東方歌謡録   作:みかみりん

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ここの文章思いつかない(ネタ切れである)
・魔理沙、強い(確信)
・アリスさぁぁぁん!?
・ついに明かされる、アリスさんの過去!


アリス・マーガトロイド

「・・・歩きながら話しましょう。こういうのには、慣れてないから」

「あ、ああ・・・」

 

2人はアリスの家がある方向に歩き始める。

 

「なあ、さっきの・・・あの妖怪は、ほっといてもいいのか?」

「そもそも、あそこに行ったのは討伐依頼があったから。討伐なんだから、気にすることはないわ。・・・ただ、彼女の事情は少し・・・いえ、何でもないわ。それで、私の話・・・よね」

「ああ。・・・人間じゃ、無いんだよな?」

「・・・そうね。私は、元は普通の村娘だった。・・・80年も前の話だし、どっかの村に統合されててもおかしくないけど」

「は、80・・・!?え、つまりアリスは・・・」

「・・・年齢の話は、恥ずかしいからやめてちょうだい。・・・私には、友達がいたの。物静かで、優しい子。その子とよく遊んでいたわ。・・・けど」

「けど・・・?」

「私と遊んでいた時。・・・妖怪達の襲撃にあったの。そして、私を庇って、彼女は・・・」

「・・・」

「・・・いいのよ、別に気を使わなくて。その時は、多分人生で一番怒りを感じたでしょうね。そして、村の話でちょこちょこ小耳に挟んでいた「魔法使い」。それを聞いて、魔法使いになればあの妖怪達に復讐ができるんじゃないかなって思ったのよ」

「えっ・・・ちょ、ちょっと待て、それって・・・なんか、昔に話してくれた絵本に似てるような・・・」

「『にくしみのまじょときぼうのまじょ』ね。・・・実は、あれは私が書いたの」

「えっ!?・・・た、確かに著者名が書かれてなかったけど・・・」

「あれは、私の実体験を元に書いたの。・・・正直、内容は全く子供向けでは無いんだけど。どうせ誰にも見せないだろうしって思ってたのよね」

「そ、そうか・・・あ、でも、確かあの後、にくしみのまじょはきぼうのまじょに出会うんだよな」

「絵本では、ね。実際の私は、そんな聖人には会わなかったわ」

「えっ・・・」

「・・・最初は大人達も「熱心な子だ」と見てくれてたけど・・・だんだん見放されていったの。別に私はそれでもよかった。魔法と人付き合いは、関係ないしね。・・・そうして、魔法を極めて、ついに妖怪達に復讐を果たすことができた」

「おお、おめで・・・いや、もしかして・・・」

「・・・そうね。後に残ったのは、虚しさだけ。魔法に対する意欲も、無くなってたわ。しかも、その時点ではもう私は魔法使いだったから、寿命も圧倒的に長かったの。・・・だからといって、自分から死ぬ勇気なんてなかった」

「理不尽、だな・・・アリスは、悪いことしてないのに」

「人を呪わば穴二つ。例え呪う相手が悪人でも、それは変わらないわ。・・・周りはどんどん衰えていくのに、私だけ衰えない。それで・・・気味悪がられて、追い出されちゃったの」

「は・・・!?いや、いくらなんでもそれはないだろ!ア、アリスの親御さんとかは反対しなかったのか!?」

「したわよ。・・・けれど、父はその年の生贄に選ばれてしまった。分かりやすい口封じね。母は元から持病持ちで、私が幼い頃にはもういなかった」

「そんな・・・」

「そして、魔法の森の近くのあそこに住むようになったわ。最初は特に何も感じなかったけど・・・だんだん、寂しさとか、悲しさとか。そういう負の感情に耐えられなくなってしまったの。・・・だから、私は人形を作るようになった。人形と話してると、落ち着くのよね。端からみたら、変人だけど」

「だから、多かったんだな・・・」

「まあ、「人形と話す変な女がいる」って近くの村ですっかり話題になって誰も寄りつかなくなったけど。・・・あ、今は落ち着いてるわよ。おかげで、こうやって依頼をくれる人がいるもの。・・・実は、最初驚いたのよ。人形が動いても、恐怖するどころか好奇心を示すあなたに」

「寧ろわくわくしたぞ」

「そう。ならよかった。・・・とまあ、こんな感じね」

 

ちょうどアリスの家につく。もう夕焼け空になっていた。

 

「なあ、一つ質問していいか?」

「・・・ええ」

「なんで・・・アリスは、今まで私にその事を黙っていたんだ?」

「・・・単純な話よ。嫌われたくなかったの。・・・妖怪に家族を奪われたあなたに、「私も妖怪です」なんて言ったらどうなるか、なんとなく分かってたから」

「そんな事・・・いくらなんでも思わねえよ。アリスは恩人だ、そんな事あの時だって分かってた。私だって、そこまで馬鹿じゃない」

「そうね。・・・失望、しちゃったかしら」

「・・・しないよ。寧ろ、アリスは優しいんだなって再確認した」

「えっ・・・?」

「あの時の私を諭してくれたり、命の恩人になってくれたり。魔法の兆しが見えない私に、毎日魔法を教えてくれたり。・・・そして、今日も私を助けてくれた。全部、アリスが優しいって証明だよ。そんなやつ相手に、失望するわけないだろ」

 

アリスの目を見て、しっかりと言う。

 

「・・・だから、これからもよろしくな。アリス」

「うん・・・ありがとう」

「おう。・・・って、泣いてんのか?」

「泣いてないわよ・・・ちょっと、目にゴミが・・・」

「誤魔化さなくてもいいのによ」

「だって・・・恥ずかしいじゃない」

「おっこれは実質認めたってことだな」

「・・・それでいいわよ」

「珍しく素直・・・」

「うっさいわね・・・さ、入りましょ。・・・あ、あと言い忘れてたけど」

「ん?なんだ?」

「・・・ここで待ってろって言ったのに、なぜ無名の丘にいたの?」

「あっ・・・えっと、それは・・・」

「・・・後で説教ね」

「えー!?」

 

魔理沙の叫び声が、あたりに響く。

2人は、家の中に入っていった。

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