・波動を操る程度の能力って普通に強い部類よね
・お耳があああああ!
・鈴仙ちゃああああああああん\(^o^)/
数分前、永遠亭室内。
「・・・相変わらず、病院の仕事は鈴仙と永琳に丸投げなのね」
「だって、私は医療の知識はないのよ?永琳は言わずもがなで、鈴仙も永琳のおかげである程度あるけど」
「あんたも学べばいいじゃない」
「めんどくさいわ」
「はぁ・・・全く、面倒くさがりなんだから」
「・・・でも、霊夢も人のこと言えないよね」
「妖夢???」
その時だった。
ヒュンヒュンヒュンッ!!
「っ!?」
何かが飛ぶような音が聞こえる。
霊夢はすぐに戦闘態勢になるが、別に何も飛んでこない。
「・・・」
全員が静かになる。
「・・・え、何今の」
「私だけじゃない・・・わよね?」
「ふわぁ・・・」(今ので起きた)
「・・・全員が聞いたってことは、幻聴ではなさそうだけど・・・」
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!
「なっ、なんですか!?また!?」
「こあ、大丈夫よ。攻撃されてはいないわ」
それから、ずっと何かが飛ぶ音が響く。
「・・・これ、どっかで戦闘が起きてるわね」
「もしかして、鈴仙ちゃんに何かあったんじゃ・・・」
「可能性はあるわね。とりあえず行きましょう」
「・・・でも、ここから出られるかしら」
「は?あんたの屋敷でしょ」
「いや、それはそうだけど・・・結構引きこもってるし、外に出るときは鈴仙か永琳の連れられてるのよ。だから分からないかも」
「・・・はぁ!?」
霊夢は絶句する。
まさか、永遠亭の主が永遠亭の構造を分かってないと思わなかったからだ。
「・・・え、じゃあどうやって出るの。私も知らないよ?」
「なんか・・・あんたの半霊でどうにかできない?」
「無茶言わないでよ!!」
「ちっ、じゃあ壁ぶっ壊して直接・・・」
「流石にそれは駄目じゃないかな!?」
「いい、ミク。幻想郷ではこんなの常識よ」
「そんなことないわよ」
「ミクちゃん、騙されないでください・・・!」
「ああもう!!とにかく行くわよ、歩いときゃ着くでしょ!」
「ここ結構広いわよ?1周するのに1時間はかかるわ」
「なんでそんなにだだっ広く作ったのよこの馬鹿!!!!」
■■■■
「なんか・・・ここさっきも通った気がするのだけど」
「もう私は何がなんだか分かんない(極度の方向音痴、初音ミク)」
「パチュリー、なんかいい魔法ないの?」
「魔法をなんだと思ってるの。そういうのは無いわよ」
一同は屋敷を彷徨っていた。
戦闘音は一向に止んでない。
「あ、でも、あっちは行ってない気がします」
小悪魔が、右の廊下を指さす。
「・・・そう?」
「うーん、私は行ったことある気がするけど」
「ミクがそう言うってことは行ったことがないってことね。行きましょう」
「酷くない??」
小悪魔が指さした廊下を歩く一同。
・・・一分もしないうちに、玄関が見えてきた。
「わっ、ほ、本当に行ってなかった・・・」
「よくやったわ、こあ。流石私の使い魔ね」
「えへへ・・・(*´∀`*)」
「ほわほわしてる場合じゃないわよ。まだ戦闘は止んでないみたい。早く行くわよ!!」
霊夢が思いっきり玄関を開ける。
「っ!霊夢さん!!」
そこには、戦闘中で疲弊した様子の鈴仙と・・・
「・・・なるほど。噂をすればなんとやら、ってわけね。ちょうどあんたの話をしてたのよ。黒幕さん」
「・・・既に話は回っていたか」
(話で聞いた通り、外見はかなりミクに似ている・・・っつっても、流石に個人の判別は出来るわね。戦闘中に間違えてミクを攻撃・・・とかはなさそう)
その人は一同を観察する。
そして、ミクに視線が止まった。
「っ・・・!」
その瞬間、ミクに殺気が襲いかかる。
ミクは特別殺気を感じ取れる体質ではないが、それでも十分感じ取れるレベルだ。
「えっ・・・?」
ミクは恐怖で身体が引きつり、倒れそうになる。
後ろからメイコが支えて、なんとか立てている。
「大丈夫?あんまり無理はしないで」
「う、うん・・・」
その人もすぐに目をそらす。
「ちっ・・・よりによってこいつが・・・」
パチュリーは小悪魔を庇うように前に出て、妖夢も刀を抜いた。
ルカも少しシャキッとしている。
そして、輝夜は鈴仙の元に行った。
「・・・ここまでよく持ちこたえたわね」
「ありがとうございます。・・・欲を言えば、もうちょっと早く来てほしかったです」
「永遠亭の構造が分からなくて☆」
「ええ・・・(困惑)」
「まあまあ!結果的に大丈夫だったんだし!ね!」
「はぁ・・・」
「・・・まあ、それはそれとして・・・あなた、相当強そうじゃない」
輝夜はその人に向き直る。
「・・・蓬莱山輝夜」
「あら、苗字も知ってるのね。珍しいじゃない。・・・面白くなってきた」
輝夜は悪戯な笑みを浮かべる。
「・・・輝夜、調子に乗ってるわねー・・・久しぶりのおもちゃに」
「・・・」
「ルカ?どうしたのよ」
「・・・嫌な予感がするのよ。・・・せんちゃんから」
「せんちゃん・・・鈴仙?独特な呼び名ね・・・」
「だって、れいちゃんだとれいちゃんと被っちゃうじゃない」
「???」
『多分、霊夢さんの「れいちゃん」と、鈴仙さんの「れいちゃん」がかぶるってことです!』
「翻訳ありがとう」
そんな心配をよそに、戦いが再開されようとしていた。