ちょっぴりキザなメタナイト先生をお楽しみください。
リンの後についていき、エレベーターを降りる。
なんだか皆バタバタしているというか…忙しそうだ。
なにかトラブルでもあったのだろうか…それにしても子供…学生しかいない、大人はどうしたのだ…
「で、まず先生にやって頂きたいのは…」
「あ!やっときたわね!」
「…うるさくて面倒くさい人たちに絡まれましたね」
「ハッキリ聞こえてるわよ!うるさいは余計でしょ!って面倒くさいも余計よ!」
意外とリンは毒舌なのだろうか…普通の会話のトーンで鋭い言葉が飛んでくる…怒らせたら怖そうだ。
「とにかく、今はあなた方に構っている暇はありませんので…」
「待てリン、まぁいいじゃないか…わざわざ来たんだ話ぐらい聞いてやったらどうだ?」
「せ、先生」
「そうよそうよ!って…先生?こ、この丸っこいのが?」
目をつむる。丸っこい…そうだな、丸っこいな…うーむ、まぁ仕方ない飲み込もう。言いたい事はあるが事実だから仕方ないな…言いたい事はあるが。
「はい、この方が連邦生徒会長が直々に指名した先生です」
「連邦生徒会長が?なかなか急な話ですね」
「えぇ…」
「丸っこくてすまないな…これでも先生らしい…今日からこのキヴォトスで働くことになったメタナイトだよろしく頼む」
「あっ…はいよろしくお願いします」
来ていた一人一人と握手をかわし、挨拶をする。
青っぽい髪にスーツを着た彼女が
「先生の事はまぁなんとなく理解したけど…あっそうよ!その連邦生徒会長に用があるの、あわせて!あなたじゃ話にならないわ」
「…各学園の生徒会や風紀委員会の暇人…そんな方々がわざわざ来てくださった所…申し訳ありませんが…」
「暇人を強調しなくていいから!私はぜんっ…ぜん暇じゃないし!」
「申し訳ありませんが、って…なんなんです?」
リンはため息をつき、渋い顔で言い放つ…その内容はかなり衝撃的なものだった。
「単刀直入に言いましょう、連邦生徒会長は失踪しました、我々も状況を詳しくは把握できていない状況にあります」
「?!」
「まさか…噂が本当だったとは…」
「会長が失踪した事によってサンクトゥムタワーの管理権限が喪失。現在、我々は行政制御権を持っていません」
「辻褄があいました、そりゃ治安の低下が著しい訳ですね…」
失踪…その二文字に動揺する一同。
うーむ、この世界の事に関してはまだ1ミリぐらいしか分からないが、私を呼び出した張本人…いやノヴァなのか?まぁいい、その会長がいなくなったおかげで、世界が荒れている…という事だろう。
いなくなっただけで治安が低下するとは…一体何者なんだ、相当な力の持ち主、それか圧倒的なカリスマ性か。
「どうしましょうか、このままの状況が続くと委員会の兵力ではカバーしきれなくなりますよ」
「そうですねぇ」
「そうですねって…なんでそんなに冷静で居られるんですか…」
「解決方法が先ほど見つかったので…」
リンは眼鏡を光らせながらニヤリと口角をあげ、私の方を見てきた…ふむ、なるほどな…解決方法というのは私か…よし、ここは応えなければな。
ここにきてからの初仕事だ、スマートにこなしてやろう。
「わかった、私が出よう」
「ありがとうございます、先生」
「え?なに?分からないんだけど…以心伝心?」
「完全にアイコンタクトだけで会話してましたね…」
「果たしてそれを会話と言っていいのでしょうか」
まぁリンと会ったのほんの数分前だが…意外と通じ会えるものなんだな…と自分でも驚く。
「さて、何をすればいいのかな?」
「先生にはとある物を奪還してほしいのですが…」
ガガッ-ピー
『あーあー聞こえてる~?リン先輩』
「モモカ、いいところに。例の建物の件ですが…」
立体映像に音声…所謂ホログラムという物か。
リンの事を先輩と呼んだ、という事は後輩か…尻尾が生えている。
『あぁ…そこねぇ…うーん、いま荒れまくって戦場と化してるよ』
「はい?」
『矯正局から脱走した生徒が暴れててさ…なんか機甲戦力までいるみたい、連邦生徒会に対する逆恨み?的な感じで例のビルを占拠してるらしーよ』
「…すぅー」
『えと…先輩、大丈夫?あ、対空砲も確認されているからヘリは出せないよ~しかも40ミリクラスの大口径砲らしいし…ってデリバリー来たじゃん!じゃあ先に頂くね~』
「大丈夫です、報告ありがとうございます」
モモカはそう言って通信を切った…そうかお昼時か…なんて考えている場合ではないな。
リンは大丈夫と言ったが…あれは絶対に大丈夫じゃない…拳を握ってそのまま震えてる、あの拳が誰かの元に行かない事を私は望む。
えーと…通信の内容はビル…連邦生徒会の所持物なのだろう…それに矯正局を脱獄した生徒か…犯罪でも犯したのだろうか?そんな者たちが街に溢れたら…それはまぁ治安は低下するだろう。
「…早く出た方がよさそうだな」
「お願いします…戦力ですが、ここにいる暇人をご自由にお使いください」
「だーかーらー暇人じゃないって言ってるでしょ!しかも何勝手に決めてるのよ!」
「…嫌ならいい、私一人で行く」
戦場がイヤな者を無理やり兵にして戦場に投入しても、足を引っ張るだけだ…安全の為にもここにいた方がいいだろう。
「…私はついていきます」「私も」「私も行きます!」
「えっ?その…うぅーあーもう!私も行きます!」
さて、現場に移動してきたが…これは酷いな。
さっきから銃声や爆発音は絶えないし、車は大破し炎上している…プププランドの対義語はキヴォトスかもしれない。
「うーむ、なるほどな…キヴォトスはこういった場所なのか」
「ち、違います!銃声はいつでも聞こえますが、ここまで酷くありませんから!」
「そうなのか?」
「そうですよ…とにかくそのビルを奪還すれば、状況が改善するって事だから早くいきましょ!」
そう言ってユウカは銃を構えた。さっきから気づいていたが…この世界のもは重火器で武装するのが普通のようだ…はっきり言おう、正気の沙汰ではないな…しかしそれがこの世界のルールならとやかく言うのはやめておこう。
「先生は下がっていてくださいね!って痛っ!…うぅ…あいつら違法JHP弾を使っているじゃない!」
「伏せてくださいユウカ。さっきからうるさく叫んでいるから狙われるんですよ…それにJHP弾の使用は違法ではありません」
「うちでは、もうすぐ違法になるのよ!ってあなたまで私をうるさい呼ばわりするの?!」
うーむ…この世界の者は、多少被弾しても平気のようだな…傷が多少残ったりする程度のようだ。
皮膚が特殊なのか、それとも再生能力が異次元なのか。
威力は分からないが、私は被弾したらまずいかもしれないな…まぁ相手が撃ってくる前に切り落とすしかなさそうだが…相手は子供、しかも女性だ…よっぽどじゃない限り剣は抜かないようにしよう…多分な。
あとユウカには申し訳ないが…確かに少々うるさいかもしれない。
「とにかく、行きましょう」
「そうですね、支援します」
走り出していった4人についていく。
驚いた、私が思っていたより4人は強かった…所謂不良と呼ばれる学生たちを蹴散らしながら進んでいく。
1人1人の技術は確かに高い…がチームワークがあまりなっていないな…まぁ他学園の生徒の集まりだ仕方ない所はある…試しに戦闘指揮でもやってみようかと思い、ちょっとした行動命令を出してみたが…結構動きが良くなった気がした。
私に指揮官としての才もあったとはな、フフ…
「凄い…さっきより戦いやすいです!」
「それなら良かった」
「よし!このままの勢いでビルを奪還しましょう!」
ユウカが張り切っているな…それにあのバリアのようなあれ、凄く優秀だ。
ハスミの狙撃は正確だし、チナツの絶妙な支援も良い、それにスズミのタクティカルな動きも見事だ…本当に子供…学生なのか?
まったくこの世界には驚く事ばかりだ。
体感的な話になってしまうがさっきより進攻速度が上がった気がする…簡単な指揮しかしてないはずだが…これは彼女たちのポテンシャルがもともと高いのもあるだろう。
しばらく走ったところで道が開けた…高いビルが見える…これが目的のビルか、雲より高いように見える、デデデのヤツが好きそうだ。
「ここか…例のビルとやらは…高いな」
「先生、感想を言っている場合ではないですよ…どうやら敵の最終防衛ラインです」
「あぁ…気を引き締めていくぞ!」
「「「「了解!」」」」
命令を出しながら、後方で戦場を眺めている時…リンから通信が入った。
『聞こえますか、先生』
「あぁ、聞こえる。現在ビルの前で戦闘中だ、もうすぐで鎮圧できるだろう」
『感謝します先生…それで今入った情報なのですが…ビル占領の主犯が分かりました」
「なに?本当か…と言っても名を言われても分からないだろうな」
『えと…まぁ言います、主犯の名前は
「なんだ?」
『大犯罪者です』
「…なるほど分かった」
大犯罪者…言葉の重みが違うな。多分そのワカモとやらも学生なのだろう…一体何をやらかしたんだ。
『狐の仮面をつけ、長い小銃を持っているのがワカモです、そこら辺のチンピラより派手な格好をしていますし…その、感覚的な話になってしまいますが雰囲気が他とは違います、遺憾ですが手強い相手です、お気をつけて。ではまた連絡します』
「あぁ、ありがとう」
ピッ
リンとの通信を切る…仮面か、なぜか親近感がわいてしまうな…と考えていると、どうやら戦闘が終わったようだ。最後の辺りは指揮を放棄してしまったが…なんとかなったみたいだな。
「掃討完了です、先生」
「あぁ、いい戦いっぷりだった…」
「ふぅ…案外楽でしたね、例の機甲戦力も結局見かけなかったし」
「ユウカさん…それをフラグって世間では言うんですよ?」
「え?」
…地面が揺れ始めた…小石が震えている。何かが…来る。
「あーあ…やっちゃいましたねユウカさん」
「このエンジン音に、履帯がきしむ音…来ました、巡行戦車です!」
バカでかいエンジン音にキュラキュラと履帯独特の音を出しながら、走ってくる戦車。
満を持して現れた…ボスの登場と言ったところだろうか。
「クルセイダーの1型…うちの学園の正式戦車ですね…退役した車両がどこかのルートで流出した車両を不良達が買い入れたのでしょう」
「キヴォトスそんな簡単に戦車を買えるのか?」
「はい、自家用車を買う感覚で購入は可能です…特殊免許が必要ですが」
…気が滅入りそうだ…銀河のどの星よりも危険じゃないか、キヴォトスは…
「まずいですよ、対戦車兵器を持ってきてないです!」
「スズミの閃光弾じゃ無理なの?」
「流石に閃光弾じゃ装甲目標にダメージは与えられません…」
「どうするのよ!」
対戦車兵器…まぁ名前の通りだ、普通の銃弾では装甲版を貫徹する事ができない…という事だろう。
ミサイルや爆発物は今、手元にないので対抗する事ができない訳だ、
生徒達はここまで頑張った、後は私がケリをつけよう。
「まぁ落ち着き給え」
「せ、先生」
「あの戦車は破壊しても問題ないのだな?」
「は、はい…ほぼスクラップと思っていただいて大丈夫ですが…」
「なるほど、任せてくれ」
「はい?」
別に戦車の倒し方は別に弾を貫通させるだけじゃない、私のやり方でやらせてもらおう。
くるまっていたマントをとき、鞘から剣を抜く…ふふっ…この世界でもコレはいつも通りだ。
鞘から抜いた剣を天に掲げる…黄金の剣が太陽光に反射し輝いた。
コレを握っているときは力がみなぎってくる。
『宝剣ギャラクシア』…遥か昔の5万年前に作られた伝説の剣…長年、メタナイトの手元にあり様々な冒険を共にしてきた相棒とも言える剣だ…剣自体に自我があり、持つ者を自ら選ぶらしい。
「え?け、剣?先生まさか戦う気ですか?無理ですよ!」
「安心してくれユウカ…大変遺憾だが…私は元居た世界では名の知れた剣士だった。あの鉄の塊ぐらいスライスにしてやる」
「ちょっ!先生!」
ギャラクシアを強く握り、クルセイダーに向かって走りだす…当然敵は反撃してくる。
銃塔の機関銃と主砲、そして同軸機関銃の弾丸がメタナイトを襲う…が主砲弾は切り落とし、機関銃弾はマントをひるがえしながら回避する。
クルセイダー1型…本車には致命的な問題がある…それは主砲である2ポンド砲に榴弾がない事…徹甲弾しかないのだ…つまり爆発で相手にダメージを与えられないため、弾を直接命中させるしかない。
ただでさえシルエットが小さいメタナイトに弾を当てるのは至難の業だ…天才的な砲撃手がいなければ無理だろう。
「凄い身のこなしです…あの短い足であんなに素早く動けるとは」
(本人に聞こえていたら大変な事になりそうですね…)
思いっきりに間合いを詰め…ここという所で大地をけり飛び上がる。
そのまま縦回転しクルセイダーを切りつけた…彼の得意技『スピニングナイト』だ。
回転しながらクルセイダーを飛び越える。
手ごたえあり。
すぱっ!
クルセイダーは縦に切れ…完全に機能を停止した…中にいた搭乗員たちがコケながら逃げていく。
切りつけた後は、そのまま優雅に着地、剣を鞘に納め、マントにくるまった。
年のせいなのか良く分からないが、冷え性な為こうしないと体が震えてしまう。
スライスにできなかった事が悔やまれるが、撃破したことには変わりない、任務完了だ。
「真っ二つに…物理的にありえな…いや、頑張ればいける…?いやでもおかしいわよ!」
「先生…運動神経抜群ですね」
「豆腐を切るみたいでしたね、お見事」
「なんであんた達はそんなに冷静なのよ!」
目の前で起こった事に対して冷静に話すスズミとハスミにツっこむユウカ…さっきから声を出してばっかりなので、喉が痛くなってきたようだ。
「ユウカさん…声がガラガラです、お茶でも良ければどうぞ」
「あ、ありがとうチナツさん…」
(あっこのお茶美味しい…)
真っ二つになり、ビルの前に鎮座するクルセイダーを眺めながらメタナイトは言った。
「これがこの世界の戦車か…ウィスピーウッズ*1の方がまだ強いな」
(カッコつけているのでしょうか)
(ウィスピーウッズ…木って事?戦車より強い木って…もう頭がパンクしそうだわ…)
(…カッコいいですね)
(無意識にカッコつけてるのかしら…)
キザっぽいところがあるメタナイトにそれぞれ思う所がある生徒達であった。
「…お強いですね…仮面の殿方…うふふふ…」
仮面の奥底で瞳が光った。
よっぽどの限り剣は抜かないとか言っておいて、クルセイダーに対しては容赦ないメタ先。
あとユウカはやっぱりツっこんでる姿が良く似合う気がするんですよね…分かってくれるかな?
カービィシリーズのプレイ経験は?
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あるポヨ
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無いZOY
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ガチ勢なのサ