東方歌謡録   作:みかみりん

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投稿遅れてごめんなさいm(_ _;)m
リアルが忙しかったんだ、許してちょ(真面目に謝れ)
・咲夜さんの中華うまそうだな
・しれっとコウモリになれるレミリアさん
・行くぞ!地獄☆(ノリが軽い)


緑の目の門番

紅魔館、食堂。

昨日の夜とは違い、フラン、こころ、こいしも食べに来ていた。

あとは、パチュリーも研究が一段落ついたのか、珍しく来ていた。

 

「ふー、食べた食べた。お腹がはちきれそうー」

「まだまだだね、こころ。私はまだおかわりできるっ!」

「調子乗ってるとあとで気持ち悪くなるよ」

「乗ってないし!事実だし!」

「・・・でも、この前朝ご飯のデザートのアイスを13回おかわりした結果、1時間ほどトイレに籠もられt」

「咲夜!?よ、余計なことは言わないでよ!」

「でも、こいしの言うとおりだよ。途中で気持ち悪くなったらやばいでしょ」

「・・・途中?途中とはなんでしょうか」

「あっ、えーっとぉ・・・」

「みんなが今日紅魔館を案内してくれるんだって。私まだここの部屋分かんないから」

「そそそ、そうなの!うん!ね、こころ!」

「うん、そうだよ」

 

なお、こころのお面は焦り顔のお面になっていた。

唯一冷静なのはこいしだけだった。

 

「・・・」

 

焦ってるフランとこころをじーっと見つめるパチュリー。

 

(や、やば、疑われてるじゃん絶対!!)

「・・・そうだ、パチェ。今日あなたに用事があるの」

「用事って何よ、レミィ」

「ここじゃ言えないわ。でも、ぜひあなたの力を借りたいの」

「・・・でも・・・」

「今日、あなたには用事がないのよね?」

 

パチュリーは少しフランを見る。

そして、観念したようにため息をついた。

 

「・・・分かったわよ。レミィがそんなに言うなら。・・・報酬、あるんでしょうね?」

「人里のあなたのお気に入りのカフェ。あそこで、ユグドラシルマウンテンスーパーゴージャスパチェをおごってあげる」

「・・・え、今パフェじゃなくてパチェっていっt」

「ユグドラシルマウンテンスーパーゴージャスパフェをおごってあげる」(早口)

「いや誤魔化せてないよお姉様」

「フランそういうのは突っ込まなくていいの!」

「はいはーい」

「・・・まあ、その条件なら手伝ってあげる。あと、あれ正式名称は「ユグドラシルマウンテンスーパーゴージャスパルフェ」だから。パフェじゃなくてパルフェ、いい?」

「いやそこまで覚えられないわよ・・・」

「ユグドラシルマウンテンスーパーゴージャスパルフェ・・・おいしそうー」

「こころ、よく覚えられたね・・・」

 

■■■■

 

朝ご飯を食べ終わり、レミリアとパチュリーは別の部屋に。

咲夜は廊下の掃除をしに行った。

そして、3人はフランの部屋に集合した。

 

「よく分かんないけど、お姉様のお陰で助かったね!」

「危なかったー、フランめちゃくちゃ顔に出てたよー」

「こころだって、お面に出てたじゃん!」

「え、そうだったんだー」

「フランの方が顔に出てたけどね」

「ちょっ、恥ずかしいなぁ・・・」

「まあ、それは置いといて。今日、地獄に行くんだよね?緊張するなー」

「大丈夫だよ、こころ!なんたって、私が直々に作戦を考えたから!」

「おー、少し期待しちゃうー」

「私も」

「2人とも声に抑揚がないからちょっと怖いなぁ・・・で、私の作戦はね、私とこころをおとりに、こいしを地獄の中に入れるの!」

「なるほどー、どうやって?」

「まあまあ焦らない焦らない!まず、私とこころが「落とし物をしちゃったー、大切なものだから探してー」って言って、守ってる人を引き離す!その隙に、こいしの無意識パワーで地獄に潜入!ってわけ!」

「・・・それ、こいしが危険じゃない?」

「うっ・・・そ、そうなんだよ、でもこれ以外思いつかない・・・」

「・・・ううん、やる。私ならできる、と思うから」

「こ、こいし・・・ほんとに大丈夫?嫌なら別のを考えるけど・・・」

「大丈夫。私も、早くお姉ちゃんに会いたいから。・・・もしかして、フランちょっとだけビビってる?」

「なっ・・・そ、そんなことないし!」

「なら、早く行こ」

 

こいしは少し微笑む。

 

「・・・こいし、少し笑うようになったよね」

「うん。実際、こいしの感情も少しづつ戻りつつあるよ」

「こころ、やっぱそういうの分かるんだね・・・」

「まあ、伊達に付喪神やってないからー」

「2人とも、行かないと時間なくなるよ」

「あっ、ごめんごめん!それじゃあ・・・地獄にレッツゴー!」

 

■■■■

 

紅魔館から出て少し経つ。

3人は地上と地獄を繋ぐ穴の近くの草むらにいた。

 

「・・・そういえばさ、フランの作戦って、相手が話通じないバケモンだったらどうするの?」

「・・・あっ\(^o^)/」

「確かに、そしたらそもそも落とし物探してもらえないね」

「フラン、ちゃんと考えてるー?」

「うっ・・・い、いやまだ、話が通じないバケモンだって決まったわけじゃない!」

 

草の隙間から、穴付近の様子を見るフラン。

そこには誰かが1人立っているだけで、バケモンはいなかった。

 

「・・・とりあえずは大丈夫そう!バケモンではない!」

「でも、人の皮を被ってバケモンだったり、そうでなくとも話が通じないタイプだったり・・・」

「ちょ、こころ、脅さないでってば!・・・でも、例えあの人がバケモンだったとしても、警備は一人しかいなさそうだね。なーんだ、パチュリーが言うほどやばくないじゃん」

「それじゃあ、予定通り?」

「うん!こいし、準備オッケー?」

「大丈夫」

「・・・こいし、もし見失いそうになったら、そのお面を被って」

「見失いそうって・・・何を?」

「自分を」

 

そのこころの声は、いつも通り棒読みに見えて、少し感情が滲んでいた。

 

「・・・まだこいしは無意識を使いこなせてない。お姉さんにたどり着く前に飲まれたら、私達も助けられない。だから、ちゃんと持っていてね」

「・・・うん、ありがと」

「大丈夫、私達なら絶対にできるよ!そのためにも、まずはあの人をどうにかしないとね!」

「うん。・・・それじゃ、こいし。健闘を祈るよ」

「・・・2人もね」

「もっちろん!」

 

フランとこころは草むらから出る。

そして、穴の近くの少女の前に行った。

 

「・・・あれ、どうしよう!?なくしものしちゃったかも!」

「えー、それは大変だー」

(こころの演技が棒読み過ぎる・・・!!)

「・・・え、えと、あれなくしちゃったらやばいよ!お姉様に怒られちゃう!」

 

フランはそう言いながら、少女をちらちら見る。

 

(これ、こころが言った通り話が通じないタイプ!?というか、私達の事を全く気にしてなくない!?)

「・・・」

 

少女はため息をついたあと、2人に声をかけた。

 

「・・・そんなわざとらしく声を出さなくても分かってるわよ」

「あ、聞こえてたんだ」

「聞こえてるに決まってるでしょ。・・・はぁ、外出してくれて、落とし物を探してくれる友達がいるなんて・・・妬ましい・・・」

(・・・うーん、話は通じるけど、なんかめんどいタイプかも)

「・・・で?何を落としたの?」

「え、えっと確か・・・」

(・・・あ、やべ、何を落とした設定にするか忘れてた!!えーっと、えーっと・・・!)

「・・・さっき、お守り落としたって言わなかったっけ」

「あ、そうそう!お守り!うんうん!お守りね!お守り落とした!」

(こころありがとう助かったー!!)

「へぇ・・・吸血鬼もお守りを持つのね」

「いや、フランのお守りは普通のお守りじゃなくて十字架だから」

(こころ!?それ世間的には吸血鬼の弱点だよ!?)

「・・・十字架、ね」

(ほらー怪しまれてるー!!吸血鬼が十字架っておかしいもんね!その場合自ら弱点を持ってるアホ吸血鬼だもんね!!)

「まあ、とりあえず探させとくわ。どうせ暇だしね」

「え、探させとく・・・?」

「グリーンアイドモンスター、出てきなさい」

 

少女がそう言うと、地面から2体の緑色で単眼の大きなモンスターが出てきた。

 

(・・・バケモンマジで出てきちゃった!!!)

「近くで十字架の物を見つけたら持ってきなさい」

 

少女がそう言うと、2体のバケモンは辺りを探し始めた。

 

「・・・ま、まともなバケモン・・・?」

「バケモンしか使役できなくて悪かったわね。あなた達と違って力もない弱小妖怪だからね・・・ああ妬ましい妬ましい・・・」

(うーん、やっぱりさっきから妬まれてるなぁ・・・)

「・・・そういえば、あなたの名前は?あ、私は秦こころ。こっちはフランドール・スカーレット」

「・・・水橋パルスィ。一応、ここで地獄行きの穴を見張ってるわ。言うても誰も来ないけど。まあ、自分から地獄に落ちたがるやつなんて居ないからね」

「逆はよくあるの?」

「地獄の奴らがこっちにってこと?あるわよ、けど大体は此処に来る前に処理される。だから、この穴から這い上がってきたやつも逆に入ろうとしたやつも、今まで見たことがなかったわ」

「なんか、暇そう」

(こころめちゃくちゃプライバシーに入り込むね!?)

「暇よ。正直意味があるのかとも思うわ。・・・まあ、今日、やっとこの仕事の意味ができたけど」

「・・・えっ?」

 

その時、緑色のモンスターが誰かを捕まえてくる。

それは・・・こいしだった。

 

「あなた達が探してた落とし物は、この子のことかしら?」

「えっ・・・!?な、なんで・・・」

「こいつらが見つけてきただけよ。まあ、感知能力は高いから。・・・それで、なんで地獄に行こうとしたの?」

「こいしのお姉さんに会いに行くためだよ!」

「この子のお姉さん?・・・地獄に落ちた姉を助けに来たってこと?無理よ、そういうのは認められてないわ」

「っ・・・!」

 

フランはこいしを捕まえてるモンスターに弾幕を放った。

 

「ちょ、あんまり暴れないほうがいいんじゃ・・・」

「そうも行ってらんないよ!こいしが捕まっちゃう!」

 

そう言ってこいしが捕まっていたモンスターの方を見るフラン。

しかし、そこにこいしはもういなかった。

 

「・・・あ、こいしもしかして入れた!?」

「やったー、ミッションコンプリート」

「入られた!?めんどくさい事になったわね・・・グリーンアイドモンスター、今すぐあの子を保護しなさい!いい?「保護」だからね!!」

 

そうパルスィが言うと、モンスターが穴の中に飛び込んでいった。

 

「やばっ!「保護」って絶対隠語じゃん!保護という名目でぶちぶちにする気だって絶対!早く止めに行かないと!」

「あなた達まで行く気?・・・はぁ、今まで何も来なかったツケかしら」

 

ため息をつくパルスィ。

 

「・・・一応仕事はやらないとね。ここから先は、絶対通さないから」

 

彼女の目が緑色に光った。

・・・地獄の門番は、一筋縄では行かない。

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