・妖夢と幽々子の最終決戦!
・無事幽々子の暴走解除!
・今までで一番好きかもしれんこの回
今から数十年前。幽々子は三途の川のそばを歩いていた。
「やっぱり、お散歩は気持ちいわね~」
「・・・」
「・・・あら、あなたどうしたの?」
幽々子は川の近くで座り込んでいる少女を見つけた。
「こんなところにいちゃ駄目よ。ここはとーっても怖いところなんだから」
「・・・別にいいよ」
「お父さんやお母さんはいないの?」
「いるよ」
「じゃあ、そこまで送ってくわね・・・」
「嫌だ!」
幽々子が差し伸べた手を、少女は振りほどいた。
「えっ・・・」
「だって、お母さんはお父さんのせいでいなくなっちゃったし、お父さんはいつも「出来損ない」
「お前なんて必要ない」って言ってくるもん!」
「そうだったの・・・」
「だから、私は必要ないの。この川って三途の川なんでしょ?行けば、お母さんに会えるんでしょ?」
「・・・ねえ、ちょっとお話ししましょう」
幽々子は少女のそばに座った。
「私ね、本当は幽霊なの」
「えっ?」
「まあ、もとからだから死んだとかじゃないけどね」
「そっか・・・」
「あなたは、本当に死にたいの?」
「さっきからそう言ってるじゃん」
「私は、まだ早いと思うわ。あなたはまだ若いじゃない。私なんてもうすぐ600歳よ」
「でも、こんな半人半霊なんていらないよ・・・」
「あなた、半人半霊なの!?」
「あっうん・・・」
「すごい、初めて見た・・・あなた、これすごい珍しくてすごいことなのよ!」
「そうなの?ずっと周りから気持ち悪いって言われてきた・・・」
「ええ、気持ち悪いなんてそんなことないわ!」
「そう、だったんだ・・・」
「ねえ、一緒に暮らさない?」
「なんで急に・・・」
「あなたもう帰りたくないでしょ?それなら一緒に暮らせばいいのよ」
「いいのかな・・・でも、お父さんが・・・」
「お父さんじゃない、自分で決めるの。暮らしたいのか、暮らしたくないのかで」
「・・・」
「それに、一緒に暮らせば、いつかあなたの体質も受け入れられる時が来るわ」
「本当に?」
「ええ、いつになるかはわからないけど、半人半霊は普通の人より寿命が長いから、ゆっくり考えればいいわ」
「・・・いらないって言わない?」
「もちろん」
「・・・うん、いいよ」
「ありがとう!そうだ、あなたの名前は?」
「え・・・「お前」とかじゃなくて?それならわかんないや・・・」
「苗字は?」
「お父さんの苗字が「魂魄」だったよ」
「じゃあ・・・魂魄妖夢ってのはどう?なんかよくない?」
「妖夢・・・うん、かっこいい!」
「決まりね!それじゃあ行きましょう、白玉楼へ!」
二人は手をつなぎ、白玉楼に向かう。
桜が、二人を祝福するように咲いていた。
■■■■
「うーん・・・」
幽々子は白玉楼の一室で目を覚ました。
「今のは・・・昔の記憶かしら」
ふと、外を見ると。桜は満開だった。
「・・・そういえば、あの日の桜は、満開だったわね」
「幽々子様!?」
「えっ?」
声の方を見ると、驚いている妖夢がいた。
「起きてらっしゃったんですか!?」
「ええ、今起きたわ」
「・・・よかったです。もう、ほんとに心配したんですからね・・・!」
妖夢は幽々子に抱き着き、思いっきり泣いた。
幽々子はそっと妖夢の頭を撫でた。
「心配かけてごめんなさい。でも、妖夢のおかげで助かったわ。ありがとう」
「はい・・・!うわああん!」
(こんなに泣いたのは、初めてかしら。私も、主として・・・いえ、親として、認めてもらえたかしら)
「今日は、思いっきり泣いていいからね」
「うう・・・」
「妖夢ー、ドア開いてる・・・ってえ?」
近くを通りかかった魔理沙が部屋をのぞいた。
そしてびっくりした。無理もない。起きている幽々子とめちゃくちゃ泣いてる妖夢がいたからだ。
流石の魔理沙でも自分がいちゃいけないことぐらいわかった。
「・・・あっ取り込み中だったか。私は失礼するのz」
「くたばれ魔理沙ぁー!」
「は!?ちょ、なんでだよ!?」
「幽々子様の仇ー!」
「私幽々子殺してないぞ!?ってか今目の前にいるだろ幽々子はー!」
■■■■
「・・・で、こうなったと」
「ごめん霊夢・・・」
「いや魔理沙に謝りなさいよ・・・」
「な、なんだこれは・・・?」
「魔理沙・・・だったものじゃない?」
「触れないほうがいいやつか・・・」
魔理沙は妖夢にフルボッコにされていた。
「もう、加減しろよなー」
「なんでこの状況でぴんぴんしてんだよ」
「まあ、魔理沙様だからだな!」
「ええ・・・」
「それに、幽々子も起きてたのね。調子はどう?」
「まだ少し痛むところもあるけど、大丈夫よ」
「良かった。早速で悪いんだけど、リンどうにかしてくれない?あんたのスペルと幽霊のせいでトチ狂ってるから」
「そうだったの・・・わかった。すぐ行くわ」
■■■■
「た、助かったー!」
「もう、ほんと心配したんだからな!」
「ごめんって!」
「ってか私が起きるまでどうしてたの?」
「二重結界で閉じ込めてた」
「そうなの・・・あ、あとあの後どうなったの?」
「あの後私と起きた羊さんで皆さんを白玉楼に運んで治療しました」
「羊さん・・・?」
「はい、ルカさんが途中で見つかったんです」
「そうだったのね。今どこにいるの?」
「えっと、寝てます・・・」
「起きてないってこと?」
「いや、一番早く起きたんですけど、そのあと寝ました・・・」
「??」
「ルカはそういうやつだから・・・」
「そうなのね・・・そうだ、妖夢、怪我は大丈夫なの?」
「はい、ミクに手当てしてもらいました」
「そう、でも無理しちゃだめよ?」
「はい、でも大丈夫です」
「そうだ霊夢、これからどうするの?ルカは見つかったし」
「まあ、一回紅魔館に戻ろうかなと思うわ。あっちの方が色々できるし」
「・・・幽々子様、私も行っていいでしょうか?」
「え?急にどうしたの・・・」
「私、この異変を解決したいんです。幽々子様も、私も暴走してしまったし、これ以上そういう人を増やしたくないんです!」
「そう・・・」
「もちろん、たまに帰りますよ。そうしないと、幽々子様が寂しくなってしまうので」
「・・・いいわよ。でも、ほんとにたまに帰ってきてね?」
「はい!」
「さ、ルカ起こしていくわよー」
「ルカ、今回は何分で起きるかなー」
「分単位なのね・・・」
■■■■
白玉楼の外。みんな準備できたようだ。
「今回は5分で起きたね!」
「いつもより早いほうだったね!」
「いつもは10分とかだからな」
「ええ・・・」
「そうね~。でももっと寝たかったわ~」
『寝すぎは夜寝るときにすぐ寝つけられなくなるのであまりしないほうがいいですよ』
「いや、ルカはそんなことないから大丈夫」
『ええ・・・』
「まあ、メイコがいたらもっとすぐ起きるんだけどな」
「そうだね・・・メイコ、大丈夫かな・・・」
「まあ、大丈夫でしょ!メイコ強いし!あたしはカイトの方が心配だなー」
「確かにな。なんかすぐ死にそう・・・」
「とりあえず今の会話でカイトがやばいのが分かったわ」
「おーい、そろそろ行こうぜ!」
「そうね、それじゃ、世話になったわね」
「幽々子様、行ってきます!」
「いってらっしゃい、妖夢!」
7人は白玉楼を後にした。
「・・・わが子の旅立ちは悲しいものなのね、妖夢。・・・頑張ってね」
■■■■
「もう、この草邪魔すぎる・・・ってかここはどこなのよ!」
紅魔館近くの赤い森。ここでメイコが迷子になっていた。
「さっきから見える赤い屋敷、絶対やばいところでしょうね・・・あんま近づかないでおきましょ・・・」
こつっ
「えっうわっ!」
メイコは苔が生えた木の上で滑って転んでしまった。
「いったた・・・きれいにすっころんだわね・・・」
立ち上がろうとしたその時、目の前に赤い球体が現れた。
「・・・ついに幻覚まで見えるようになったのね・・・」
『幻覚じゃないよ!』
「幻聴まで・・・」
『だーかーらー違うってば!』
「・・・えほんとにいる?」
『さっきからそう言ってんじゃん!』
「ええ・・・」
『ってことで君を乗っ取ろうと思いまーす!』
「は?え、いまなんて?」
『だから、乗っ取るって』
「あっこれ逃げないと・・・!」
メイコは立ち上がろうとした。だが足が動かない。
「うそでしょ・・・?」
『あはは、もう逃げれないよ?』
「あなた、何が目的なのよ!」
『それは言えないなー』
「ふざけないで!」
『ふざけてないもん、本気だもーん。じゃあ、だべってんのもあれだし、さっそくやっちゃうねー』
そういうと赤い球体はメイコの中に入っていった。
それと同時に強烈なめまいが襲ってきた。
「うっ・・・」
(君はもう終わりなんだよ)
「そんな・・・ふざけ・・・ないで・・・」
メイコは意識を失った。
解決したと思ったらえげつないことになってて草
メイコ、大丈夫か!?