東方歌謡録   作:みかみりん

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前回もあらすじ(なわけないだろ)
・やっぱりアリスやばかった☆
・窓突き破り常習犯魔理沙
・あれ、何気にカイトさん命の危機だったのでは


殺意と愛情

「さあ行くぞ!あんなこと言ったんだから、すぐにくたばるなよ!」

「ええ。そちらこそ、すぐに終わらせないでよ」

 

魔理沙とアリスは、ほぼ同時に弾幕を放つ。

 

(まずは様子見・・・って流暢に構えてられねえよな。それに、そんなちまちまとしたことはめんどくせぇし!)

「ぶっ飛ばしていくぞ!スペルカード発動!恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」

 

小さな魔法陣から、レーザーがいくつも出てくる。

 

「からのっ!もういっちょスペルカード発動!恋符『マスタースパーク』!」

 

もう一本、小さなアイテムから太いレーザーが出てくる。

 

「派手だろ?魔法は派手じゃないとだからな!弾幕は火力、そしてパワーだぜ!」

「・・・いいえ、弾幕はブレイン。常識よ」

 

アリスは小さな人形を操り、レーザーの隙間を縫って攻撃する。

自分自身はレーザーを避けているようだ。

 

「変になってからも、頭は硬いのな。・・・ちょっと、安心するぜ」

「安心・・・変わってるわね」

 

人形が魔理沙の所に到達し、ナイフで攻撃してくる。

魔理沙はマスタースパークを中断し、上に飛んで避ける。

 

「相変わらず、ちまちました攻撃だな。弾幕はパワーなんだよ、パワーで押し切れば解決なんだからな!」

「・・・相変わらずはどっちかしら」

グサッ!

「っ!?」

 

右腕を人形に刺される。

なんとか抜こうとしたが、人形の力が強いのか、抜けない。

 

「抜けねぇ・・・まあ、こんぐらい、どうってこと・・・」

ギュンッ!

 

突然、魔理沙の体が何かに引っ張られ、大きく動く。

 

「あなたはすぐ調子に乗る。そして、周りが見えなくなるのよ」

 

そして、向こう側の木に叩きつけられた。

 

「ってぇ・・・なんで、急に体が・・・」

「忘れたの?私は、糸で人形を操ってるの。糸で投げ飛ばしただけ」

「ああそうだったな・・・ご忠告どうも!」

 

すぐに魔理沙は体制を整え、ほうきでアリスに殴りかかる。

 

ブンッ!

「近距離に変更ね・・・まあ、私には関係ないのだけど」

 

アリスは人形の軌道を直し、魔理沙を囲むように動かした。

 

「そうくると思った!」

 

魔理沙はほうきを上に立て、ロケットのように真上に飛んだ。

 

「なっ!?」

 

突然のことに対応できず、アリスの人形達はぶつかってしまい、糸が絡まってしまった。

 

「スペルカード発動!彗星『ブレイジングスター』!」

 

アリスに向かって、小さな隕石が飛んでくる。

 

「っ・・・なかなかやるじゃないの」

 

アリスは絡まった人形を引っ張り、隕石を避ける。

 

「うまくいくと思ったのに・・・やっぱ、簡単には行かねえよな」

「当たり前でしょ」

「まあでも!まだ全然余裕だぜ!もしかして、お前の方がバテてきたか?」

「そんなわけ無いでしょ。スペルカード発動、赤符『ドールミラセティ』」

 

アリスは空中に、真っ赤な人形を投げる。

魔理沙の近くにきた後、人形は急に爆発した。

 

「な、なんだこれ!?」

 

爆発した所から、赤い液体が散らばる。

その液体は次第に変形し、アリスが使う人形の形になった。

しかも、最初投げた時の数よりも多くなっていた。

 

「さあ、なにかしらね。せいぜい頑張れば?」

 

赤い人形は一斉に魔理沙に襲いかかる。

魔理沙は空中で飛び回り、攻撃を避ける。

 

「うわっ・・・なんか気持ちわりいな。まずは数を減らさねえと!」

 

魔理沙は弾幕を放ち、赤い人形を攻撃する。

そのうち、一つの赤い人形はが弾幕に当たった。

人形は液体状に飛び散った。

 

「攻撃は効くようだな。よっし、まだまだ・・・」

 

しかし、その散らばった液体は形を整え、赤い人形になった。

しかも、1つだった人形は、4個になった。

 

「はぁ!?増えるって、チートかよ!」

 

魔理沙が困惑してる間に、1つの人形が魔理沙の足に当たる。

人形は液体状になり、魔理沙の足にくっついた。

それと同時に、足に激痛が走った。

 

「あがっ!?」

 

痛みに驚き、空中から落っこちてしまう。

 

「いってぇ・・・なんだこれ、毒・・・?」

 

すると、上から赤い液体が降ってくる。

さっきの赤い人形だろう。もちろん、魔理沙にも降りかかってくる。

 

「あっ・・・!これ、やばいんじゃ・・・!」

 

気づいた時にはもう遅く、全身に液体と激痛が降り注いだ。

 

「いだっ・・・!何が、起こって・・・!」

 

5秒ぐらいで液体は降り止んだ。

しかし、激痛は収まらない。

 

「・・・どう?痛い?」

「はぁはぁ・・・痛いに・・・決まってるだろ・・・」

「もう・・・そんなんじゃ、動けないわよね。大丈夫、殺しはしないわ」

「はぁ・・・?消すって・・・言ってたくせに・・・」

「気が変わったの。まあ、実質殺すようなものかしらね」

「っ・・・」

「・・・でも、そんなんじゃ終わらないでしょ」

「えっ・・・?」

「そんなんで終わるほど、あなたは・・・魔理沙は弱くないでしょ。だから・・・」

 

そこまで言いかけた所で、アリスははっとした。

 

「・・・何言ってんのかしら。まあ・・・どうでもいいか」

(今・・・一瞬だけど、戻った・・・そうだ、何諦めてんだ。まだ、動くだろ)

「動かないでね。変に傷つけちゃったら困るから」

 

アリスが、だんだん近づいてくる

 

「・・・動くな?それは無理なお願いだな!」

ドゴッ!

「なっ・・・!?」

 

近くにきたアリスに、魔理沙は蹴りを食らわせる。

 

「こんぐらいで終わってたまるかよ!私はな、往生際が悪く、諦めも悪いんだからな!こんな痛みなんて、大したことねえんだよ!」

「・・・」

「まだ動ける!まだ戦える!私は諦めねえ!だから・・・」

 

「あはは・・・あはははははははっ!」

 

「っ!?」

 

突然、アリスが笑い声をあげる。

 

「はは・・・全く、本当におかしいわぁ。人形が、勝手に動いて喋るだなんて」

「は・・・?人形って・・・何のことだよ」

「まあいいわ・・・大丈夫よ、すぐに戻してあげるから」

 

立ち上がったアリスは、完全におかしくなっていた。

 

(やべぇ・・・なんだこれは。殺意・・・いや違う、これは・・・)

 

(・・・愛情、母性・・・?)

 

「これは・・・少し、いやかなり・・・やばいかもしんねぇな・・・」

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