四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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原作の見せ場を奪っていくスタイル!


虎狩りセカンドシーズン

中華街の占領にはまあまあの時間がかかった。

というのも、周公瑾が敵の侵入に備えて古式魔法による陣を張っていたので、それを解除するのに私と光宣が全力で取り掛かってもそれなりに手間がかかったのだ。

なので基本的に私と光宣含めた魔法師部隊で陣を解除しながら敵を掃討、その後の維持を一般部隊に任せるという形で端から塗りつぶすように中華街を進んでいった。

甜奈には占領部隊を何度も運んでもらったし、本当に無関係な民間人の保護もしなきゃだし大変だった。

でも、周公瑾関連の施設を襲撃したら山ほど悪事の証拠が出てきたので、最初はやり過ぎじゃないか…というような目を向けていた一条も納得してくれたのはよかった。

 

「なるほど……こんなことをヤツはやっていたのか…!」

「ええ、物的証拠もなければわかりやすく手も出してこないので、こちらとしてもきっかけがなくて困っていました。少々強引でしたが、この機会に掃除が出来ましたね」

 

主要な部分の制圧が終わると、敵兵力も出尽くしたようでさくさく進めるようになった。

もう一般兵に任せても問題なさそうなので、そろそろ撤収の準備を進めようかとしていた時、魔法協会からの緊急連絡が入った。

 

『強力な敵魔法師部隊の強襲を受けている! 応援を!』

「すぐに向かいます。一条さん、光宣さん、敵の精鋭魔法工作部隊です。時間稼ぎを最優先にして、無理せず防衛を行います」

「時間稼ぎ? 四葉さんが?」

「相手は白兵戦で世界でも五指に入る有力者、呂剛虎です。味方と至近距離で戦っている中で仕留めるには手強すぎる相手ですから」

「そんなヤツが来ているのか…」

 

周りごと焼き払っていいならどうにでもなるんだけど、さすがに乱戦だとね…

『流星群』も開けたところだと避けられちゃうし、生半可な攻撃は鋼気功で防がれてしまう。

爆裂で防御を抜ければいいんだけど……

とりあえず甜奈に急いで来てもらって、車で戦場に急ぐ。

状況を観てみるけど、呂剛虎を先頭に猛烈な勢いで突き進んでいてこのままだと七草先輩たちが間に合わなそう。

 

「皆さん、車から飛び降りる準備をして下さい。甜奈、最高速度で敵部隊の横に車をぶつけなさい」

「かしこまりました」

「わかった。光宣くん」

「大丈夫です」

 

皆に伝えたところで、敵の姿が見えてきた。

遮蔽物がいい感じにあるところで飛び降りると、甜奈が車に慣性最大化と硬化魔法を重ねがけして敵部隊にぶつけた。

さすがにすこしは動揺するかな……と思ったけれど、呂剛虎が素早く対応して魔法ごと車を殴り飛ばし、横に逸らしていた。

 

「四葉…!」

「皆さん、気をつけてください!」

 

『流星群』を発動して敵部隊全体を狙う。

速度を優先したから何人かは倒せたけど、逃げる範囲が広すぎる上に味方が近すぎる。

呂剛虎にいたっては無傷でこちらに全速力で迫ってくる。

 

「こいつ…⁉︎」

「止まれ!」

 

一条と光宣もがんばってくれてるけど、速度と情報強化の鎧のせいで魔法が上手く機能していない。

前に出ていた一条を無視して、私に一直線に向かってその勢いのまま突きを繰り出してくる。

 

「きゃっ…!」

「お嬢様」

「問題ありません。集中してください」

 

甜奈のファランクスは破られたが、次に展開された遠夜のファランクスでそれは受け止められる。

トラックの衝突のような音がしたけど、どうにか寸前で止まった拳にレールガンで応じる。

実弾モードの最大威力でワンマガジンの連射。

それでも鋼気功は貫けなかったけど、防御させることには成功。

ちょっと危ないけどシールドを信じて、『瞬時崩壊』の衝撃波を一点に集中させる。

貫通力は地面を数メートル掘り返すぐらいあるけど、攻撃に時間がかかりすぎて簡単に避けられてしまった。

そして、再び攻撃に入る呂剛虎。

『セルフ・マリオネット』を併用しつつ『分子ディバイダー』を爪の先に発動。

拳ごとスライスしようとしてみたけど、気功に阻まれて相殺に終わる。

……やっぱり接近戦じゃだめか。

周辺に高密度で『流星群』を照射して距離を取る。

『重力波』で攻撃しても範囲が狭ければ逃げられるし、広くすると味方を巻き込んでしまう。

『窒素乱流』も高速で移動し続ける相手には気絶させられるほどの濃度を当て続けられない。

直接作用する魔法は情報強化で防がれてしまう。

これ、本当に時間稼ぎしかできないかも。

 

「四葉さん!」

「…ちっ!」

 

一条の援護で一時的に呂剛虎が離れる。

その隙を使ってマガジンを交換。

今度はプラズマモードで連射しつつ『クラウ・ソラス』を発動。

発射したプラズマも一緒に収束してプラズマ量を増やして攻撃する。

威力と攻撃範囲の制限を両立させられるのは、現状このぐらいしかない。

さすがにこの攻撃には耐えられないようで、矛先を一条に変えかけていた呂剛虎も即座に逃げだした。

こちらに向かってきたけど、それは鞭のように薙ぎ払ったプラズマで牽制して防ぐ。

ただ、やっぱりこれも避けられちゃうんだよね…

プラズマ自体は視認できないくらい速いんだけど、肝心の操作が私の認識速度に依存してるから経験の差で当たらない。

時間加速すればいいといえばそうなんだけど、さすがにこの場で使うわけにも…

光宣は他の魔法師を確実に仕留めてくれてるし、遠夜と甜奈は護衛で忙しい。

魔法協会の近くでなければ、広範囲で爆破して終わるのに…

 

『真昼! そこ動かないで!』

「エリカ」

 

プラズマで千日手を続けている私に突然入った通信。

それに気づいて道を空けると、とんでもない速度で飛び込んで切り掛かるエリカ。

私も気づかなかったソレは呂剛虎も避けられず、両手をクロスして受け止めた。

反対側からはレオの『薄羽蜻蛉』の斬撃。

それを反撃によって対応しようとした呂剛虎は、迫るプラズマとドライアイス弾を前にその場を飛び退いた。

 

「一条さん!」

 

プラズマで地面を深く抉って、その下の水道管に亀裂を入れる。

噴出した水に私の意図を察した一条が、爆裂で反撃体勢に入りかけた呂剛虎を牽制する。

その隙に、渡辺先輩が香料で一瞬の酩酊状態を引き起こす。

前は渡辺先輩、左右からはレオとエリカが切り掛かる。

ただ、それを僅かなタイミングのズレをついて対応していく呂剛虎。

エリカとレオが攻略され、渡辺先輩が吹き飛ばされる寸前に七草先輩の特大ドライアイス弾が上空から降り注ぎ、それを迎撃しようとした瞬間に気化して酸欠状態を強制的に作り出す。

そして情報強化が緩んだ隙をついて、ようやく届いた精神干渉魔法で強制的に眠らせることができた。

 

「……もう大丈夫なのか?」

「ええ、完全に無力化しました。皆さんもありがとうございます」

「礼を言われることじゃないわよ。結局負けちゃったし」

 

エリカの言葉に苦笑しつつ、呂剛虎含めた敵部隊を甜奈と遠夜に拘束させる。

かなり手こずったけど、どうにか別働隊も抑えられたようだ。

 

「そういえば、敵部隊の隊長がいませんね」

「ああ、そっちは深雪が相手してるわ」

『皆さん、敵の隊長を無力化しました』

 

噂をすれば。

さすが深雪だね。美月のアシストもあったんだろうけど、実戦できちんと戦えるのはすごいよ。

私は状況が悪かったとはいえ、自分一人では仕留められなかったしね。

 

『敵が撤退を始めました。国防軍は掃討戦を始めています』

「終わったわね…」

 

魔法協会からの無線に、安堵する七草先輩。

……まだ、私はやることがあるんだけどね。




虎狩りハードコアモードでした。
真昼さんとしては状況が悪すぎましたね。
周辺被害を考えなくていいか、秘匿できる人員だけならいくらでも手はあったのですが…
時空魔法が使えず、無差別高威力魔法が使えないと高レベル魔法師相手は大変というお話でした。

次はいよいよ灼熱のハロウィンですかね…
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