四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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番外編にしようか迷ったけど勢いで投稿。
この作品、勢いだけで始まって続いています()


北の国からこんにちは!

週末、私は十文字先輩と一緒に北海道にいた。

一月の北海道はめちゃくちゃ寒い。

風が吹くともう痛いレベル。

そっと温度遮断の障壁を使うと、隣の十文字先輩がちらりと視線を向けた。

 

「……わざわざ来る必要は無かったのだが」

「何の関係もない七草家の事情に首を突っ込むのに、一応は交際関係にある十文字家には何もなし、というのは道理が通らないでしょう? それに、第三者がいた方が冷静な話ができるかと」

「四葉がそれでいいなら良いが、風邪など引かれると四葉殿に顔向けできない」

「大丈夫ですよ。風邪ぐらい何度もなってますから、すぐに治す魔法ぐらいあります」

 

そういうことじゃない。と言いたげな顔をしていたけど、何も言わずに車を走らせる十文字先輩。

あと数分で遠上家の家に着くので、ちらりと後ろを見る。

そこには飛行機に乗る前から同じ雰囲気のままぼんやりしている、獅子神シリーズの娘の一人が大人しく座っていた。

先輩には四葉の関係者、として説明したけど、結構無理して連れてきたんだよね。

この娘は獅子神シリーズでまとめた系統の中でも、精神構造体への観測・干渉に優れた血統として作られた。

今回アリサの状態がどの程度なのか調べるために、私とこの娘が着いてきたことになっている。

歳は12で私どころかアリサ達より下なんだけどね…

でも身長は私と大体同じ。やっぱり私が小さすぎる…

 

「望奈さん、そろそろですが大丈夫ですか?」

「はい。今日はよく観えますから」

「……四葉」

「ちょっと能力に振り回されがちなだけで問題ないですから、心配しないでください」

 

相変わらずぽやーっと前を見たままそう答える望奈。

獅子吼望奈(ししく みな)、それがこの娘の名前。

精神安定はしてるはずなんだけど、研究所であんまり矯正してなかったから、『イデア』の情報を見過ぎて現実の応答がぼんやりしがちなんだよね…

今は必要な時以外見ないように教育してるんだけど、今まで見てたものをすぐに見ないようにするのは難しくて、天然っぽい言動になっちゃってる。

でも私だと観測に時間かかるし、研究所に連れて帰れないから望奈に任せるのが一番なんだよね。

 

「…お待ちしていました、どうぞ」

「ありがとうございます。望奈、こっちよ」

「ありがとう、お姉様」

 

ちょっと足元が怪しい望奈の手を引いて、案内された応接間に座る。

幸いすぐにアリサは来てくれるそうなので、気まずい時間は過ごさなくて良さそうだ。

 

「失礼します」

 

襖が開いて少女が入ってきた瞬間、私はすこしだけ眼を細めた。

今は私が制限している望奈と同じような、制御されていない強力な魔法力を目にしたからだ。

まあ隣の十文字先輩ははっきりと驚いているけど。

私は研究所で無制限の魔法力垂れ流し状態の高レベル魔法師を見慣れているから、まだよかったかな。

 

「はじめまして、伊庭アリサです」

「十文字克人です。私は貴女の異母兄にあたります」

 

ストレートに話をした十文字先輩に内心ため息を吐きつつ、こちらも軽く一礼しながら口を開く。

 

「はじめまして、四葉真昼です。こちらは私が面倒を見ている獅子吼望奈。今日は十文字先輩にお願いしてついてきました」

「十文字に四葉……ということは、やっぱり私の父は十師族の十文字家の人…なんですね」

「はい。私の父、十文字和樹が貴女の父で間違いありません。そして、貴女にも魔法師の血が流れています」

「十文字先輩、少し落ち着きましょう。アリサさん…と、呼んで構いませんか?」

「は、はい。大丈夫です」

「アリサさん。十文字先輩は少々怖い顔立ちをされていますが、貴女のことを真剣に考えてくれています。今日ここに来たのは、アリサさんを強引に連れ去るためではありません。貴女の意思を聞きたかったのです」

 

私の言葉に、ちょっとムッとした十文字先輩だったけど、話は任せてもらえるようなのでこのまま続けちゃおう。

 

「アリサさんは魔法を使ったことはありますか?」

「いえ…」

「四葉さん、アリサには魔法に触れさせないようにしています」

「賢明な判断ですね。ですが、私の見たところアリサさんの魔法力は確実に育っています。将来職業として魔法を使うかはともかくとしても、魔法の制御は学ぶ必要があるでしょう」

「……それは、そうですが…しかし、積極的に使わなければオーバーヒートの可能性は低い」

「通常であればそうです。ただしアリサさんのような高魔法力の魔法師では、意図せず魔法を暴発させる可能性もあります。お恥ずかしい話ですが、私でも入学当初は魔法を暴発させてしまったことがありました。魔法はイメージで使うものですから、『使う』イメージがなければ『使わない』ことを完全に保証するのは難しいと思います」

「あの、オーバーヒートとは何ですか?」

 

途中から良太郎さんとの話になってしまったからか、アリサが質問を挟んだ。

しまった、という顔の彼を視線で抑えつつ、私が回答する。

 

「魔法師のオーバーヒートとは、魔法を使い過ぎて起きる症状を指します。軽度なものでは頭痛や倦怠感程度ですが、重篤なものでは死に至ることもあります」

「私は、その病気で死んじゃうんですか?」

「今のままではそのリスクがある、ということです。これを避ける方法は二つ。一つは十文字先輩の提案を受け入れて十文字家で制御方法を学ぶこと。もう一つは…」

 

   魔法力そのものを無くしてしまうことです




ちょっとだけキグナスin
そして初名前出し獅子神シリーズ、獅子吼望奈ちゃん!
天然ぽやぽやの12歳、戦闘能力はパラサイトや精神干渉に振り切ってるので対物能力はゼロという極振り性能です!
でも生まれつき『精霊の眼』と霊子の観測能力があるという、美月みたいな能力を持っているので対パラサイトには格好の人材です。
あと二年あれば…
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