・ついに地霊殿に到着!
・お燐、トラウマが蘇ってしまう
・さとりさぁぁぁん!!
「よく分かんないけど・・・さとり様は悪い人なの?」
「悪い人ではないけど・・・今だけ悪い人?」
「そっかぁ、じゃあ、悪い人はぶっ飛ばすね!」
「えっぶっ飛ばすってちょっとm」
「スペルカード発動!爆符『メガフレア』!」
右腕の制御棒から、大きな火の塊をぶっ放した。
「お燐!?いつもは「プチフレア」にしてって言ってるよね!?」
「でも、さとり様って強いでしょ?だから、いつもより強くないと行けないから!」
「いやまあ、そうだけど・・・」
さとりは避けたが、片方の足にメガフレアがかすってしまった。
「あっつ!?み、水どこ!?」
「・・・さとり様、思ったより平和?」
「さっきまでヴィラン味あったのに壊れちゃった・・・お姉ちゃん、やるならもっとしっかりしてよ」
「熱いのは嫌なんです!!」
(・・・逆に、あまり暴走が深刻になってないとも考えられるかも。私の時と同じなら、一回気絶させればどうにかなる!)
「若干心が痛むけど・・・ごめんね!スペルカード発動!無意識『弾幕のロールシャッハ』!」
ランダムな大きさ、速さの弾幕がさとりに飛んでいく。
「ううっ・・・私も負けてないですから!!」
「・・・さとり様、闇落ちしたらかわいくなった」
「可愛くないですからぁ!!」
そう叫ぶと共に、弾幕が飛んできた。
しかし、割と簡単に避けれた。
「っ・・・!な、なんでぇ・・・」
「・・・逆に可哀想になってきた」
「闇落ちじゃなくてヘタレ落ちじゃないですか?」
「お姉ちゃんの尊厳を守って上げて・・・」
「へたれって何?」
「お空、知らなくて大丈夫だよ・・・」
「・・・まあ、私も弾幕勝負じゃ弱いですし・・・でも、私にあるのは弾幕だけではない。その余裕を砕いてみせますよ」
(さとり様、やっと悪役っぽくなったなぁ)
「そこっ!私は心が読めるんですから!!」
「にゃぁっ!?そういえばそうだった!!」
「あまり調子に乗らないでくださいね。またトラウマを蘇らせますよ」
「それはやめてぇ!」
(・・・そうだ、お姉ちゃんはトラウマを呼び出すことができる。割とやばいトラウマが呼び出されたらまずいかも・・・)
「なんか、難しい事はよく分からないけど・・・もう一回スペルカードはつ・・・」
「止まってください」
お空はそう言われた瞬間、スペル発動をやめた。
「・・・え、な、なんでやめたの・・・?」
「え、やめろって言われたから」
「もしかして、さとり様って催眠術とかできたの!?」
「・・・いや、多分マジでお空がそう言われたからやめただけ。だって、お姉ちゃんめちゃくちゃ困惑してるもん」
「ええ・・・(困惑)」
「・・・マジで止まると思ってなかったです」
「お空、しっかしてよぉ!」
「うにゅ?」
「うにゅじゃなーい!!」
「・・・よくわからないですが好都合ですね。そのまま動かないでください」
「はーい」
「ねえさとり様と戦ってるの忘れた!?」
「あれ、そうだったっけ」
「マジで忘れてたー!!」
「流石お空だね・・・」
「な、なんかちょっと・・・まあいいです、スペルカード発動、脳符『ブレインフィンガープリント』」
それを聞いて、こいしがお空に近寄る前に、お空はピンクの光に包まれた。
「・・・何の技?」
「トラウマ蘇らせるやつだよ!!」
「うにゃぁっ!?あ、あたいが食らったやつ!?いや、でもあの時はピンクの光なんて・・・」
「あなたにはまだ使ってないですよ。ただ、表層にあった「嫌な記憶」を引き出しただけです。それなら、スペルを使わずともできます。ただ、あんなに効果があったとは・・・」
「そ、そうだったんだ・・・って、そんな場合じゃない!!お空!?」
光が収まったと同時に、お燐がお空に駆け寄る。
「お燐!?大丈夫!?あたいはいるからね!大丈夫!!」
「・・・」
お空は少しほうけた顔をした後、お燐の方を向いた。
「・・・今、何が起こったの?」
「・・・えっ?」
「なんか、ピンクの光がパーってなったけど、みんな大丈夫?」
「えっと・・・ねえ、トラウマを思い出したり・・・」
「・・・なにそれ」
一同がフリーズした。
そして、察した。
(つまり、お空にはあたいみたいにトラウマが無くて・・・)
(トラウマが無い分にはスペルが意味をなさない・・・つまり効かないって事!?私の心配を返して!!!)
「えっと、マジで思い出してない?」
「うん、へーきだよ!」
「・・・正直なめてたよ、お空の鳥頭具合。でも、今日わかった。お空は本当に鳥頭だって。それどころか、鳥頭通り越して一周回って天才だって」
「お空、もうちょっとオブラートに包もうか。・・・ってかお姉ちゃんは?」
「・・・」
さとりはというと、ガチフリーズしていた。
「・・・効かない・・・?」((((;゚Д゚))))
「相当ショックだったんだね・・・」
(・・・うーん、めっちゃ今チャンスなんだよね。お姉ちゃん、相当ショック受けてるし。トラウマ蘇らせようとしたら自分に新たなトラウマが出来た状態。ミイラ取りがミイラになってる。でもなんか心が痛む。・・・いやでも、これでも一応暴走してるしな、うん。早く解放しないとなのはそうなんだよね。せめて、苦しまずにやるか・・・)
こいしはちょっと申し訳ない気持ちで、さとりに近づく。
「・・・ス、スペルカード発動、本能『イドのかいほ・・・」
その時、こいしは気がついた。
さとりのサードアイがこちらを見ていることに。
「・・・スペルカード発動、脳符『ブレインフィンガープリント』」
気づいた時には遅かった。
視界がピンクの光に染まる。
目の前にあったのは、「あの日の地霊殿」。
トラウマなんてないと、思ってたのに。