四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

121 / 162
公認戦略級魔法師一人、非公認二人。さらに戦術級に匹敵する十師族直系三人に対人戦最強格が一人。
一高内パラサイト戦って、よく考えなくても戦力がヤバくないか…?


校内大決戦

色々と面倒ごとはあっても行かなきゃいけない学校へ登校する。

もうほのかが癒しだよ…

なんなら学校でのリーナもその枠に入るね!

それにレオもようやく復活したし、雰囲気は良くなってるよ!

 

「なあ、俺もパラサイト退治に同行させてくれねぇか?」

「レオさん。武器は何を使う気なんですか? 素手ではまた精気を吸われますよ?」

「え? そりゃあ……そうだな…」

 

こんな一幕があって、結局は研究所で埃を被っていたものを手直しして使ってもらうことに。

見た目は手の甲側にプレートが入っている指抜きグローブ。

そのグローブで触れたものを魔法で操作することで、攻防一体にするつもりだった武装一体型CADのようなもの。

作ったはいいものの、魔法の高速化によっていちいち周りの物体に魔法かけるより、直接攻撃したり防いだ方が効果的じゃない? という結論になって放置されてた。

ただレオは元々自分の服や腕に硬化魔法をかける戦い方に慣れているので、攻撃用の術式だけ覚えて貰えれば大丈夫だった。

それも小通連のように、グローブを基点に小石や枝などのその辺にあるものの相対位置を固定して振り回すだけなので、自由度は上がっているけど威力は下がっている。

実質的に下位互換だけど、パラサイト相手に安全に戦うためだから我慢して欲しい。

 

「使い方はわかったけどよ、これでパラサイトに対抗できるのか?」

「少なくとも私が貸せるのはそれぐらいです。他は適性の問題で使えないか殺傷性が高すぎるので。棍棒を持ち歩かなくて済む、ぐらいの感覚で使ってください」

「そ、そうか…」

 

そんなことを言っていたレオだったけど、模擬戦相手の遠夜のシールドをその辺の砂利で砕いていた。

いや、確かに石の方も砕けてたけど、純粋に腕力だけの力で対物シールド叩き割るってどういうこと?

このCADが欠陥扱いされた理由の一つに、魔法師なのにやたら筋力が必要になることと、十分な威力を出せるぐらい物体を固定できる魔法力があれば、その魔法力で物体を飛ばした方が高威力ってのがあったんだけど?

硬化魔法か腕力の方が負けるのが普通なんだけど……

 

「うーん、まあ使い方次第だな」

「倉庫で埃を被っていた代物ですから、壊しても大丈夫ですよ。でもできれば実戦データは残してください」

「おう、わかったぜ」

 

一応元々防弾繊維でカバーされてるし、調整と一緒に全体的に強度を上げたから大丈夫……だよね?

アレ自体で魔法使わずに殴る、とかはやめて欲しいんだけど…

そんな若干の不安はありつつも進んでいく日常。

しかし、それはやっぱり突然来た。

 

「…?」

 

何か変な感じがした。

視線というか、いきなり雑踏の騒音が通り過ぎたというか…

上手くは説明できないけれど、()()()()()()()が通り過ぎた感じがした。

もしかして、これがパラサイトが偽装解除方陣にかかった時のヤツ?

となると、パラサイトになったミカエラが来てるのか。

CADと万が一のための法具を確認しつつ、実験棟近くの広場に向かう。

 

『真昼さん、今どこ⁉︎』

「食堂から実験棟へ向かっています。監視機器と人払いをお願いします」

『わかってるなら話は早いわ。既に十文字くんと達也くん達が到着しているから、援護をお願い』

「了解しました」

 

断りを入れたので魔法で大ジャンプを行って、時間と体力を節約する。

校舎の壁を何回か蹴って皆の所に到着すると、エリカが離脱して深雪がミカエラを凍り付かせているところだった。

 

「すみません、遅くなりました」

「真昼か。ちょうど無力化したところだ」

 

達也の言葉に首を横に振る。

確かに人としては無力化されているけど、パラサイトとしてはまだ活発に動いている。

その魔法を抑えるために、宿主の肉体に強力な領域干渉をかける。

深雪の魔法は解除されてしまうけど、そもそももう凍りついてしまっているからそれは変わらない。

魔法で凍った人体から凍った死体に変わっただけだ。

そして、肉体の死が確定したことでパラサイトの本体が飛び出してくる。

 

「攻撃が来ます!」

「なに⁉︎」

「深雪!」

 

うわ……これは本当に雷の豪雨だね。

電撃の塊が辺り一面に降ってくる。

電撃としてではなく、塊として降ってくるから速度は大したことないけど、発動が早いし射出点が近い。

とりあえず電磁波シールドを展開して防ぎつつ、エリカや深雪と一緒に達也と十文字先輩の後ろに隠れる。

 

「四葉、なぜパラサイトは逃げない」

「敷地の境界に結界があるからでしょう。校内で仮でも肉体を得てから出たいのだと推測します」

「対策は?」

「現状では封印するしかありません。ただ依代が緊急用の一つしかありませんし、封印には時間がかかります」

「それしか方法がないならやるしかあるまい」

「では、電撃の防御はお願いします」

 

十文字先輩に護りは任せて、私は魔法力を解放する。

さて、面倒すぎて普段は絶対にやらないちゃんとした封印魔法を使うよ!

まあ方法としては捕獲ゲームと同じ。

逃げないように捕まえたら、ある程度痛めつけて弱ったところで専用の道具に閉じ込める。

そのための第一段階。

パラサイトを捕まえるために、普段から溜め込んでいる想子まで解放してそこに『形』と『性質』を与える。

私を中心に十文字先輩のシールドの外まで到達した想子流は、まるで生垣の枝のように円周上から外へ、そして上へと伸びていく。

 

「『柊』」

 

私の言葉に倣うように、枝から柊の葉が想子で形作られる。

そこに電撃が当たると一瞬千切れるものの、すぐに別の枝が絡みつくばかりか、その電撃の痕を追うように枝が伸びる。

そして、電撃が当たるたびに大量の葉が周辺に舞う。

実際の葉ではありえないほどに軽く風に舞うソレが、空中の一点に刺さっては()()()に払われるように消えていく。

 

「見つけた」

 

その直下から想子の枝を高速で伸ばし、無数の枝と葉で囲む。

抵抗激しくかなりの枝が切り飛ばされているけど、その度に葉のトゲで相手にもダメージは与えているはず。

 

「『寄生木』」

 

伸びる枝に別の木が混じる。

それは切られるたびにトゲで反撃する柊とは違い、しなやかに絡みついて急速に葉を茂らせる。

十秒も経つと、そこには想子で出来たヤドリギの球体が浮かんでいた。

……これで第一段階完了って、やっぱり大変過ぎない?




真昼さん、校内で使える魔法が少な過ぎて苦労する。
重力崩壊→戦略級魔法で使えない
古式の伝統的術式→『纏衣』と同じ理由で勝手に使えない
空間魔法で隔離→もちろん秘密なので使えない
コキュートスレベルの精神干渉魔法→あんまり実力を見せたくないので最後の手段でしか使えない

結果として、『幻衝』を元に言霊で効果をブーストした無系統魔法になりました。
時間がかかるし魔法力を大量消費するし他の魔法を使いにくくなるしで、こんな時でなければ使わない魔法です。
いかにいつもの重力崩壊が雑に強いかがわかりますね…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。