・起きたああああああ
・突っ込んできたああああああ
・走ったああああああ(うるせえ!)
「・・・廊下長くない!?」
「いや、あんたの体力が無いだけでしょ」
「そういう問題かなぁ・・・」
「まあ、そろそろつくと思うけどねー」
「それ言うの3回目だよ・・・?」
「いや、今回は本当についたわよ」
「ほんと?あ、ほんとだ。やっとだぁ・・・」
エントランス前の廊下にたどり着き、カイトはへなへなと地面に座り込んだ。
「あっメイコだ!カイトどうだったー?」
「それがね・・・さっき起きたのよ!ほら!」
「・・・え、ちょっと待って今立てない・・・」
「あー立たなくても大丈夫。マフラー引っ張るから」
「えっそれ僕死なない?」
「その時は・・・うん!」
「いや、それなら自分でいく・・・」
「・・・あ、ほんとにカイトいるじゃん!よかった、無事だったんだね!」
「うん、なんとか。リンと、レンは元気そうだね。・・・ルカは多分寝てるし・・・あれミクは?」
「自室じゃねーか?」
「そうなんだ。まあ、全員いるんだね」
「ってかなんで四つん這いなんだよ。・・・歩き方忘れた?」
「極度の筋肉痛とメイコが引っ張って走ったことによる疲労の合わせ技で立てない」
「あっ」(察し)
「まあでも、疲労ならそのうち治るって!今はカイトが無事だったことを祝いましょー!」
「リン、お前なぁ・・・まあでも、実際そうか」
「ありがとう、2人とも。・・・そうだ、リン怪我大丈夫?」
「・・・えっ?」
「あれ、してない?確かいたと思うんだけどなぁ・・・」
「・・・いや、それは治ったけど・・・え、覚えてるの?」
「覚えてるというか・・・ちょっとややこしいんだけど、まあそうだね。・・・ただ、僕自身もそこら辺こんがらがってるんだよね・・・。ただ、リンを傷つけてしまったのは覚えてる」
「そうだったんだ・・・まあ、あたしはこの通り全然平気だから!」
「そっか・・・それならよかった」
「・・・じゃあ、俺のことも覚えてるのか?」
「えっ?」
「ほら、前にあっただろ。結構事が大きくなってたってリンが言ってた」
「・・・?」
「あっこれ覚えてないやつだ」
「そこは覚えてないんだね」
「なんか・・・ごめん」
「いや、別に良いよ。カイトが悪くないってことは知ってるから」
「そっか、ありがとう。・・・そうだ、そのときの僕どんな感じだったの?」
「えっと・・・まず、一人称が俺になってたよね」
「そうだな。・・・あと、めっちゃ真っ黒になってて、性格も何か変わってた」
「レンみたいになってたよね」
「は?」
「・・・なんか分かった気がする」
「いやそれで分かるなよ」
「つまり・・・それってかっこいいじゃん!」
「「うんなんか言うと思った」」
「いやー、すごいかっこいいじゃん!・・・でも、人を襲うのは駄目だよね。でも・・・難しいなぁ」
「・・・相変わらず感性が中二病で安心したよ」
「それはそう」
「だから、僕は中二病じゃないって!ねえ、メイコ!」
「・・・いや中二病でしょ」
「えっひどい」
「当然だろ」
「ええ・・・。まあいっかぁ、よくないけど」
「どっちだよ」
「多分、認めたんだよ。自分が中二病だって」
「あーなるほどな」
「認めてないからね!?」
「・・・というか、そろそろ立った方がよくない?そのままじゃ恥ずかしいでしょ」
「いやメイコが言えることじゃないでしょ・・・よっと」
「なんだ、しっかり立てるじゃん」
「いや今も結構きついけどね、疲労と筋肉痛」
「大変だね、体力ないって」
「本当にね・・・」
「・・・え、あんたあれで体力ないの?」
「そりゃそうだよ・・・ってうわっ!?」
「何そんなに驚いてるのよ」
「いや・・・誰だって前触れなく横に人がいたらびっくりだよ!?」
いつの間にか霊夢と魔理沙も到着していた。
「ってか、あれで体力ないは嘘だろ。霊夢でも追い詰められたレベルだぞ?」
「そう言われても本当に体力ないんだけどなぁ・・・ってかなんでルカを担いでるの!?」
「いや気づくの遅いな・・・。道端で寝てたから回収したんだよ」
「相変わらずだなぁ・・・」
「まあよく道端で寝てるしな。・・・これに慣れた自分がちょっと怖い」
「あ、あはは・・・」
「とりあえずこいつはメイコに預けるよ。扱いは一番慣れてるだろうし」
「分かったわ」
「・・・本当にいつも通りだなぁ。なんだか安心するよ」
「まあ、最初は私たちも戸惑ったけどね。それでも、慣れればあんまり変わらないものよ」
「そっか。・・・でも、それはそれで新鮮味が・・・」
「いやこんな状況で新鮮味とか求めるんじゃないわよ」
「うーん、それもそっか・・・」
「・・・あれ、カイト・・・?」
「えっ?」
後ろから声をかけられ、カイトは振り向いた。
そこには、唖然としているミクがいた。
「・・・お、おき・・・たの?」
「・・・うん、ついさっきだけどね」
「そっか・・・、やっと、戻ってきたんだね」
「・・・そうだね。ただいま、ミク」
「・・・!おかえり、カイト・・・!」
「・・・なんだ、良いところもあるのね」
「そうだな。ただの察しの悪い天然だと思っていた」
「いや流石に言い過ぎでしょ」
「私は忖度はしないからな!」
「はいはい。・・・さて、これからあんたにはやってもらうことがあるんだからね」
「えっ?・・・なんかあったっけ」
「なーに忘れてんの。今まであったこと、しっかり話してもらうって言ったでしょ」
「・・・そんなこともあったなぁ」
「なに過去形にしてんのよ。・・・ま、覚えてる範囲でいいから」
「・・・それなら多分できるかな」
「協力ありがとう。あんたの記憶は、この異変解決の重要な手掛かりだからね。しっかり聞かせてもらうわよ」
「あ、じゃあちょっと下に行ってもいい?下の方が広いしさ」
「まあそうね。みんなが聞くならその方がいいわ」
タッタッタッタッ
「・・・ちょっと待って何でちゃっかり階段に座ってるのよ」
「足がつかれた」
「いや、まだ全然時間たってないわよ?」
「だって疲労と筋肉痛やばいんだもん。それに話すの長くなりそうだし。貧血になっちゃうよ」
「まあ、話す途中でぶっ倒れても困るしいっか」
「ありがとう。・・・で、どこから話せばいい?」
「最初からでお願いするわ」
「わかった、それじゃあ早速・・・」
ギイィ・・・
「たっだいまー!・・・ってあれ?みんな集まってどうしたの?」
カイトが話そうとしたタイミングで、ちょうどフランが帰ってきた。
「おかえりフランちゃん!こいしちゃんたちと遊んできたの?」
「うん!今日はね、人里でお買い物してきたんだ!お姉さまとお揃いのブレスレットも買ったの!もちろんこいしとこころとのお揃いもね!」
「そうだったんだ!・・・あれ、フランちゃん吸血鬼だったよね?日光大丈夫なの?」
「パチュリー特製日焼け止めがあるから大丈夫!」
「おー、さすがパチュリーさん・・・」
「・・・せっかくだし、ミクの分も買えばよかったかなー。でもお小遣いなくなっちゃうしなー」
「じゃあ今度一緒に行こう!・・・迷子になるかもだけど」
「そうだね!お小遣いたまったらいこっ!」
「すっかり仲良しよね、あの二人」
「まあ初対面は最悪だったけどな」
「あんたよりはましでしょ」
「え、悪くなる要素なんてあったか?」
「ほうきに乗っけて空中で回転しまくって酔わせたのは誰よ」
「・・・そんなこともあったな」
「・・・あの子、名前は?」
「フランドール・スカーレットよ。まあ名前が長いからみんなフランって呼んでるわ」
「フラン・・・ちょっと待って、もしかして・・・」
「ん?急にどうしたの?」
カイトは急に立ち上がり、フランのほうへ歩いていく。
「・・・そうだ、やっぱり・・・!」
「ん、新しい人?もしかしてミクの仲間なの?初めまして、私は・・・」
「えっ覚えてないの!?」
「え?覚えてないもなにも、今あったばっかり・・・あっ!もしかして、アイスくれたお兄ちゃん!?」
「そう!よかった、人違いだったらいろいろとやばかったよ~!」
「え、というかあれで無事だったの!?・・・いや無事じゃないか・・・え、つまりどういうこと?」
「・・・えっと、二人って知り合い・・・なの?」
「そうだよ!ちっちゃいアイスくれたんだ!」
「そうなんだ・・・?」
「・・・あんた達って面識あったのね。言ってくれればよかったのに」
「だって、今思い出したんだもん!・・・でも、なんで覚えてなかったんだろ?」
「ま、そこら辺含めて話してもらうわよ。せっかくだし、フランも聞いていきなさい」
「ちょっとめんどくさいけど・・・まあ気になるし、いいよ!」
「決まりね。ってことでほら、あんた座らないと話せないんでしょ」
「あっありがと」
カイトはもう一回階段に座り、深呼吸をした。
「・・・よし。それじゃあ今度こそ始めるね」
「ええ、お願いするわ」
「・・・えっと、まずここに来る前の話からなんだけど・・・」