東方歌謡録   作:みかみりん

33 / 156
ぜーんーかーいーのーあーらーすーじー
・リンちゃんの様子がおかしい!?
・魔理沙のマスパ強化版でレンくん撃破!
・内気幽霊?フィストちゃん参戦!


あきらめないでよ

「いったぁぁぁぁ!」

 

リンは絶叫とともに目を覚ました。

 

「あ、起きた」

「いやどういう状況!?めちゃしびれて痛いんですけど!?ってかレンは!?」

「あー、ダウンはしてる」

「そっか・・・いやまじでどういう状況?」

「ちょっとぶっ飛んだ話だが説明するぞ」

「よろしく!」

 

~少女説明中~

 

「なるほど・・・そんなことがあったんだね」

「ああ・・・信じらんねーかもしんないがな」

「いや、あたしも気絶する前に声が聞こえたんだ。だからその子かな」

「そうだったんだね・・・」

「で、ここからが本題なんだが、フィスト曰くリンがレンの夢の中に入る必要があるんだとさ」

「唐突だなあ・・・」

「割と唐突でもなさそうなの。レンくんを見てみて」

 

リンは言われるままにレンを見た。

リンが見た時よりも黒い面積は増えていた。

そして見てる間も、少しづつ侵食していた。

 

「ひゃっ!?増えてる・・・」

「私も偶然気づいたの」

『このままだとフィストさんの言ってた通りやばいことに・・・』

「そっか・・・」

「リン、無理しなくていいんだが・・・」

「・・・あたし行くよ!レン助けなきゃだし!」

「よかった~」

「無理はすんなよ!」

「分かってるって!で、どうすればいいの?」

『基本的には前のメイコさんの時と同じですが、今回は私もついていけないんです・・・』

「え!?羊さんそういうのに詳しそうだしいてくれたら心強いのに・・・」

『私が前回行けたのは行った人がルカさんだったからなんです。私はルカさんの夢から生まれたので、ルカさん以外の人だと行けないんです・・・』

「私も一緒に行くことはできないの?」

『多分無理だと思います・・・私自体そんなに力を持ってないので・・・』

「・・・大丈夫だよ!悩んでても何も始まらないもん!」

『力になれず申し訳ありません・・・』

「ううん!羊さんがいなかったらそもそも入ること自体出来ないし、悪いのは黒い奴だし!」

「そうね~」

「それはそうだな!」

「うんうん!」

「じゃあそろそろ行くよ!羊さん、よろしくね!」

『はい!じゃあ私に触ってください!』

 

リンは深呼吸した後、羊に触る。

 

「こんな感じでいい?」

『はい!では行きますよ!おりゃー!」

 

羊の掛け声と同時に、意識が薄れていく。

決意と少しの不安とともに、リンは目を閉じた。

 

■■■■

 

リンは真っ暗な空間で目を覚ました。どうやら問題なく成功したようだ。

 

「ここが、ルカが言ってた所かあ・・・ほんとに真っ暗・・・というか黒」

 

気になるところはあるが、まずはレンを探すことにした。

 

~少女探索中~

 

「進んでるのか戻ってるのかすらわからない・・・」

 

かなり歩いた。でも気配に少しづつ近づいてるのは分かった。

すると、遠くに黒いもやの塊があるのに気付いた。

黒い空間なのに、なぜかもやの黒ははっきりと見えた。

 

「ん・・・?あれ、かなあ・・・」

 

少し近づくと、もやの中心に黄色いものが見えた。

 

「あっ!あれじゃん!おーい!」

 

リンは叫びながら走って近づいた。

 

「よかった~、色々心配したんだからね!突っ立ってないで、早く帰ろ!」

「・・・」

 

レンは立ったまま下を向いていた。

 

「・・・まだ怒ってるの?もう、そういうのは戻ってからでいいでしょ!」

 

リンはレンの腕に手を伸ばそうとした。

だが、届く寸前に電流に近い痛みがリンに走った。

 

「ひゃっ!?」

 

リンはとっさに手を引っ込めてしまった。

その時気づいたのだ、レンは下を向いて涙を流していた。

 

「え・・・?これ、どういうこと・・・?」

「俺だって、わかんないよ・・・」

「と、とりあえずもう一回・・・」

ばちっ!

「駄目だ・・・そうだ、雷なら・・・」

「駄目だったよ、俺も試してみたけど・・・」

「やってみないとわかんない!」

 

そういうとリンはもやに向かって矢を放った。

矢はもやに触れた瞬間壊されてしまった。

 

「まじかあ・・・」

「いったとおりだろ、もう・・・どうしようもないんだよ」

「まだ可能性はあるでしょ!どうにかなる方法が・・・」

「そんなのがあったらもうやってるさ」

「うう・・・でも、でもまだ何か・・・」

「もう無理って言ってるだろ!!」

「!?」

 

レンが急に大声を上げた。

その声は震えていた。

 

「俺だって・・・俺だってここから出たいよ・・・でも、何を試しても無駄だった!それに・・・もうこれ以上お前に迷惑をかけたくない・・・」

「迷惑って、そんなわけ・・・」

「じゃあどうすればいいんだよ!」

「それは・・・」

「思いついてないんだろ・・・」

 

しばらくの沈黙があたりを包む。

レンはもう、あきらめていた。

 

「・・・レン、外に出たくないの?」

「出たいって言ったばっかだろ・・・」

「じゃあ、もうちょっと頑張ってよ・・・」

「もう頑張ったよ。これ以上何を・・・」

「あきらめないでって言ってんの!」

「は・・・?」

「あたしだって頑張って考えてるよ!あんたがあきらめてどうすんの!みんなだって待ってる!レンは、一人じゃないの!」

「・・・」

「それでも、駄目なの・・・?」

「っ・・・」

 

リンは決心し、もやに手を突っ込んだ。

 

「痛っ・・・!でもこれぐらい・・・」

「な、何してんだよ・・・」

「あんたを助ける!それにきまってるでしょ!」

「もう無理って言ったばっかだろ!」

「まだ決まったわけじゃない!とりあえず手を伸ばして!」

「でも、それで助かる保証なんて・・・」

「なくてもいい!何回でもやるよ!あたしたちなら絶対できる!今までもそうだったでしょ!あの時あたしを助けてくれたレンはどこに行ったの!」

「・・・!」

 

リンの必死な姿を見て、少しだけ希望が見えた気がした。

 

「・・・あーもう!どうなっても知らないからな!」

 

そういうとレンももやに手を突っ込んだ。

 

「うっ・・・あと少し・・・!」

「うん・・・!」

 

そして、リンの手がレンの手をつかんだ。

 

「「あっ・・・!」」

「絶対放さないでよ!」

「わ、わかった!」

 

リンは痛みに耐えながらレンを引っ張る。

少しづつ、レンの体も引っ張られていく。

そして、つかんでいたレンの手がもやの外に出た。

 

「で、出た!」

「ほんとか!?」

「うん!ここからが本番だよ!せーのっ!」

 

リンは全力でレンを引っ張る。

少しづつ肩や頭が出てきた。

そして、上半身が出てきたあたりで急にずぼっと抜けた。

 

「「うわっ!?」」

 

リンは驚きで手を放してしまい、レンは綺麗に宙に舞って頭をぶつけた。

 

「いたた・・・ってもしかして出れたのか!?」

「ほんと!?ってほんとだ!」

「ああ・・・!ありがとな、リン!」

「うっ、うわああん!」

 

リンは喜びのあまり泣きながらレンに抱き着いた。

 

「よがっだよおぉぉ!レンが無事でぇぇ!うわああん!」

「落ち着けって・・・」

「おじずげないよぉぉ!」

「なんて言ってんのかわからん・・・」

(・・・でも、俺もうれしいよ、リンが無事で、本当に良かった・・・)

「うう・・・ひぐっ・・・」

「落ち着いたか?」

「うん・・・」

「めっちゃ顔真っ赤じゃん・・・ハンカチねえかな・・・」

 

レンがどうしようか困っていると、突然レンの体が光りだした。

 

「うわっ!?」

「えっ何それ!?」

「すげー眩しい・・・」

「そういうのって中にいる側も眩しいんだね・・・」

 

光はレンの手に集まり、やがて一つの球体となってレンの手から外に出た。

 

「なにこれ・・・?」

 

光はリンとレンの近くで人型になった。

光が晴れるとそこには黄色い髪の青年が立っていた。

 

「「だ、誰!?」」

「あっごめん、驚かせちゃったね。まあいきなり出てきたら無理もないか・・・」

「いや誰だよ!ってか俺になんか似てるし!恰好とかそこらへんが!」

「なんかレンの暴れ髪が落ち着いてるみたいな似た目・・・」

「暴れ髪言うな!」

「確かにね」

「お前もかよ!?」

「それでほんとに誰?」

「急に戻るな・・・」

「そうか、まだ名乗ってなかったね。僕はセカンだよ、よろしくね」

 

セカンは胸に手を当てて自己紹介をした。




皆さんごめんなさい!(急にどうした)
前回の話のフィストちゃん、名前が一瞬だけ「アン」になってたんですよね・・・
間違いにしては間違えすぎじゃね?って思う人、主はへっぽこなので・・・眠気と戦ってたのもある
主要キャラの名前間違えてごめんなさああああい!(死刑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。