個性『巨戟龍』を宿す元大日本帝国陸軍の英霊は、英雄が蔓延りし世界で何を求めるのか・・・ 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
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第八章:いざ、雄英高校入学試験へ
昨日の人質事件が起こった日の翌日。俺は俺なりに、打倒!雄英高校入学試験の対策スケジュールを作った。内容は、朝の始まりから昼の終わりまでは個性の鍛練。夕方の始まりから夜の終わりまでは筆記試験対策の勉強という、比較的シンプルでわかりやすいスケジュールにした。まあ、シンプルイズベストってもんだ。勿論、中学校での授業も疎かにしないように、神威道さんに頼んで授業の復習や中学校の定期テスト対策などに付き添って貰ってきたおかげで勉強めんどくさがり屋な俺は何とか内申と成績が、雄英高校の合格圏内を維持できていた。なお、神威道さんは勿論のことだが、白岩の奴も案外頭が良く、下手をすればまさか本当に俺より頭が良かったのか?と思った。ま、実際のところ非情なことに、その通りなんだけどな・・・。あと、俺の個性についてだが、個性が本格的に発現したことをすぐ母親や祖父へと話した。もちろん急なことなので驚かれたが、後で俺の爺ちゃんが自分が持つ車で俺を乗せて最寄りの役場まで足を運んでくれたため、俺は何なく役場で個性届とやらを新しく更新でき、個性の名前も、あの古めかしい本*1に書いていた通り、『巨戟龍』に変更した。
そして、9月の下旬頃、俺ら三人を担当する中学校の先生から、進路希望調査票が配られ、俺、神威道さん、白岩の3人で、担任の先生から配られた進路希望調査票について話し合っていた。
ー北神中学校 教室ー
キーンコーン、カーンコーン(*北神中学校のチャイム)
神威道「じゃあ二人共、第一志望は「雄英高等学校」でいいな?」
戦仁「ああ、俺は全然構わないぜ。神威道さん。」
白岩「俺も無論、雄英高校にするぜー。神威道ちゃん。」
神威道「よし、流石にわかってはいるか。だったらさっさと第一志望の欄に記入して終わらせよう。」
戦仁、白岩「おう(はいよー)。」
こうして俺たち三人は、あっけなく進路は大方決まり、すぐ様担任の先生へと提出した。その時、担任の先生は、「お、お前ら三人!ま、まさかあの雄英高校を受けるのか!?だとしたら・・・、俺だけじゃなくこのど田舎学校全体の評判も高くなって鼻が高くなるなぁー!ハッハッハ!それに、お前ら三人の学力や内申では一応、雄英の合格圏内だもんなぁー!もー!先生は嬉しいよ!うっ・・・!うっ・・・!」なんてことを高らかに言っていたな・・・。
そしてその日の中学校の授業が終わった後の帰り道・・・
白岩「いやーそれにしても俺ら三人、担任の先生から直々にお褒めの言葉を貰うなんてなぁー。俺らもここまで生きてきた甲斐があったぜー。」
戦仁「確かになー。俺も神威道さんにもし扱かれなかったら、学力面でどうなっちまっていたか・・・。」
神威道「ハハハ、まあ今のところ合格圏内であればそれで良いんじゃないか?城戟。それに、城戟は私から見て、勉学の扱きなどには案外ついて行けていることを私は良く知っている。だからそんなに気に病むな。たかがそんなことで気に病み過ぎると余計自らの自信をなくしてしまう。父上が言っていたぞ。「この世に神様のような全知全能の人間は存在しない」とな!」
神威道さんが誇らしげな感じの言い方で俺に喝を入れる。それを聞いた俺は自信を何とか取り戻し、
戦仁「うっ・・・わかった、神威道さん。俺、頑張るよ・・・俺最後まで全うに頑張り通してやるよぉー!!」
雄英高校の入学試験に絶対合格して見せると決めた俺は喝を入れたような叫び声を出す。
神威道「そうだ城戟、その意志だ!これで城戟は自分に自信を持てたな。」
戦仁「うん!色々とどうもありがとぉ!!カムえもーん!!!」スリスリ
俺はいつの間にか、乙女チックな雰囲気の面構えで神威道さんの頬に向かってほっぺすりすりしていた。
神威道「ちょっ!?ちょっと待て城戟ッ(笑)!?それは流石に恥ずかしい・・・恥ずかしいからやめてくれッ(笑)!?ハハハハハ(笑)!!」
俺と神威道さんがそんな感じで楽しく戯れていると、白岩が、それに対して嫉妬という憎悪を滅茶苦茶向けながらも、何とか心を落ち着かせて次の話へと切り出した。
白岩「ちぇっ!お二人さん相変わらず仲睦まじいこってねぇー!まあいいや、それよりも天下無双の城戟さんと神威道ちゃんは雄英高校のどの科を受験するのかもう決めたの?」
雄英高校の学科か・・・。聞いた限りだと、雄英高校の学科は全部で四つあるらしく、順に「ヒーロー科」、「普通科」、「サポート科」、「経営科」がある。その中でも特に群を抜いて大人気なのが、一番最初に話した雄英高校の「ヒーロー科」であり、その倍率なんと!普通科やサポート科、経営科の三つの学科のそれぞれの倍率よりも一目瞭然な300倍であり、雄英高校の学科の倍率については、殆どヒーロー科が圧倒的勝利を維持し続けているみたいなもんらしい。因みに、偏差値も圧倒的と同時に、一瞬書き間違えたのではないか?と疑いたいぐらいにイカれていて、その偏差値の数値、なんと79であった。
だが、俺は・・・それでも諦めねぇ。何故なら、かつて、数々の戦争の時に最後まで守れなかったかつての同期の仲間たちの意志を継ぎ、転生したかつての大戦友の白鳥*2は勿論のこと、何より俺が今度こそあの子*3の幸せを守るためにこの命尽きるまで・・・それと同時に、この日出ずる国、日本や、日本以外の世界の国々に存在する弱い立場を持つ人たちのために、この自らの魂という名前の心臓を国に捧げ、今の平和を生きる人たちを襲う外敵に対し、その全てを殲滅する厄災を振り撒く、『厄災の象徴』という、俺が考えた、「平和の象徴」であるオールマイトとやらとはまた違った新たな象徴をその身に宿し、一般人、ヒーロー、
だからこそ、俺は進み続ける。前世で培った大日本帝国陸軍第一師団の戦士としての証を駆使し、今世では
戦仁「ああ、やっぱり俺はヒーロー科にする。もう決めたことなんだ。それに、神威道さんもヒーロー科に行くって言ってたしー。な?神威道さん。」
神威道「ああ、勿論だ城戟!私も、今世で人気な職となっているヒーローの職へと立派に就いて、私の家系が持つ新しいアイヌの文化を世に伝えてアイヌ文化を多くの人達に知って貰い、ついでに家族を私が上手く養って楽をさせてあげるんだ!だから白岩、私も城戟と同じ道を行こうと思っている。因みに白岩は雄英高校のヒーロー科に入って私と城戟と共にヒーローを目指さないのか?」
神威道さんが白岩に対し、共にヒーローを目指さないのか?と聞いてくる。だがその後、白岩からは驚くべき答えが帰ってきた。
白岩「あーそのことなんだけどねぇー神威道ちゃん。俺ーー
雄英高校のサポート科に入ろうと思ってんだ。へへっ!」
戦仁、神威道「「ッ!?何ィーーーーーーー!!?」」
なんと、白岩の奴は土壇場になって雄英高校の志望学科をサポート科へと変えやがったのだ。何という裏切り行為。けど・・・、たしか今世のあいつの家は、絡繰物の開発、研究を主に趣味兼仕事としてやりつつも、白岩の両親が仕事の関係で白岩とはいつも離れて暮らしている関係で白岩の世話を、まだ白岩が幼い頃からやっていた、白岩の爺ちゃん、「
戦仁「し、白岩お前急に一体どうしたんだよ。ただでさえ昔っからヒーローに憧れていたのに、急になってヒーローへの道をドブに捨てるなんてよー!」
神威道「そうだぞ白岩。別に私たちはお前に対してヒーロー向きじゃないとは言っていない。もう少し自信を持って考え直してみたらどうだ?」
俺と神威道さんは、進路について再び考え直すようただでさえヒーロー好きだった白岩に説得した。だが、白岩はその説得を、気持ちだけ感謝して受け取りながらも、その説得を断ち切る。
白岩「悪りぃな!城戟、神威道ちゃん。夏休み中に俺自身でもう決めたことなんだ。男に二言はねぇし、何より俺は個性がオメーらみたいに戦闘向きじゃねぇ。だからこそ、お二人には悪りぃが俺はお二人とは違う道、雄英高校のサポート科を志望するぜ。何、心配はいらねぇ。だって俺たち三人雄英高校に行くんだから気ままに会えんだろー?あと、将来的には爺ちゃんの家業を継ぎながら城戟と神威道ちゃんのヒーロー活動のサポートを上手くできりゃあ俺の将来はそれで良いかなぁーって思ってる!へへっ!」
白岩は、バツが悪そうに頭を掻きながらも、やんちゃそうな憎めない笑顔を見せながら俺と神威道さんに、雄英高校のサポート科へ入る訳を説明した。だが俺はまた無理に勧誘しようとしちまっていた。
戦仁「けどよー白岩、お前、本当にそれで良いのk「・・・わかった白岩。」・・・え?」
途中で俺の声を遮った女性の声、その声の主は言うまでもなく神威道さんの声だった。
神威道「私は白岩の意思を一番優先して尊重しようと思う。であれば、此処は、白岩の意思通りヒーロー科ではなくサポート科にへと入った方が良いんじゃないか?その方が白岩のためにもなるだろう。」
神威道さんは、微笑みながら白岩の意思を優先的に尊重しようと言った。なので俺も結局・・・
戦仁「ハァ・・・、わかったよ神威道さん。白岩をもうヒーロー科へ勧誘せずに白岩にはもう好きなようにやらせるよ。全く(笑)・・・。」
白岩に対するヒーロー科への勧誘を降りた。そして白岩はパァッ!と顔が嬉しさに満ちた顔となった。
白岩「良いの!?やったー!サポート科への変更許してくれてありがとぉー!ジョウえもーん!!」スリスリ
戦仁「ウギャアアアア!!!気持ち悪りぃー!!てか、白岩テメェさっき俺がやった、「カムえもーん!」の真似してんじゃねェェェェ!!!」
ドカッ!バキッ!
白岩「グボォア!!・・・ぼ、暴力反、対。」
ドサッ!
神威道「ハハハ、全く・・・、お前ら二人は。」
こうして、トレードマークでもある軍帽の位置もついでに直した俺と神威道さんは、楽しそうにしながら、俺に殴られたおかげで道端に倒れ伏している野生の白岩をズルズルと引きずりながら、今日は白岩の家で雄英高校入学試験対策の勉強をし始めた。
そして、あっという間に時は過ぎ・・・
2月26日、雄英高校入学試験(ヒーロー科) 当日
ー 城戟家ならびに「城戟食堂」 ー
火世「戦仁、受験票は!?筆記用具は!?ティッシュは!?実技試験用の衣服は!?あとは・・・」
戦仁「いちいちうるっせぇな!!俺は幼稚園児かよ!?つーかちゃんと全部持ったわ!」
火世「あっ、そういえばそうだったわね。あらまあ私ったら・・・」
ミニマジオス「グオングオン(ダイジョウブダイジョウブ)」ナデナデ
俺とお袋が家の玄関口で、そんなたわいも無い話をしていると、それに気づいたのか、お袋と共にいつも早朝起きな爺ちゃんと、今日は珍しく早朝起きだった火壱と鋼次も俺を送り出しに来てくれた。
火壱「あっ!戦仁兄ちゃん、そういや今日、雄英高校っていう物凄く頭が良い学校の試験日なんでしょ?俺も鋼次もちゃんと応援するから頑張ってきてくれよ?」
鋼次「ああ、うん・・・まあ、頑張れ戦仁兄ちゃん。(ハァ・・・全く、火壱の奴は。こっちは火壱に無理矢理起こされたってのに、あ〜眠い。)」
うん、やっぱり性格が正反対過ぎるもんだな。この双子の兄弟は。
そして最後に、俺の爺ちゃん、城戟 鉄三郎が俺を抱きしめるように激励の言葉を掛けた。
鉄三郎「・・・戦仁、これだけは言って置く。お前はできる子だ。決して自分を見失うな。一番上のお前ならばできるな?俺からの激励はそれだけだ。早くその雄英高校とやらの高校に向かえ、」
スタスタ
俺の爺ちゃんは、そう言った後、そそくさと城戟食堂の店の準備へと戻ってしまった。それを見たお袋は、フフッと微笑むように静かに笑った。
火世「あらあら、お父さんったらやけに恥ずかしそうに持ち場に戻ってしまって。相変わらず口下手で不器用な人ね。まあいいわ。じゃあそろそろ行きなさい戦仁、行き帰りも神威道ちゃんがいるから全然大丈夫だとは思うけど。」
戦仁「おう、はいよ。んじゃ、そろそろ雄英高校受験という名の大戦争に行ってきますか。行くぞー、ミニマジオス。」
ミニマジオス「グォーン!」ダッ!
火世「いってらっしーゃい!気をつけて帰ってくるのよー!」
火壱「いってらっしゃーい!戦仁兄ちゃんー!」
鋼次「うん、いってらっしゃい・・・戦仁兄ちゃん・・・」
こうして、俺はトレードマークである呉虞魔爾佩主を表した壁画のような絵が刻まれた軍帽の位置を整え、雄英高校入学試験のため、まずは自転車で実家を出発し、実家を後にした。が、その頃。
仁壱郎「ぐがー!ぐがー!う〜ん・・・」
塵屑親父はまだ自分の部屋で寝こいていた。
ー 北神町から最も近い駅の前 ー
神威道「うーむ・・・、城戟の奴、やけに遅いな。この時刻の列車にまず乗らないと流石に間に合わないz「おーい!神威道さーん!」・・・全く、やっときたか。」
神威道がそう呟いていると、今さっきの声の主が現れ、神威道の前にへと到着した。
戦仁「ごめんごめん、神威道さん。俺ちょっと準備が遅れちまって・・・、兎に角悪かった。」
ミニマジオス「グオングオン・・・」ʅ(◞‿◟)ʃ
神威道「ハァ・・・、少し遅刻だ馬鹿。入学試験前日にも念を押して言ったはずだろう。準備ぐらいせめて前日に全て済ませておけと。だがまあいい、指定の列車にはまず乗れそうだからな。」
戦仁「そ、そうか。お許し、どうもありがとうございまーすボス!それと、神威道さん。まだ白岩の奴が来ていなくね?」
神威道「ん?ああ、白岩のことか?あいつなら今日はサポート科の入学試験日じゃないから今日は一緒には行かないぞ?」
戦仁「え?そうなの?ってことは、白岩の入学試験は俺と神威道さんの後になるってことなのか?それにしてもなんでだ?」
神威道「ああ、調べた限りだと、入学試験試験時の混雑を防ぐための雄英高校側の措置らしい。」
雄英高校は、全国から様々な志願者が集うような大規模な高校。だからこそ、雄英高校側は、入学試験日の大混雑を防ぐために、学科毎に入学試験を行う日をそれぞれ決めて受験しに行くような形になったのである。
神威道「よし!じゃあそろそろ雄英高校がある静岡へと向かうぞ城戟。」
戦仁「おう、わかったー!神威道さん。んじゃそろそろ列車に乗りますか。」
ミニマジオス「グオーン!」
そして、戦仁と神威道とミニマジオスはまずは此処の駅から指定の列車へと乗り、北神町を出発した。
俺らの家がある北神町を含む北海道から、雄英高校がある静岡までは予想通り、滅茶苦茶長く、函館駅で最初に乗った列車を降りた後、函館から北海道新幹線に乗って東京駅まで約4時間、そして東京駅から東海道新幹線へと乗り換え、約1時間後、ついに静岡駅へと到着し、そこから徒歩で数十分・・・。因みにその時には雄英高校は、受験生の受験票の受け付けを既に開始しているところだった。なので早歩きで急ぎ、そしてついに・・・
ー 雄英高校 正門に続く道 ー
戦仁「うおー、こりゃあでっけーなー!流石最高峰かつ天下の雄英高校だぜ。」
神威道「ああ、確かに雄英高校のパンフレットで見た通り素晴らしく大きいな・・・流石は雄英高校、マンモス校と呼ばれるほどのことはある。」
ミニマジオス「ZZZ・・・」
雄英高校のその見た目は、H型の巨大なビルのような見た目の校舎であり、パンフレットでも見た通り、普通の高校の校舎よりも圧倒的にでかい。いや、デカ過ぎんだろ。てか、校舎のサイズの領域、もう超えちまってんじゃねぇか。ってことは莫大な資金や広大な敷地を用意しているってことか?うん、やはりやべぇな、雄英高校。俺らみたいな田舎もんにはなんか似合わねぇような気もするけど・・・。つーかミニマジオスはいつの間にか俺の背中で寝ちまっているし、相変わらず呑気な奴だな・・・。
戦仁「そうだ。神威道さん。そういや俺が事件に巻き込まれた時に出会ったホームレスsゲフンゲフン!イレイザーヘッドはこの雄英高校で教官として働いているらしいぜ?もし俺らが雄英高校に合格できたら、また会えるかもな!神威道さん。」
神威道「ああ!そうだな!今はそう思うことにしよう!じゃあ私たちもそろそろ受け付けの場所へ急ごう、城戟。」
戦仁「へい!わかりやしたボス!」ビシッ!
ミニマジオス「ZZZ・・・」
そして、俺と神威道さんは、雄英高校入学試験の受け付けを済ませるために、正門へと向かって行った。
・緑谷視点・
僕の名前は
緑谷「よしっ!感動するのはここまでだ!早く受験票を出して受け付け済ませないと。」タッタッタッ・・・!
緑谷は、雄英高校の入試の受け付けを済ませるため、駆け足で、受け付け場に向かった・・・
と思ったら早速・・・!
緑谷「!」ズコッ!
緑谷が今度は何かにつまづいてずっこけてしまう
緑谷(ああ、結局これだよ・・・)
一方で、
戦仁「ん?ッ!神威道さん!先に行って待っていてくれ。あの陰毛なもじゃ緑頭な奴がすっ転びそうだ!俺、ちょっと助けてくる!悪い!」
神威道「何?すっ転びそうだと?って!ちょっと待て!城戟!ハァ・・・全く城戟の奴は。」
また場面は戻り、緑谷の視点にはもう硬い材質を使った道がもうそこまで迫り、激突しそうになっていた。それに気づいた戦仁は・・・
戦仁「おいアンタ!大丈夫か!?今俺が助けてやる!」
戦仁がそう言いながら緑谷に手を伸ばそうとした・・・
だがその時!
フワッ
緑谷「・・・は!?う、うわわわわ!な、何!?」ジタバタジタバタ
戦仁「・・・え?」
クルッ
戦仁が咄嗟に原因のところへと振り向く。振り向いたそこには、なんと・・・
「私の個性。勝手にごめんね。でも転んじゃったら縁起悪いもんね。緊張するよねえ。」
近くに居たその女の子の受験生の個性だろうか?転びそうになってた緑谷は文字通り宙に浮いていた。さらに・・・
緑谷「へ…ああ…ええと…」
女の子と目が合ったせいか、緑谷は恥ずかしさで言葉が出なくなってしまった。だがその時、もう1人の受験生である城戟 戦仁が口を開く。
戦仁「おい、助けてもらったんだからお礼ぐらい言わねえと駄目だろー?アンタ。」
緑谷「はっ…そ、そうだよね、ごめん!あの、ありがとうございます!!」
「別にいーよいーよ。」
緑谷「あなたも助けようとしてくれてましたよね?ありがとうございました!」
戦仁「礼なんて別にいーよ、俺結局はなんもしてないから」
「お互いがんばろーね!じゃあ!」
タッタッタッ
1人助けた方の女子が去っていった。
その時、戦仁とは別のもう一人の受験生、神威道 飛鳥が戦仁に声を掛ける。そして戦仁の耳を・・・
ガシッ!ズルズル・・・
神威道「おい、いつまで道草食っているつもりなんだ?さっさと受け付けを済ませるぞ馬鹿城戟。全く・・・」
戦仁「いっ!イデデデデデ!!神威道さん!?そいつはねぇって!俺人助けしたじゃん!積極的に人助けしないのってヒーロー科の素質に難ありだよねぇ!?イデデデ!!」
神威道「いちいちつべこべ言うな。早く行くぞ。」
戦仁「あ!そうだ!あの緑頭に一言言うの忘れてた。おーい!緑頭くーん!じゃあ俺もそろそろ行くな!お互い頑張ろーぜ!いっ!イデデデデ!!」
緑谷「あ、は、はい!」
そうして戦仁と神威道も、受け付けを素早く済ませて試験会場へ入っていった。
一人残した緑谷が(女の子と話しちゃったー!)と思ってたなんぞ知らないままに。
・神威道視点・
よし、とりあえず筆記試験が全て終わった。私は合格圏内より数段上は取れただろう。
だが、問題は城戟の方だ。
神威道「城戟、お前ちゃんと筆記試験の点数取れただろうな?」
戦仁「え?まっ、まあまあ取れた………と、思う…」
神威道「何ィ?まあまあだとォ〜?筆記試験の合否はしっかりと合格圏内に入っていなければ全て無駄になるんだぞォ〜!本当にわかっているのかァ〜?」
戦仁「ッ!だーっ!分かってる!分かってるよ!多分、そこそこ、取れてるはずだ!そ、それに筆記がアレでも実技で取り返すから大丈夫だ神威道さん!神威道さんの救けは絶対無駄にはならない!多分!!」
神威道「城戟、お前なあ…」
まあここでグチグチと終わった筆記試験のことを言っても仕方ないだろう。
それに城戟なら本当に実技で取り返すことは可能だろう。何故ならば、私たち三人と一匹で森での個性訓練をした時のこと。その時の城戟の戦闘能力は本当に規格外で桁外れそのものだった。純粋な近接攻撃に使われる柔術、格闘術、護身術、剣術、さらには見せてくれた、最近本格的に発現したという
そして、実技試験会場へ二人と一匹で入る。ここも驚くほどでかい建物だ。横並びに隣同士で座る。
プレゼント・マイクという、雄英の先生兼ヒーローが実技試験の概要を伝えてくる。
入試要項という書類の通り、「模擬市街地演習」だ。
配られたプリントを見れば、私と城戟は別々の会場だ。
戦仁「ん?あれ?俺と神威道さん、それぞれ会場が違うな。なんでなの?神威道さん。」
神威道「これは恐らく・・・友人知人同士で協力させないつもりなんだろうな。」
戦仁「あー、なるほど。」
神威道「だが、こっちの方が私たちにとっては都合が良いだろう。」
戦仁「え?なんで?」
神威道「この実技試験は恐らく得点の取り合いになる。私と城戟が同じ会場にいてはお互い高得点が取りずらくなるだろう。」
「お!たしかにー!」
だがその時!
「…そしてそこの君たち二人も!コソコソと小さい声のつもりなのだろうがここまで聞こえてるぞ!イチャイチャしたければ即刻雄英を出て別の場所でしろ!」
私と城戟がコソコソと話していると、プレゼントマイクに質問中だった男の子の受験生1人が注意してきた。私は別に素直に謝って流すつもりだったが城戟が、
戦仁「あ"あ"ん"!!?イチャイチャだなんて、わざわざこの場でそんなことする訳ねぇだろ!!!!どこに目ェつけてんだァ!!ゴラァ!!」
とキレ出した。おそらく、「イチャイチャ」の部分が引っかかったのだろうな・・・。仕方ない。此処は私が綺麗に収めてやるか。
ドカッ!
戦仁「い、痛ッ!きゅ、急に何すんの!?神威道s「いやーすまんすまんつい仲睦まじくしてしまって、次からは気をつけるから。お前もそれでおあいこにしてやってくれ!」・・・」
それを聞いた例の男の子は・・・
「そ、そうか。わかってくれればこちらとしても良いんだ。急に怒鳴ってしまって悪かった。」
そう言った後、元の座席へと座った。
まあこんな感じで私はニッコリと愛想笑いでその場を収めた。城戟はまだなんか言ってたが口に手を当てて抑えた。また、何故か周りからの嫉妬の視線を感じたが素知らぬ顔をする。
プレゼント・マイク「ーー更に向こうへ、
Puls Ultra。」
そして、プレゼント・マイクの実技試験の説明も終わり、全員移動を始める。
神威道「なあ、城戟。」
戦仁「ん?何?神威道さん?」
神威道「実技試験だったら、私の主観だが、恐らくお前の独壇場だ。だから躊躇なく精一杯蹂躙して来い!」
戦仁「ッ!お、おおー!んじゃわかったぜ、神威道さんの言う通り・・・
盛大に外敵を蹂躙してきてやるよォ!!」
神威道「そうか・・・ハハハ・・・、あ!私はこっちだ。じゃあ城戟。実技試験が終わったら、雄英高校の校門前で集合だ!いいな?」
戦仁「おう、神威道さんもしっかりと頑張ってね。」
ミニマジオス「ZZZ・・・ッ!グオン?」
そして私と戦仁とミニマジオスは、別々の会場へと分かれた。
だが、この時私は知る由もなかった・・・
城戟の
第八章、如何でしたでしょうか?
今回は少し長めに書けたと思います。そして、原作主人公の緑谷 出久と、原作ヒロインの麗日 お茶子などの初登場回!いやーこれは空想が膨らみますねぇー。ま、そんな茶番はさておき、次話は戦仁視点での実技試験です。さらに、ついに戦仁の個性の力とミニマジオスの力が合体した力を更に進化させた「アレ」がついにお披露目になると思います。恐らく・・・、戦仁のいる実技試験会場がこの世の地獄と化すかもしれません。次話の第九章完成までご想像してみて下さい。
よろしければお気に入り登録や感想、質問等どうかよろしくお願いします!自身のやる気向上と小説の勉強にも繋がりますのでこちらも頂ければ嬉しい限りです!では、なるべく早く投稿するよう心がけますが、また第九章で!