東方歌謡録   作:みかみりん

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前回のあーーーーーー(は?)
・メイコさん、なんかすげぇ☆
・マイクをぶん回すな
・大ちゃん、自己犠牲の塊


本当の名前を

「っはぁ・・・」

ドサッ

「ルーミアちゃん!?」

「ああ・・・大丈夫だ、切れたから反動でぶっ倒れただけだ」

 

いつのまにかルーミアの頭の上のわっかはなくなっていた。

その代わりとでもいうように、リボンはもとの位置についていた。

 

「あー疲れたー・・・ってあ、大妖精!」

 

ルーミアは起き上がって大妖精とチルノのもとに向かった。

 

「おい、大妖精!起きろ!」

「・・・うーん・・・あれ、終わった・・・よね?」

「よ、よかった・・・!お前、死んでたらしゃれになってねーからな!」

「うん・・・ごめんね、あんな無茶なことをして・・・」

「本当にな!・・・あ、そうだ、チルノ!」

「・・・うーん、ここは誰、あたいはどこー・・・」

「あこいつは全然大丈夫だ」

「んなわけねーだろー!!」

「叫べるなら大丈夫だな」

「・・・確かに!まあ、あたいってさいきょーだし!」

「その元気をぜひ大妖精にあげてやってくれ」

「・・・?それって・・・」

「チルノちゃああん!」

 

大妖精はボロボロの体でチルノに抱き着いた。

 

「・・・大ちゃん?」

「よかったよ・・・!ごめんね、私のせいで・・・!」

「・・・ううん、あれはあたいがやったんだから大ちゃんは悪くないよ。大ちゃんが()()()()をしなくてよかった・・・」

「え、あれって?」

「・・・暗いところにいてね。なんかよくわかんない声を聞いた後、なくなっていったんだ」

「なにが?」

「・・・あたいが。書き換えられてる・・・っていうのかな。それで、最後には名前も、思い出も、姿も、すべてなくなっちゃったんだけど・・・大ちゃんだけは、忘れなかったよ!」

「そう、だったんだね」

「だから、ありがとう。あたいを助けてくれたのは、大ちゃんだから!」

「・・・私は、何もしてないよ」

「そんなことない!あたいが言ってるもん!さすが大妖精の大ちゃん!」

「わけて言う意味あるのかー?」

「えー、かっこいいじゃん!って、あれ?」

 

いつのまにか、大妖精は泣いていた。

 

「え、あたいやばいこと言った?ご、ごめんね」

「・・・ううん、いいの。話さなくちゃいけないんだ。本当のこと」

「本当のこと?」

「うん。・・・本当は私、大妖精じゃないの」

「・・・え?」

「チルノちゃんが助けてくれた時、とっさに大妖精って言ったけど、違うの。ここは弱肉強食で・・・名前だけでも、強くした方がいいかなってさ。・・・馬鹿みたいだけど」

「そ、そうだったんだ・・・」

「ごめんね。ずっと嘘ついてて。でも、今日やっと言うことにしたの。本当の、名前」

「・・・」

「私の名前は・・・」

 

『大ちゃん、なんか弱いね。見損なったよ』

 

「・・・っ!」

(そ、そんなこと、リグルちゃんは・・・!)

 

『私たちとは全然違うじゃん。こんな弱いの、いらないや』

 

「ち、違う・・・!」

(みすちーちゃんは、優しいから、そんなこと・・・!)

 

『弱いな。もう食っちゃうのだ!』

 

「だから、違う!言わせてよ、私の名前!」

 

『こんな弱いやつ、さいきょーチルノ軍団の恥だ!もうついほーだ!』

 

「・・・!」

(・・・なんで、こんなこと思っちゃうの?みんな、優しいのに。なんで、なんで・・・なの・・・!?)

「・・・っわ、私の、名、前、は・・・!」

 

ぎゅっ「言わないで!」

 

「えっ・・・?」

「いやだよ!大ちゃんが苦しんでるの、あたい見たくないよ!大ちゃんは大ちゃんのままでいい!」

「でも・・・」

「大ちゃんが大ちゃんでなくても、大ちゃんは大ちゃんだよ。あたいの、一番の友達。名前が嘘でも、それでも」

 

「大ちゃんはさいきょーチルノ軍団の、仲間だよ!」

「・・・!」

 

「そうだよね、ごめんね、変なこと言って・・・」

「変じゃないよ。あたいこそ気づかなくてごめんね」

「・・・謝らないで」

「でも、実際そうだもん。だから、ごめんなさいしないといけないもん」

「・・・そっか、いいよ」

「んー、急に話しかえるんだが、メイコすごかったな」

「ほんとに急だね・・・でも、なんでマイクぶん回してたんだろう」

「いや、なんか鈍器代わりにちょうどいいかなって」

「そーなの・・・ってうわっ!?いつの間に・・・」

「そりゃ、泣き声聞こえたら来るわよ」

「そ、そんなに大きな声で・・・泣いてた?」

「ええ」

「うう・・・」(´・ω・`)

「・・・さて、そろそろこんなところから出るのだ。ここにいてまためんどいことに巻き込まれるのも嫌だしな」

「そうだね!いこう、大ちゃん!」

「・・・!うん!」

 

■■■■

 

6人は洞窟の外に出ていた。

 

「もうあんなことこりごりだよ・・・」

「そうだね、みすちーにも怖い思いをさせちゃったみたいだし。もうここには来ないほうがいいんじゃない?」

「そーだな。もうやめとこーか」

「確かに、もうここに来たくないね」

「そうだよねー。ま、あたいは怖くないけどね!」

「ほんとかー?」

「う、ほんとだし!」

「そーだな。で、メイコはこれからどうすんだ?」

「うーん、もう帰ろうかしら。みんなが待ってるし」

「みんな?」

「ええ、私は幻想入り?ってことをして入ってきたみたいだけど、ほかにもそれをして入ってきた子がいるのよ」

「ふーん。それってカイトもなのかー?」

「そうね」

「カイト?なんだそいつ」

「よくわかんねーけど、メイコの大事な奴だな」

「ちょっ・・・」

「そーなんだね、リグルにとってのみすちーみたいな感じ?」

「ふぇっ!?」

「そうなの?リグルちゃん」

「え、ち、違っ・・・」

「こ、この話はやめましょう!うん!」

「そうだよ!メイコさんも言ってるし!」

「図星なんだな!さすがあたい!」

「「だからやめて!」」

「ふふっ。チルノちゃんすごいね」

「だろー!」

「大ちゃん、止めてよー!」

「こいつらげんきだなー」

「そうだね。かわいいリグルちゃんも見れたし」

「うわぁぁぁ!?違うの、違うんだからー!」

 

■■■■

 

「っと・・・ついたぞ」

「うん、ありがとう。ってもう夕方・・・」

「長い間遊んでたからな」

「あれは遊びって言うの・・・?」

「うん☆」

「ええ・・・」

 

メイコは無事最初いた場所に戻れたようだ。

 

「こう考えると、今日すごかったわね・・・」

「んま、結果よしだからいいのだ!」

「ええ・・・」

「・・・でも、お前に能力が出てよかったのだ。あんなのに巻き込まれて出なかったら損だもんな」

「まあ・・・そうなの・・・かしら?」

「そーなのだ。そう考えたほうがいいのだ」

「・・・そうよね」

「うんうん!それでよしなのだ!」

「・・・じゃあね、みんな。付き合ってくれてありがとう」

「こっちこそ、ありがとうございました!僕も楽しかったです!」

「私も!リグルちゃんと一緒にかくれんぼできたし!」

「そーだね!・・・まああたいが最初に捕まったのはなんか解せないけど」

「でも、あの時助けてくれなかったら私もつかまってたもん、ありがとね!」

「そ、そういわれるとなぁ・・・へへっ」

「・・・まあお前が最初に捕まったのは事実だけどな」

「ちょ、別にいいじゃんか!」

「はは、始める前は余裕だったのに最初に捕まってな!」

「うー、もうー!」

「・・・そろそろ行けよ。みんなが待ってるんだろ?」

「そうね。じゃあ、また会えたら!」

 

メイコは手を振りながら帰っていった。

 

「・・・ねえ、ルーミアちゃん、聞きたいことがあるんだけど」

「ん?どーかしたのだー?」

「・・・結局メイコさんって何だったの?ルーミアちゃん、人間じゃないって言ってたじゃん」

「メイコは人間だよ?あたいが言うんだから間違いない!」

「・・・はあ、勘違いしてるようだが、ルーミアはあいつのことを人外とは言ってないぞ?」

「えっ?」

「あくまで「人間じゃない」だけだ。妖怪や神みたいなもんでもないのだ」

「そっか・・・でも、なおさらなんだろう」

「・・・知らないのだ。それに、あいつも知らない。・・・まあ、何でもいいじゃないか」

「そうだね。・・・あ、今度は妖怪の山行かない?僕さ、あそこにいるエンジニアに会ってみたいんだよね!」

「えー・・・あそこかー?天狗どもがいるからなー・・・」

「でもいいじゃん、私は神社が気になるなー」

「ふふっ、私も行ってみたい。チルノちゃんは?」

「行きたいー!もし天狗の奴らが来たらあたいがぼっこぼこにしてやる!」

「はぁ・・・わかったよ。でも明日な。今日は遅いからな」

「「「やったー!」」」

 

話をしながら、5人はどこかに飛び去って行った。

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