個性『巨戟龍』を宿す元大日本帝国陸軍の英霊は、英雄が蔓延りし世界で何を求めるのか・・・   作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ

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お待たせしました!第六章です。今話からいよいよオリジナル主人公たちとヒロアカキャラたちの絡みが少しずつ現れてきます。よろしくお願いします。あと、いつの間になんかUA数が11000突破していました。こんなただのくだらない妄想から始まった小説を読者の皆さんがわざわざ見て頂けるなんて大変感謝の極みです。どうもありがとうございます!!
また、お気に入り登録や感想、質問もどんどん受け付けていますので、よろしければお気軽にどうぞ。作者側の励みや勉強にもなりますので。それではどうぞ!



第六章:個性『巨戟龍』の潜在能力の一部解放、そして・・・。

 

 

戦仁「待たせたなぁ、コイツがお前に特別で見せた姿、俺の個性の中間体だ。さてと・・・、そろそろ第二ラウンドの開戦といきますか。こいよヒグマ野郎。この俺が直々にぶっ潰してやる。」

 

 

 

ゾクッ・・・!

 

 

 

エゾグリズリー「ッ!!」(な、なんだ!?俺の身体が今、小刻みに震え出したような気が・・・!それに、今のアイツの見た目・・・、おそらく背丈は俺より高くて、体格も俺に匹敵するほどだ・・・、おまけに声までまるで怪物が出すような独特で重低音のガラガラ声になってやがる。ん?待てよ?まさか!この見た目を見た瞬間に俺は自然とアイツに怖気づいちまっているのか・・・!?)

 

 

 

 

エゾグリズリーは、一瞬身体が震えるような感覚に襲われた。まるで自分の身体が戦闘を拒否しているみたいに。だが、どんなに強い個性を持っていたとしても、所詮は餓鬼の部類だと思ったのか、何とか落ち着きを持ち、一先ず冷静になる。

 

 

戦仁「おい、どうした?来ねぇのか?そんなボーっと突っ立っていて。何?俺の生態観察ですかァ?コノヤロー。」

 

 

エゾグリズリー「ッ!うるせぇ!余計なお世話だ!俺はただ、テメェみたいな調子乗ってる餓鬼如きに怖気づかねぇように冷静にさせる精神統一を図っていたんだよ。それよりも餓鬼、テメェ、俺の相方のエゾワーウルフを簡単に倒せたからってつけ上がって俺を楽に倒せると思うなよ・・・!だからテメェは特別だ!本気でかかってきてやるよォ!!」

 

 

そう言い終わると、エゾグリズリーは、肉を抉るような切り裂き攻撃を再び開始してまた戦仁へと襲いかかってきた。しかしーー

 

 

 

 

 

 

戦仁「・・・へぇ、そりゃ威勢の良いこって。けど甘いな、それもまるで甘ったるいコーヒー牛乳のように。」

 

 

そう言うと、戦仁はエゾグリズリーの今までの切り裂き攻撃をギリギリで全て避けた後、なんと腕をクロスさせるように交差させてエゾグリズリーの切り裂き攻撃をガードしようとした。だが、その光景を見たエゾグリズリーは、判断を誤ったなと思い、戦仁を嘲笑った。

 

 

エゾグリズリー「馬鹿が!引っかかったな!この俺の切り裂き攻撃は、本来ならば、交差させてガードしたテメェの腕なんかズタボロに抉ることができる攻撃なんだよ。つまり、テメェは容易に腕とかで俺の攻撃をガードなんかできねぇってことだ。これでテメェの腕の生命線は終わりだァ!」

 

 

戦仁「なっ!しまった!」

 

 

エゾグリズリー「よし!取った!テメェの腕はこいつで機能停止だァ!死ねェェェェ!!」

 

 

そして、エゾグリズリーの鋭利な鉤爪を含んだ剛腕による肉を抉るような

切り裂き攻撃の一撃が戦仁の両腕に強烈なダメージが入るーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーことはなかった。そもそも前世の時、数々の戦争に勝利し、「天下無双の英霊」とまで謳われた、元大日本帝国陸軍第一師団の兵士、「鉄火 与壱」改め、「城戟 戦仁」という男にはそんな小細工など微塵も通じないのだ。

 

 

 

戦仁「フッ、なーんてな。」

 

 

 

 

ガキーン!バキッ!

 

 

 

エゾグリズリー「なっ!何ィィィ!!!」

 

 

戦仁「やっぱり馬鹿だなアンタ。はっきり言って最高だ。わざわざ自分から引っかかりにきた挙句、自分の主力武器を勝手に自滅させちまうなんてよォ。」

 

 

戦仁が面白半分でエゾグリズリーのことを小馬鹿にする。

その一方で・・・

 

 

エゾグリズリー「ばっ、馬鹿な、馬鹿なァ!!そもそも俺の個性は、特殊な鋼鉄の物質すらも簡単に引き裂ける個性だ!本来ならそれ以下の人間の部位なんか容易く致命傷を負わせられるんだぞ!?そ、それが・・・こんなに容易く砕けちまったのか!?今までだって、全てこいつで数々の一般人やヒーローを殺したり、重い傷を負わせてきたのに・・・!」

 

 

エゾグリズリーは、自身が今まで主力武器としてきた恐ろしく鋭い鉤爪を含んだ引き裂き攻撃が戦仁に対して全く通用しないということを知り、それに対する屈辱や不条理な現実を認められない状況に襲われていた。だが、その最中を邪魔するかのように戦仁が再び異様な雰囲気と強烈な殺気を出しながら、今のその怪物のような風貌の顔でエゾグリズリーを見つめる。

 

 

エゾグリズリー「ひっ・・・!な、何だよ?」

 

 

戦仁「さてと、このままダラダラと戦闘を延ばすのも時間がもったいねぇ・・・、とっととこのもう1人の(ヴィラン)を片付けるか。それに、まだお済みじゃねぇことが残ってるぜ?」

 

 

エゾグリズリー「・・・は?」

 

 

戦仁はその瞬間!強烈な殺気を最大限にまで高めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦仁「俺が楽しく楽しく立ち読みしていたヤングジャンプに対して傍迷惑な妨害を加えたことによる処罰がなァ?」

 

 

それと同時に、戦仁は一歩、また一歩と、エゾグリズリーにとっての恐怖の歩みへと変わる。それを肌で感じ取ったエゾグリズリーは、戦仁に対する恐怖心がより一層高まった。 

 

 

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ・・・

 

 

エゾグリズリー「く、来るな・・・来るなァ!」ガタガタガタ・・・!

 

 

だが、戦仁は不快が最大限に達したため、歩みを止める気は毛頭ない。そして、城戟 戦仁は遺言を聞くために、口を開いた。

 

 

戦仁「よし、だったら遺言ぐらい聞いてあげなきゃ流石に可哀想だから遺言ぐらい素直に聞いてやるか。それで、どんな遺言だ?」

 

 

戦仁が、エゾグリズリーに対し、遺言はあるか?と問う。しかし、戦仁に帰ってきたエゾグリズリーの遺言はと言うとーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エゾグリズリー「俺の側に近寄るなァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 

 

ーー誇りもへったくれもない叫び方で、俺の側に近寄るなァァァァァァァァァァァ!!!!!、と言っただけで、どうやら恐怖心が逆撫でして遺言を言える状況ではなかったらしい。だが、そんなことは戦仁にとっては関係ない。そして、戦仁は、エゾグリズリーに対して、「ヤングジャンプの週刊誌の立ち読みを邪魔し、あまつさえ俺に喧嘩を売ってきた報復」という名の処刑を執行する。

 

 

 

戦仁「そうか・・・、そんな遺言で良いんだな。なんか案外意外だったな。んじゃ、さっさと処刑のお時間に入りますか・・・」

 

 

 

そう言い終わった後、戦仁は自分の片腕を、前方にいるエゾグリズリーへと向けるように見せながらサムズアップするように腕を掲げた。そのポーズは、正しくーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦仁「KO☆BU☆SHI☆DE(拳で)。」^_^

 

 

 

エゾグリズリー「ヒッ・・・!ヒィィ!!だっ、誰か助けt」

 

 

 

その瞬間、エゾグリズリーの身体は戦仁による拳のラッシュ刑の格好の餌食となった。

 

 

 

 

戦仁「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

 

 

エゾグリズリー「グハァ!ぶべし!ひでぶ!」ドカッ!バキッ!ボキッ!・・・

 

 

戦仁「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ〜ラァ・・・」

 

 

 

戦仁ね拳による怒涛のラッシュの連発。そして極め付けはーー

 

 

戦仁「オラァ!!!!!」

 

 

 

バキッ!!!

 

 

 

ヒューン・・・

 

 

 

 

ドガァン!!!

 

 

ーー大変強烈なアッパーカットでフィニッシュした。そしてそのままエゾグリズリーは、ロー○ンのコンビニの天井をそのまま勢い良く突き抜け、ヒーローや警察が包囲している方角へと身体が天高く吹き飛び、舞い上がった。

 

 

 

エゾグリズリー「グボォア・・・!!」

 

 

と、同時にーー

 

 

 

 

 

 

 

戦仁「『俺は天下無双の城戟だァ!!!!!』どうだ参ったか!!コノヤロー」

 

 

 

ーーかつて、前世で謳われた自分の二つ名を自然と叫んでいた。

 

 

 

 

また、一方でエゾグリズリーが勢い良く外へ吹き飛んだ光景を目の当たりにしたヒーローと警察らは各自、(ヴィラン)の捕縛準備を開始した。

 

 

リューキュウ「!?いけない!エゾヒグマの個性を持った(ヴィラン)が凄い速度でこっちに落ちてくる・・・!イレイザーヘッド、ミッドナイト先輩。エゾヒグマの個性を持った(ヴィラン)は私に任せてください。私の『ドラゴン』の個性で空中にて上手く捕縛します。イレイザーヘッドは、エゾオオカミの個性を持ったもう1人の(ヴィラン)の捕縛を、そしてミッドナイト先輩は、学生である彼の保護を。」

 

 

相澤「わかりました、リューキュウ。確かに貴方の個性ならばエゾヒグマの個性を持つあの巨大な(ヴィラン)を空中で捉えることができる。実に合理的かもしれません。それと、もう1人のエゾオオカミの個性を持った(ヴィラン)ならば、俺がしっかり捕縛するんで安心してください。」

 

 

ミッドナイト「ってことは、残った私があの子を保護しに行くっていう手筈ね?わかったわリューキュウ。ここはベテランな私に任せて頂戴。リューキュウも気をつけてね。」

 

 

リューキュウ「はい、どうもありがとうございます、ミッドナイト先輩。ではお互い仕事を開始しましょう。よろしくお願いします。」

 

 

シュウウウウゥゥゥ・・・!

 

 

リューキュウは、顔半分に装着している竜の爪のようなアクセサリーの上に片手を載せ、煙をモクモクと上げながら段々とドラゴンの姿へと変身して行き、完全に変身できた後、急いで空中を飛び、エゾヒグマの個性を持つ(ヴィラン)の元へと向かって行った。

それと同時に、イレイザーヘッドとミッドナイトも、各々の仕事を開始した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

結果的に言うと、エゾグリズリーとエゾワーウルフの極悪強盗殺人犯の(ヴィラン)は無事捕まり、ヒーローから警察へと明け渡され、警察官たちに連行されて行った。特にエゾグリズリーは、警察官による連行中、なんか俺を見るたびに怯えて怖がっていたらしい。エゾグリズリーとエゾワーウルフが警察官に連行されて行った後、戦仁は、自身の戦いを直に見られていた3人のプロヒーロー、「リューキュウ」、「イレイザーヘッド」、「ミッドナイト」に色々様々なことを今現在、ロー○ンのコンビニの外で質問されたりしていた。

 

 

 

ミニマジオス「ZZZ・・・」ムニャムニャ

 

 

戦仁「で?おたくら3人一体俺に何の用だ?できれば簡潔に説明してくれよ。俺は買ったプレミアムなオレンジジュースと共に親友2人の元へ早く行かなきゃあいけねぇんだ。あの糞(ヴィラン)2人のおかげで大幅に時間食っちまったんだよ。」

 

 

相澤「まあとりあえず落ち着け、俺はお前に対して今回のお前の行いを咎めにきたんじゃない。むしろ、(ヴィラン)相手に何もできなかった、人質の一般人とコンビニの店員全員を、お前が身体を張って一番優先的に外へと逃がしてくれた上に、俺たちプロヒーロー顔負けの戦闘技術で例の(ヴィラン)2人を圧倒し、呆気なく気絶させ、さらにプロヒーローが捕縛しやすいような環境を自ら作り上げてくれた・・・。最初は呑気そうだったが、結果的には合理的なほどにほぼ問題なしだ。ま、唯一の心残り程度の問題があるとすれば、勝手に個性を無断使用したことや、お前の自衛の仕方が少し過剰防衛気味だったことぐらいだな。あとお前、目上の人に対して最低限の敬語ぐらいちゃんと使え。」

 

 

ボカッ!

 

 

イレイザーヘッドは、戦仁の頭をなるべく軽めに拳骨を入れた。

 

 

戦仁「痛っ!きゅ、急に人様の頭に拳骨するなよホームレス仙人!まあ確かにぃ、目上の人には最低限の敬語ぐらい使えっていう理屈はちゃんと通ってるよ。通ってるけどさぁー、プロヒーローという皆のお手本みたいなヒーローがこんなか弱い一般人の頭にいきなり拳骨かましちまったりしていいんですかァ!!?」

 

 

相澤「んなこと俺が知るか。それに、北海道全域を恐怖に陥れていた、(ヴィラン)名「エゾグリズリー」と(ヴィラン)名「エゾワーウルフ」。こいつらは中位ヒーローでも苦戦する可能性があり、指名手配もされていた凶悪(ヴィラン)コンビでな。なのにも関わらずその例の凶悪(ヴィラン)コンビとやらをまるで赤子を相手にするかのように終始圧倒し、両方とも容易く気絶させてしまった。そんなお前が軽々しくか弱い一般人って言えるか?普通。言える訳ないだろうが・・・。逆にお前の持つ潜在能力には末恐ろしく感じてしまうよ・・・。あと、俺のあだ名で「ホームレス仙人」は流石にやめろ。イレイザーヘッドで充分だ・・・。」

 

 

ミッドナイト「ブッ!!ホ、ホームレス仙人w。あなた面白い子ねぇ。とてもユニークなイレイザーヘッドのあだ名をありがとう!ねぇ?イレイザーヘッド、この際だからイレイザーヘッドからホームレス仙人へとイメチェンするといいわよ〜?フッフッフwヒーフッフッフw」

 

 

ミッドナイトが、笑いのツボにでもハマったのか、唐突に吹き出してしまった。

 

 

相澤「ミッドナイトさんもミッドナイトさんでこの子と一緒にふざけて俺をからかおうとしないでください。良い加減にしないと顔面殴りますよ?」ゴゴゴゴゴ!

 

 

ミッドナイト「あら、こんな美しいレディの顔面に傷を付けようとするなんて良い度胸じゃない?イレイザーヘッド。もしやったら私も倍返ししてやるわよ!?イレイザーヘッド最低!」ゴゴゴゴゴ!

 

 

相澤「ハァ・・・そうですか。別にもうふざけなければ顔面は殴りませんよ・・・」

 

 

リューキュウ「ハハハ・・・、相変わらずねぇ、イレイザーヘッドとミッドナイト先輩は。それよりも、貴方ね?例の凶悪(ヴィラン)を終始圧倒して気絶させたっていう勇猛果敢な一般人は。それと、まだ貴方の名前を聞いていなかったわね。名前を教えてくれるかしら?あ、因みに私はドラグーンヒーロー「リューキュウ」。関東地方で活躍している上位ヒーローで、今は北海道にあるヒーロー事務所とのチームアップを組んでいて、それで北海道での出張ヒーロー活動をしているところなの。」

 

 

戦仁「流石に仕方ねぇ・・・、んじゃ名前ぐらいは教えてやる。そいつが礼儀だからな。城戟 戦仁。名前呼びでも苗字呼びでも何だっていい。それと今は、北神町という町にある中学校に通うただの中学生だ。」

 

 

リューキュウ「城戟 戦仁 君ね?かっこいい名前じゃない。じゃあ名前呼びで呼ばせて貰うわ。教えてくれてどうもありがとう、戦仁君。」ニコッ

 

 

渋々名前を教えた戦仁に対して笑顔で対応するリューキュウ。その瞬間、戦仁は思った。このプロヒーローの人が3人の中で一番まともだと。そして、この人も神威道 飛鳥に匹敵するほどのタイプの女だと。何せこの人、顔も身体も愛想も勝ち組だからである。

 

 

リューキュウ「さてと、そろそろ本題に入りましょうか戦仁君。まず、イレイザーヘッドも最初に言ってたけど。あの時、人質になっている人たちを上手く守りながら身を徹して(ヴィラン)にへと立ち向かって行った貴方はあの場にいた誰もが誇るべき英雄(ヒーロー)よ。国民を守るヒーローとしてだけじゃなく、人としても貴方にお礼を言うわーー

 

 

 

 

 

ーーありがとう。

 

 

 

戦仁「ッ!!」

 

 

 

「ありがとう。」そんな言葉を真なる純粋な心から言われたのは久方ぶりであった。何せ戦仁は、前世の頃、数々の戦争で勝利を収めてきた英霊と謳われてはいるものの、その裏で自分のことを、「自分の仲間すらも守れない役立たずの戦士」と自分自身に言い聞かせていたこともあったからである。そのことは、今も自身のトラウマとして心を蝕んでいるらしい。そんな役立たずな自分なのにも関わらず、彼女、リューキュウは決して今回の件についても決して一方的に攻めたりせず、優しく包み込むように「ありがとう」、と言ってくれたことにやはり戦仁は少し動揺していた。

 

 

戦仁「・・・べ、別に元々は純粋な正義心で動いた訳じゃねぇよ。ただ、俺がヤングジャンプの立ち読みでもしている時にギャーギャーとやかましく騒ぐからなんかなんとなく居心地が悪かったんだよ。だからあのヒグマ野郎と狼野郎を少し懲らしめた、ただそれだけだ。」

 

 

戦仁は少しだけ動揺しながらも、頭を掻きながら人を助けた訳を話した。言い方は少し適当だが、その目つきは、まるで真を貫き通すただただ真っ直ぐで純粋な侍や軍人のような目つきだった。それを感じ取ったリューキュウは、「フフッ」、と微笑んだ後、口を開いた。

 

 

リューキュウ「ええ、純粋な正義心で動いていなくてもよ、戦仁君。人を助ける時の動機なんて、なんか絶対に人を守らなきゃいけない気がする、だとか実際そんなあやふやな動機でも、助けたい、という芯さえちゃんとしていれば結局はそれで良いのよ。一番大事なのは、動機よりも、「救う」という言葉にどれくらいの魂を込められるか?ということなのよ。だから戦仁君、あの場にいた貴方の人を助けた動機が、自分本位なものだとしても、そこに芯なる魂ってものがしっかりとあれば良い訳なのよ。」

 

 

戦仁「ッ!」

 

 

その時、何故だか知らないが、リューキュウのその言葉で悩みが全て吹っ飛んだような気がした。そして、心の内で良く考えた。

 

 

戦仁「・・・へぇ、芯なる魂、か。確かに道理はちゃんと通ってるのかもしれねぇな。まあとりあえず、心の内の悩みはとりあえず全て吹っ飛んだような気がした。これからヒーローになる前の基本的な心構えとして受け取っては置くぜ。まあなんだ・・・話の場をわざわざ開いてくれてどうもありがとうございまーす、リューキュウ。」

 

 

リューキュウ「あら、貴方もヒーローを目指すの?だったら今からでもその心構え、しっかりと身につけて行くといいわよ戦仁君(笑)。」

 

 

そんな感じでリューキュウと意外にも楽しく会話していたが、その隣でミッドナイトと話し込んでいたイレイザーヘッドが、リューキュウへ唐突に話しかける。

 

 

相澤「リューキュウ、さっき伝えるのを忘れていましたが、もうじきその子は警察の事情聴取に行かなければなりません。現に先程警察からのお呼ばれが再度ありました。話はここまでに切り上げてその子を警察の元へと一旦送り出しましょう。」

 

 

リューキュウ「ああ、そういえばまだ警察との事情聴取があったわね。となると、戦仁君。まだ貴方は自由になれないかもしれないけど、スムーズに事が進めば早く終わるからそれまで我慢するのよ?」

 

 

警察との事情聴取があると戦仁に伝える相澤とリューキュウ。それを知った戦仁は、滅茶苦茶面倒くさそうな感じが顔に出そうになっていた。

 

 

戦仁「えぇ・・・、警察との事情聴取もあんの〜?俺人に説明すんの下手くそだからできたら行きたくねぇんだよなー・・・。つーかすっかり聞くの忘れてたけど、アンタのことはイレイザーヘッド?って呼べば良いのか?」

 

 

 

相澤「ああ、名前についてはとりあえずイレイザーヘッドで良い。あのあだ名はできるだけ使うなよ?それと、事情聴取ではあの事件で自分が思ったことをそのまま警察に伝えれば良いだけだ。なるべく難しく考えるな。」

 

 

ミッドナイト「あらあら、イレイザーヘッドったら、また固くなり過ぎちゃって。あ、そうだ!戦仁君に名前を教えるのを忘れていたわね。18禁ヒーロー「ミッドナイト」、そう呼んで頂戴。」

 

 

ミッドナイトはイレイザーヘッドに対して苦笑しながら、戦仁に自分の名前を教えた。その瞬間、戦仁は「18禁・・・、ッ!ああ、そういうことか・・・」と内心で思っていた。

 

 

リューキュウ「じゃあ私たちも警察のところまで一緒に同行するからそろそろ行くわよ戦仁君。」

 

 

戦仁「はいよー・・・って、あ!3人共、ちょっくら待ってください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー連れの親友が2人いたのすっかり忘れちまっていました。

 

 

相澤「なるほど、連れの友達か。だったら今すぐ連れてきた方が良い。それぐらい待っててやる。」

 

 

リューキュウ「そうよ、今の戦仁君の事情を何も知らないんじゃとりあえず連れてきた方が良いわよ?」

 

 

ミッドナイト「戦仁君の連れの親友、何故か青臭さのある雰囲気を感じる・・・!その2人も私的にはアリかもしれない気がするわ!」

 

 

相澤「ミッドナイトさんは何また自分の妄想に浸っているんですか?」

 

 

リューキュウ「フフッ、もう、ミッドナイト先輩は(笑)。」 

 

 

 

ミニマジオス「ZZZ・・・!グオン?」パチッ!

 

 

 

こうして俺は、今回の事件について警察との事情聴取があるため、一旦電話機(スマートフォンという現代の電話機)で神威道さんと白岩に急遽連絡し、とりあえずこっちにきて貰えるよう例の事情を俺なりに説明しようとしたが、俺の合流が遅過ぎたせいか、神威道さんは滅茶苦茶怒りの絶頂に達していて、数十分長めのお説教が付いてきたのはまた別の話だ。それに神威道さんって、一度本気で怒ると鬼よりも怖いしなぁ・・・。因みに、白岩の奴は怒りで我を忘れている神威道さんを落ち着かせているような言葉を出しているところを俺の電話機越しで気づいた。

 




そういや、この小説を執筆していて一つ・・・、思ったことがある。
それは、いつまでもプロローグ編をまだクリアできねぇことだァ!!(泣)
なので、いつまでもダラダラとしていて申し訳ありませんが、次編の「雄英入学編」に関しましては、もうじき執筆を開始し始めようと思っていますので、どうか気長に待ってくr(殴)・・・ほんと、マジで、どうかご理解よろしくお願いしまーす!
よろしければお気に入り登録や感想、質問等どうかよろしくお願いします!自身のやる気向上と小説の勉強にも繋がりますのでこちらも頂ければ嬉しい限りです!では、なるべく早く投稿するよう心がけますが、第七章で。


・おまけ・

神威道 飛鳥 設定画


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