四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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ファンクラブも三つ巴のイクサになりそう…


一高の三羽烏

パラサイト狩りをしていても、学業は進めないといけない。

そして、今まで実習ではずっと私と組んでいた深雪がリーナとも組むことになって、成長が明らかになった。

わずかだけど、深雪の方が勝ち越している。

私は雫の代わりにほのかと組んだりもしているけど、まだ深雪は強くなるのか…

次のテストも大変だ…

 

「真昼! 次はアナタよ!」

「ほのか、すみませんが呼ばれてしまったので…」

「うん、大丈夫だよ」

 

苦笑しつつ見送ってくれるほのかの視線の先には、意気揚々! って感じのリーナ。

ギリギリ深雪に勝ったから、私もということだろうか。

 

「今度こそ勝つわよ!」

「ええ、リーナのタイミングでどうぞ」

 

なぜか七草先輩含む上級生も見学に来ている中で、リーナのカウントゼロと同時にCADに触れる。

基礎単一工程魔法なので、読み込みから発動までは一瞬。

干渉力同士の激突が起きて、主にリーナが発生源の想子が激しく炸裂して金属球が震えた後、ゆっくりと転がっていった。

前と同じように、リーナ側へ。

 

「ああー‼︎ また負けた!」

「深雪にも、冷却系以外では負けたことはありませんからね」

「むーっ! もう一回よ‼︎」

 

ムキになってまた準備するリーナはかわいいけど、ここで手加減なんてしない。

結局、私は全勝。深雪は勝ったり負けたりを繰り返しつつも勝ち越しを一つ増やして実習は終わった。

 

『やはりシリウスは強敵ね。深雪に迫るほどとは』

 

調べても特に調整体とかの過去は出てこなかったんだけど、なんで自然にあんな実力者が産まれたんだろうね?

なかなか世界の理不尽を感じるんだけど。

 

『先生の弟さんの方が、後に残す素質は上だったということじゃない? 運命の悪戯とでもいうのかしら』

 

考えてみれば達也も一応は自然な生まれだし、他の戦略級魔法師も全員が調整体ってわけでもないからね。

それはそれで数世代後にはもっと戦略級魔法師が自然発生するってことで、世界の危機を感じる…

 

『そんなことはその世代に任せればいいじゃない。それより今どうするかよ』

 

はい……そうですね…

現在の状況はというと、十文字先輩から呼び出されてクラスフィールド部の部室に向かったら、七草先輩もいてすごく気まずい。

半分ぐらい想像してたけど、まだ吸血鬼事件については報道されてないよ?

だけど、雰囲気から察するにどうも既にその話がされてしまっているみたい。

 

「四葉、よく来てくれた」

「いえ……その、用件は何でしょうか? 師族会議に関わるようなことでしたら、私の一存では何もできませんが」

 

牽制球を投げると、七草先輩がうっ…と言いたげな顔で俯く。

七草先輩はどちらかというと被害者側だけど、今回ばかりは仕方ない。

 

「七草から経緯は聞いた。俺も七草殿が四葉殿に頭を下げるべき案件だと思う。だが魔法師社会への危機があれば話は別だ」

「危機、ですか」

「真昼さんなら知ってると思うけど、今東京都内で魔法師が襲撃される事件が連続で発生しているわ。被害者は十数人、どれも外傷なく血を抜かれている」

「その件でしたら知っています。お母様から注意するよう連絡がありました」

 

いや、注意するよう言われたのはスターズの方だけどね。

パラサイトに関しては知らせてない。たぶん真夜様は知ってると思うし、黒羽あたりは動いてると思うけど私には連絡が来てない。

たぶん七草と同じでパラサイトの利用を考えているんだと思うんだけど、ちょっとそれはやめてほしいんだよね…

研究データならこちらが持ってるんだけど、それを四葉家に渡すとよりやばいネオ達也が産まれそうで…

とにかく、そういう理由でできればパラサイトは研究所で内々に全て始末したい。

九島にも光宣の件で貸しがあるから手を引かせられるだろうしね。

 

「四葉家を動かせとは言わん。四葉個人で構わないから事件解決に協力してもらえないだろうか」

「私もお願いするわ。筋違いなのもわかっているけど、七草家の行動に対して謝罪します」

 

七草先輩が頭を下げて頼み込んでくる。

うーん、応じてあげたいのは山々なんだけど……ごめんね。

 

「……申し訳ありませんが、今回は協力できません。七草先輩の謝罪は受け取りますが、それとこれとは別問題です」

「……そう」

「理由を聞いても良いだろうか?」

 

あっさり引いた七草先輩に対して、正面から切り込む十文字先輩。

どうしよう……現時点だと情報もあげたくないんだよね。

ここは別の情報を出して誤魔化すか…

 

「まず七草家の問題に対して、要請もされてないのに四葉が手を入れるのは問題になります。なのでこちらが独自に動くのはともかく、協力は正式な要請がないとできません。それから十文字家はその前にやるべきことがあると思いますよ」

「十文字家に?」

「魔法師の血統は能力に関わる大事なことですから、情に流されずに精査することをおすすめします。知らずに別派閥に血縁がいるなどという事態になれば厄介ですからね」

 

実例として私がいるしね! 四葉の制圧ができてなければ普通に被害が出てたよ!

それに遠上家のことも……まあ、今は安定してるからかえって逆効果かもしれないけど、少しは気にかけないといけないと思う。

わりと『リアクティブ・アーマー』は有用な魔法だしね。

あとアリサは普通にかわいそうだから早く会ってほしい。

 

「何か掴んでいるのか?」

「私に言えるのはここまでです。調べるのに大した労力も要りませんから」

「……わかった。忠告は受け入れよう。だが、十文字家と協力しない理由にはならない」

 

誤魔化されなかった!

ど、どうする⁉︎

いいや、このまま突き抜けよう!

 

「ほんの一日二日の話です。協力の話はそれからでも良いのでは? 今日はこの辺りで終わりにしませんか」

「……では、四葉もこの提案を持ち帰ってよく検討してほしい。こちらも調査を約束しよう」

 

よし、時間稼ぎはできた!

でも絶対二日じゃ状況変わらないけどね!

外で使える手持ちの戦力が少ないとこういう時不便だ……早くみんなの訓練進めないと…




一高プチ師族会議は決裂!
七草と十文字は共闘しましたが、四葉はそのままです。
真昼的にはパラサイトの技術漏洩をなんとしても防止したい立場なので、四葉本家にすら頼らないつもりです。
そうなると戦力が足りないのですが…
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