・うーん平和(なわけ)
・ほんとに忘れてたんかい黒い人!
・最終決戦じゃぁぁぁぁ!
「先に行かせてもらうわよ!スペルカード発動!宝符『陰陽宝玉』!」
霊夢の後ろから複数の陰陽玉が飛んでくる。
そして黒と白の二つに分かれて、弾幕を放ってきた。
「悪いけど、最初からぶっ飛ばしていくわよ!」
「ほんとに最初からぶっ飛ばしてるなぁ・・・でも、私だって!スペルカード発動!人鬼『未来永劫斬』!」
妖夢の刀が赤く光る。
そして妖夢は黒い人に切りかかっていく。
ズサッ!
「早っ・・・!?」
「なめないほうがいいよ。この妖怪が鍛えた楼観剣に、切れぬものなど、殆ど無い!・・・からね!」
「・・・やられてばっかじゃ、いれないな」
「あら、当たり前じゃない。あの時のようにはいかないわよ」
「・・・そうだな」
その声と同時に、空に魔法陣が現れた。
「来たわね・・・!上よ!」
ヒュンヒュンヒュンッ!
つららの雨を、4人はうまくかいくぐっていく。
「この前より早くなってる・・・!」
「そんなに上ばかり見てていいのか?」
「なっ!?」
バチンッ!
「なんか二人だけ目立ってない!?あたしも目立ちたいよー!」
(こいつの矢・・・そうだ、電気か)
「変なこと言ってる場合じゃないでしょ!・・・まあ、助かったけど」
「えへへー」
(・・・あいつらも強くなってるよな。まあ、当たり前だが)
「それに・・・この切られたところの傷、回復しそうにないな・・・」
「そりゃそうだよ。私のスペル、未来永劫斬は傷が治りにくいんだ。未来永劫・・・とまではいかないけど、少なくともこの戦いの間は血を流し続けるだろうね」
「あんたねぇ・・・その技、あんまり使うなって
「・・・いやー、そのつもりだったんだけど、やっぱ幽々子様の仇となるとつい」
「あんたもかい・・・まああの制限を知らない吸血鬼とメイドよりかはましか」
「・・・そんだけ俺は恨まれてんのか」
「まあね、あんなに暴れたんだし。忠誠心高いやつらは特にね」
「忠誠心、ね・・・」
「あら、なにか変なことでも?」
「・・・別に」
「というか、あんたって自分のこと全然話さないわよねー。見た目も真っ黒だし。・・・もしかして、何か隠してるの?
「・・・いいだろ、俺のことは。それより足元見たらどうだ?」
シャッ!
「気づいてたわよ、忠告ありがとね」
(・・・もうすぐ、作戦の一つを始めてもいいかもね・・・)
■■■■
昨夜、霊夢の部屋にて。
「さーて、集まったわね」
「霊夢ー、眠いよー。何するのー?」
「もうちょっと我慢しなさい。今から大事な作戦会議だから」
「作戦・・・なんの?」
「明日の戦いに決まってるじゃない」
「へー、霊夢も作戦考えることができたんだ」
「妖夢、それ喧嘩うってるってことでいいわよね?」
「だって、前の異変解決後の宴会で言ってたじゃん。道にいた妖怪全部倒してきたって。脳筋じゃん」
「情報収集よ、情報収集!」
「ま、そういうことにしておくよ」
「・・・二人とも、リン寝ちゃったけど」
「ちょっ・・・起きなさい、リン」
「・・・」スースー
「よし、スペル打つか」
がばっ「なんか命の危機を感じた!」
「それでよし」
「よくないよ!」
「やっぱ脳筋じゃん」
「妖夢終わったら表出なさいよ」
「えー」
「・・・話戻すけど、知っての通りあいつはすごい強い。無策で突っ込むのは無謀よ。だから、あらかじめ作戦を用意することにした」
「作戦かぁ・・・覚えられるかな」
「ま、そんな複雑なものじゃないわよ。作戦は三つ用意する。適したタイミングで実行していく感じね」
「なるほどー」
「あと、考える前にいいたいことがあるのだけど。メイコどうやって戦うの?」
「え?普通にさっきのマイクで」
「いや、「普通にマイクで」って言ってるけどマイクは武器じゃないのよ?どうやって扱うのかって話。ミクみたいに杖のようにして扱うのか、違うのかとか」
「うーん、なんかこう・・・殴る」
「なるほどそれでなぐ・・・って何それ!?マイクで殴るの!?」
「そうだけど」
「ええ・・・?あんたたちの世界ではマイクは鈍器だったのかしら・・・」
「いや、めっちゃ誤解されてるけどあたしたちの所では普通にマイクはマイクだよ・・・?というか、マイク知ってたんだ」
「よく人里のライブとかで使われてるからねー。山の河童が作ってるから、外の世界にも負けない品質だと思うし」
「へー、じゃあいつかあたしたちもできるかもね!」
「あーそっか、あっちで歌ってたんだっけ。ミクが言ってたわ」
「うん!あ、でも、知ってる曲あるかなぁ・・・まあでもこっちの曲も歌ってみたいし・・・」
「ねー、めちゃくちゃ話ずれてない?」
「・・・そうね。悪いけどその話はまた今度。メイコの戦い方が分かったわけだし。・・・思ってたのと違いすぎるけど」
「なんか言った?」
「言ってないわ。あと、妖夢にも言っておきたいことがあるの」
「私?別にいいけど」
「あんたのスペル・・・未来永劫斬だったっけ。あれ、あまり使わないで」
「えー・・・いいけど、なんで?」
「確か、そのスペルの斬撃って治りにくいんじゃなかったっけ。ずっと血をぼたぼた流し続けて出血性ショックで死ぬ・・・ってことを防ぐためね」
「ねえ、なんで霊夢はそんなにあの黒い奴を殺したくないの?」
「・・・逆に聞くけど、あんたはあいつを殺したい?」
「いや・・・あたしも人を殺すのは流石に嫌だよ。でも、霊夢がそこまであいつを生かしたいのか、よくわかんなくて・・・」
「・・・死人に口なし。あっちで言ったでしょ。私はあいつに聞きたいことがある。死んだらそれが聞けないじゃない」
「そっか・・・なんかごめんね」
「いいわよ。あんたが疑問に思うのも無理ないわ」
(・・・それに、
「・・・霊夢?」
「あっ・・・ごめんなさい。何でもないわ。とりあえず、作戦を立てていきましょう」
■■■■
(そろそろか・・・)
「妖夢、あれやるわよ。・・・えっと、キラキラ・・・なんだっけ」
「あー、うん。分かるから大丈夫。って後ろ!」
きんっ!
「気づいてるわよ!」
ボンボンッ!
「人が話してるってのに・・・礼儀とかないの?」
「戦場で礼儀も何もないだろ」
「まあそうね・・・ま、それはあんたにも言えることだけど」
「そうだな・・・っと、そこで何やってるんだ」
ヒュッ!
「・・・っ!別に何やってようが関係ないでしょ!」
「俺には関係あるんだよ。変なことやられると困るし。・・・これ以上変なことをやられないためにも、お前は殺っておくか」
そういうと黒い人は全方向に向かって小さめのつららを飛ばした。
それは霊夢たちにも飛んで行ったが、大多数はメイコに向かって飛んで行った。
(・・・これで、流石に死んだだろ)
黒い人は後ろを向いた。
そこには、そこにいるはずのないメイコが戦闘態勢で立っていた。
「・・・は?」
ドンッ!
「っ!お前、なんでここにいる!」
「ただあれをよけただけよ!別にいいじゃない、それくらい!」
「そういうことじゃない・・・」
「ねえ、なんで本当によけられたの?」
「さぁ・・・私も焦ったわよ、流石にまずいって。たぶん回り込んだんだろうけど。それ自体は別に普通だけど・・・」
「まあ、メイコって反射神経いいからねー。体力もあるし。つまり・・・」
「つまり?」
「反射神経のいい脳筋なんだよ、メイコは!」
「本人が戦闘中でよかったわね」
「ってそれより、メイコの援護をしなきゃ!」
「そうね、作戦のため舞台整理といきましょうか!」
(なんか、悪口言われた気がする・・・)
シャッ「どうした?考え事をしている暇はないぞ」
「そんなん言われなくてもわかってるっての!」
(・・・というか、こいつと戦うの、なんというか・・・やりづらい。氷?みたいな水色の刀使ってるから炎の私とは相性がいいと思うんだけど・・・)
「・・・って、なんか聞いていた刀の色と違うじゃない。黒色って聞いていたんだけど?」
「別にいいだろ。こっちにも都合があるんだよ、お前らみたいにな」
「・・・そういうことにしておくわ」
「メイコー!どいてー!死ぬよー!」
「・・・え?リン何いっt」
ドゴーンッ!
黒い人の上から太い雷が落ちてきた。
メイコはぎりぎりでよけれたようだ。
「・・・って、なんで急に雷落とすのよ!?」
「いやー、メイコならよけれるでしょって思ったし!一応忠告はしたし、当たってないから結果オーライ!」
「いや、少しはかすったからね?割と痛いからね?」
「あはは、メイコならへーきへーき!」
「ええ・・・」
「でもでも!あいつには大ダメージだよ多分!」
「多分って・・・」
メイコは振り返って黒い人の状況を確認した。
立ってはいたがやはり大ダメージだったようで、呼吸が荒くなっていた。
「・・・これで倒れないって、やっぱり強いのね」
「でも、今なら攻撃のチャンスだよ!よーっし!」
「ちょっと待って!今なら作戦が実行できるかもしれないわ!」
「・・・確かに!」
「作戦・・・ああ、昨日話したわね。それでどれやるの?」
「あのなんだっけ・・・キラキラうんたらかんたら」
「違うよ霊夢!「キラキラしゅばばばシャキーンドドドン作戦」ね!」
「もうちょっとうまくできない?名前」
「リンはそういう子だから・・・」
「ちょっとー!何その言い方!」
「・・・始めるよ、2人とも」
「「あっ忘れてた」」
「ええ・・・」
「相変わらずあんたたちは気楽ねー」
「ちょ、霊夢までー!」
(・・・まあ、それもどこまで持つかはわからないけど)
「・・・なんか霊夢、さっきから考え事してない?」
「・・・何でもないわよ」
(・・・こいつらを連れてきたのは、正しかったのかしらね。妹紅)