四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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研究所に問題児が多すぎるともいう


元気があってもかわいければいい

「手料理で申し訳ないけど…」

「こちらこそすみません。ありがたくいただきます」

 

美登里さんはそういうけど、めちゃくちゃおいしそう。

前もって伝えていたこともあって、夕食は和風のあっさりめメニュー。

会食みたいなかしこまった場にはしないでほしいと言ったことと、茜ちゃんがグイグイ距離を詰めて来たことで一条家+私の食卓になった。

緊張しているのは一条……将輝と親たちだけで、茜ちゃんと瑠璃ちゃんは積極的に話しかけてくれるぐらいには好意的。

将輝はやかましいと思ってるみたいだけど、こんなの全然かわいいもんだよ……

 

「美味しいです。あまりこうして家族で食卓を囲むということがないので…」

「四葉殿は本家にいるだろうしな。普段は一人で?」

「研究所の食堂なので、一人といえるかは分かりませんが……本家に行った時は基本的にはお母様と一緒に取っています」

「研究所って、どんなことしてるの?」

「基礎魔法理論がメインです。応用研究で新魔法の開発やCADの設計もしています。この前の見学会では、多人数で金属球を打ち上げてオーロラを作る実験をしたりしましたね」

「え、なにそれ! すごい!」

「研究所は基本的に侵入禁止ですが、連絡してもらえれば見て回るぐらいは大丈夫ですよ」

「そうなの⁉︎ 行きたい!」

 

茜ちゃん元気でかわいい…

瑠璃ちゃんは大人しいけど目元を見てれば感情がわかるし、大人っぽくしようとしててかわいい。

二人とも十師族の黒い部分には染まらずに素直に育ってほしいね…

 

「そういえば、今回の話とは関係ないところで一条家にお願いしたいことがありまして」

「…それは重要なお話ですか?」

「いえ、十師族の関係でもありません。私の研究所で来年から三高に入学する予定の娘が一人いるのですが、面倒を見てもらえないかと思いまして」

「三高に、ですか?」

 

剛毅さんが驚いた様子で聞き返す。

まあ当然の反応なんだけど、こちらも理由がある。

 

「はい。その……性格的に一高に入れると攻撃的過ぎて問題を起こしそうなので、三高の方が校風に合っているかと」

「そういうことなら構いませんが、それは四葉家の親族の方なのですか?」

「彼女は調整体です。研究所自体も四葉とはほとんど関係がありませんから、本当にただの一般人です。魔法力が強いので、暴走時に抑えられる方にできればお任せしたいだけなのですが…」

 

これは綾目シリーズ全体に対して決めたことで、全員を魔法高校に通わせて社会復帰をさせる。

ローズ以下の娘は性格矯正が間に合って一高に入れられそうだけど、フローラは間に合わない。

下手すると一高内で私との魔法戦を頻発させかねないから、物理的に距離を離して対処したいんだよね。

機密保持は『誓約』の応用でいいとしても、魔法科高校に行く以上魔法力の制限も限度がある。

だからできれば三高近くで信頼のおける一条に頼みたい。

皆に見せるために端末からフローラの基本情報を呼び出す。

相変わらず澄まし顔でいれば綺麗なお嬢様なんだけどね…

 

「名前はイリス・フローラ。私の一つ下の娘でどの魔法系統についても高い適性を持っています。ただ自分の能力を示すことに強いこだわりがあるので、その点で周囲と衝突しがちです」

「きれいな娘だね…」

「面倒を見るのは構いませんが、それだけです。よろしいですか?」

「ええ、いつも私に挑んでは吹き飛ばされているような娘ですから、遠慮なく打ちのめしてください」

「えぇ…?」

 

茜ちゃんと将輝が揃って困惑しているけど、私も同じ気持ちだよ…

見た目がかわいいからアレだけど、やってることがヤンキーのソレだし。

根性だけは認めるけど、実力差を知っても挑み続けるのは本当にやめてほしい。

まあそうする理由もわかってるんだけどね…

 

「しかし四葉さんに挑むとは、気概のある娘ですね」

「研究所内には他に何人もいますよ。やはり狭い世界だとその中の一番を狙いたくなるもののようで」

「それでも四葉さんなら相手にならないでしょう」

「魔法力自体はそこまで違いはないと思いますよ。ただ戦闘経験がほぼないので魔法戦闘が下手なんです。ただ魔法をぶつけるだけの相手なら、たとえ魔法力が上でも簡単に勝てます」

「ああ、そういう……いや、待ってください。ということは、既にある程度魔法を使えるんですか?」

「ええ、使うだけならA級ライセンス相当の魔法もいくつか。それで余計に調子に乗ってしまって…」

「それはすごいですね…」

「なるほど、ウチに任せたいというのも頷ける」

 

将輝と剛毅さんが納得したように頷く。

正直、私が見てないところで問題を起こす危険を考えると、一条が一番安全なんだよね。

対人戦なら確実にフローラに勝てるし、取り押さえるのも簡単だしね。

 

「一つ聞きたいのだが、魔法を教えるだけなら四葉家内でも問題ないのでは? なぜわざわざ高校に通わせる」

「高校で学ぶのは魔法だけではないですから。それに、建前でも四葉と関係ないことになってる娘には、できれば普通に育ってほしいんですよ。私のわがまま、と言ってもいいですね」

「……そうか」

 

フッ、と剛毅さんの雰囲気が少し和らいだ。

何が気に入ったのか分からないけど、これは私の本心だから気を損ねなかったのはよかった。

フローラ、来年からがんばってね!




フローラ、一条家下宿が決定!
魔法力からして三高合格はほぼ確実なので、後は退学にならないかが問題ですね…

剛毅さんは四葉家のスパイやハニートラップを警戒してました。
四葉だし仕方ない()
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