四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎ 作:例示
冬休み明け。
結局元旦以外も本家でお世話され続けた私は、ようやく帰ってきた日常を噛み締めていた。
いや、あと一時間もしないでリーナが来るんだけど。
「真昼……その、今日は気合が入ってるのね…」
「? どういうことでしょうか。いつも通りですけど」
「肌艶や髪のセットが違うじゃない。エステにでも行ったの?」
……あー、うん。四葉で毎日のように受けてたよ。
それでみんなの視線がなんとなく違ったのか…
「本家で振袖を着るために色々と手入れされましたから、それかもしれません」
「ああ、そういう……」
「でもすごいよ! なんかキラキラしてる!」
え、どんな?
今私どうなってるの?
一応鏡で見たけど、そんなに変わってないと思うよ?
せいぜい髪が編み上げてた影響でゆるくウェーブかかったみたいになってるぐらい。
それでも深雪に見慣れているクラスメイトはすぐに慣れたみたいで、いつも通りの雰囲気に戻った。
けど、生徒会の仕事ということでリーナを迎えに行った時、事件は起きた。
「初めまして、アンジェリーナさん。私が…」
『なにこれ! とってもかわいい‼︎』
「⁉︎」
突然英語で叫んだリーナが、私に抱きついてきた。
驚き過ぎて固まってしまった私と、すぐに我に返ったけれど状況を把握して固まってしまったリーナ。
「……とりあえず、落ち着いて離れてもらえますか?」
「ご、ごめんなさい……その、つい…」
頬を赤くして離れるリーナ。
ちょっと雰囲気が変になってしまったけれど、気を取り直して学校の説明をする。
なにがそんなに気に入ったんだろう…
「では、教室に案内しますね」
「え、ええ。お願いするわ…」
とりあえず気にしないことにして、クラスに案内する。
予想通りざわめく教室だったけど、深雪で慣れていたからかぎりぎり『転校生』の登場に驚いた、という範囲で収まった。
むしろ、その後の休み時間に学校中から見に来る人たちの方が大変だったよ…
なぜか七草先輩は私の方に注目してるし。
そして、昼食で達也たちと一緒に食べることになったので、久しぶりに皆と会うことに。
「達也さん、ご一緒してもいいですか?」
「ああ、転校生も一緒か?」
「ええ、アンジェリーナ・クドウ・シールズさんです。しばらくA組で一緒に勉強することになります」
「よろしくね!」
元気に挨拶したリーナは、深雪と一緒に学食を取りに行く。
私は持参した弁当を取り出すと、エリカが私にこそこそと話しかけてきた。
「ずいぶんと綺麗にしてきたじゃない。対抗心?」
「元旦の行事のために本家でお母様にさせられたんです…」
「ああ……そういうことね」
やっぱりなんか変なオーラでも出てるんじゃないの?
みんなに言われるんだけど。
あ、そうだ。初詣のこと言わないと。
「甜奈から初詣の写真を見せてもらいました。皆さんよく似合っていましたよ」
「そんな…! わ、私は別に普通ですから…!」
「真昼のは無いの?」
「ありますが……」
あの時メンタルが瀕死だったから、あんまりいい思い出じゃないんだよね…
まあ隠すことでも無いので、庭で撮った写真を見せると、エリカやほのかは喜んで見ていた。
「エリカだってそういうのを着たのでは?」
「ウチのは外面だけよく見せるためのモノだから、見るもんじゃないわよ」
苦々しくそう言っているけど、エリカの和装見たいな…
幹比古の狩衣姿とかもよさそう。
「何の話をしていたの?」
「初詣の写真を見ていました。深雪も綺麗でしたよ」
「ありがとう……真昼も凄いわね」
「え? 着物? 振袖? の写真なの? 見てもいいかしら?」
リーナがまたちょっと興奮して聞いてきたので、みんなの写真含めて表示する。
深雪達のは見ているはずだけどね。
「やっぱり着物って、ドレスとはまた違った魅力があるわね。みんなとってもキュートだわ」
「リーナも着たければ借りられますよ。レンタルならそこまで高くは無いはずですから」
「ホント? 日本にいる間に体験してみようかしら…」
うーん、普通に高校生楽しんでるね!
まあリーナはそれでいいと思うよ、うん……
そして放課後。
生徒会も部活もしばらくは参加率を下げて、パラサイト狩りを行う。
とはいっても、横浜から東京のどこかという大雑把な場所しかわからないんだけどね…
とりあえず変死事件から位置を追っているけど、特定に時間がかかる上に七草家の配下が戦闘していることもあって手を出しにくい。
対パラサイト用の術式自体は既にあるんだけどね。
研究所にもいろいろな術式があったけど、今回パラサイトを倒すのは『重力崩壊』の術式を改変して行う。
『重力崩壊』はマイクロブラックホールを一瞬作って、物質をエネルギーに変換する魔法。
この時、通常は一部のエネルギーを重力の代わりに時空の壁を支えるために使っているけど、これを大幅に増やしてほとんど全てのエネルギーを空費させる。
そうすると、エネルギー収支が大幅にマイナスになるので、余ったエネルギーは魔法次元へ流れ込む。
普通ならこの工程は時空の壁を崩さずに行われるけど、今回はわざと崩してエネルギーの奔流でパラサイトも魔法次元へ押し流してしまおう、という考え。
かなり強引な術式だけど、古式の術式と違って面倒な事前準備が必要ないので、機密保持さえできればどこでも発動できる。
あとはパラサイトの宿主を逃さず倒せるかだね…
「夏雲、恋路。対パラサイトでは貴女達にも動いてもらいます。衣白もできれば出てもらいたいですが、外での作戦になるのであまりリスクは取れません。無いと思いますが、パラサイトに寄生されるようなヘマはしないでくださいね」
「了解致しました、お嬢様」
「いいよー、がんばるね?」
私の言葉にそれぞれ応える二人。
この二人は古式魔法に適性があって、かつ白兵戦能力が高いからパラサイト相手の戦闘では期待してる。
菜摘ちゃんは……うん、研究所で大人しくしておいて欲しいな!
ガーディアンとは…?
まあ正直盾役は甜奈と遠夜で間に合ってるので…
菜摘ちゃんも水波ちゃんぐらいのシールド能力はありますが、さすがに十文字と比べられると劣ります。
四葉仕込みの戦闘経験はあるので、その面では優秀ですが……今回のパラサイトには役に立たないのでステイホーム。
リーナがかわいいもの好きなのは完全に私の独断です。
マジカルリーナやってたんだからいいでしょ()
一応真昼さんの着物姿を載せておきます。
【挿絵表示】