・まさかのチルノ&けーね参戦!
・チルノ、メデスンやない、メディスンや
・しれっとドアを破壊すな!!
「そうか・・・、そんな事が・・・」
「・・・ごめん、こんなこと話されても・・・困る、よね」
「いいんだ。寧ろ、話してくれてありがとう。・・・にしても、無名の丘か」
「なんか、授業でやった気がする・・・うーん、でも思い出せない・・・」
「やったな。歴史は特に面白いからな。私もかなり力を入れている教科だ」
「え、あれが面白い・・・?なんかよく分かんないこと永遠と話されてた記憶しかないよ」
「チルノ・・・まあいい、いやよくないけど。・・・メディスン、無名の丘の由来は知っているか?」
「いや、知らないけど・・・」
「無名の丘ってのは、昔そこに名前もない赤ん坊を捨てていたことに由来している。昔は食料だのも安定してなかったからな。いわゆる、口減らしってやつだ」
「・・・人間は無名の丘に何かを捨てるのが好きなのかな。今だって、ぬいぐるみだのおもちゃだの捨てられてるし」
「それなんだが。・・・そこで口減らしされた赤ん坊達のために、おもちゃを置いていくっていう風習があるんだ」
「えっ?」
「石碑を見たことはあるか?あれは、口減らしされた赤ん坊達の慰霊碑。そして、無名の丘全域に置いてあるおもちゃは、そこにいる赤ん坊達のためのおもちゃ。・・・ま、今はそんなの関係なく置いていくやつがいるってのも事実だが」
「・・・じゃあ、私も・・・」
「そうだな。きっと、そのために置かれた人形なんだろう。どのように君がそうなったのかは知らないが、結構綺麗な身なりだし、少なくとも『ゴミ』だとは思われてないと思うぞ」
「・・・じゃあ、なんで私は・・・憎んだんだろう」
「それも不思議なことじゃない。今日までこの事を知らなかったら、憎むのも無理はないだろう。・・・これは私の提案なんだが、人里に行ってみないか?」
「えっ?」
「みんな優しい人だ。・・・ああもちろん、強制する気はない。君が抱いてきた感情は、軽いものではないと私も分かっている」
「人里行くの?じゃああたいも行く!メデスン、一緒に行こうよ!」
「こら、強制するな。あとメディスンだ」
「・・・ありがとう。うん、行くよ」
「よしっ!メデスン初人里だな!・・・そだ、けーね、お小遣い!」
「・・・まあ、少しなら。あとメディスン、な」
「やったぁ~!じゃ、行こ!」
「あっちょっと引っ張らないで・・・!」
「・・・あ、後少し、気になったことがあるんだが」
「ん?どしたの?」
「さっき君達が入ってくる前に何かが壊れた音がした気がするんだが・・・気のせいか?」
「「・・・あっ」」
チルノが壊したドアが脳裏に浮かぶ2人。
「・・・え、えっと、あたいは知らないなぁ・・・」
「チルノ、流石にあれ黙ってちゃ駄目でしょ」
「だ、大丈夫、バレなきゃ犯罪じゃないんだよ!」
「聞こえてるが??」
「うえっ、あっ、えっと・・・」
「人里に行く前に・・・話してもらおうか」
「あ、あたいは知らないもんね!メデスン、行くよっ!」
チルノはメディスンの腕を引っ張り、障子を突き破って出て行った。
「あっ!チルノ!破壊するなー!」
「チ、チルノあれ大丈夫!?めっちゃ怖いけど!」
「だいじょーぶ!そんなことより人里に行こうよ!」
「まず間違いなく『そんなこと』ではないよねぇ!?」
慧音のことがかなり心配だったが・・・今はチルノの身を任せることしかできないメディスンだった。