東方歌謡録   作:みかみりん

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前回のあらすじヘ(゚∀゚ヘ)シラス
・ガチ泣きするお二方
・CD!?イヤホン!?唐突に現代!!
・どうやら歌が上手くて女声で髪が長くて青緑色で幻想入りした人が元凶みたいです\(^o^)/(長いな!)


元凶、そして、彼は

空の上。魔理沙とカイトはほうきに乗って帰っていた。

 

「いやぁ、今日色々あったな。ってかこれでまだ昼ぐらいなのバグだろ。体感もう夜になってるぐらいだぞ」

「まあ、結構1日が濃かったよね・・・今日はもう動けないよ」

「私はまだ全然行けるぞ!あとで本盗りに行くだろ、森でキノコ採りに行くだろ、あと・・・」

「いや、取るじゃなくて借りるでしょ」

「まあ、どっちでもいいな。それに、あそこの本は上質だからな!」

「うーん・・・まあ、窓割らないように入ればいい・・・のかな?というか、よく出禁になってないよね」

「え、なってるぞ」

「えっ」

「・・・ああそっか、お前まだ知らなかったか。もう私は図書館とっくに出禁だ」

「ええ・・・」

「ま、この魔理沙様に出禁なんて関係ねぇな!」

「・・・取るってそういう意味だったんだ。しかも、取るじゃなくて盗るの方・・・」

「ま、案外間違いじゃねえな。けど、こそっと盗るんじゃなくて、正々堂々盗るんだ!」

「ええ・・・あ、そうだ。魔理沙が途中で話してくれた・・・赤い霧の異変。あの時、荷物ほっといて出ていったんでしょ?荷物どうなったの?」

「ああ、全滅した☆」

「これはひどい」

「帰ってきた後、妖怪共に荒らされててな。あの後アリスんちに戻った。説教されたよ、危険なところに突っ込んだ事と、荷物全ロストしたこと」

「だろうね・・・」

 

そうこうしてるうちに、紅魔館が見えてきた。

 

「やっとかぁ・・・今日、ほんとに疲れたな」

「・・・なあ、さっきから気になってたんだけど・・・お前、元気無くない?」

「そりゃそうだよ。疲れたんだし・・・」

(いや、そうじゃなくて・・・もっと、精神的に、なんかこう・・・言い表せないけど、何かが・・・)

「魔理沙、紅魔館過ぎてるよ」

「えっ・・・あー!やっべ!」

 

ほうきは綺麗に急旋回。

そして、カイトが耐えられず吹っ飛んだ\(^o^)/

 

「うわあっ!!」

「あっ!?カイト!!」

ぼふっ

「・・・なんで空からカイトが」

「あっメイコ!ナイスキャッチだ!」

「メイコぉ・・・ありがとう、死ぬところだった」

「大丈夫よ。・・・やっぱり、反射神経いいと色々役に立つわね」

 

ゆっくりと地面に降りるカイト。

魔理沙は紅魔館の敷地内にブレイジングスター着地した☆

 

「大丈夫?骨折れてない?」

「大丈夫、私結構丈夫だから」

「やっぱメイコ凄い」

「どうだった?紐無しバンジー。楽しかったろ」

「んなわけないでしょメイコいなかったら死んでたよ」

「その場合は・・・まあ、どうにかしてた☆」

「一回しばきたい」

「ま、結果オーライだ!そんなことより早く入ろうぜ、私も結構疲れてんだよ」

「・・・それもそうだね、なんか解せないけど」

ギィィ・・・

「・・・誰もいない」

「そりゃそうだろ。いつでも全員いるわけじゃねえし。ってか寧ろ都合がいいな、本ゲットチャンスだ」

「よし私がここでしばく」

「おいちょっと待てマジで構えるなしまえその炎属性スタンドマイク!!」

「・・・魔理沙、頑張って」

「カイトぉぉぉ!?見捨てるなよ!!」

「いや・・・僕早く部屋に戻りたい」

「やっぱお前さっきからテンション低くない!?」

「疲れたんだよ・・・あと、これに関しては魔理沙の自業自得でしょ」

「うわっひでぇ!」

「早く寝たい・・・」

 

カイトは階段を上がって二階に消えていった。

 

「マイペースだなぁ・・・って、私見捨てられてる!?やっべメイコにしばかれる・・・!」

「・・・」

(あれ、メイコが静かだな・・・この隙に図書館に侵入して・・・)

「あれっ、魔理沙!帰ってきたんだ!」

 

二階からミクが手を振っている。

 

「・・・あれ、なんでメイコはめちゃくちゃバトル体勢なの?」

「・・・なんでもないわ。ちょっと魔理沙をしばこうと思って」

「だから助けてくれミク!!今すぐにでもぶっ殺されそうだ!!」

「よくわかんないけど・・・魔理沙、ドンマイ」

「ミクぅぅぅぅ!?」

ボゴッ!

「いってぇぇぇ!」

「これからは無断で図書館に入らないでよ。なんで出禁になってるのに入ろうとするの」

「そりゃあ、そこに本があるから」

「・・・もう一回しばこうかしら」

「殺す気か!?」

「さ、流石にやめてあげて・・・」

「・・・まあ、それもそうね」

「た、助かったぁ・・・あ、そうだ、ミク。お前・・・その、お前に似てる奴にあった事ってあるか?具体的には、女で髪が青緑色で長くて歌がうまくて幻想入りした奴」

「それ私に似てる人じゃなくて私じゃん」

「完璧にミクじゃないのそれ」

「違うと思うんだけどなぁ・・・だって、そいつが元凶疑惑あるし」

「・・・え、私がこの異変の元凶だった・・・?」

「いや、違うでしょ!・・・でも、ここまでミクと一致してると違和感ね・・・」

「じゃ、じゃあやっぱり私が元凶・・・?」

「ミク、一回落ち着け!!お前は元凶じゃない!目を覚ませ!!」

「何この洗脳された味方を説得してるみたいなの!とりあえず落ち着きなさいどっちも!」

「・・・全員落ち着いてないわね~」

『結局なんの話なんでしょうか・・・』

 

近くの廊下で、ルカと羊が聞いていた。

 

「・・・あれ、ルカじゃない。寝てたんじゃないの?」

「起きちゃったのよ、それで・・・みんな、どうしたのかしら?」

「えっとだな、ミクじゃないけど女で髪が青緑色で髪が長くて歌がうまくて幻想入りした奴がこの異変の元凶らしいんだよ。ミクじゃないけど。大切だぞこれ」

「それで、ミクが混乱して自分が元凶だと思ってるのよ」

『・・・もしかして、サードさんに近しい存在・・・?』

「えっと、サードって・・・なんか、前にメイコが昏睡してたときに助けてくれた奴だっけ?」

『はい。・・・サードさん以外にもルカさん達に似た存在はいて、でもミクさんに似た存在のみまだ出ていない・・・まだ確証はないですけど』

「けどよ、そいつらって全員夢の中だけ人の姿で、現実では球体なんだろ?ならなんでアリスは夢の中だけのそいつの姿を知ってるんだよ」

「確かに・・・って、アリスさんって誰?」

「あ、そっか。ミク達はあったこと無いもんな。カイトのマフラーを直してくれたんだぜ!いつか、お前らも会うと思うぞ!」

「そっかぁ・・・そうだ、カイトと言えばなんだけどさ。・・・さっき廊下ですれ違ったんだけど、なんか元気が無さそうだったんだよね。私にも気づいてなかったみたいだし、「見える」とか言ってたし・・・」

「もしかして、発作・・・!?」

「え、カイトってなんか病気が・・・!?」

「ああいや、違うわ。いや、ある意味そうか・・・中二病の発作よ」

「あー(察し)」

「いやいや、カイトがそんなこと言ってるの見たことがないよ!カイトの中二病は、なんかこう・・・禍々しいものに憧れてるだけであって、「右腕が疼く・・・」みたいな感じじゃないから!!」

「そうよねー。でも、もしそうなったら霊夢のとこにお祓いしにいこうかしら」

『霊夢さんだとぼったくられそうですね・・・』

「セカンドオピニオン・・・じゃなくて、セカンドジンジャ探しとかないとだね」

「じゃあ、私はセカンドオヒザを探さないとね~、だって今眠いもの~」

「わ、私がルカのセカンドオヒザになる!」

「なんだよセカンドオヒザって!じゃあお前のファーストオヒザはどこだよ!・・・いやファーストオヒザってなんだ!?」

「私のファーストオヒザは、もちろんめーちゃんよ♪」

「ファ、ファーストオヒザの座が・・・!」

「何言ってんだお前ら!!メイコもなんか言ってくれよ、このままだと脳が溶ける!」

「・・・私、カイトの様子見に行ってくる!」

 

メイコは階段を駆け上がっていった。

 

「いや、急だな・・・」

「・・・もしかして、メイコがいなくなった今、ルカのファーストオヒザは私・・・!?」

「そうね~。じゃあ、お願いできるかしら?」

「うん!やります!やらせてください!」

「・・・なんか、ルカって妹属性強いよな。ミクとか私とかよりも身長高いのに」

『それがルカさんの魅力なのですよ!』

「なんでお前がドヤってるんだよ!」

『私はルカさんの羊ですから!』

「執事だろそこは!」

「・・・魔理沙、どうしよう。膝枕してないのにルカが座って寝ちゃった・・・」

「寝るの早すぎんだろ!!ああくっそ、本盗りに行けねえじゃん・・・!」

『魔理沙さん、堂々と犯罪宣言はどうかと思います・・・』

 

■■■■

 

あっという間に日が落ち、夜になった。

魔理沙は今日は泊まるようだ。ちなみに図書館に入った瞬間にパチュリーによって追い出された。

そんな夜の下、1人眠れぬ人がいた。

 

「・・・はぁ、やっぱり眠れない・・・」

(結局、カイトの部屋に行っても出てこないで、「疲れてる」の一点張りで・・・夕食の時にも顔を出さなかった。相当疲れてただけかもしれないけれど・・・)

「・・・本当に、疲れてるだけなのかしら」

 

ふと、メイコは窓の外を見た。

空には大きくて綺麗な満月が。

 

「・・・少し、外の空気でも吸いに行こうかしら」

 

メイコはなるべく音を立てないようにドアを開ける。

もう周りは全員寝ている。一部起きてる人もいるだろうが、静かにするに越したことはない。

 

(夜の紅魔館ってホラースポットみたい。お化けとかでそうね・・・)

「確か、ベランダに出るにはあそこを・・・って、あれ。開いてる?」

 

いつもは閉まってるはずのベランダのドア。それが開いていた。

 

(レミリアさんかしら・・・たまに、夜のお茶会してるらしいし。それかフランちゃん?)

 

メイコは開いたままのドアからベランダに出る。

 

「・・・カイト?」

 

そこにいたのは・・・カイトだった。

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