東方歌謡録   作:みかみりん

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アサリの酒蒸し(美味しいね)
・仮面さん、御臨終です(´・ω・`)
・こいしちゃああああああん(´・ω・`)
・さとりさん・・・よかった(´・ω・`)



おかえり

地獄の入り口。大混戦が巻き起こっていた。

 

「なんだあいつら!2人だけなのに強すぎんだろ!」

「絶対に地獄の中にいれるな!!」

「こころ!そっちに敵が!」

「分かった、ありがと」

「にしても、これじゃきりないなぁ・・・あっちは数が多すぎるよ・・・」

 

次々と敵をなぎ倒す2人。

しかし、そんな2人も攻撃は確かに食らっていた。

 

ピュンッ!

「っ・・・!」

「フラン、大丈夫?」

「大丈夫、足に攻撃が当たっただけ!」

「あいつの足に当たったぞ!集中攻撃だ!!」

 

一斉にフランを攻撃する地獄の兵士達。

しかし、その弾幕がフランに当たることはなかった。

フランの前に緑色の何かが飛び出し、攻撃を全て受けた。

 

「えっ・・・?」

 

攻撃を受け止めたのは、グリーンアイドモンスターだった。

 

「はいはい、それ以上のやり合いはそこまで」

「え、パルスィさん!?」

 

1人の兵士が驚く。

その他の兵士達も、ざわざわしている。

 

「な、何する気ですか!?こいつらを庇って、地獄終わりますよ!?」

 

驚いて抗議する声を尻目に、パルスィはフランとこころに近づく。

 

「ちょっとついてきて」

「えっ、いや・・・あんた敵でしょ!?ってかこいしは!?」

「こいしなら、地霊殿で寝てんじゃない?」

「地霊殿・・・あれ、どっかで聞いたことが」

「・・・確か、こいしが「自分の家」だって言ってたけど」

「え、もしかして・・・こいし、帰れたの?」

「それに関しては歩いてる時話すわ。ここにいると視線が痛いでしょ」

「そういえばさっきからあの人達に見られてるね・・・」

 

ってことで3人はその場を後にした。

・・・結局兵士達は何も分からないままだけどね\(^o^)/

 

■■■■

 

「・・・で、ほんとにどういう状況なの?」

「私もよくわかんないわよ。けど、とりあえずこいしは無事よ。ただ、なんというか・・・感情が薄れてる、というか」

「・・・パルスィさん。こいし、お面つけてた?それか持ってた?」

「お面?無かったと思うけど」

「えっ!?あ、あれがないとこいしは・・・!」

「・・・パルスィさん、急いで地霊殿に向かって」

「え、まあ、もうすぐだけど・・・あっちにまっすぐ歩けb」

 

それを聞いた瞬間、こころは真っ先に走り出した。

 

「・・・こころがこんなに焦ってるってことは、こいし今結構やばいんじゃ・・・!」

「ちょ、落ち着きなさい!大体、もう近くだから、走ってもあんまり変わらないわよ」

 

その言葉の通り、すぐに地霊殿が見えてきた。

ドアは開きっぱなしだった。きっとこころが開けたまま閉めてないのだろう。

そして、こころはこいしの居場所が分からないのか、立ち往生していた。

 

「・・・こころ、焦るのはあんまり良くないわよ。部屋は私も知ってるから、ついてきて」

 

こころはパルスィとフランに気づき、不安そうな顔のお面をかぶったままパルスィの後ろについて行った。

パルスィは階段を上がってすぐ近くの部屋のドアを開ける。

 

「連れてきたわよ、さとり」

「・・・ありがとうございます。あなた達が、パルスィさんの言っていた、こいしの友達でしょうか?」

「・・・うん。お姉さん、ちょっとこいしの様子を見てもいい?」

「え、大丈夫ですけど・・・」

 

こいしはベットで寝ていた。

こころはこいしに新しいお面を被せた。

 

「・・・これでよし」

「そのお面は・・・?」

「よく分からないけど、こいしは感情がすごく薄くなってて、それのせいかお面をつけないと認識がしづらくなってるの。薄い状態だと、こいしの精神にもあまり良くないみたいだから、私の感情がこもったお面をつけてたんだ」

「なるほど・・・ありがとうございます、こころさん。それのフランさんも」

「大丈夫、私もこいしを助けたかったから」

「うんうん!だってこいしは友達だもん!」

「・・・本当に、見つけてくださってありがとうございます。姉として、何もできなかったのが情けないです・・・」

「・・・慰めになるか分からないけど、あんなに気配の薄い子を見つけるのって相当難易度が高いわよ。だから、あまり気に病まないで」

「・・・こいしが失踪する前、私はこいしの近くにいました。不甲斐ないのですが、地獄からの脱走者に襲われてしまい・・・起きた時には、もうこいしはいなかったんです。今思えば、気配が薄かっただけでもしかしたらいたのかもしれませんが・・・」

「・・・」

 

パルスィは気まずそうに目線を逸らした。

 

「・・・でも、こいしが戻ってきてくれてよかった。今はひとまずそれだけで嬉しいです」

 

そうこうしてる間に、こいしが起きた。

 

「う、うーん・・・あれ、ここは・・・」

「こいし!大丈夫ですか?か、体が痛んだりとか・・・」

 

さとりに気づいたこいし。

その瞬間、こいしの表情が緩んだ。

 

「・・・お姉ちゃん、ただいま」

「・・・!おかえりなさい、こいし!」

 

さとりは半身を起こしているこいしに抱きついた。

 

「よし、ミッションコンプリートだね〜」

 

こころも真顔でガッツポーズしていた。

 

「よかった、記憶喪失とかでは無さそうですね。・・・そうだ、少し失礼しますね」

 

さとりはこいしのサードアイを持ち上げる。

こいしのサードアイは元の赤色から、血が抜けてしまったような紫色になっていた。

また、サードアイ自体の目も閉じていた。

 

「・・・こいし、私の心を読むことはできますか?」

「ううん、できない」

「やはりそうですか・・・私達さとり妖怪は、サードアイが最大の武器であり、最大の弱点ですから。聞いた話ですが、サードアイを失ったさとり妖怪はこころが読めなくなると同時に、何かを失うと・・・こいしの場合、それが「気配」だったのでしょうね」

「失った、というより、あまりにも強大な「無意識」を得てしまった・・・の方が正しいと思うわ」

「・・・そうなのですね。どおりで、さっきからこいしの心が読めないわけなのですね」

「ねぇ、お姉ちゃん。その「無意識」のせいで、記憶が少し消えちゃったの。例えば、こころとフランに会う前とか・・・」

(・・・となると、地獄の脱走者の記憶は忘れてる?・・・いや、あんな記憶、忘れたほうがいいですよね)

「・・・お姉ちゃんは、何があったか覚えてる?」

「えっと・・・あなたは、さとり妖怪だからって嫌われる現状を嫌い、自ら・・・」

「えっ?さっきさとりさん・・・」

「ちょ、フラン」

 

 

こころはフランの口を思いっきり塞ぐ。

 

「も、もがが・・・」

「フラン、さとりさんがずっこけた話はもういいでしょ」

(そんな話しようとしてないけどね!?)

「・・・フランらしいね」

(だから違うってば!)

「・・・お姉ちゃん、ごめんね。勝手にそんなことしちゃって・・・」

「いいんです。あなたが無事でしたから。でも、今度からは、あんな無茶やめてくださいね」

「・・・うん」

 

こいしを撫でるさとり。

なんとなく、ほっこりできた一同。

・・・窓の外には、赤いこうもりが止まっていた。

 

■■■■

 

地獄の入り口近く。

 

「本当にありがとうございました。本来ならもてなすべきですが、ここは地獄ですからね。今度、別でお礼をさせてください」

「やったー、じゃあお高い甘いものをー」

「私は生きた人間の血がいい!」

「あんた達遠慮ってものが無いの・・・?」

「良いんですよ、パルスィさん。ちゃんと買ってきますからね。・・・生きた人間の血はちょっと無理ですが」

「そっかぁ(´・ω・`)」

「・・・また遊ぼうね、こころ、フラン」

「もっちろん!じゃあね、こころ、さとり、あとパルスィ〜!」

 

2人は地獄の大穴から帰っていった。

 

「・・・あとって何よ、あとって・・・はぁ、優先順位の高いあなた達が妬ましい・・・」

「パルスィさんも、今日は本当にありがとうございました」

「・・・別にいいわよ」

 

パルスィはそのまま、森の奥へ去っていった。

 

『・・・私でも、少しあの子達の役に立てたかしら』

「・・・ふふっ」

「お姉ちゃん?どうしたの?」

「いや、素直じゃないなって思っただけですよ」

 

そう話してると、後ろから赤いこうもりが飛んできた。

 

「・・・あなたにもお礼をしなくてはですね。レミリア・スカーレットさん」

 

そう言うと、赤いこうもりはみるみるうちに人型になっていった。

 

「あら、名前を知ってたのね」

「フランさんの心を読んで知ったのですよ。窓際の自分の姉に気づいて内心困惑してましたから」

「そう。じゃあ、私がフランの姉、ということも?」

「はい、そうですね。・・・あなたが、色々やってくれたということは想像に容易いです」

「やっぱりレミリアさんだったんだ、あのこうもり」

「まあ、そうよ。でも、あそこまでたどり着けたのはあなたが頑張ったから。私はヒントを出したにすぎない。誇っていいのよ」

「・・・ありがとう」

「そろそろ、私も帰るわ。今後も、フランと仲良くしてあげてね。・・・あと」

 

レミリアは立ち去る直前、振り向いて言った。

 

「・・・さとり、次は絶対、妹を見失わないでね」

 

そう言って、また赤いこうもりとなり飛び去っていった。

 

「・・・もちろんですよ。レミリアさん。今度は、絶対に手を離さないですよ」

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