東方歌謡録   作:みかみりん

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ZENKAIのあらすじ(なぜローマ字)
・到着、無名の丘!
・殺意マシマシのぬいぐるみさん
・アリスvsメディスン、ファイッ!


踏み入れてしまったのは

「えっと・・・確か、あっちが無名の丘だよな。いつもと違う道だから大変だな・・・」

 

魔理沙は手書きの地図を見ながら、何とか無名の丘にたどり着こうとする。

 

(そろそろつくと良いんだけど・・・こんなに歩いたんだし、もうすぐ見えてくるだろ)

 

木々は少なくなり、ついに視界が開ける。

しかし、そこには毒々しい薄ピンク色のスズランがあたり一面を覆っていた。

 

「え・・・え?こ、ここのスズランって・・・こんな色じゃなかった、よな?」

 

しかもよく見たら一つ一つ動いている。

 

「うわっ・・・きもっ。なんでこんなことになったんだよ・・・ってかアリスは、この中に・・・」

 

魔理沙は入ることを躊躇する。

スズランがきもいのもそうだが、何よりその空間が入られるのを拒んでいるかのようだったからだ。

 

「うう・・・流石に入りたくはない・・・でも・・・」

ぼんっ!

「わっ!?」

 

爆発音にバランスを崩しかける。

魔理沙は何とか尻餅を付かずに済んだ。

そして、よく聞いたら向こうから争っているような音がする事に気づいた。

 

「もしかして、アリスはあっちに・・・?うん、行ってみよう」

 

魔理沙は足音を立てないよう、ゆっくりと音が聞こえる所に聞こえる。

段々、向こうで誰かが戦っているのが見えてきた。

 

「わっ・・・!あ、あれじゃないか!?えっと、双眼鏡、双眼鏡・・・」

 

バックから双眼鏡を取り出し、戦っている方を見る。

そこでは、アリスと金髪の少女が戦っていたのだ。

 

「す、すげぇ・・・!魔法が飛び交って・・・しっかり攻撃も避けてる、流石アリス!私の師匠!」

 

魔理沙はテンションが上がる。

 

(アリスの本気は、こういうところでしか見られないからな・・・しっかり見て、魔法のコツを覚えなくちゃ。・・・でも、ここじゃ少し見づらいな・・・だけど、まだ飛行も安定しないし、木登りはちょっと怖いし・・・)

「・・・す、少しだけなら・・・入っても、大丈夫。なはず・・・」

 

魔理沙は恐る恐る、花畑に足を踏み入れた。

 

■■■■

 

ぼんっ!

「っ・・・!やるね・・・」

「あなたこそ。流石、何人も殺ってきただけあるわね。ちょっと疲れてきたわ」

「全然疲れてるように見えないんだけど?」

「そう?」

 

アリスはかなり強く、メディスンは窮地に立たされていた。

 

(初めて・・・ガシングガーデンの大きなスズラン達がやられた。再召喚する力ももう無い・・・最悪だ。綺麗に、詰んだな。・・・だけど)

「まあ・・・もう少し、頑張ってみるか」

(普通の妖怪なら、ここで降参してもおかしくないはず・・・これは、ただ殺しているだけではなさそうね。何か・・・強い信念を持っていそうね)

 

互いに睨み合い状態が続く。

 

「・・・さて、再開と行こうか。私から・・・」

 

攻撃をしようとしたメディスンだったが、ふと動きが止まる。

アリスもいぶかしげにメディスンを見つめる。

 

「・・・?」

「・・・はは、タイミングが悪いなぁ・・・ごめんね、用事ができちゃった。・・・早く、殺しに行かないと」

「っ!?待ちなさい!」

 

走り出すメディスン、それを追いかけるアリス。

メディスンは物凄く速くなっており、まるで獲物を見つけた猛獣のようだ。

 

(なにこれ・・・殺意が、強い・・・!向けられているのは、私ではないけど・・・きっと、人間が入ってきたのね。これ以上被害を出さないためにも・・・!)

「スペルカード発動!注力『トリップワイヤー』!」

 

アリスの手から糸が伸び、メディスンを捕まえる。

そして、思いっきり後方に投げ飛ばした。

 

「いだっ・・・!」

(少し手荒だけど・・・しょうがないわよね。きっと、ここらへんに人が・・・)

「・・・え、魔理沙・・・?」

「あっ・・・ア、アリス・・・」

 

花畑と森の境目で、魔理沙が涙目になっていた。

 

「・・・ご、ごめんなさい。魔法のこと、気になっちゃって・・・」

「・・・今はいいわ。あなたが無事なことが最優先よ」

 

アリスは魔理沙に駆け寄り、状態を確認する。

幸い、怪我などは見あたらなかった。

 

(・・・まずは家に魔理沙を戻さないと。依頼の解決はそれからでも遅くないわ)

「魔理沙、走るわよ。絶対に手を・・・」

ひゅんっ!「逃がさないよ!」

「っ!?」

 

メディスンは魔理沙に向かって弾幕を放つ。

アリスは魔理沙を庇った。

 

「・・・逃がす気は、無いようね」

「当たり前でしょ?獲物を目の前にした猛獣が、やすやすと見逃すと思う?」

 

地面から、大きなスズランが生えてくる。しかも、今までの比じゃないくらいに。

 

「やっと本気が出せるよ。ふふっ、その子をどうしようかな・・・」

(足が震える・・・殺意が圧倒的過ぎる。これほどまでの殺意、一体何がトリガーになっているのかしら・・・)

 

「・・・これは、一筋縄じゃ行かなそうね・・・」

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