・パチェさん、体調大丈夫か?
・レンくんの能力やばくなってるってよ
・圧倒的やさしさ輝夜さん
突然後ろから誰かが話しかけてきた。
「・・・もしかして、食べていい人間なのだー?」
「・・・は?」
「黙ってる・・・ということはyesっていうことなのだ!食べるのだー!」
「ええっ!?」
メイコは後ろから飛びつかれた。
間一髪で身をよじり、助かったが。
ゴチン!
「いったあーい!」
そして少女は思いっきり地面にぶつかった。
「むうう・・・絶対食べてやるのだー!」
少女は頭をさすりながらメイコに突っ込んでいった。
「とりゃー!」
「きゅ、急に何よ!?え・・・えいっ!」
メイコは向かってきた少女の腕をつかみ、地面にたたきつけた。
「ふぇあっ!?」
そして地面にあおむけになった少女の首をつかみ、しめた。
「ぐぇぇ・・・ギブギブ~!ごめんなさいなのだ~!」
「・・・はぁ、びっくりした・・・」
「うう・・・お前強すぎなのだ~」
「あ、ありがとう」
「暴れたらさらにおなかすいたのだ・・・あっそーだ!」
首絞めから解放された少女は、近くに生えていた赤い実を数粒採った。
そしてメイコにも2個渡した。
「はいこれ!甘くておいしいのだ!毒はねーから安心するのだ!」
「そうなの・・・?じゃあ、いただきます」
ぱくっ
「・・・!おいしい・・・!」
「だろー?ルーミアは色々食べてるから、自然のおいしいものもわかるのだ!」
「ルーミア・・・?あなた、ルーミアっていうの?」
「あ、うん!ルーミアなのだ~!」
ルーミアはそういうと両手を真横に広げながらくるくる回った。
「お前はなんていうのだ~?」
「えっと、私はメイコよ。よろしくね」
「メイコなのだ!よろしくなのだ!」
「う、うん、よろしく・・・」
(さっきまでめっちゃ敵対してたのに・・・能天気な子ね)
「あ、そーだ。このポーズ、「聖者は十字架に磔られました」に見える?」
「「人類は十進法を採用しました」に見えるわね」
「魔理沙と全く一緒のこと言われたのだ・・・じゅっしんほーって何なのだ?おいしいのか?」
「おいしくはないわよ」
「そーなのかー」
「ってちょっと待って、魔理沙のこと知ってるの!?」
「うん、食べようとしたら殺されかけたのだ」
「そもそもなんであなたは人間を食べるのよ・・・」
「え?おいしいから」
「ええ・・・」
「特別なことじゃないのだ。妖怪が人間を襲うのは当たり前なのだ」
「この世界って物騒よね・・・」
「まあ、そういうやつらがここには多いのだ」
「なるほどね・・・」
「・・・ってかお前、人間じゃねーのだ」
「えっ!?」
突然そんなことを言われ、メイコは驚いた。
「そもそも人間であんな力がつえーやつはいねーのだ。人間を食べてきたからわかるのだ」
「な、何言ってるの!?私は人間よ!?」
「えー」
「それに、魔理沙の方がよっぽど人間じゃないと思うんだけど・・・」
「あいつは魔法を使える人間なのだ。よって食えるのだ。でもお前は人間じゃねーのだ。だから食えないのだ」
「ええ・・・」
「・・・よくよく考えたらあの時食べようとした青緑のあいつも人間じゃねーのだ」
「青緑・・・もしかして、あなたミクとも会ったことあるの?」
「ミク・・・?でも、あいつツインテールだったのだ」
「やっぱりミクね・・・っていうかミクも人間なんだけど」
「うーん、やっぱ人間じゃねーのだ」
「え、ええ・・・」
(・・・でも、人外認定されたことによって襲われることはなくなったわね。逆にラッキーかも)
「でも、なんでお前ここにいたのだ?」
「えっと・・・特訓?みたいなのをしていて」
「ふーん・・・でもあの強さなら特訓とかいらねーと思うのだ」
「え・・・ありがとう」
「どーいたしましてなのだ」
「でも・・・やっぱみんなもその能力?を使えるらしくて・・・私だけ使えないんじゃ恥ずかしいわよ」
「それ、意地ってことなのだ?」
「意地・・・まあそうね。・・・それに、いまカイトが行方不明で・・・」
「カイト?何それおいしいのか?」
「おいしくないと思うわ」
「そーなのかー」
「・・・カイトに会う前に少しでも強くなりたいの。頼りない人って、思われたくないから」
「よくわかんねーけど、カイトってやつはメイコにとって・・・大切なんだな」
「そうね・・・」
「よし!メイコ、今から案内したい場所があるのだ!ついてこいなのだ!」
「えっ・・・」
「お前が言ってる「能力の解放」に少しでも近づけるかもしれないのだ!とって食べたりしないから安心しろなのだ!」
「いやそれは安心とかじゃなくて大前提なんだけど・・・」
「ごちゃごちゃ言ってねーでついてこいなのだ!」
そういうとルーミアは宙に浮き、森の奥へ向かっていった。
「お、奥・・・!?いや、でも彼女が言ってることが本当なら・・・」
メイコも少し怯んだが、すぐに後を追いかけて行った。