・綺麗に迷子になるお二人
・誰だお前!さとりさんに触るな!!
・よし!あいつは処刑だな!(^^)
「・・・え、サードアイを・・・?」
「っ・・・!ふざけないd・・・ゲホッ!」
「お姉ちゃん!」
「無理にしゃべったら更に痛くなるって普通分かるだろうが、こんなのが地獄のトップだなんて聞いてあきれるぜ」
「うぐっ・・・こ、こいし!そいつの言葉に乗っては駄目です!私は・・・」
シャッ「そういうお涙頂戴はいらねぇんだよ、鬱陶しい」
男は更にさとりを切りつける。
「ははっ、やっぱり切ってる瞬間が一番楽しいなァ!死ぬ前に戻ったみたいだぜ!・・・で、妹ちゃんはどうする?お姉ちゃんを取るか、その目ん玉を取るか。「どっちも守りきる」なんて古臭い展開は無しだ。こっちには人質がいるんだからな」
「っ・・・」
(多分、あいつに攻撃したらお姉ちゃんが盾になる。あいつは大量殺人犯だ、人を殺すのにためらいはない。多分、私が攻撃をする素振りを見せようものなら、お姉ちゃんは・・・)
こいしは自分が持っている箱を見つめる。
中には、さっき取ってきた大きめの地獄桜の花びら。
「っ・・・」
「ちょうど切れ味がいいもん持ってるじゃねえか。俺がナイフを貸さなくても済んだみたいだ」
(やらないと、お姉ちゃんを助けるために・・・)
こいしは地獄桜の花びらを取り出す。
少し手のひらが切れて痛いが、そんなことは気にしなかった。
(潰したらどうなっちゃうんだろう・・・怖い、けど、お姉ちゃんが・・・)
さとりは必死に声を出そうとするが、うまく声が出せない。
・・・花びらを持つ手が震える。
それでも、必死に持って、サードアイの前に。
「・・・うう・・・っ」
さとりは男の拘束から逃れようと必死に体を動かす。
しかし、全然脱出できない。
(・・・もしかしたら・・・目がなくなれば、地上の皆んなとも、仲良くなれるかな)
(心を読めなくなったら、嫌がられなくなるかな)
(そしたら・・・お姉ちゃんの語解も、解けるかもしれない。そしたら、お姉ちゃんも幸せになれるかな)
(・・・ごめんね、お姉ちゃん)
グサッ
■■■■
・・・気づいた時には、全て終わっていた。
倒れるさとり、原型もないぐらいめちゃくちゃにされた男。
普通の人なら発狂する状況、しかしこいしは異常なほどに冷静だった。
「・・・あ、お姉ちゃん・・・」
少しぼーっとした後に、慌ててさとりに駆け寄るこいし。
「お、お姉ちゃん!起きて!」
「・・・」
「お姉ちゃん・・・!?」
(心が読めない・・・嘘、お姉ちゃん、もしかして・・・)
「う、うーん・・・あれ、ここは・・・」
「お姉ちゃん!よかった!!」
さとりは起き上がり、辺りを見渡す。そして、はっとした。
「・・・こいし!?ど、どこですか!?」
「えっ?」
唖然とするこいしの横を横切るさとり。
「こいし!こいしー!私は無事で・・・痛っ!まだ傷が・・・」
「お、お姉ちゃん。私はここにいるよ。だから叫ばないで・・・」
こいしの腕がさとりに触れる。
しかし、さとりは気づかない。
「う、嘘・・・!でも、あいつは死んでるし・・・まさか仲間に連れ去られた・・・?こいし、今行きますから!」
さとりはそのまま、森の奥に走り去った。
こいしはそれをただ見ることしかできなかった。
「・・・なん、で?なんでお姉ちゃん、私に気づいてくれないの・・・?」
ふと、自分のサードアイを見る。
赤かった紐は紫色になり、目は傷だらけになって閉じられていた。
そして、自分の中が「無意識」で満たされてることにも気づいた。
「・・・そっか。お姉ちゃんが変わっちゃったんじゃない」
「私が、壊れちゃったんだ・・・」