四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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実は小夜那は初顔見せ。


元気の過積載を解消したい

引き続きパラサイトの追跡と消滅を実施中。

とはいっても初回以降は警戒されてしまったのでなかなか仕掛けるのが難しくなっているけど。

USNA軍もなかなか仕留めきれてないし、この点は仕方ないかも。

ただ、最近周りでレオがよく彷徨いているのがちょっと気になる。

もう捜査協力をしてるのかな? すこし警告しておいた方がいいかもしれない。

 

「遠夜、夏雲、近くの公園でレオさんが歩いています。接触して下さい」

『了解しました』

 

周辺警戒に引っかかったレオへ二人を接触させる。

数分後、通信端末を渡されたレオの声が聞こえてきた。

 

『真昼さん? どうしたんだ』

「レオさん。その辺りは今、吸血鬼事件の件で危険です。しばらくは近寄らないでください」

『……なにか知ってるのか?』

「本来秘密ですがお伝えしますね。公表された数以上の被害が七草家で出ています。そのため既に七草家と十文字の合同グループ、四葉家のグループがそれぞれ対応中です。他にも動いているグループがありますから、この件には触れずに離れることをお勧めします」

『……そうか、わかった。相手の正体とかはわかってるのか?』

「調査中です」

 

私の言葉に一応は納得してくれたのか、しばらくしてこの辺りから離れるレオ。

これで安心、と思っていた二日後。

 

「レオさんが吸血鬼に?」

「ああ、横浜で襲われたそうだ」

 

達也に学校でそう言われて、思わず頭を抱えそうになった。

渋谷じゃないじゃん! と思ったけど、よくよく調べたら私たちのせいだった。

あの後、どうにかもう一体の退治に成功したのだけど、それとUSNA軍の追跡が合わさってパラサイトが行動範囲を広げて捜査を撹乱しようとしていたらしい。

そのせいで、せっかく渋谷を離れたレオも襲われてしまった、ということだった。

……まあ、大元はパラサイトとそれを産んだUSNAのせいだから!

私は悪くないよ!

 

「放課後に見舞いに行こうと思っているが、真昼はどうする?」

「そうですね……遠夜や夏雲達を連れて行きたいので、一度研究所に戻ってから向かいます」

「そうか。人数が多そうだし、俺たちは先に行っているぞ」

「はい、できるだけ早く行きますので」

 

その言葉を守るために、放課後になったらすぐに研究所へ戻って烏羽を連れて行く準備をする。

夏雲と恋路、あと衣白はいいけど他が問題だ。

 

「なんだよ、こんなの必要ないぜ」

「その魔法力を抑えてから言いなさい。あと小夜那、早く着替えて」

「やん♡ ちょっと過激じゃない?」

「早くして」

 

『誓約』で詩納斗の魔法力を抑えながら、小夜那に拘束具を着けさせる。

今が冬でよかった。最後にオーバーサイズのジャケットを着せれば誤魔化せるからね。

正直小夜那は外出たら何しでかすか分からないので、魔法の拘束と物理的な電磁ロックを併用してガチガチに固める。

ようやく準備できた小夜那を後部座席に押し込み、両脇は夏雲と恋路。

車内でも小夜那は外の風景に興奮してモゾモゾしていたので、夏雲に肘で脇腹を抉られること数回、なんとか病院に着いた。

 

「達也さん」

「真昼か……後ろの人は?」

「小夜那です。ちょっと問題があって見せられませんでしたが、今回は必要なので運んできました」

「運んで…」

 

ほのかがちょっと引いていたけど、出てきた小夜那の姿を見てもっと引いていた。

うん、まあ控えめに言っても美人な女性が涙目で恍惚として引き摺られてたら、私でもそんな表情になるよ…

 

「あ、はじめまし…」

「喋るな。目を瞑って黙って歩け」

「小夜那、ちょっと静かにねー。ここ病院だからさ」

 

スペースが出来た分威力の増した夏雲の裏拳が、小夜那の鳩尾にアッパー気味に入った。

うぐっ、と呻いて膝を折りかけたのを、恋路が神経を直接操作して強引に歩かせていた。

 

「あの、さすがに非人道的なのでは…」

「小夜那は色情狂の変態なので、油断すると皆さん襲われますよ。深雪は特に気をつけて」

 

見かねた深雪だったけど、私の一言で達也の後ろに逃げる。

引き攣った顔の幹比古が、ようやく言葉を絞り出していた。

 

「そんな人を、何のためにここに…」

「精気が有り余ってますから、レオさんに分けようかと思いまして。必要でしょう?」

「知っていたのか」

「レオさんにも先日警告はしたのですが……こちらの対応が間に合いませんでした。その埋め合わせということで」

「でも、良いのかい? さっき調べたけどかなりの量奪われていたよ?」

「小夜那だけではなく、詩納斗や衣白からも分けさせますから。三人で分担すれば、それぞれ怠くなるぐらいで済むと思いますよ。それに……多少静かになってもらった方が、私としても助かります」

「そ、そう…」

 

そんな感じで、入り口では達也達に引かれたけど、病室でもエリカやレオに引かれた。

入った瞬間に発情した小夜那を、夏雲と衣白が殴り倒したからかもしれない。

そんなドタバタを見て、思わずといった様子で身体を起こしかけたレオに手を向けて抑える。

 

「気にしないでください、いつものことですから。それに、精気が抜けて辛いでしょうから、楽にしていていいですよ」

「…知ってるのか」

「パラサイトについては、それなりに。ただこの知識は色々と厄介な事が絡むので、軽々と人に教えられないのですよ。それでは、衣白と詩納斗は準備してください」

「はい」

「りょーかい。ま、俺にあそこまで食い下がったヤツだからな。こんなんでくたばったら面白くない」

 

二人が簡単な結界や道具を準備している間、私は今回の術式について説明する。

簡単に言えば精気を平均化する魔法なのだけど、不足分を三人から持ってくるので完全に回復はしない。

簡単に言えば、レオの残りHPが20%で、三人から20%ずつ分けてもらって四人全員のHPを80%にする。みたいな感じだ。

一般人だと精気を一割でも取られるとかなりの倦怠感に襲われることになるので、できるだけ頑丈で喧しい三人を選んだ。

これでしばらくは大人しくなるんじゃないかな…

 

「そんなことができるのか……てか、そんなことしたら分けた方がヤバいだろ。良いのか?」

「毎日喧嘩したり手当たり次第に襲ったりしてるので、寝込んでくれた方がマシです」

「そ、そうか…」

「お嬢様、準備ができましたわ」

「そう。では小夜那を置いて早速精気の割譲を始めてください」

 

外行きのお嬢様スタイルで私に話しかけてくる衣白にそう指示すると、夏雲と恋路がドサっと小夜那を落とす。

すぐに電磁ロックで手足を拘束したので、床の上でビクビクと震える程度しか動けなくなった小夜那を中心に、レオ、衣白、詩納斗が円周上になるような位置に座って呪文を唱える。

しばらくすると、精気が三人から吸い上げられてレオへ流れ込む。

精気の移動が止まると、衣白はぐったりと座り込み、詩納斗は立ち上がったもののフラフラとしていた。

 

「小夜那?」

「……」

「あれ? 口枷つけてたっけ?」

 

ペシペシ、と頬を叩く恋路。

夏雲の方は呼吸を確認した後、額に指を当てていたけれど……すぐに手を離した。

 

「寝ました。車に運ぶための台車を借りてきます」

「夏雲、一応車椅子にしなさい」

「かしこまりました」

 

確かによく見ると良い顔ですやすやと寝ている。

なんとも言えない顔で見ていたレオだったけど、その顔色は良さそうだ。

 

「レオさん。身体の方はどうですか?」

「え? ……あ、ああ。そういえばそうだったな……良くなった、と思うぜ?」

「急に回復した精気が馴染むまで時間がかかりますから、安静にはしていてください。おそらく二、三日で歩けるぐらいには回復すると思います」

「そうか。ありがとな」

「いえ、こちらこそ巻き込んでしまいすみませんでした」

「それこそ俺の問題だぜ。注意されてたのに首を突っ込んじまったんだからよ」

 

なんとかレオについてもリカバリーできたみたいで良かった。

なお、その後の三人は確かに静かになったものの、回復した後に大人しかった分を取り戻すように大騒ぎしたので実質プラマイゼロだった……




犯罪者の護送みたいだな…
研究所のやべー技術をちょっとだけお見せするスタイル。
魔法演算領域の移植の前前前段階ぐらいの技術ですね。
そのため原作よりレオの復帰が早まります。

ただしお兄様の追求からは逃れられない!
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