・さとりさんvsこいしちゃん(´;ω;`)
・トラウマを、耐えた・・・!
・さとりさん、おかえり・・・!
あの後、地霊殿にあった医療キット(非常時用)で全員の治療をした。
幸い、全員妖怪なため、再生速度は早い。
「・・・皆さん、私のために、ありがとうございます」
「大丈夫だよ。お姉ちゃんは悪くない、悪いのはあいつでしょ?」
「・・・あいつ?あいつって誰ですか?もしかして、あたい達が来る前に何か・・・」
「えっとね、なんか青緑で・・・ハーフテールっていうのかな?そういう髪型だったよ。そいつらが、お姉ちゃんを暴走させたの」
「・・・あれ、あたい達もそいつに会ったことあるかも」
「そういえばそうだね。一緒にお花見したよね〜」
「いやしてないよ!!ってか、むしろイラついてるよ!話しかけても無視してどっか行っちゃうし・・・」
「えっ!?2人は大丈夫だったんですか!?」
「うん、特に何もされなかったよ〜」
「そ、そうですか・・・良かった・・・」
「その人って、前にこいし様を暴走させた人と同じなんですか?」
「多分、違うんじゃないかな・・・あの人と違って、めっちゃ真っ黒じゃ無かったし」
「幻想郷で、別の異変が・・・?そうなったら、少し怖いですね・・・」
「やっぱり霊夢に言いに行った方がいいんじゃないですか?異変解決の専門家ですし」
「フランちゃんが言ってたけど、最近はよく紅魔館にいるらしいよ。幻想入りした子達が気になるんだってさ」
「幻想入りした子・・・それって、もしかしてリンって子もですか!?」
「え?ま、まあそうじゃない?」
突然目を輝かせるお燐に困惑するこいし。
「なら!あたいが紅魔館で報告してきます!」
「いや、リンと話したいだけでしょ・・・」
「そ、そうとも言います!!」
「お燐、同じ名前の子に会えるって楽しみにしてたんだよ〜」
「い、言わないでよお空〜!!」
「・・・ってことは、わたしとさとり様はお留守番だね!お燐とこいし様が行くんだよね?」
「そうだね。お姉ちゃんは何か用事ある?」
「いえ、特には」
「じゃあ、ぱぱっと行ってくるよ」
「・・・ちょっと待ってください。その・・・今更ですが、言わないといけないことが・・・」
「えっ?なんかありましたっけ?」
さとりは深呼吸した後、言った。
「・・・ごめんなさい。ずっと、こいしの瞳が閉じた原因は「こいしが心を読める能力が嫌で自分で閉ざした」と言っていましたが、あれは・・・嘘なんです」
「えっ・・・そ、そうなの?」
「・・・お姉ちゃんは悪くないよ。私を守るために嘘をついたんだからさ」
「こいし・・・」
少しの間、沈黙が続く。
「・・・よく分かんないけど、でもそれってこいし様のためなんだよね。なら、わたしは怒らないよ」
「・・・そうですよ。あたいも、お空と同じ意見です。でも、一つだけ、聞きたいことがあるんです」
「な、なんですか?」
「・・・何故、こいし様はサードアイを閉じることになったのか。本当の理由が聞きたいんです。あ、別に疑ってるとかじゃないですよ!?ただ・・・「家族」として、気になるんです」
「・・・」
「・・・あ、話したくないなら大丈夫ですよ!?結構、デリケートな話だろうし・・・」
「・・・こいし、どうですか?無理しなくても・・・」
「・・・大丈夫。話していいよ。2人にも知ってほしいんだ」
「・・・分かりました。では・・・」
さとりは過去の事を話した。
ピクニックに行った先で合ったこと、そして、こいしがサードアイを閉ざした原因を。
全て話し終えたとき、お燐はめちゃくちゃ泣いていた。
「ううっ・・・そ、そんなのあんまりじゃないですかぁ・・・!」(´;ω;`)
「お燐、落ち着いて?大丈夫、もう終わったことだからさ」
お燐がめちゃくちゃ泣いてる隣で、お空は処理落ちしてフリーズしていた。
「・・・お空?大丈夫ですか?」
「・・・はっ( ゚д゚ )え、えと、なんか、悲しい話だった(´・ω・`)」
「ぐすっ・・・でも、話してくれてありがとうございます。ずっと、これを一人で抱えるのは大変だっただろうし・・・ううっ」
「でも、どうやってこいし様とさとり様は今の関係に戻れたの?その時のこいし様って、さとり様から見えてなかったんでしょ?」
「ちょ、お空!あんまそういうのは・・・」
「うーん・・・そういえば何故でしょうか。こいしが帰ってきてくれたのは覚えているのですが、それ以降があまり思い出せなくて・・・」
「お姉ちゃん、あの時ギャン泣きしてたもんね・・・」
「う、うるさいですよ!ちょっとだけ、ちょっとだけ!ですからね!」
「あははっ、でも、その時のことなら私が話せるよ。あの後の話。せっかくだし話してあげる」
「ま、また涙腺がぁ・・・!」
「大丈夫。そこまで涙腺刺激する話でもないよ。あと、お姉ちゃんも、これは初めて聞く話だと思う」
こいしは深呼吸して語り始めた。
あの惨劇の後の、出来事を。
自分が救われた、その話を。