四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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集中力と視野の広さが求められる


戦闘オペレーションを開始します

「パラサイト、大通りから一本外れた裏道を西へ移動中です。300m先の公園へ誘導してください」

『了解!』

 

エリカ達を誘導しつつ、パラサイトを捕捉する。

今日も今日とてパラサイト退治。七草家は良いにしても、USNA軍はかなり追跡能力が高いので、万が一にもバッティングしないようにしないと。

 

『お嬢様、USNA軍がパラサイトに接触します』

「近くに潜伏できますか?」

『スタジオの観客に紛れます』

 

夏雲からの連絡に、そちらへの注意を増やす。

『視点』を移すと、シリウスとハンターを合わせた三人が脱走兵のパラサイトを取り囲んでいた。

足止めをしていたハンターにシリウスが追いついて、仕留めるタイミングだったみたい。

シリウスの弾丸が魔法防御を貫いて、致命傷を与える。

遠隔視は苦手だけどがんばって観ていると、生命活動が停止する寸前にパラサイトが外に逃げ出していた。

その本体は、USNA軍とは反対側へと飛び去っていく。

 

「パラサイトの本体は北側に移動中です。次の宿主を見つける前に仕留めてください」

『了解しました』

 

夏雲を誘導して、パラサイト本体を捕捉させる。

相手は空中を移動しているのもあってなかなか大変だけど、夏雲は高速移動に慣れているし甜奈も加速魔法ぐらいは使いこなしている。

結果として、人目がなくなるタイミングで本体に接触することができた。

 

『弾を使います』

「正確にお願いします」

 

夏雲が『弓』を使って本体を捕捉、『弾』を発射する。

粉が散布された状態で『重力崩壊』を使用してパラサイトを還す。

 

「結果を報告してください」

『確認します……パラサイトの反応なし。還ったと思われます』

「了解しました。すぐに帰還してください」

 

ふう、と一息つく。

ちょっと冷めてしまったココアを軽く温め直して一口。

集中力を甘味で取り戻してオペレーションに戻る。

エリカ達の方もそろそろ接触しそうだから、恋路を準備させないと。

そう考えていると、USNA軍の別部隊が夏雲達に向かっていた。

 

「夏雲、USNA軍に見つかりました。隠形を使いつつ全力で駅に向かってください。甜奈は人の多い場所へ向かってください」

『『了解しました』』

 

たぶん今の『重力崩壊』が観測されたんだろうけど、どの程度こちらのことがわかっているのかは知りたい。

二手に分かれたこちらに対して、USNAの追跡部隊の大多数は甜奈の方へ向かった。

少数が放線状に探索していることから、夏雲の方は見失ったかな。

念の為に迂回して帰るように夏雲に指示する。

甜奈の方は人混みに居ればすぐに仕掛けてくることは無いと思う。

 

『お嬢様ー、エリカちゃんがパラサイト倒しそうなんだけど『弾』使っていい?』

「直視されないところまで離れてから使って下さい。使う時にはまた連絡を」

『わかったよー』

 

エリカの方もそろそろだけど、甜奈も気になる。

今のところ、追跡部隊は人目を気にして仕掛けてはいないみたいだけど、何かしらの事故を演出してくる可能性は低くない。

 

「甜奈、近くの交番へ移動してみてください。警戒は怠らないように」

『かしこまりました』

『お嬢様ー! 『弾』使うよー』

「了解です」

 

視点を切り替えると、恋路はなんか数ヶ所切られていて出血中。

周りの木や壁も引っ掻き傷が複数出来ていて、割と被害が甚大だった。

とりあえずパラサイトを還してから、周辺被害については『再成』した。

恋路は自分で止血させて帰還させよう。

 

『お嬢様、USNA軍が接近中です』

「甜奈は全力で走ってください。恋路は止血しながら遠夜と共に帰還。遠夜は隠蔽結界を展開」

『お嬢様。私が向かいましょうか?』

「夏雲はそのまま帰ってきてください。最悪転移させてでも甜奈は回収します」

『交番までの道が封鎖されています。どうしますか?』

「甜奈、『ファランクス』を展開してください。私が交番前まで()()()()()

 

甜奈の返事を待たずに、慣性制御と加速魔法で甜奈を上空へ打ち上げる。

ほぼ攻撃魔法の勢いで飛ばしたので、追跡部隊の対応も遅れている。

それでも魔法が放たれたけど、それは『ファランクス』によって防がれた。

そして、交番前に墜落する甜奈。

甜奈自身の魔法で軟着陸してはいたけど、そもそもそんな魔法で移動してきた事自体が異常事態。

すぐに交番から出てきた巡査さんに、甜奈は誰かに追われているようなので助けてほしいと訴えた。

こういう時に美人だと便利なもので、逃げるためということで魔法行使については不問となり家まで送ってもらえることになった。

わざわざパトカーで送ってくれるあたり、優しい人に当たったみたいでよかった。

追跡部隊もさすがに現時点で警察と事を構えるのは避けたようで、一定距離で監視するだけに留めていた。

 

「お嬢様、ただいまー!」

「恋路。治療を受けて服を着替えて寝てください」

 

明るいところで見ると恋路はかなり酷いことになっていた。

深い傷はないけど、急所を避けるようにあちこちが切り裂かれている。

普通なら致命傷を避けた結果と思うところだけど……恋路のことだし、わざとやってない?

治療を渋っているのもそのせいじゃない?

ていうか止血しろって言ったよね? まだじわじわ血が出てるけど?

 

「もうちょっとこのままじゃダメ?」

「次の追跡人員から抜きますよ」

「はーい…」

 

渋々治療に向かう恋路。

その後甜奈、最後に夏雲が帰ってきた。

夏雲は戦闘になるかと思ってかなり長く迂回していたけど、結局完全に撒いたことで不完全燃焼だったみたいで私に絡んできた。

あの、私は学校もあるから勘弁してほしいんだけど…




オペレーターがACVDの対戦並みに忙しい…
ちなみに研究所組は、昼間に睡眠を取っているので真昼と違って元気いっぱいです。
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