東方歌謡録   作:みかみりん

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ゔぇんかいのゔぁらすじ(なにこれ)
・お空うううううう!!
・こいしちゃああああああああん!!
・頑張れこいしちゃん(≧∇≦)

すっげぇ雑なあらすじだな\(^o^)/


あの日を乗り越えて

「手加減無しだよ、お姉ちゃん!スペルカード発動!心符『没我の愛』!」

 

床から黄色と緑色のハートのスペルが現れ、上に上がっていく。

 

「なるほど・・・これ単体では特に驚異ではないですが、別のスペルと合わさると避けづらいですね」

「分かっちゃうか。ま、お姉ちゃんならそうだよね。でも、まだまだ負けないよ!!」

 

高密度の弾幕を飛ばすこいし。

 

(密度が濃い。・・・けど、私には「こいしのトラウマ」がある。隙を見てもう一回見せてあげれば、それだけで私の勝ち。なら、避けるのに専念しないと。でも、悟られないようにある程度の攻撃もいりますね)

 

さとりも弾幕を飛ばして反撃する。

・・・反撃というよりは、弾幕で弾幕をかき消してる、という方が正しいだろう。

 

(・・・何かを狙ってる?まあ、何か企んでるだろうなとは思ってたけど・・・お姉ちゃんは賢い。だからさっきも、あえてポンコツなふりをして私を・・・)

「・・・なら、その前に叩き潰す!スペルカード発動!表象『夢枕にご先祖総立ち』!」

 

謎の幻影が現れて、さとりに襲いかかる。

 

「・・・ねえ、あの幻影、よく来てる黄色の子じゃない?」

「黄色の子・・・ああ、フランちゃんね。・・・あっ、よく見たらあたい達もいるよ!」

「そうだよ、みんなをモチーフにしたの。まあ、それだと「ご先祖」じゃなくなるけど・・・細かいことは別にいいよね!」

(1、2・・・いや数えてる暇はない。でも、かなり多い・・・)

「・・・っ、後ろ!」

 

弾幕を後ろに飛ばしながら振り向くさとり。

そこには、さとりと似た人影が。

 

「っ!」

 

人影は弾幕によってすぐに消えた。

 

「自分の幻影に襲われるって、結構怖いでしょ」

「・・・そうですね、割と」

(・・・多分、今のも演技だな。きっと、有利だと思い込ませて、慢心している所を刈り取る気だ)

「・・・」

 

さとりは弾幕に紛れて接近してきた。

 

(は・・・!?お姉ちゃんに近接のスペルなんて無いはずなのに・・・何を考えて・・・うう、心が読めればいいのに・・・!)

 

さとりから離れながら、弾幕を打つこいし。

 

(・・・いや、動揺させることが目的かもしれない。今、お姉ちゃんの動きは・・・)

 

さとりは、指でカメラを撮る動きをしていた。

 

「・・・あっ・・・!」

「・・・スペルカード発動、心花『カメラシャイローズ』」

 

回避をしようとするも時すでに遅し。

バラに絡みつかれ、身動きが取れなくなってしまった。

 

「「こいし様っ!?」」

「ど、どうしよう、スペル打っちゃっていいよね!?このままだと、こいし様が・・・!」

「・・・大丈夫、お空。そこで見てて」

「えっ!?で、でも・・・」

「ふふっ、やっと分かってくれたんですね」

 

さとりが一歩一歩、こいしに近づく。

 

「・・・まだ負けてないよ」

「でも、その状態じゃあ抵抗できないでしょう?」

「・・・っ」

「大丈夫ですよ、すぐにその強がりも消してあげますから。・・・スペルカード発動、脳符『ブレインフィンガープリント』」

 

こいしをピンクの光が包む。

 

「うっ・・・うう・・・っ!」

「・・・私の勝ち、ですね」

「っ・・・!」

 

お燐がさとりに弾幕を飛ばす。

しかし、バラのツタで全てかき消された。

 

「これは私とこいしで決めたことですよ。別に、一方的に押しつけたわけでもない。それどころか、こいし側から言ってきた。・・・あなたが干渉する権利なんて、ない」

「で、でもっ・・・!」

 

バラのツタでお燐を弾き飛ばす。

そして、こいしをゆっくりと地面に下ろした。

 

「さあ、賭けの内容は覚えていますね?」

「・・・うん、覚えてるよ」

「ふふ、じゃあ・・・」

「・・・お姉ちゃん、私の勝ちだね」

「・・・えっ?」

「スペルカード発動!本能『イドの解放』!」

 

超至近距離でスペルを放つこいし。

さとりは避けられず、まともに弾幕を受けてしまった。

 

「な、なんで・・・トラウマを見せたはずなのに・・・!」

「うん、見せられた。けど、耐えたの」

「耐えた・・・!?そんな簡単に言うけど、一番のトラウマを2回も耐えられるわけ・・・」

「・・・正直危ない賭けだったよ。お姉ちゃんが最初からトラウマを見せて勝とうとしてきたのは分かってた。だから、私はそれを耐えきろうと思った」

「なぜ、そんな賭けを・・・」

「・・・私がトラウマを見せられる前、お姉ちゃんのリアクションは今思えば全て演技だった。熱くて慌ててたのも全て。・・・けど、一つだけ演技じゃなかった。・・・お空にトラウマが無くて、技が効かなかったとき。あの時だけは本当に、びっくりしてた。ならトラウマを耐えきれば、お姉ちゃんの隙が見えるかなって」

「・・・そこまでして勝ちたかったのですか」

「そりゃそうだよ。それに・・・お姉ちゃんに、私が成長したって見せたかった」

「成長・・・」

「・・・確かに、あの日の事は本当に迷惑かけたと思ってる。そして、それを私に隠して今日まで過ごしてくれた事にも感謝してる。・・・してるけど、私が成長したってことも知って欲しくて。わがままだってのはわかってるけどさ」

「・・・でも、またあんなことになってしまったら・・・」

「気持ちは分かるよ。でも、私も成長したからさ。・・・まあ、そう言ったってすぐに変わるわけではないけどさ。でも・・・信じてほしいな」

 

こいしはゆっくりと、さとり抱きしめる。

 

「・・・覚えてる?前さ、私が暴走した時、こうしてくれたよね」

「・・・覚えてますよ。こいしとの思い出、忘れるわけがないですから。・・・今回は逆ですね」

「うん。・・・お姉ちゃん、1人で抱え込まないで。私にも話して。私も成長したんだからさ」

「・・・そうですよ。あたい達もいますから」

「うん!さとり様が大変だったら、わたしが何でも燃やしてあげる!」

「いや何でもはやりすぎだよ!?」

「うにゅ?そうかな?」

「・・・ほら、2人もこう言ってるでしょ?」

 

こいしは優しく微笑む。

さとりの目には、お燐とお空、そしてこいし。

自分が思ってるよりも、彼女らは大きくなっていた。

 

「・・・ああ、どうやら・・・あの日に囚われたまま、成長できてないのは私だけのようですね」

 

さとりは泣いて、笑った。

今まで抱えてたものが、軽くなったような気がした。

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