東方歌謡録   作:みかみりん

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前回のあらすじ?ないんだな、それが。(あります)
・なんかやばそうな作戦。メガンテでもうつの?(なわけ)
・タイマン・・・だと・・・?
・妖夢VS黒い人、レディー・・・ファイッ!


すべてを切り刻んで

「・・・まずは私のスペル、妄執剣「修羅の血」で霧を張る。その前に、私の方に注意が向かないよう、誰かに誘導役を頼みたいんだけど・・・」

「ま、そうなったらメイコよね」

「え、なんで!?」

「あんたは近距離で戦えるでしょ?意識を向けやすいじゃない」

「た、確かに・・・」

「あっ、あたしも手伝う!援護なら任せてよ!」

「・・・ありがとう、リン。ちょっと私だけじゃ不安だったし」

「じゃあ誘導は二人に任せるね。といっても戦ってもらうだけだけど。・・・そしてそのスペルが打ち終わったら、私はあいつと一人で戦う」

「・・・えっ!?な、なんで急に・・・勝ち目とかあるの!?」

「あるっちゃあるわよ。勝ち目かどうかは妖夢次第だけど」

「そ、そうなの?」

「うん。あの霧には私以外の相手を少し弱体化できる。反射神経や直感などを鈍らせたりできるんだけど、本命はそれじゃない。本命は相手の思考力を鈍らせることなんだ」

「思考力を・・・え?」

「例えば7+1って言われてすぐ答えられる?」

「8!」

「そう。こんな感じにいつもなら一瞬でわかるようなものが少し考えないとできなくなってしまうの。だいたい15+8ぐらいのレベルになるかな」

「えっと・・・23!確かに、少し考えちゃう・・・」

「だからあの時、私は半霊がいなくなってることに気づくのが遅れたのよね。魔理沙だって、そのせいで反応に遅れたし」

「あー、そうだったんだね」

「・・・え、何のこと?」

「あんたが暴走してた時の話よ。リンをさらったときも使ってたからね」

「そうだったんだ・・・ごめん」

「別にいいわよ、過ぎたことだし」

「それあたしのセリフ・・・」

「・・・で、作戦の続きは?」

「あっ・・・そうだった。それで、ここからが本題なんだけど・・・」

 

■■■■

 

(・・・できるだけ、この戦闘に集中させる。その隙を狙う・・・!)

「・・・スペルカード発動!剣伎『桜花閃々』!」

シャッ!

 

妖夢は素早い動きで切りかかる。

 

キンッ!

「っ!は、早い・・・!」

(霧である程度の弱体化はかかってるはずなのに・・・、少し実力を見誤ったかもしれない・・・。いや、弱気になるな、魂魄妖夢!やると決めたんだから、最後までやってやる!)

(・・・なんとか刀で受け止められたが、妙に体が動かしづらいな・・・。それに一人で一騎打ちとは・・・何を考えているのか、気を付けないとだな)

 

妖夢は黒い人の出方を見ながら次の手を考えた。

その瞬間、空からつららの雨が降り注いだ。

 

「はっ・・・!?」

(突然・・・いや、霧で空が見づらかったんだ!利用してきたか・・・、でも・・・!)

「・・・それなら、切り刻めばいいだけだ!」

シャシャシャシャッ!

「ふう・・・っと、まだ安心していれない!」

 

すぐさま妖夢は黒い人に切りかかる。

黒い人は距離を保ちつつ、つららを飛ばして応戦した。

 

(・・・刀がなくなってる。おそらく剣技でかなわないと悟って遠距離に切り替えたか・・・。それなら!)

「すべて切り刻む!スペルカード発動!畜趣剣『無為無策の冥罰!』」

 

後ろから青い弾幕を放ちながら、飛んでくるつららを素早く切り落とす。

そして一瞬で黒い人との間合いを詰め、切りかかった。

 

キンッ!

(こいつ、さっきから攻撃をすべて切り刻んでくる・・・かなり丈夫な刀のようだな)

「考えてる暇はないよ、黒幕さん!」

「・・・そうだな」

(最初は刀を折ろうかと思っていたが、これでは逆にこちらの刀が折られてしまう・・・)

「・・・できる保証はないが、内側から壊してみるか」

「えっ?」

 

その言葉に戸惑った妖夢は、一瞬足を止めてしまう。

その隙に妖夢は黒い人の刀を肩に受けてしまった。

 

「っ!油断した・・・って、これ・・・!」

 

妖夢は切り傷に目を向けた。

切り傷からは黒い茎がどんどん伸び、黒いバラが咲いた。

 

(あの一瞬で、刀をあの黒い状態にして・・・!まずい、このままじゃ私が・・・!)

「・・・安心しろ、駒にできるほどの力は入れてない。だが・・・」

ズキッ!

「がっ・・・!?」

 

言葉を言い切る前に、妖夢の肩に激痛が走った。

 

「いだっ・・・なにを、した・・・!」

「・・・成功したようだな。初の試みだったし、正直失敗するだろうと思っていたが・・・」

「っ・・・」

「なぜ一騎打ちにしたのかはわからないが、確実にやれるだけいいとしよう」

 

「・・・じゃあな、白髪」

 

■■■■

 

「戦ううちに、相手にもぼろが出始める。霧の効果も相まってね。その時を狙って、後ろから襲う」

「・・・え、タイマンの時に、後ろに行くって相当難易度高くない?」

「まあね。相手も私一人に集中するだろうし。時を止めたりワープでもできない限りは、まず無理だね」

「じゃあ無理じゃん!」

「もう忘れたの?妖夢には半霊がいるじゃない」

「・・・あっ!そういえば!」

「ちょっと霊夢、勝手にタネあかししないでよ」

「別にいいじゃない。んで、その半霊をどうすんの?」

「別にいいって・・・まあそうだけど。それで・・・」

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