東方歌謡録   作:みかみりん

134 / 156
投稿が遅れて申し訳ございません_| ̄|○
只今某音ゲーのイベントを頑張ってました。推しがたくさん出たからね、しょうがないね\(^o^)/ただしガチャは爆死しました\(^o^)/
・こいしちゃぁぁぁぁん(´;ω;`)
・怒りお空
・頑張れぇぇぇ( ゚∀゚)o彡°


下剋上

「ねえお燐、もうちょっと火力上げたいよ~」

「駄目だよ!ただでさえ空気激アツなのに、これ以上上がったらあたいが焼けちゃう!」

「うう・・・だよね・・・」

(お空、大変だろうな・・・本人の火力を最大限出せたら、この戦いは一瞬で終わる。けど、地霊殿丸ごと消し飛ぶ。もちろんあたい達も消し飛ぶ。それはお空がよく分かってる、だから力を抑えないといけない・・・)

「ううっ、100%出したいよぉ~!!」

「だからやめてってば!!」

 

お燐の声に若干の焦りが混じる。

事態が好転しないことと、自分が何もできてないこと、それにより焦燥感を抱いていた。

 

「こいし様、しっかりしてくださいよぉ~!」

 

こいしの肩をめちゃくちゃ揺らすが、反応はない。

 

「駄目だぁ・・・いや、お空も頑張ってるんだ、あたいも頑張るぞ!」

 

「力を抑えているとはいえ、なかなかに強いですね・・・まあ、力だけで私には勝てませんが」

「違うよ!力はパワーで火力だからね!」

「・・・えっと?」

「だから、力はパワーなんだよ!スペルカード発動、爆符『メガフレア』!」

「それは覚えましたよ、スペルカード発動。想起『メガフレア』」

 

二つの大きな弾幕がぶつかる。

とても強い衝撃波と光が辺りを襲う。

 

「うわっ・・・!お空!?大丈夫!?」

「大丈夫、びっくりしたけど・・・さとり様、なんでわたしのスペルが打てるの?」

「記憶力はいいですからね。あなたの記憶から再現してみました。まあ、魔力は結構使っちゃいましたが」

「ほえ~。凄いなぁ」

「感心してる場合じゃないでしょ!!」

「そうだった。ちゃんと弾幕飛ばさなきゃね~」

 

相変わらず高密度の弾幕を飛ばすお空。

しかし、顔には若干のもどかしさが。

 

「相変わらず高密度高火力。・・・しかし、パターンは変わらないですね」

 

さとりはすんなりと攻撃を避ける。

 

「うにゅ、全部避けられちゃった」

「今度はこちらの番ですね。スペルカード発動。想起『弾幕のロールシャッハ』」

 

ランダムな速さの弾幕が、お空に襲いかかる。

 

「うわっ!?わっ、どういうこと!?避けにくいよぉ!」

「あなたの弱点は、頭を使うこと。それさえ意識すれば、力のない私でも勝てるのですよ」

 

お空は弾幕に翻弄され、いくつか当たってしまう。

 

「うう・・・でも、まだまだっ!」

 

お空は体制を立て直し、すぐに反撃する。

 

「・・・やはり、パターンは同じですね。あなたの攻撃はどれも高火力で、私が当たればすぐに動けなくなるでしょう。しかし、当たらなければどうってことない。幸い、あなたの攻撃は避けやすいのでね」

「パ、パターンって何?どういうこと?」

 

混乱したお空は、一瞬手を止めてしまう。

その隙を、さとりは逃さなかった。

 

「スペルカード発動。心花『カメラシャイローズ』」

 

指でカメラを撮るジェスチャーをするさとり。

しっかり、指の中にお空が入るように調整する。

 

「ふふっ・・・カシャッ」

 

ジェスチャーをやめ、手をパッと元に戻すさとり。

次の瞬間、お空の下からトゲトゲのツタが生えてきて、お空を絡め取った。

 

「うわあっ!?」

 

お空は弾幕をもろに食らってしまった。

 

「お、お空!?」

 

お燐はすぐに駆け出す。

 

「なにこれ!?まあいいや、すぐに燃やして・・・」

ベチッ!

「うわっ!?」

 

別のツタに弾き飛ばされ、こいしにぶち当たるお燐。

 

「いっ・・・たぁ・・・」

「安心してください。殺す気なんて無いですから。ただ、見ていたいんですよ。弱い者が強い者に勝つ瞬間が」

「うぐっ・・・よくわかんないけど、離してよぉ~!」

「嫌ですよ、やっと捕まえたんですから。・・・下剋上、いい響きですね。結局、この世界に権力とか賢さとか意味がない。全て、力でねじ伏せられるんですから。力で地底に追いやられて、その先でも、力で・・・」

「・・・さとり様!!流石にやりすぎですよ!権力とか力とか下剋上とか!そんなよく分かんないことでお空を捕まえないでください!!」

「分からないのですか?私は幻想郷を変えたいんですよ。結局、上に立つのは上位の妖怪。弱者はこうやって、地面で嘆いてるしかないのですから」

「さとり様はそんな人じゃないでしょ!!上とか下とか気にしない人って、あたい知ってますから!」

「そんなの表だけに決まってるでしょう。・・・何も知らないから、言えるんですね」

「知らないって・・・確かに、あたいはまだこいし様みたいに詳しくないですけど・・・でも、結構長い時間過ごしたじゃないですか!!」

「・・・ええ。この世で一番私を知っているのはこいしです。それに、この世で一番こいしを知っているのも私なのです。きっと、こいしも私の思い描く未来に賛同してくれますよ」

「そんなわけ・・・そ、そうだこいし様!!」

 

こいしに目を向けるお燐。

まだこいしは放心状態だった。

 

「っ・・・!こいし様!早く目を覚ましてくださいよ!!このままじゃ・・・!」

「大丈夫ですよ、死にはしません。昔を思い出してもらっただけです。きっと、これでこいしも分かってくれるはず」

「そ、そんな・・・!」

(さとり様の言ってることはよく分かんないけど、このままじゃこいし様まで闇落ちするの・・・?そしたら、お空もあたいも・・・!)

「こいし様!こいし様ぁ!!」

「そろそろ、あなたも捕まえましょう。スペルカード発動・・・」

「っ・・・!いい加減にしてください、こいし様っ!!」

ペチンッ!!

 

乾いた音が辺りに響く。

さとりもスペルを読むことをやめた。

・・・お燐は思いっきり、こいしの頬をビンタしていた。

 

「あたいにはこいし様のトラウマとか、過去とか分かんないけど!!でも、しっかりしてよ!!このまんまじゃ、みんなやられちゃうし、幻想郷だってやばいし!!そんな時に放心とか!!」

「っ・・・!それ以上こいしに触らないで!!」

 

さとりがこいしを庇うように前に出る。

 

「さとり様だって!ほんとにこいし様が望んでると思う!?言わせてもらうけど、そんなことしたら霊夢と紫さんとかが黙ってないよ!あの2人なら、いざとなれば殺してくるよ!?さとり様が死んじゃうようなこと、絶対に望んでない!!」

「そんなのあなたに決められる筋合いは無いです!」

「・・・わたしも、お燐が正しいと思う!!」

「あなたまで・・・私達の事なんて知らないで!」

「確かに、わたしは全然知らないよ。でも、こいし様がそれを望んでないってことは分かるよ。だって、わたしがこいし様だったら嫌だもん!」

「っ・・・!」

「さとり様、だからもう・・・」

「・・・ここまで来たんです、終われるわけないでしょう!!」

 

さとりはスペルを放つ体制に移る。

・・・しかし、後ろから弾幕を放たれた。

 

「っ・・・!?」

 

すぐに後ろに下がるさとり。

 

「・・・こいし、なんで・・・」

「・・・お姉ちゃん」

 

こいしは一歩一歩、さとりに近づく。

 

「こ、こいし様!?それ以上は・・・」

「大丈夫。お燐はお空を解放してあげて。・・・お姉ちゃんは私がやる」

「・・・なんで分かってくれないのですか。思い出したのでしょう、全て」

「そうだね。思い出したよ。確かに、この世界は実力主義。あの時、私が強ければって思ったし、お姉ちゃんの気持ちも分かる」

「なら・・・」

「・・・けどさ、私今の生活が好きだよ。みんなで他愛もない話で笑って、ご飯食べて、遊んで。・・・その下克上って、日常を壊してまで、する必要あるの?」

「・・・」

「それに・・・お姉ちゃんは知らないけど、あの話には続きがあったんだよ。私が無意識に飲み込まれた後。・・・心配なのは分かるよ、でも私を信じてよ」

「・・・無理ですよ。

「なら、弾幕ごっこしよ。幻想郷で、一番簡単な勝負の仕方。私が負けたらお姉ちゃんの下克上を手伝うよ。私が勝ったら・・・元のお姉ちゃんに戻って」

「・・・分かりました」

「こいし様!?あたい達は・・・」

「大丈夫だよ。お燐もお空も疲れてるでしょ」

「そ、そうですけど・・・」

「こいし様が負けちゃったら・・・」

「・・・大丈夫。私、お姉ちゃんより強いから」

 

こいしはお燐とお空に笑いかけて、前を向く。

 

「・・・もう、折れない。今日で過去とは決別して、また日常に戻るんだ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。