四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハード過ぎない⁉︎   作:例示

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毒の情報だけで毒殺とかできたらヤバそう


情報のみの攻撃ってめちゃくちゃ暗殺向きじゃない?

「四葉、これが封印なのか?」

「まだ動きを止めただけです。気を抜かないでください」

 

十文字先輩が訝しむように、パラサイト本体が暴れるのは収まってきてはいるものの、まだ電撃は散発的に発生している。

あくまでこの魔法は本体を拘束するだけだからね。

 

「幹比古さん。何か対魔術式を持っていますか? 私の手持ちの魔法だと対人用がほとんどですから」

 

少し離れた所にいる幹比古に声をかける。

確か迦楼羅炎の術式持ってたよね?

 

「パラサイトにダメージを与えられる術式はある。ただ、一緒にその木も燃やしてしまう」

「ではタイミングを合わせましょう。そちらで指示してください」

「……わかった」

 

覚悟を決めた幹比古が、術符で構築した簡易的な陣の上で術式を組み立てる。

そして、温度を上げずに燃え盛る炎が()()()

情報のみの炎がパラサイトに向けて発射される。

着弾寸前に干渉力を切ってできる限りの想子を回収する。

それでも、かなりの枝が巻き込まれてパラサイトごと燃えていた。

 

「真昼さん! 封印を!」

「わかりました」

 

場所自体はわかっているから、依代を取り出してタイミングを見計らう。

持ってきているのは、人型に縫った木綿の巾着に、私の髪を一房入れたもの。

略式ではあるけど、お祓いも願掛けもしておいたから大丈夫なはず。

そして、炎が消えて幹比古の方へ攻撃を始めたパラサイトに依代を投げつける。

同時に『枝』で囲み直して、封印が成功するように全方位から締め付ける。

依代にしか逃げ場がないようにして、そこに憑かせる。

パラサイトの断末魔が、霊子の波動として()()()()

はっきりとはわからないけど、頭の奥がぞわぞわするような嫌な感じだ。

そのままどんどんと圧力を上げていくと、ある時点でスッと反発力が消えた。

依代を確認すると、込めた以上の霊子や想子を感じる。

念の為に周囲に想子の葉を放って探索してみるけど、いないみたいだ。

 

「封印……したのか?」

「美月さん、念の為に確認してもらえますか? 幹比古さんはフォローをお願いします」

「は、はい!」

「柴田さん、これを」

 

二人に協力してもらってみても、やはり他には無し。

依代にはパラサイトがしっかり憑いていたので、なんとかなったみたい。

よかった……

 

「ソレはどうするの?」

「この後すぐに研究所に持ち帰って処分します。遠夜を呼ばないといけませんね…」

「ミキはそれでいいの?」

「うん、僕が持ち帰っても封印をかけ直すことしかできないから。還す方法があるならそれでいいと思うよ」

「ふーん。なら、あの女はどうするの?」

 

シャッ、と。エリカが剣先で指し示す。

そこには、凍死体となったミカエラの肉体が転がっていた。

 

「通常であれば警察や師族会議で対処すべきですが……ここは私に任せてくれませんか?」

「真昼が?」

「マクシミリアンの社員として来た人物がパラサイトになっていた……色々と調べる必要がありそうです。調査力なら七草家、実力なら十文字家でもいいとは思いますが、両方を兼ね備えるのは四葉家でないと無理でしょう。取り返そうとする勢力と争いになるかもしれませんし」

 

ぐ、とリーナが少し顔を顰める。

まあ絶対に軍の上層部には言われるよね…

 

「今回パラサイト対処に貢献したのは四葉と吉田だ。その両者が決めたことであれば、俺に不満はない」

「私としてはソイツを渡したくはないんだけど……まあ、他にもやってるからいいわ。今回は引いてあげる」

「ありがとうございます」

 

とりあえずこの場の結論は出たので、研究所に連絡して遠夜と甜奈に来てもらう。

一緒に、緊急メールで真夜様に連絡。

パラサイトの件については結構自由にやっちゃってるけど、これからやろうとしていることには本家の許可がいる。

すぐに帰って来た返事を読む。

うん、だいたい予想通り。

 

「皆さん、あとは四葉の部隊が引き継ぎますのでこの場からは引いてください。隠蔽工作は見せられるものではありませんから」

 

そう言って人払いをして、皆が帰ったのを確認してからもう一度『柊』を発動する。

一瞬で現れた葉によって、見えないはずの人影が浮き出る。

 

「リーナ、四葉家当主の娘として取引があります。出て来てくれませんか?」

「……なによ」

 

警戒感マックスで『仮装行列』を解いて現れるリーナ。

やっぱり、ミカエラを奪還しようとしていたね。

 

「私は()()()と戦いたくはありません。なのでミカエラ・ホンゴウの遺体はそちらに引き渡します。事情も詮索しません。その代わり、四葉家を敵に回すような行為をやめてほしいのです」

「な……」

「ああ、この場で返事はしなくてもいいですよ。これは前払いということにしますから。ですが、この取引を蹴るのであれば……それなりの覚悟はしてくださいね?」

 

それだけ告げて、私もこの場を去る。

あとはスターズがなんとかするでしょ。

こういうのは亜夜子とかの方が得意なんだけどなぁ…

 

『それより貴女、早く休んだ方がいいわよ』

 

え? 深夜様?

魔法力的には大丈夫だと思うけど?

 

『あんなに想子を一度に使って大丈夫なわけないでしょう……今は想子活性が高いからわからないだけよ。しばらくしたら動けなくなるわ。その前に無駄に動いて移動した分もあるしね』

 

……あー、本当だ……

やっぱりあの魔法燃費が悪すぎるよ!

実質的に術式解体をばら撒き続けているようなものだしね。

これに関しては達也が『封玉』を完成させてくれるのを待つしかないか…




結局、甜奈と遠夜と一緒に早退しました()
ゆっくりやすんでもろて…
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