・力を合わせて協力じゃあ!(力いっぱい)
・ガチ窒息するとは思わんやん
・メイコさん、みょんちゃん、よくやったあああああああ!(いやみょんちゃんやめろ)
「うう・・・やっぱり心配だぁ・・・」
「大丈夫ですよ!ほら、私がぎゅっとしてますし!」
「というか、さっきから握る力上がってない・・・?」
「うーん、そうですか?そういえば、私って握力どれくらいなんだろう」
「一度検査してみる?100キロまでなら測れるわよ」
「あっやります!・・・研究に使えるかは知りませんけど!」
「別にいいわよ。こあが気になることなら何でもやりましょう」
「やったー!パチュリー様だーいすき!」
「もう、こあったら・・・ありがとう」
「・・・お前、こあにだけやたらと甘いよな」
「別にいいでしょう?私が召喚した子なんだし」
「そんなに優しくできるなら、私にも優しくしろよなー」
「あなたをここで追い出さない分、優しいと思いなさい。この本泥棒」
「今はかんけーないだろー」
「じゃあ今からでも追い出してやろうかしら?」
「おっやるかぁ?いっとくが私は本気でやるぜ。私の本を賭けた戦いだからな!」
「だからあんたのじゃないって言ってるでしょ!」
「せめてやるなら外でやってください!ここじゃ本に被害がでます~!」
紅魔館の図書館。4人は決戦が終わる時を今か今かと待っていた。
「全く・・・魔理沙さんはミクちゃんとパチュリー様の許しがあるからここにいるんですからね!それを忘れないでください!」
「えー、別にいいじゃんか。出禁の奴が入ったって」
「出禁の意味知ってます!?」
「私は特別なんだよ・・・ってミク!そ、それ!」
「えっ・・・うわっ!?」
ミクは驚き、慌てて立ち上がる。
ミクの首に着いていた黒い首輪のようなものが、もやを出し始めたのだ。
「な、何これ!?え、やばいの!?」
「な、何でミクちゃんの黒いのが変なことになってるんですか!?」
「知らないよ!私何もやってないし・・・」
「落ち着きなさい2人とも!とりあえずこあは咲夜とか集めて・・・」
シュウウウ
「・・・あれ、終わった・・・?」
「消えてる・・・?ミク、調子はどうだ?変なところとかないか?」
「う、うん・・・」
「首輪の魔力が完全に消えてる・・・ミクの中に入っていったわけでもなさそうね」
「なるほどな・・・って、それって・・・!」
「ええ。・・・やってくれたみたいよ。霊夢達が」
「ほ、ほんとですか!?ミクちゃん、やりましたよ!やっと・・・終わったんですよ!」
「・・・な、なんだか実感がないなぁ・・・」
「実感がなくても本当ですよ!・・・ってうわっ!?ミクちゃん泣いてる!?お、落ち着いてください!えっと、ティッシュどこですかー!?」
「・・・ミクも、よく頑張ったな」
「そうね。自分がいつおかしくなるか分からない状況で耐え抜いたんだもの。そりゃあ涙もでるわ」
「・・・よしっ!早速迎えに行くぞ、ミク!きっとあいつらもへとへとだろうからな!」
「ちょっと、ミクの状況分かってる?やっと気を抜くことができた矢先に連れてかれるって・・・」
「・・・いや、きっとみんな怪我してるだろうし・・・。私行きます!」
「ほ、ほんと?無理してない?」
「もちろん!大丈夫です!」
「・・・しょうがないわね。そこまで言うなら、私は止めないわ。・・・ただし、私もついて行くから」
「は!?お前もくんのかよ!?」
「いちゃ悪い?・・・それに、回復役は複数いたほうがいいでしょ。・・・あと、あの雨の現地調査も出来るし」
「なんか言ったか?」
「何も。じゃあこあ、図書館のことは任せたわよ」
「はいっ!ミクちゃんも頑張って!」
「うん!行ってきまーす!」
■■■■
「あともうちょいかな。しっかし、ついてくるとは思わんかったなー。体力大丈夫か?」
「大丈夫。体力を補える量の魔力は持ってきてるわ。」
「というかパチュリーさん飛べるんですね・・・」
「当たり前よ。というか、この世界では飛べない方が珍しいからね」
「ええ・・・、相変わらずすごいなぁ・・・。ってことは魔理沙もほうきなしで飛べたり?」
「そうだな。普通に飛べるぞ」
「ええ・・・。じゃあなんでほうきありで飛んでるの?」
「魔法使いの流儀ってやつさ!私は形から入るタイプだからな!」
「確かに、魔法使いってほうきで飛んでるイメージが強いかも」
「・・・お2人さん。話してるところ悪いけど、そろそろつくわよ」
「あっほんとだ。よーっし突っ込むぞ!」
「え、突っ込むってどういういm」
「魔理沙流魔法、ブレイジングスター着地!」
ドゴーンッ!
魔理沙とミクが乗ってるほうきは、魔力をまといながら地面にものすごい勢いで突っ込んだ。
「・・・どうだ!まるで流れ星のように魔力をまといながら着地する事で周りの敵を一掃しながら着地できる!私が編み出したすごい魔法なんだぜ!」
「自慢してるところ悪いけど、ミク気絶してるわよ」
「えっ!?まさか、誰かから攻撃を受けたのか!?」
「・・・ある意味そうかもね。そんなことより・・・これまたすごいこと。・・・というか、これ誰よ」
「うーん・・・なんか知ってるような知らないような・・・まあいいや。たまたま加勢してくれた誰かだろ」
「多分そうね。・・・でも、少し黒く変色してる・・・。この人も被害者だったのかしら」
「さーな。というか、ミク起こした方がいいんじゃないか?」
「そうね。確かここに・・・あった。ほら、飲みなさい」
「んぐっ・・・すっっぱ!?」
「よし」
「よくない!何今の!?」
「ただのすっぱい液体よ。毒でも何でもないから」
「そ、そうなんだ・・・?というか、急に加速して地面に突っ込まないでよー!」
「はは、悪かったな。ほら、早く回復させないと」
「人使い荒いなぁ・・・ってあれ?」
「ん?どうしたんだ?」
「・・・え、何でここにカイトが・・・?」
「・・・カイト・・・あっ!幻想入りした最後のやつだったか!忘れてた・・・」
「そういえばそうだったわね。じゃあ、途中で合流したのかしら?」
「で、でも、黒くなってるよ!?それに、大怪我だし・・・ってメイコもじゃん!」
「というか倒れてるみんな重傷ね。私は向こうにいるリンを治療するわ。ミクはその2人をお願い。魔理沙はこれを霊夢に飲ませて」
「なんだこれ・・・霊力の回復薬か。こんなんで足りんのか?」
「霊夢は見たところ重大な怪我は無さそうだし。それよりも、妖夢の姿が見えないのが問題よ」
「妖夢・・・確かにいないな」
「私が探しておくから、とにかく2人は言われたことをちゃんとやってね。・・・ミクはもうやってるけど」
パチュリーはリンに歩いて近づく。
魔理沙もまた、霊夢に近づいていった。
「おーい。起きろー」
「・・・ん・・・あれ、魔理、沙・・・?」
「ほんとに霊力切れ起こしてるな。ほら、これ飲め」
「ありがとう・・・ふう、案外おいしいわね、これ」
「大丈夫か?霊夢がここまでの霊力切れ起こすなんて、相当だったんだな」
「ええ・・・って、もう終わってるのね。みんな、生きてるかしら」
「ああ。・・・ただ、妖夢の姿が見えないがな」
「妖夢は・・・確か、あの木の裏にいたはずよ」
「おっまじか。パチュリー、そこら辺の木の裏にいるってよー」
「あ、そうなの?ありがとう」
「どういたしまして・・・はぁ、良かった。こんなとこで死んでたら、博霊の巫女の面目丸潰れよ」
「・・・え、お前博霊の巫女の自覚あったんだな」
「はぁ!?そりゃそうでしょ!」
「えー。いっつもぐうたらして、紅魔館に胡麻すって夕食もらって、毎日賽銭賽銭言ってるやつのどこが神聖な博霊の巫女だよ」
「あのねえ!そもそもあんな人里から遠い場所で、まともなご飯が食える訳ないじゃない!賽銭は私の収入源だから、少なかったら多少そうなるわよ!」
「ぐうたらは?」
「それは・・・瞑想よ瞑想!」
「寝っ転がって瞑想するんだな。博霊の巫女って」
「くぅ・・・!」
「・・・それはそうと、いつの間にカイトと合流してたんだな。ミクがすっげー驚いてたぞ」
「あ・・・、それなんだけど」
「ん?何かあったのか?」
「・・・実は、カイトが黒幕だったの」
「・・・は?え、起きたばっかだから寝ぼけてんのか?」
「本当よ。起きたリンや妖夢から話を聞いたら、嘘じゃないって分かるから」
「ま、まじかよ・・・。でも何で・・・」
「・・・誤解しないでほしいけど、多分何かに操られてるんだと思う。そもそも、幻想入りしたての何も知らない人間が、異変を起こすなんて普通にありえない話だしね」
「た、確かに・・・」
「そして・・・この異変はまだ終わっていない」
「えっ?・・・ってああ、操り主がいないって話か」
「それもそうなんだけど・・・まあ、これについては落ち着いてから話すわ」
「そうか・・・なあ、立てるか?」
「ええ。霊力が回復したお陰でね」
「それはよかった。一回パチュリーの元に行くか」
「そうね・・・よっと。じゃあ早速・・・」
ぞわっ
「っ!?」
「・・・霊夢?どうしたんd」
「スペルカード発動!霊符『夢想封印』!」
ボンボンボンッ!
突然、霊夢が木の上に向かってスペルを放った。
「・・・霊夢?やっぱもう少し休憩するか?」
「・・・いえ、気のせいだったわ。多分、野良妖怪にでも反応しちゃっただけね」
「それならいいんだが・・・」
(・・・何だったの、あの異様な気配。今まで感じたことがない。・・・それでいて、ものすごい殺気が・・・)
「おーい、霊夢ー?」
「あっ・・・ごめんなさい」
タッタッタッタッ
「パチュリー、霊夢は全然大丈夫そうだぞ」
「・・・ほんとね。ま、私の回復薬をもってすれば当然ね」
「相変わらず自身家なことで」
「魔法使いはだいたいそうよ。あなたの隣にいる本泥棒もそうでしょう?」
「ああ・・・確かに」
「しれっと本泥棒呼びすんなよなー。・・・んで、容態はどうなんだ?」
「今はすっかり回復して、安定してるわよ。・・・まあ、結構危なかったけど。聞きたい?」
「いや別にいい」
「妖夢はとにかく半霊の容態が危なかったわ。おそらく、自分を構成する霊力を使ってスペルを出したんでしょう。かなり追いつめられていたようね。リンの方は、二カ所の刺し傷によりかなり出血していたわ。結構危なかったわね・・・ま、私の回復薬はそれを治せるくらいすごいけど」
「別にいいって言ったろ・・・ただお前が自慢したいだけじゃないか」
「そうとも言えるかもね。あと、あっちの2人も無事回復したわよ。・・・ただ」
「ただ?」
「・・・あの青い子・・・、カイトの黒い部分は消えなかった。おそらく、内部的な何かが影響してるのでしょうね。これに関しては、私も治すことが出来ない。・・・あとは、本人しだいね」
「そう・・・か。・・・ミク、大丈夫か?」
「・・・ねえ、さっき言ってたこと、本当?」
「さっき・・・?」
「・・・カイトが、黒幕だったって」
「っ!・・・そ、それは・・・」
「そうよ、カイトが黒幕だった」
「っお、おい!そんな直球に言わなくても・・・!」
「ただ、それはあくまでも形だけの話。まあ、そこら辺についてはまた後で。今は早く帰りましょう。・・・あー、疲れたー。早く帰って寝たい」
「・・・はあ、お前らしいっちゃらしいよ・・・。ミク、あんま真に受けなくていいからな」
「ううん、むしろいつも通りで安心したよ」
「そうか。・・・きっと大丈夫だよ。まずは帰ろう」
「うん・・・そうだね!」
「とりあえず、霊夢は飛んで帰ってもらうとして・・・流石にほうきに4人は乗せれないわよね」
「そうだな、ミクも乗せなきゃだし」
「まず2人は私と霊夢で抱えて行くわ。後2人は・・・」
「・・・あっ!私は単体で浮けるし、その2人をほうきに乗せてくってのはどうだ?」
「えっ、誰が操縦するのそれ」
「もちろん、私だ!だからミクは、2人を頑張って支えてればいい!」
「き、器用だなぁ・・・。いやそういう問題じゃない」
「んま、つまり大丈夫ってことだ!この魔理沙様に感謝しな!」
「とりあえず霊夢はカイト持ってくれる?私はリン持つから」
「分かった。じゃあほうきで持ってくのはメイコと妖夢ね。ミク、行けそう?」
「もちろん!」
「って、無視すんなぁ!」
「はいはい、さっさとミク達乗せなさい。準備できてないの、あんただけよ」
「はぁ・・・分かったよ。ほら、乗れ」
「はーい!・・・よいしょっと」
フワッ
「うわっ!ほ、本当に浮いた!」
「行くぞ!目指すは紅魔館だっ!」
「お、おー!」
そうして4人は倒れた仲間を連れ、帰って行くのであった。
■■■■
「・・・気づかれてたか。やはり、博霊の巫女はすごいな」
赤く暗い森の中。木の上で、誰かがつぶやいていた。
(フィブは・・・負けたのか。おそらくフォアも・・・。ごめんな。そして、ありがとう。絶対に、やりきるから)
「・・・そして。鏡音リン、MEIKO、KAITO。おそらく、鏡音レンと、巡音ルカもいるだろう。・・・計画はしっかり進んでいる。・・・そして」
「・・・やっと、見れたな。ずっと、憎くてたまらなかった。やっと、終わらせることが出来る。消えた2人の分まで、巻き込んだ3人の分まで・・・絶対に、殺してやる」
「・・・初音ミク。私を産んだお前を・・・仲間を苦しめた、あいつらと一緒に消してやる・・・!」