東方歌謡録   作:みかみりん

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あらすじぃぃぃ☆
・カイトさん、紐無しバンジー\(^o^)/
・私もルカさんのファーストオヒザになりt((殴
・果たして、カイトさんは大丈夫なのか!?


例え、その手が汚れていたとしても

ベランダで鉢合わせるメイコとカイト。

・・・互いになんか気まずく、沈黙が流れた。

 

「・・・えっと、こんばんは・・・?」

「え、ええ・・・こんばんは・・・」

「「・・・」」

「・・・えっと、メイコも、眠れないの?」

「まあ、そうだけど・・・カイトも?」

「・・・うん。ちょっと、ね」

「カイト・・・本当に大丈夫?」

「大丈夫だって。ほんとに、疲れてるだけだよ。・・・でも、心配してくれてありがとう」

「・・・」

「・・・え、これ言わなかったらやばいやつ?」

「いや、やばくはないけど・・・ってか、そう言ってる時点で悩んでる確定じゃない」

「あ、そっか・・・あのさ、ちょっと恥ずかしいんだけど・・・」

 

カイトは深呼吸し、意を決したようにメイコの方に向いた。

 

「僕って・・・ツンデレ、なのかな?」

「・・・は?」

「今日、チルノからツンデレって言われて・・・あ、そうだ。メイコとチルノって知り合いなんだってね」

「まあ、そうだけど・・・」

(無いとは思いたいけど・・・「大切な人」発言、漏れてないわよね!?いやまあ実際事実なんだけど!あれカイトに聞かれてたらめちゃくちゃ恥ずかしいわよ!いや、漏れてない、絶対漏れてない。漏れてたら一回カイトをしばく・・・!)

「・・・えっと、大丈夫?」

「ああ、うん・・・大丈夫。そのチルノから変なこと言われてないわよね・・・?」

(変なこと・・・も、もしかして「大切な人」の事!?あれ本当にメイコが言ってたの!?いたずらじゃなくて!?僕が大切な人!?なんで!?僕が言うのもあれだけどもうちょっと良い人選あるよね!?いやまあ嬉しいけどさ!!)

「・・・カイト?」

「あ、うん・・・と、特には。その、ツンデレ以外にはないよ、うん」

(よかった・・・漏れてなさそうね。あれ漏れてたら恥ずかしいどころの騒ぎじゃないわよ・・・)

(気づかれてない・・・よね?やっぱ言った方が・・・いや、言ったら幻想郷滅びそうだな・・・)

「それで・・・僕、ツンデレじゃないよね?」

「うん、絶対違う。あんたがツンデレだったら世界は滅亡してる」

「そこまでかなぁ・・・?」

「あんたツンどころかプンすらできないじゃないの」

「うう、否定できない。・・・まあ、ツンもプンもメイコの役目だし」

「は?」

「でも・・・とりあえず、僕はツンデレじゃないんだね。よかった」

「まあ、そうだけど・・・カイトって、結構どうでもいいことで悩むわよね」

「どうでもよくないよ!大事でしょ、これは!」

「そうかしら・・・?」

「・・・でも、ありがとう。やっと寝れそうだよ。メイコも早いうちに寝なよ。寝不足は駄目だからね」

 

カイトは室内に戻ろうとした。

 

「・・・ねえ、本当にそれだけ?」

「えっ?」

 

室内に繫がるドアのドアノブに手をかけた時、メイコが呼び止めた。

 

「・・・それだけだよ。僕にとっては結構大きな悩みだったんだよ?」

「そうだったのかもしれないけど・・・まだ、顔が曇ってるもの」

「少し疲れてるからだよ。今日色々あったしさ」

(・・・今日、ここで聞けなかったら、もう一生聞けない気がする。何か悩んでんなら、私にも・・・)

「・・・教えてよ、少しでも、楽になれるなら」

「楽になれる、かぁ・・・」

 

カイトは少し沈黙した後、呟いた。

 

「・・・思い出したんだ」

「・・・何を?」

「僕が・・・黒い人だった時のこと」

「・・・えっ?」

「正直、実感が無かったんだ。少し覚えてるとは言っても、本当に少しで。やったんだろうな、とは思うし、申し訳ないとも思ってるけど、どこか他人事みたいでさ」

「・・・」

「でも・・・思い出したんだ。何をやってしまったのか、全て。フラン、妖夢、レン、妹紅、ミク・・・知らない人もいたよ」

「でも、それはカイトの意志じゃないでしょ。それに、みんな無事だし・・・」

「・・・違うんだ。僕は・・・僕は、チルノを殺してしまっていたんだ」

 

静かに言うカイト。メイコは一瞬何を言ってるのか理解できなかった。

 

「・・・え、でもさっき、チルノに言われたって話したじゃない」

「うん。妖精は実質不死身なんだって。だから、例え死んでも生き返るみたい。・・・けれど、それでも一回殺してしまったのは事実だから。それに、それを抜いてもやったことはあまりにも

重すぎるよ」

「・・・」

 

必死に言葉を探すメイコ。しかし、何て言えば良いのか分からない。

 

「・・・正直、これからどうすればいいか分からない。向き合うのが怖いんだ。また、あれを思い出すのが。・・・自分がやったことなのにね」

 

俯いていたから、カイトの表情はよく分からなかった。

でも、声は今にも泣きそうだった。

 

「・・・リンがさ、言ってたんだ。人殺しになって欲しくないって。・・・あの時にはもう、僕はとっくに・・・」

 

「いい加減にしなさいよっ!!」

 

メイコは咄嗟にカイトの手をつかんだ。

 

「メイコ、でも・・・」

「でもじゃない!確かに、あんたがやったことは許されないかもしれないけど!それ以上自分を責めなくてもいいでしょ!あんたが苦しんでるとこ、見てらんないのよ!」

「っ・・・!それでも、もう取り返しがつかないんだよ!僕がやったことは、もう、無かったことにはできないんだよ・・・!」

「無かったことにはできなくても、今から何かをすることはできるでしょ!」

「・・・そうだよ、でも・・・でも、怖いんだ!分かってる、自分が弱いだけだって、甘えてるんだって、そう言う権利はないって、分かってるんだよ!でも、また、みんなを傷つけた事を、また思い出すのが・・・!」

「じゃあ、私が支えるから!ずっと、あんたの手を握り続ける!・・・例え、その手が汚れていたとしても!!それで私の手が汚れたって構わない、だって・・・」

 

「・・・あんたは・・・カイトは、私の「大切な人」だから・・・!」

 

その言葉に、2人とも硬直した。

そう、言ったメイコ自身もだ。

 

「・・・あっ、い、今のは・・・」

 

我に戻ったメイコが、全力で訂正する。

 

「・・・あれ、本当だったんだ」

「えっ・・・?」

「・・・実は、チルノから言われてたんだ。メイコが、僕の事を「大切な人」だって言ってたって」

「・・・嘘、え、ほんと?」

「うん。・・・ありがとう、メイコ。ちょっと落ち着いた」

 

顔を上げるカイト。目のあたりが少し赤くなっていた。

 

「・・・どうでもいいことはバレバレなのに、本当に重いものは隠すんだから。・・・あんたは、自分で思ってるよりも強いのよ」

「そう、かな・・・」

「ええ。・・・でも、つらかったら言いなさいよ。あんたには、笑ってる顔が一番だから」

「・・・うん、ありがとう」

 

空を見上げる2人。そこには、大き満月が。

 

 

「・・・綺麗だね、月」

「そうね。あんなに大きな満月、珍しいかも」

「この世界でもうさぎ見えるかな・・・」

「頑張れば見えそうじゃない?」

「じゃあ頑張ってみる」

「・・・というか、さっきから視線を感じるのだけど」

「え、そう?」

「ちょっと待って・・・そこ、屋根の上!」

 

メイコは火の玉を屋根の上に投げる。

 

「うわっ!?熱っ!」

「ま、魔理沙!?」

「あっ、バレちまった!」

「・・・いつから見てたの?」

「い、いやぁ、さっき通りがかっただけなのぜ・・・」

「・・・正直に言って??」

「ひっ!え、えっと・・・実は、メイコが来る前にはもう・・・」

「・・・よし、カイト。分かってるわよね」

「うん、大丈夫」

「お、おい、なんでそんな怖い顔・・・って待て!そのスタンドマイクと刀を戻せ!いくらなんでも理不尽だろこれぇぇぇぇ!」

 

紅魔館の静かな夜に、魔理沙の断末魔が響いた\(^o^)/

 

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