にバレないといいな」
「っ…それを言わないでください…内心震えてるんですから…あっ生徒会と言えば…」
「?」
ヒフミが何かを思い出したように、会話を切り替える。
「今回のカイザーの所業…許されるものじゃありません…私はこれをティーパーティに報告したいと思います!」
「ティーパーティ…トリニティの生徒会ですよね…?」
「はい、ここまで知ってしまったのに何もせず…と言うのはどうしても…報告すれば何かしら動きがあるんじゃないか?と思いまして!」
「ヒフミさん…!」
「ヒフミ先輩ナイス!トリニティみたいなでかい学園が味方になってくれれば百人力よ!」
「よかったですね、ホシノ先輩!」
ノノミがホシノに反応を求めるが…口をへの字にするだけで、どうも芳しくない。
「そうだねぇ、気持ちだけ貰っておこうかな」
思ってた反応と異なる発言に驚く一同。
「えっ?」
「ホシノ先輩?!」
「えと、それは何故か聞いてもよろしいでしょうか…」
「そもそもとしてだけど、カイザーの動きをもう知ってるんじゃないかな?トリニティもゲヘナもどっちも優秀な諜報機関があるらしいし、なんならアビドスよりも詳しく知ってるはず。分かってる上で動いてないんだと思うよ」
「な、なんで動かないのよ…!」
「優先順位が低いんじゃないかな?最近だと条約関連でバタバタしてるだろうし」
「条約…そんな話もありましたねぇ」
条約の話が何かは分からないが大事な物なのだろう。カイザーの動き…アビドスにとっては学校の存亡に関わる重大な問題だが他学園からしたらそこまで注力する話ではないのかもしれない。
「それに、仮に動いてくれたとしてもね…うちにはマンモス校を相手にどうこうする余力がないんだよね。わかるかな?」
「えっと…手伝う裏で何かをやられても困るから…」
「うん、ごめんねヒフミちゃん。でもありがとうね、その気持ちは本当にうれしいよ」
「いえいえ…ちょっと政治関連には疎くって…そうですね考慮してませんでした…ですが…」
「ん?」
「何かあった場合は呼んでください!私が個人的に協力しますので!」
澄んだ瞳でまっすぐと言うヒフミ。
そんな彼女をみて笑顔でこたえるホシノ。
「うへへ、ありがとね」
「ありがとうございますヒフミさん!」
「では皆さんまた!」
去っていくヒフミを見えなくなるまで手を振り見送った。
「さて、おじさん達もかえろっか、もうくたくたでさぁ」
「そうですね、これ以上あの書類と睨めっこしても何もなさそうですし」
「お疲れ様でした!」
「先生もおつかれ~」
「あぁ、気を付けて帰るんだぞ」
各々が帰路につき、人気がなくなったアビドス高校校門前。
メタナイトはぽつんと立ったままだった。
「…ヤツらを倒す方法をまた見つけなければ…スターロッドに匹敵する力、いつしかの保険…そして…」
「新たな星の戦士団の結成…」
「だが…まずは鈍った私の腕をもとに戻すところからだな…はぁ、すっかり私の腕はデスクワーク用になってしまった…」
「ラーメンでも食べに行くか…」
「星の…戦士団…ほんっと、良く分からないなぁ…先生は」
キャラ崩壊のネタナイト…多分コロコロウイルスが侵入するとあぁなります。免疫はないです。
次回は…某学園とのお話になりそうです。
カービィシリーズのプレイ経験は?
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あるポヨ
-
無いZOY
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ガチ勢なのサ