東方歌謡録   作:みかみりん

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前回のァァァァァァァァァッァァァァッァア(ッを探してみよう!)
・金髪美少女アリス参戦!
・魔理沙、人の庭に突っ込むのはやめようね
・チルノと一緒にメディスンちゃん探しだ!


気のせい

「・・・ねえ、あたいたちどこ行けばいいんだろ」

「えっ知らなかったの!?」

「いやー、あたいのさいきょーパワーですぐに見つかると思って」

「ええ・・・一回止まろうか」

「はーい」

 

チルノは走るのをやめ、あたりを見渡す。

魔法の森はかなりじめじめしているようで、変なきのこや毒々しい沼がいたる所にあった。

 

「す、すごいね・・・なんか異世界みたい」

「・・・カイト、へーきなの?」

「えっ?」

「ここってさ、結構じめじめしてるじゃん。それに瘴気がうんたらでなんか人間にはやばいとこらしいよ」

「そうなの!?そういうのは感じないけどなぁ・・・チルノは大丈夫なの?」

「大丈夫だよ!けーねが言ってたんだけど、瘴気っていうのは妖怪や妖精には効かないみたいだから!人間だけが効くみたいなんだよねー」

「めっちゃ人間なんだけど・・・僕大丈夫かな・・・」

「まあ大丈夫じゃない?もし大丈夫じゃなくなったら、あたいのさいきょーパワーで何とかするから!」

「そっか、ありがとう。心強いよ!」

「話変わるけどさ・・・あたいたち、会ったことあったっけ?」

「え・・・今会ってる」

「そういうことじゃなくて。なーんかどっかで会ったような気がするんだよなー」

「そう・・・?僕は覚えてないけど」

「うーん・・・なんかもやもやするー・・・。ま、いっか!それより・・・あたいたち何するんだっけ」

「忘れたの!?メディスンって子を探すんだよ!」

「あーそっか!」

「確か無名の丘ってとこにいるかもって言ってたよ。どこかわかる?」

「無名の丘・・・ああ、あのすずらん畑ね!そこでよくメディスンと遊んでるんだー!確かねー・・・」

「た、確か・・・!?」

「・・・忘れちゃった☆」

「いや忘れないでよ!?」

「まあまあ!何か食べたら思い出すって!」

「ええ・・・何食べるの」

「あのきのこ」

 

チルノが指さしたきのこは、かなり毒々しい色をしていた。

まず間違いなく食べる気はわかないだろう。

 

「・・・えっ駄目でしょあんな見た目!明らか毒ありますって言ってるようなもんじゃん!」

「え?普通に食べれるよ?ほら」

 

チルノはきのこを引っこ抜き、一口食べた。

 

「うまうま」

「ええ・・・?」

「カイトも食べるー?もう一個あるよ」

「ぼ、僕は大丈夫・・・」

「そんなこと言わずにさ!ほらほら~」

 

チルノは口にきのこを咥えながら、カイトにぐいぐいともう一個のきのこを押し付ける。

 

「う・・・食べなきゃだめ・・・?」

「うん!」

「・・・も、もうどうにでもなれっ!」

ガブッ

「・・・割といける」

「でしょでしょ!あ、後これも~」

 

チルノはいつの間にか大量のきのこを持ち帰ってきていた。

 

「こっちがちょっと辛めで、こっちは結構甘いやつ!」

「そうなんだ・・・じゃあこれ食べようかな」

パクッ

「ほんとだ、甘くておいしいね!・・・今更だけど、きのこって生で食べていいの?」

「まあ大丈夫じゃない?体調崩したこともないし」

「うーん・・・まあそっか。大丈夫なんだろうな、ここのきのこは。多分」

ぽりぽり「んーやっぱおいしい。あ、あとあっちにきのこがたくさんあるとこがあるんだよ!すっごいおいしいからさ、行こうよ!」

「ほんと!?・・・ってだめだよ!メディスン探さないと!」

「・・・あっそういえば!えーっと確か・・・無名の丘!」

「そう!・・・で、結局どっちなんだっけ」

「多分ね・・・あっち!あっちだってさいきょーの勘が言ってる!」

「あっちね!・・・あ、そのきのこどうしようか」

「うーん・・・持ってけないし、置いていくよ」

「そうだね・・・あ、じゃあ目印でも付けておこうか」

「なるほどー。あたいほどじゃないけど、カイトも頭いいな!」

「ありがとう。えっと目印にするものは・・・まあこれで良いか」

 

カイトは氷の刀を作り出し、チルノが置いたきのこの近くの地面に突き刺した。

 

「これでよし。・・・なんか封印されし刀みたいになったな、でもそれだったらもうちょい深く刺さってるか。・・・というかそういうのって刀じゃなくて剣では?」

「・・・」

「・・・チルノ?どうしたのそんな唖然として」

「い、いや・・・な、何でもないよ!なんか、目印が思ってたんと違うなーって」

「あ、確かにそうかも。普通旗とかだもんね。・・・まあでも、これはこれであり」

「そ、そうだね!よし、早く行こっ!」

「あっ速っ!?ちょ、ちょっと待って~!」

 

チルノは震える声を抑えながら走り出す。

カイトも慌てて走り出した。

 

(・・・気のせいだ。確かに刀を持ってたけど、たまたま使っただけかもしれない。本当に刀を使うのだとしても、幻想郷に刀使いはいくらでもいる。そんなんで疑うのはだめだって分かってる。けど・・・)

 

(・・・もし本当に、あの黒い奴だとしたら、あたいは・・・)




生のきのこは、食べてはいけないんだよ。
みんなはやめようね。
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